中共海軍・国産空母の衝撃…シーレーン防衛危うし

国産空母の建造計画を中共が遂に認めた。赤い星マークの空母は何を狙うのか?それは我が国のシーレーンを脅かし、東アジア海域の軍事バランスを激変させる新たな脅威だ。
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国会に相当する全人代が開かれる中、中共では国威発揚を狙った不敵な計画が相次いで発表されている。

11日までに国防科学技術工業委員会は中期的な宇宙計画を示し、5年後の月面着陸を打ち出した。本格的にシナ人が月を荒らし始めることになりそうだ。

計画によれば、年内にも月面を周回して撮影を行い、土壌を分析。2012年に月面着陸を実現させるという。最終的な目的は、ウランなど資源を手に入れることだと見られている。

中共の資源パラノイアここに極まれりといった感覚だ。

また米誌ニューズウィークが先月報じたところによれば、中共は4月にも月に向けた人口衛星を打ち上げるという。狙いは月面に存在するヘリウム3の採掘、獲得だとしている。ヘリウム3は核融合発電の燃料となる物質だ。

計画の実現には月面掘削機の開発など高いハードルがあり、膨大な資金と技術開発力が必要とされるが、専門家は「不可能ではない」と指摘する。

このまま中共の体制が温存されれば、人類は月面に五星紅旗が突き立てられ、無惨に表面が掘り返される光景を目の当たりすることになる。悪夢のようだ…

1月の衛星攻撃兵器(ASAT)実験に続き、宇宙空間をも脅かす中共の覇権主義は、この先、更に鮮明な姿を現すことになるだろう。

その一方で、中共の海洋覇権も着実に足場固めが進められている。これこそ、近い将来の確実な脅威だ。

【ついに中共が空母建造を公式表明】

「関係部門が全体状況を総合的に考慮し、真剣に検討する」

3月8日の記者会見で中共外交部の秦剛副報道局長は、国産空母の建造計画を初めて公式に認めた。
▽会見する秦剛8日(NHK)
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これは7日付けの香港紙『文匯報』の報道を受けての返答だった。『文匯報』は、中共海軍中将の話しとして、中共初となる空母保有に向けた研究開発が進行中で、2010年までに完成する見通しを明らかにしていた。

空母保有は中共の海洋戦略を劇的に変えるものと見られてる。仮想的国である我が国は、最大限の警戒を抱き、海上防衛を抜本的に見直さなければならない。

『文匯報』に語ったのは、全人代に出席している中将で匿名を条件に明かしたという。空母が完成すれば、台湾・尖閣を含め、東アジアの軍事バランスに大きな影響を与えることになる。
▽7日に報じた『文匯報』(NHK)
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匿名の中将は、中共の海洋覇権を危惧する声に対して、こう言い切ったという。

「外国に干渉する権利はない」

『文匯報』は中共系の香港紙だ。7日の報道を受けて、空母保有を公式表明する段取りが整えられていたと考えられる。全人代を強く意識した国威発揚の一環だ。

外交部の秦剛も会見で開き直り、恫喝するような発言をしている。

「中国は広大な周辺海域を抱えている。海上の安全と領海の主権、海洋権益の保護は軍の神聖な職務だ」

何が神聖な職務か…東アジアの海域を「戦争の海」へ変えようとしているのが、現在の中共だ。

3月4日に公表された2007年度の中共の軍事費は、前年より17.8%増加した約3,500億元、日本円にして約5兆4,000億円にのぼっている。実に10年以上に渡り2ケタの伸びが続く。

しかも武器購入費など重要項目が除外されていて、軍事費の総計は公表された数字より遥かに巨額と見られている。
▽講演での中川政調会長2月26日(NNN)
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先月、中川昭一政調会長が中共の軍拡に強い懸念を示したが、この発言を受けて中共外交部の秦剛は28日の会見で、こう放言していた。

「中国の脅威を絶えずわめく本当の目的は何か聞きたい」

異常な軍事費の伸びと不透明性が脅威でなくて何か?それを言うならば、日本のメディアが脅威をわめかない真の目的は何なのか問いたい。

このまま中共の軍拡を放置しておけば、必ず我が国にとって危険な状態が出現する。それは東アジア全体のパワーバランスに不安な影を落とすものだ。

取り分け警戒しなければならないのが、今回、保有宣言が行われた中共初の国産空母が醸し出す脅威だ。

【艦載機大量購入の謎が解けた】

数年前の中共軍の内部文書では空母について、こう書かれていたという。

「中国は2020年までには空母を保有する」

実際は違った。それよりも10年早い2010年に空母が登場する公算が高まってる。これだけを見ても異常な軍事増強・近代化のスピードが理解できる。

これまでも中共はウクライナから旧ソ連の空母「ヴァリヤーグ」を購入するなど海軍力に空母を組み込む野心を見せていた。

オーストラリアから買いたたいた「メルボルン」や旧ソ連製「ミンスク」「キエフ」の3隻はスクラップ同然の老朽艦だった。しかし、カジノ・ホテル用だとして運び込んだ「ヴァリヤーグ」は新たに艤装し、練習艦として活用することがほぼ明らかになっている。

それらは国産空母製造、保有を睨んだ布石だった。

中共が建造を進める空母はどのようなものか?

