総裁選で蠢く中共“党友票”…消えた争点と浮かぶ売国奴

かつて親中勢力の支持を得る為に靖国が争点になる時代があった。だが、昔話と笑えない。告示直前に出馬した真正売国奴。隠れた大派閥が総裁選の行方に暗い影を落とす。
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ポスト小泉を選ぶ平成18年の自民党総裁選では、総理の靖国参拝が取り沙汰された。候補者は安倍晋三、麻生太郎、谷垣禎一の三氏。総裁に就任した場合、どう対応するのか?

「参拝は見合わせる」

そう明言したのは谷垣氏だった。発言は報道番組内の討論だったと記憶するが、谷垣氏の口調は珍しくぞんざいで「行く訳がないでしょ」といった少し小馬鹿にしたようなニュアンスを含んでいた。
▽平成18年自民党総裁選の3氏(毎日)
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親中親北の権化・加藤紘一が大番頭だった時代の宏池会だ。政策も思想信条も90年代的な反日エッセンスに満ち、宏池会が推す谷垣氏の発言も想定内に思えた。

「戦死したら靖国に祀られる、と思って亡くなった方が沢山いる。その重みはある」

3年後の平成21年10月、晴れて自民党総裁に就任した谷垣氏は秋の例大祭に合わせて靖国神社を参拝する。時は民主党悪夢政権の発足直後で、総裁イコール首相ではなかった。
▽靖国神社参拝する谷垣総裁(当時)H21年9月
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「総理は差し控えるべきという意味だった」

3年前の発言との齟齬について質問された谷垣氏は、そう答えた。首相や主要閣僚の不参拝を取り決めた中共との密約を匂わす返答だが、同時に知られざる事実も明らかにした。

「割合、ちょくちょくお参りしているんです。自転車に乗ったついでにお参りすることもありますし」



趣味のサイクリングで近くを通った際に参拝するケースもあるというのだ。自然なスタイルで実に好感が持てる。では、あの総裁選での不敬な態度は何だったのか…

反日メディアの側面支援を狙った不参拝宣言と見られるが、舞台裏はそれほど単純ではない。谷垣氏は反日・親中カラーを票集めに利用したと解釈できる。自民総裁選には隠れた票田が存在するのだ。

【口先介入が明示する総裁選の裏】

「中国の内政は外部勢力の干渉を許さない。日本の政治屋は中国を問題にするのを止めるべきだ」

中共外交部の恫喝系スポークスマンは9月14日、自民党の次期総裁に興味津々な内心を露にした。内政干渉を止めろと言いながら、総裁選に口先介入する矛盾した態度は、相変わらず間抜けだ。
▽恫喝役のスポークスマン・趙立堅(共同file)
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より本音に近い中共党機関紙は、常軌を逸した表現を用いて高市早苗前総務相を罵倒。靖国参拝のほか歴史認識や外交姿勢など全方位から攻撃する。即ち、日本国の総理に最も相応しい候補者である。

「国内から、経済界や一部マスコミの中から、殊更に外交問題化しようと声が上がることの方が問題だ」

高市前総務相は9月12日、出演した報道番組で靖国参拝の争点化を試みるメディアを牽制した。中共と反日陣営が靖国関連で難癖を付けてくることは目に見えていた。
▽日曜報道THE PRIME出演の高市前総務相(FNN)
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靖国の争点化は、平成13年の小泉出馬会見で突如顕在化し、谷垣発言に象徴されるように指針のひとつとなった。今世紀になってからの特異な現象と言える。

一旦は鎮まりかけたが、オバマ政権の拒絶反応で事態は複雑化する。ただし当時は、裏で動いたバイデンが北米最凶のパンダ・ハガーで、息子ハンターが中共直系企業の取締役だったとは知る由もなかった。
▽商談で北京訪れたハンターと父’13年12月(ロイター)
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「国のために命を落とした方に敬意を表し合おうと一生懸命働き掛ける」

バイデンの出方を探るデリケートな状況だ。本来は安倍・トランプ時代に解決しておくべき課題だった。また高市前総務省は前提として、こう持論を述べている。

「私はどこの国に行っても先ずその国の為に命を捧げられた兵士の墓にお参りしている。アーリントン墓地も行っている」
▽高市陣営の選対本部立ち上げ集会9月14日(SNS)
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米政権を念頭に置いた発言であると同時にライバルの欺瞞を突くものだ。河野太郎は外相時代の’18年春に南鮮ソウルの顕忠院を公式訪問している。

この国立墓所に眠るのは戦前の自称反日活動家やライダイハンの生みの親だけではない。昭和34年の新潟日赤センター爆破計画に加わった潜入工作員も近年、英雄として安置された。
▽南鮮・顕忠院で焼香する紅二代’18年(聯合)
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コスプレ感覚でブルーリボンを付ける前に、河野太郎は御英霊を無視して南鮮テロリストに合掌する理屈を説明すべきである。

【売国二世とCCPの危うい関係】

「男系男子の流れを守るべきだ。女系天皇には反対だ」

岸田前政調会長は夕刊紙のインタビューで、そう明言した。“女系天皇”なる造語を使う辺りに隙はあるが、これにより総裁選で皇統が軽々しく扱われる恐れは低下。今後の議論にも大きな影響を与えそうだ。

「最も日中関係が緊迫していた時期に外相を務めた人間として、国益のために毅然とした姿勢が不可欠だと確信している」
▽会見で政策発表する岸田前政調会長9月13日(時事)
時事9月13日、自民党総裁選に出馬表明している岸田文雄前政調会長.jpg

国会内で開かれた記者会見で、人権問題担当の首相補佐官ポスト設置を掲げた。外交・安保政策のひとつで、ウイグル人弾圧事件に直結する。異色の提案に思えたが、発作的なものではないようだ。

