誰も知らない性奴隷の村…妄想ドキュメントの盲点

南鮮政府が世界に向けて公開した捏造慰安婦のドキュメンタリー映画。そこには「性奴隷20万人」の文字が踊る。しかし制作者は、最も重要なロケ地には決して足を踏み入れない。
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草むらを掻き分けるようにして、ローアングルのカメラが前進する。いきなりサム・ライミの出世作『死霊のはらわた』をリスペクトするホラー調の撮影技法だ。そして、苔生す柵の向うに廃墟となった洋館が現れる。
▼茂みの奥に怪しい洋館が…
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「あの中のひとつの部屋…あなたにも悲鳴と泣き声が聞こえるでしょう」
▼証言を辿って廃墟に…(ロケ地:フィリピン)
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リポーター風の女性に、そう老女は呟く。ミステリー探訪というよりも、殆ど宜保愛子とめぐる心霊スポットのノリだ。恐る恐る内部に侵入した2人は、牢獄のような漆黒の部屋の前で凍り付く。

「嫌だ嫌だ嫌だ。私は中に入りたくない」
▼ダンジョン奥の部屋(ロケ地:フィリピン)
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老女の震える声。映像はここでプッツリ終わる。バラエティのお盆時期向け企画のようだが、これが南鮮が河野談話検証の当てつけに公開した“ドキュメント映画”のワンシーンである。

南鮮外交部は6月26日、慰安婦を追った映画2作品をHP上にアップした。冒頭で紹介した映画は、カナダ在住のシナ人女性監督が手掛けた『Within Every Woman』だ。



廃墟に突撃するシーンは、フィリピンで撮影され、霊媒師風の語り部も現地人。南鮮とは全然関係がない。軽くスルーすべき疑似ドキュメント作であるが、そこには看過できない字幕テロップが踊る。
▼『Within Every Woman』冒頭カット
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「日本の帝国軍によって20万人以上の少女が性奴隷にされた」

作中の表現だけではない。南鮮外交部は、作品を案内する宣伝文で「Sexual Slavery」を多用している。南鮮政府が国際社会向け公文書で「慰安婦」を「性奴隷」に置き替えたケースは、これが初めてだ。

参照:南鮮外交部HP『Japan Should Pay Heed to the Voices of Sexual Slavery Victims and the International Community』

そして、もう1本の長編も酷い。公開されているのはトレーラーに過ぎないが、そんな短い映像でも吉見善明とかマイク・ホンダが熱弁を振るったり、いろいろと酷い。

【高圧電線に囲まれた慰安所】

旧満州東部のターミナル・牡丹江駅に1人の朝鮮女が降り立つ。何故か字幕での人物説明がないのだが、ナレーションで「リ・スンソン」と呼ばれる老女は、ナヌムの家所属の金順玉(キム・スンオク)だ。
▼牡丹江駅前の導入カット(ロケ地:支那)
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金順玉は、他の多くの少女と一緒に列車で、この地に連れてこられたという。この長編映画『63 years on』も、“被害”の正確な日時を大胆に割愛。呪いの言葉だけで構成されているのが、特徴だ。

到着カットの次のシーンは、またしても廃墟だ。牡丹江市周辺のどこにあるのか、説明はない。物珍しそうな表情で巨大な廃屋を見上げる金順玉。ナレーションは、それが慰安所だと断言する。
▼“元慰安所”の排気ダクト(ロケ地:支那)
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総二階の大きな建物は、大きな排気管など誰の目にも工場に映るが、これが戦時中は「コンフォート・ステーション」だったというのだ。そして金順玉は、唐突にショッキングな逸話を語り始める。

「とても高い塀に囲まれていました。そして、電気の通ったワイヤーも張り巡らされていて、それに触れると死んでしまうんです」
▼普通にオーバーアクション(ロケ地:支那)
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どこの金網デスマッチか。この映画の制作者は南鮮人なのだが、慰安所が売春置屋だという基本的な事実すら知らない。特に朝鮮人女衒が手広く商売した満州の都市部は、置屋の点在が一般的風景だった。

貴重な電力を高圧電線に使うリッチでセレブな超巨大慰安ステーション…そんな近未来SFタッチの施設が丸ごと発見されたのなら、捏造派は大喜びするハズだが、この映画以外にはナゼか登場しない。



