二階俊博の平河町最終戦争…マウンドに立つ護国派エース

護国派のエースが総裁選のマウンドに登った。怒涛の奪三振ショーに期待が高まる中、新旧キングメーカーの激闘も白熱。生き残りを賭けた二階俊博のラストバトルが始まった。
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「国の究極の使命は国民の皆様の生命と財産を守り抜くこと、領土・領海・領空・資源、これを守り抜くこと、そして国家の主権と名誉を守り抜くことだと考えています」

冒頭の発言から素晴らしかった。高市早苗前総務相は9月8日、国会内で総裁選出馬を表明する記者会見を開いた。質疑を含む約2時間の熱弁は総理の風格と凄みを感じさせるに充分だった。



「男系男子で一つの血統を引き継いだものとして大切に大切に長年に渡って守り抜かれてきた。私達の世代でこれを壊して良いのかとの思いを強く持っている」

皇統に関しても従来の信条通りの男系維持、即ち神武王朝の守護を明言した。総裁選のオープンな論点ではないが、総理総裁選びでは最もセンシティブなテーマと言える。

「ゲームチェンジャーとなるのは衛星・サイバー、そして電磁波、それから無人機・極超音速兵器です」
▽出馬会見に臨む高市前総務相9月8日(時事)
時事記者会見する高市早苗前総務相=8日.jpg

将来を見詰めた国防の在り方にも積極的に言及した。会見で触れた「新たな戦争の対応」は重要なキーワードだ。幼稚なメディアが必死に隠しても、安全保障関連は首相の資格を語る上で欠かせない。

高市氏は総務相時代、特別チームを創設するなどサイバーセキュリティ対策に取り組んだ。3年前に上梓した著作を始め、この問題では他の候補の追随を許さない専門家でもある。
▽平成30年に出版された著作
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「場合によってはサイバー空間上での反撃も必要になるかも知れない」

いわゆるアクティブ・ディフェンスにも直言した。総裁候補の討論会で議題になることはないだろうが、これを中共問題に絡めて語った所がポイント高い。

【感染者数減に苛立つ野党とメディア】

「日本の国は今を生きる私達だけの国ではない。長い歴史の中で田を耕し産業を起こし、伝統文化を育み、時には尊い命を懸けて美しい国土や家族を守った祖先達の、これから生まれる子供達の国でもある」

出馬会見の締めを飾った言葉に高市節の精髄を見出す。憲法改正や靖国参拝など国家主権に直結するテーマも当然とは言え万全だ。その迫力の前に「初の女性首相」云々という表現も霞む。
▽記者質問を受ける高市前総務相9月8日(ロイター)
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「私にとって新たな出発ですので、そこまで野次り倒さないで下さい」

微笑みながら、そう語った。出馬会見の終了後に起きたハプニング。司会者の制止を無視し、1人の記者が罵声を浴びせたのだ。親北極左系メディアを根城にする活動家・横田一だった。

反日陣営にとっても厄介な無能な味方である。このアナーキストが高市前総務相に投げた“モロトフ・カクテル”は、森友学園に関するものだった。世間では忘却の彼方だが、連中にとっては最前線らしい。

「国民が足りないと言っているので、更なる説明をしなければならない課題だ」
▽リモート対話公開する岸田前政調会長9月4日(共同)
共同沖縄県議らとのリモート対話に臨む自民党の岸田前政調会長9月4日午後.jpg

岸田文雄前政調会長は9月2日、TBSの報道番組に出演した際、森友問題に関連する再調査の必要性を声高に叫んだ。余りにも不用意な発言で、総裁選のターニングポイントとなった。

この発言の翌々日、安倍前首相が高市支持に回ったことが関係筋から判明。前首相の応援イコール清和会の全面支持ではないが、岸田は一瞬にして大票田を失った。
▽議場内で話す安倍前首相と高市前総務相(時事file)
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後に岸田は安倍前首相と直接面会し、謝罪したともされるが、時既に遅しだ。推薦人の切り崩し工作に遭っていた高市前総務相に追い風が吹き寄せた。

TBS側の誘導質問に乗せられた失言であっても、切り返し能力の欠如は首相候補失格だ。同時に反日陣営が衆院選を睨み、“モリカケ桜”で反自民党キャンペーンを仕掛けてくることが判った。