シナ国内のサイトに掲げられていた空母のイメージ図がある。誰が何の資料を基に描いたものか不明だが、様々なページに転載されている。
▽国産空母イメージ図(中國評論新聞網より)
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飛行甲板はストレート形状で、カタパルトは2基。エレベーターは4基とする情報もある。

艦載機の有力候補は、ロシア製の艦上戦闘機スホーイ33(SU33)だ。ロシア空軍の主力戦闘機SU-27に装備を追加し、主翼・尾翼を折り畳めるようにしたものだ。

昨年11月、中共軍がスホーイ33を最大で50機、約25億ドルで購入することが判明。防衛庁(当時)は事実関係の確認を始めたとと耐えられた。空母と密接に絡んだ艦上戦闘機である。
▽スホーイ33
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その際、スホーイ33購入の意図は明確ではなかったが、今回、中共が空母保有を公式に表明したことで、現実の脅威として浮かび上がることとなった。

参照:イザ!11月6日『進む中国軍近代化 艦上戦闘機調達へ露製50機 空母計画に関連か』

では、中共初の国産空母は、どこに向かうのか?

【国産空母が睨む海域はどこか】

沿岸海軍から近海海軍への転換…中共海軍の増強は、台湾有事での優位性を睨んでいる。また沖縄海域を直接威嚇する要素もあるだろう。

中共海洋戦略を推量する時、第一列島線・第二列島線の概念が重要となる。その中で、国産空母の完成は、第一列島線内の覇権確保を意識したものと考えられる。
▽第一列島線・第二列島線(ウィキペディアより)
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計画では2010年までに第一列島線に強固な防衛線を敷くことを想定しているようだ。空母完成の時期は見事に符合する。

狙いは、恐らく台湾ではない。

空母の軍事的な性格は、紛争発生地への緊急展開能力にある。そして、米海軍が頻繁に行うような係争地への威圧行動だ。

最初の国産空母が何処を母港とするかで、おおよその目的がハッキリするが、海南島の可能性が高いのではないか。海南島の三亜ではバース工事が進み、受け入れ態勢が整いつつあるとも伝えられる。

そこに配備されるのは艤装が終わった「ヴァリヤーグ」と見られていたが、実際には国産空母の母港となるのではないか。

国産空母は、南シナ海に睨みを利かすだろう。だが、現実には「睨み」などといった生易しいものではなく、中共は南シナ海の制圧を意図していると考えられる。

南シナ海には、フィリピンやマレーシア、ベトナムが領有権を主張する南沙諸島(スプラトリー諸島)が存在する。中共は一部の島に建造物を造り、着々と実効支配を進めている。
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その南沙諸島に最も近い中共海軍基地が海南島だ。空母の展開能力を考えれば、そこに配置するのが最も“効果的”だろう。

更に、尽きない不安要素がある…

【日本のシーレーン防衛が危うい】

南沙諸島は地図で見る限り、ボルネオ島の北、バラワン島の西に点在している。

しかし、中共が主張する領海は更に南に広がっている。

中共政府の公式サイトに掲げられている地図をよく眺めると、茶色で示された国境線はブルネイの南西にまで伸びていることが判る。
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その一番南に「曽母暗沙」という文字が読み取れる。

聞き慣れない名称だ。暗沙とは岩礁ですらなく、海底に存在する岩山を示すらしい。中共は、この海面下の岩を自国の“領土”と主張しているのだ。

気が狂った国だ…

これによってボルネオの沿岸までも領海と主張、マレーシアと領有権争いをしているという。そして、この異常な海の国境線は、上記の第一列島線と重なり合う。

つまり、計画通りならば、中共は2010年までに、このエリアも支配下に置く算段だ。空母保有はそこまで計算したものだろう。

中共海軍は南シナ海全域の制覇を目論んでいる。

我が国にとっても非常事態だ。南シナ海の南部は、マラッカ海峡から続くシーレーンの要である。そこが脅かされて有事となれば、大打撃を受け、一瞬にして死活問題が発生する。

中共は無駄な兵器にカネを注ぎ込むような真似はしない。空母を完成させたら必ず最大限活用してくるだろう。そして中共の軍事プレゼンスは一気に高まる。

海自が太刀打ち出来る相手ではなくなる…

国産空母の進水が予定通り3年後であるのならば、我が国に与えられた時間は余りも少ない。


      〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
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参照:
『中國評論新聞網』

『文匯報』3月7日該当記事

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