「7歳の時から他人の家で暮らし、父親にキーセンに売られた」

かつて金順玉は、そう話していた。借金を払い終えても繰り返し身売りされ、20歳の頃、満州・東寧の慰安所に行き着いたという。場所的には近いのだが、勤務先は町に5軒あった置屋のひとつだった。
▼大都市・上海の慰安所(撮影:麻生徹男軍医)
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顔は金順玉と瓜二つだが、この朝鮮女は、別の世界線から出現したのかも知れない…話す内容は曖昧で、荒唐無稽。史実と照らし合わすとリアリティは、たちまち崩壊する。

延々と続く、自称慰安婦の証言と若者たちの感想。観る者にボヤけた印象しか与えない。原因は、この長編映画がドキュメンタリーの基本を全く踏まえていないことにある。

【絶対欠かせない最重要ロケ地】

長編大作『63 years on』の監督キム・ドンウォンは「南鮮ドキュメンタリーの父」と呼ばれる業界内有名人だという。だが本作は、ドキュメンタリーの常套を避けて通る。

歴史的な事件や事故を追うドキュメンタリーには、描き方に基本がある。それは第一に現場を訪れることだ。被害者や目撃者が、忌まわしい現場に戻って回想…そして泣く。王道展開である。
▼デモのカットが異常に多い(ロケ地:フィリピン)
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慰安婦ストーリーの場合、最も悲劇的なスポットは勤務先ではなく、“慰安婦狩り”に遭遇した故郷の村だ。わざわざ外国ロケを敢行する必要はない。日本軍人に拉致されたと言い張る場所は、全て南鮮国内である。

しかし、南鮮外交部が公開した2作品には、いずれも“慰安婦狩り”の現場探訪シーンがない。「あの木の前で無理矢理ジープに乗せられました」といった気の利いた証言は、皆無だ。
▼暗闇に浮かび上がる女(ロケ地:不明)
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ドキュメンタリー映画の監督は、なぜハイライトになり得る被害現場探訪を敢えてカットしたのか…悲劇のヒロインが再び故郷を訪れ、村人たちが咽び泣いて迎える。実に感動的なシーンではないか。

余り長々と突っ込んでも仕方ない。カットした理由は簡単だ。村で行われたという奴隷狩りのような連行劇…自称慰安婦の中で、拉致現場を具体的に語っている者はいないのである。
▼『63 years on』のタイトル
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そんな中、自称慰安婦と故郷を訪ねる幻のドキュメント作品があるという。我が国の極左系出版社が制作し、教育機関や人権センターに配布した『元「慰安婦」は語る 李貴粉さんをたずねて』が、それだ。

「子供のころ通った小学校の前で,生まれ故郷の沼のほとりで、号泣する」(同作品紹介欄)
▼版元による商品説明
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ついに自称慰安婦が“性奴隷狩り”の現場を案内してくれるのか…胸が熱い。ところがVHSビデオの販売はとっくに終わり、版元が著作権にうるさいのか、動画投稿サイト各種にも見当たらない。

残念である。しかし、宣伝文などからストーリーを把握したところ、作品には、慰安婦捏造話にありがちなトリックが仕掛けられていたようだ。

【自称女と母校に行ってみた】

「家の近所で縄跳びをしていた時、日本人警官に連行された…」(内閣外政審議室資料)

いつもと変わらない日常風景から一転、想像を絶する悲劇に巻き込まれる。李貴粉(リ・キプン)は、典型的な“慰安婦狩り”の被害者として福島瑞穂ら捏造派が活用してきた。

この自称女は朝日植村遺族会による東京訴訟の原告であり、河野洋平が独断で“強制連行”の証拠とした聞き取り調査の参加者だ。そこから、当時、通っていた小学校も判っている。
▼李貴粉のポートレート(『破られた沈黙』風媒社)
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慶尚北道・永川(ヨンチョン)の永川南部小学校。日本制作のドキュメンタリー撮影ではカメラと一緒に、母校へ赴いたという。現地には“慰安婦狩り”の目撃者が生き残っていても不思議ではない。

しかし、第三者による事件の証言はない。当然だ。李貴粉は「お父さんが探している」と騙され、南鮮人通訳と共に列車に乗り、釜山から下関に渡ったと自ら説明。故郷で大事件は発生していないのだ。
▼李貴粉は大地主の令嬢だったと自称w
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そして、台湾でフジモト巡査宅の家政婦として5年間働き、その後、高雄の“慰安所”に行ったという。台湾に慰安所はないのだが、実に故郷を離れてから売春婦に転職するまで数年が経っている。