「現時点で国民の皆さんの関心も高く、明確にお約束ができる7点を選ばせて頂いた」
▽会見で“政権妄想”発表する枝野幸男9月7日(産経)
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立民・枝野幸男は9月7日、政権公約を発表。その中に“モリカケ桜”が含まれていた。ある意味、衝撃的だ。現在、岡山理科大獣医学部に何の国民的関心や政治問題があるのか…

武漢ウイルス禍の深刻化を喜び、経済破綻に期待する立民自慢の「ゼロ・コロナ政策」は唐突に消滅。感染拡大による政権転覆を狙った反日メディアも限界を悟り、苦肉の策で“モリカケ”を持ち出したのだ。
▽鍵を握る安倍&麻生コンビ(共同file)
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このキャンペーンは自民党総裁選の争点とは全く無関係に見える。だが、安倍&麻生コンビの影響力排除という意味では、決して的外れの危険球とは言えない。

【二階マンセー合唱団の印象操作】

今回の総裁選は新旧キングメーカーの対決である。現総裁の辞退により、それまで菅支持を表向き明らかにしていた安倍&麻生コンビと二階俊博との“一騎打ち”は鮮明になった。

反日陣営は影の二階応援団である。自民党現職議員が逮捕された広島選挙買収事件やIR汚職事件が売国野党や特定メディアに追及されることはない。金脈と人脈で二階が深く絡んいる為だ。
▽二階派会合に出席する秋元司被告R2年3月(NHK)
二階派会合に現れた秋元司被告20年3月NHK.jpg

一方で、担当大臣として麻生財務相も叩ける森友関連は大好物で、反日メディアも売国野党も執拗に攻撃。二階を表立って応援する替わりに、安倍&麻生コンビを印象操作で貶めるという構図である。

総裁レースを一変させた菅首相の辞退表明もキーマンは中共・精華大の教授だ。朝鮮労働党系のTBS報道局が危機感を強め、さりげなく二階のヨイショを始めたのは8月31日だった。

「非常に面倒見の良い所があり、偉くなっていく切っ掛け」
□参照:TBS8月31日『急展開 二階幹事長交代・党役員刷新へ 菅首相 総裁選巡る思惑は…』(魚拓)
▽党臨時役員会に現れた二階9月3日(産経)
産経自民党臨時役員会後、菅義偉首相の総裁選不出馬を表明する二階俊博幹事長=3日午後.png

TBS夕刊ニュースで、元捏造紙幹部の星浩は、二階を褒め讃えた。自民党本部がある平河町が激動した5日間。党役員人事の断行を決意した菅首相に対して精華大教授は、こう申し出たと伝える。

「自分はもう首になっても良いから人事を刷新で勢いを付けて欲しい」

自称事情通の星浩によると二階は自らの退任を宣言したという。全くの嘘、真逆の報道だ。前日、二階は岸田の党役員任期制限案に激昂し、通信社の取材で怒りをぶち撒けていた。

参照:時事通信8月30日『岸田氏の「任期制限」に不快感―自民・二階幹事長インタビュー』

8月30日夜、菅首相は二階と会い、9月6日に党役員人事を行う意向を伝えた。岸田の足を掬う“二階切り”通告。これに二階派が反撃して「9月中旬衆院解散説」を31日に流布。毎日新聞が煽動する。
▽解散説を否定する菅首相9月1日(読売)
読売9月1日解散説否定する菅首相.png

解散は複数あった腹案のひとつに過ぎなかったが、真に受けた多くの議員が猛反発。9月1日朝、菅首相は火消しを試みるが叶わず、総裁選不出馬を表明するに至った。

焦点の8月30日、下村政調会長は昼前に首相と会った後、出馬断念を表明した。この意向と同日夜の党役員人事断行決意は矛盾する。果たして菅首相は数時間余りで心変わりしたのだろうか…
▽不出馬・退陣を報じる号外9月3日(時事)
時事93銀座で配られた、菅義偉首相の自民党総裁選不出馬を伝える号外=3日午後.png

未だ憶測の域を出ない中、確定した事実がある。それは総裁レース最有力だった菅首相の辞任が決まり、役員人事で党中枢を去る可能性が高かった二階俊博が現在も幹事長職に留まっていることだ。