護国系の地方議員によると、岸田事務所は、在日ウイグル人保護で複数の省庁が絡む難しい案件の処理に取り組んでいるという。現行規定ではウイグル人が支那人と同列に扱われる重大な不具合が存在する。
▽英議会前のウイグル支援活動4月(AP)
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ご存知の通り、高市前総務相は世界初となる南モンゴル議連の創設リーダーだ。ここに新チベット議連の下村博文会長が加わっていたら大変好ましい、中共にとっては嫌な状況になっていた。

二階俊博と林幹雄が握り潰した対中非難決議が、衆院選後の国会で採択される可能性は高まった。候補者討論会では是非、ウイグル問題をテーマに入れて欲しい。そこで河野太郎は蚊帳の外だ。

「一方的な現状変更の試みには国際社会で一致して反対していく。それなりのコストが伴うことをハッキリさせなければならない」
▽出馬会見で吠える紅二代9月10日(時事)
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覇気も味気もない出馬会見で、そう語って見せた。河野太郎は先月出版した著書で、対中包囲網の新同盟構築を提唱しているが、読了した識者によると中身は薄っぺらいと酷評する。

「中国が河野氏へのエールを送っているということは即ち、河野氏は中国にとって『都合がいい』ことになり、それは有形無形の影響を日本に及ぼす」

支那メディアの分析で知られる遠藤誉氏は、中共宣伝機関で河野が高く評価されていると明かす。腐っても前世代の親中派ドン・河野洋平の息子だ。日本に在住する“紅二代”といった扱いである。
▽面構えが違う平成の大国賊・河野洋平H19年(file)
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それでも売国二世が中共指導部の完全なコントロール下にあるとは言い切れない。CCPが推薦する候補は別に居る。

【闇の派閥が支援する赤い候補者】

自民党総裁選には中共が推薦・下支えする候補者が名乗りを上げるケースが過去に何度かあった。旧経世会の候補者は漏れなく該当し、最近では福田康夫が媚中路線一本で総裁の座を射止めた。

更に分かり易い例が野田聖子だ。結局、二階俊博は河野太郎にも距離を置かれ、使い古し感の否めない野田聖子に頼るしかなかった。しかも公示日前日になっての決定だ。
▽出馬を表明した野田聖子9月16日(共同)
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この二階の取り巻き女は、以前から中共が将来の首相候補として育成に励んだ議員の1人だった。一部メディアも中共の指導を受け、何の根拠もなく「初の女性首相候補」と連呼した。

なぜ野田が「首相候補」という飾り付きで紹介されるのか、自民党内でも疑問の声が多かった。理由は単純で、中共のプロパガンダだったからである。同様の人物として過去には田中真紀子がいた。
▽北京詣を繰り返した田中真紀子(新華社file)
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3人の候補が出揃った時点で、反日メディアは紅一点の高市前総務相について「初の女性首相を目指す」との表現を頑なに使わなかった。野田聖子専用のキャッチフレーズだった為だ。

ファンファーレ直前の野田出走に河野陣営は動揺しているとも報じられる。乱立による「票の分散」が理由だが、三つ巴の戦いでも1回目の投票で過半数獲得は難しく、決選投票移行は濃厚だった。
▽闇派閥の支援受ける野田と紅二代(産経file)
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野田出馬で河野陣営が奪われたのは“中共党友票”だ。CCPを影に日向に擁護する政治協商系議員の票は、全て野田に流れる。実数は不明であるものの、無視できる規模のマイノリティではない。

更に383票に登る党員・党友票にも悪影響を与える。ガチ保守系の反中愛国者が自民党内で大勢を占めたことはなく、昨今は“対話重視派”と婉曲的に形容される親中・媚中派も一定の勢力を保つ。
▽二階率いる与党支那訪問団’17年(新華社)
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「中国に対抗する姿勢を前面に掲げ、保守層にアピールする狙いがある」(9月13日付け時事通信)

報道では奇怪な表現も罷り通る。保守を標榜する党の総裁選びで保守層の票取り込みを狙うという…一見矛盾しているようだが、実際には親中アピールで非保守層の票を集めるパターンもあるのだ。

今回の総裁レースは岸田派以外の7派閥が実質自主投票となった。これまで以上に派閥所属議員の足し算では勘定できない。それは同時に、政治協商系議員・親中党員が勝手に動くことを意味する。
▽集会で挨拶する高市前総務相9月14日(日刊スポーツ)
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決選投票で高市vs岸田の構図が崩れた場合、政情が不安定化し、列島はおろかインド太平洋エリア全域が極めて厄介な状況に置かれる恐れが高い。



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参考記事:
□FNN9月12日『高市前総務相「信念と違うことは明確に説明できない」河野氏念頭に』
□産経新聞9月12日『靖国参拝、米中理解に全力 高市氏、犠牲に「敬意」』
□時事通信9月12日『岸田氏、人権補佐官の設置提唱 高市氏は靖国参拝「米の反対理解できず」―自民』
□デイリースポーツ9月12日『高市早苗氏 強烈批判してきた中国メディアに「ありがとうございます」不敵笑みで応戦』
□日刊スポーツ9月14日『高市早苗氏「勝たねばならぬ」会合に駆けつけた議員らにあいさつ』
□ニューズウィーク9月12日『河野太郎に好意的な中国──なぜなら「河野談話」否定せず(遠藤誉)』
□時事通信9月10日『河野氏、中国覇権主義「コスト伴う」自民政権の歴史認識継承』
□産経新聞9月15日『「中国を持ち出すな」自民党総裁選候補を批判』
□聯合ニュース’18年4月11日『河野外相が韓国国立墓地を参拝 関係改善への意思反映か』

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