生まれ故郷を具体的に明かす自称慰安婦の典型パターンだ。「慰安婦150人断首」というホラー小話をひっさげて登場した金大日(キム・デイル)も、故郷は黄海道・沙里院(サリウォン)と詳述する。
▼金大日のドクターストップ会見
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だが、金大日も別の地に流れ流れて慰安婦になった設定だ。具体的に故郷の村を明かしたうえで、そこで奴隷狩り的な被害に遭遇したと語る自称慰安婦は、日本語資料では1件も確認できない。

「お花畑で花を摘んでいた良家の子女が、突然やってきた日本兵に無理矢理トラックに積み込まれる」
▼米パリセーズパーク捏造碑のイラスト
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何故、自称慰安婦たちは「奴隷狩り」の詳細を語りたがらないのか…と改めて問うのも愚かだろう。村の名前を挙げたら、すぐに追跡調査されてしまうからだ。調べられ、散々な目に遭うこと確実である。

その昔、散々な目に遭った男がいた。久々に、小説家・吉田清治の登場だ。

【20世紀最大の珍ミステリー】

済州島・西帰浦(ソギポ)の城山浦、法環里

吉田清治は、デビュー2作目の小説『私の戦争犯罪』で、具体的な村の名前をあげた。済州島東端に位置する漁村。ちなみに、この地区は4・3事件で多くの島民が追い詰められ、虐殺された場所にも近い。
▼総連構成員の故郷・済州島
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小説には、城山浦の貝ボタン工場に主人公らが侵入、女工を拉致するシーンが登場する。この物語のハイライトを91年5月22日付の朝日新聞は「木剣ふるい無理やり動員」と文芸欄ではなく社会面で伝えた。

現在の城山浦には小ぎれいな博物館も建つ。捏造慰安婦を顕彰する反日博物館なのか…しかし施設案内を見ると、貝殻細工のようなものばかり。慰安婦とも4・3大虐殺とも無関係の「貝の博物館」だった。
▼“現場”の城山浦にある博物館(file)
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縁も所縁もない米国の都市に腐れビッチ像が大増殖する中、この有名な“被害現場”に記念碑すらないことは不自然だ。また、南鮮を謝罪行脚した吉田清治が、城山浦や法環里に足を向けることもなかった。

「250余の家しかないこの村で、15人も徴用したとすれば大事件であるが、当時はそんあ事実はなかった」(城山浦の古老)
▼ソウルで植村ママに謝罪する吉田清治'92年
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「1983年に日本語版が出てから、何年かの間追跡調査した結果、事実でないことを発見した。この本は日本人の悪徳ぶりを示す軽薄な商魂の産物と思われる」(郷土史家・金奉玉)

散々な言われようだ。下手に具体的な地名を出すと、現地のジャーナリストや外国の研究者に調べられた挙げ句、住民にアッサリ法螺話と断罪されてしまう。自称慰安婦が村名を必死に隠すのも頷ける。

「20世紀最大の人身売買事件」
▼激白するM・ホンダ(『63 years on』より)
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ホンダ決議は、そう位置付けて我が国を非難した。だが、最大規模と決め付ける一方で、奴隷狩り的な事件があったという場所は、ただ1件も明らかになっていないのだ。

南鮮政府も中共も国際社会に向けた「性奴隷」宣伝に忙しい。それに感化された欧米人も怒った口調で謝罪を迫る。

しかし、世界中の誰ひとり、性奴隷の村を知らない。




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参照:
『Within Every Woman』特設サイト(長尺のサンプルリールはここに)
福岡人権啓発センター HP ビデオ・DVD詳細『元「慰安婦」は語る -李 貴粉さんをたずねて』

参考文献:
秦郁彦著『慰安婦と戦場の性』(新潮選書H11年)

ネタ本:
伊藤孝司編著『写真記録 破られた沈黙』(風媒社'93年)

参考記事:
□読売新聞6月27日『韓国が慰安婦動画、「20万人以上の少女が…」』
□聯合ニュース6月27日『韓国外交部サイト 慰安婦ドキュメント映像2本を掲載』

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