【二階が向かうラストダンジョン】

「推薦人は10人集まっていない」

平河町の事情に詳しいとされる政治評論家は、そう断言する。反派閥を標榜して派閥を組んだ水月会(石破派)は離脱者が相次ぎ、現在は実質15人の小所帯に落ちぶれた。

今年2月、遅れて中央政界にやって来た国士・中西哲外務政務官が脱会。翌月にも元閣僚経験者が袂を分かった。それでも石破茂は総裁ポストに固執し、9月4日、二階と直談判する。
▽派閥の会合を終えた石破9月7日(共同)
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この会談で石破が推薦人のレンタルを懇願したとも、逆に二階が貸し出しを申し出たとも伝えられる。いずれにしても20人確保に至らなかったが、この後、二階が旧キングメーカーとしての意地を見せる。

石破が河野太郎の支援に回り、二階が下支えするという悪夢の構図が浮上したのだ。反日メディアも売国野党も諸手を挙げて応援する親中派連合の結成。余りにも明確な対立軸と言える。
▽取材に応じる河野太郎9月9日(時事)
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そこに先手を打ったのが麻生副総理だった。河野太郎から連日相談を持ちかけられた麻生副総理は9月9日、総裁選出馬を了承した。根負けしたのではなく、ゴーサインを示した格好だ。

麻生副総理と石破茂は犬猿の仲である。もっとも石破は党内の嫌われ者で、派閥領袖クラスや重鎮に同志はいない。更に親衛隊のようなメディアからも実際は小馬鹿にされている。
▽菅不出馬について語る河野太郎9月3日(産経)
産経馬をうけ、囲み取材に応じる河野太郎行政改革担当相9月3日.jpg

これにより石破と二階は河野陣営からの支援撤退を余儀なくされた。河野太郎は反神武王朝の持論を引っ込め、候補者討論会でも国賊・売国色を薄めた保守風味の論陣を張るだろう。

果たして二階はどう動くか。石破や野田聖子に推薦人をレンタルして擁立を急ぐことも考えられる。だが、二階派が推す候補者が2位に食い込み、決選投票に残ることは不可能に近い。
▽自民中枢に巣食う野田と二階8月24日(毎日)
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総裁選の裏の焦点である新旧キングメーカー対決は、安倍&麻生コンビの優勢で推移する気配だ。それでも勝負は決着の瞬間まで分からない。二階は今も幹事長、現職の金庫番で、豊富な資金が手元にある。

生き残りを賭けてカネという名の実弾を放ちまくるに違いない。最終盤での裏切り、敵に扮した味方、便衣兵…なんでも有りのバトル・ロイヤルだ。破れかぶれの捨て身戦術ほど恐ろしいものはない。
▽官邸に乗り込む二階9月6日(産経)
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自民党に出戻って19年、引退後も平河町に影響力を残したい二階俊博の最終戦争が始まった。



最後まで読んで頂き有り難うございます
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参考記事:
□BLOGOS9月8日『高市早苗氏が自民総裁選への出馬表明 日本経済強靱化計画「サナエノミクス」など説明』
□産経新聞9月8日『高市氏出馬会見要旨「新しい憲法制定に尽力」』
□産経新聞9月8日『高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声』
□産経新聞9月3日『「二階切り」で泥沼、万策尽きた首相 退陣舞台』
□産経新聞9月6日『勝ち馬探し、迷う二階派…「恩売る」戦略見極め困難』
□デイリースポーツ9月3日『二階幹事長、会見で怒る 菅首相批判の若手に「お前と総理の関係どうだとか聞く人いない」』
□ZAKZAK9月7日『河野氏か岸田氏か高市氏か…麻生氏の“魂胆” 混戦模様、総裁選の動き加速 岸田氏メディアで政策アピール、高市氏推薦人20人の確保にめど』
□時事通信9月8日『石破氏沈黙、埋まる外堀 生き残り探る「総裁候補」』
□スポーツ報知9月7日『田崎史郎氏、総裁選不出馬説浮上の石破茂氏は「推薦人が10人いないんじゃないか」』

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この記事へのコメント

2021年09月14日 15:04
はじめまして、「経済・社会ブログ天紹介所」管理人トミと申します。

是非ブログを当サイトで紹介させていただきたく参りました。

文字のみでは難しいゆえ、詳細URLからご閲覧いただければと存じます。
詳細ページ:https://www.tomiwato.com/blogrotate/00011economy/mutual_description?site=2254

ご検討のほどよろしくお願いします。