武漢ウイルスに潜む超限戦…兵器級パンデミックの爆心地

パンデミックの元凶2人が権力を失うことはなかった。中共隷下のWHO調査団武漢入りで謀略は完成に近付く。爆音もなく開幕した新しいタイプの戦争は年を越し、民間人の犠牲は増え続ける。
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「変異種への感染が1,000件以上、イングランド南部で集中的に確認された」

英国のハンコック保健相は12月14日、下院議会にそう報告した。欧州でワクチン接種が本格的に始まる中、世界に衝撃と絶望感をもたらす武漢ウイルス変異種の出現である。
▽警備を強化する英ドーバー港12月23日(ロイター)
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武漢アウトブレイクを認めた公文書のネット流出から間もなく1年。パンデミックは沈静化するどろこか、変異種の登場により、各国政府は新たな感染防止策の実施を強いられている。

「発端の患者が誰か特定することが理想的な状況だ」

ウイルスのゲノム変異を分析する英科学者チームは、最初の患者特定に向け、総力を注ぐ。変異した“種の起源”を追う取り組みは各国研究者からも注目されるが、違和感を覚える。
▽ロックダウン厳格化のロンドン12月20日(ロイター)
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武漢ウイルスのペイシェント・ゼロは今も見付かっていないのだ。この呆れた現状について、各国の当局・研究者は小さな声すら上げない。放置したまま1年が過ぎ去ろうとしている。

COVID-19とは別の新たなウイルスが、支那南部で来年出現する確率は実に5%を超えるのだ。最悪の感染爆発地帯で、個人が感染する確率を遥かに上回る脅威に他ならない。
▽武漢人狩りを行う湖北省の村1月(AP)
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SARSの発生は2002年11月。そして’19年末に武漢ウイルスが出現した。17年に1度で、年間発生確率にすると5.8%。専門家は感染拡大を恐れるよりも、このハイペースを深刻に捉えるべきだ。

SARSと武漢ウイルスの2例だけではない。1957年のアジアインフルエンザ、68年の香港インフルエンザも支那南部で発生したことが判っている。
▽SARS流行期の武漢’03年(ロイター)
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また19世紀末に起きたペストの第3次パンデミックも支那南部がルーツだ。1984年の香港流行で世界に拡散したものだが、発生源は今の雲南地方だった。

参照:時事通信12月10日『パンデミックへの道~中華圏の春節で増幅、イタリア・イランへ飛び火~』

焦点は変異種でも強毒タイプでもない。“新新型コロナ”の出現が刻々と迫っているのだ。

【WHO国際調査団の情報撹乱】

「パンデミックが再び起きるリスクを軽減することが重要だ」

独の生物学者は支那訪問を前に抱負を語った。WHOの調査団が正月休み明けに現地入りすることが確定的となった。隔離期間を含め、調査期間は6週間前後の模様だが、何も期待できない。

「目的は犯人探しではない」
▽取材に答える調査団参加予定者12月21日(NNN)
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調査団メンバーは、そう言い切った。ペイシェント・ゼロを精密に辿れば、発生原因に突き当たり、中共当局の隠蔽を白日の下に晒すことになる。最初から、それを避けると宣言したのだ。

さすが中共の下部機関である。習近平指導部と折り合いを付け、発表の限界ラインを策定した上で、メディアを引き連れて現地調査を行う…過去に何度も繰り返されたお抱えツアーである。
▽支那に招かれたWHO調査団2月(新華社)
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“慰安旅行”にしても遅すぎた。内外のメディアは2月、WHOの国際調査団が武漢市に入ったことを大々的に報じた。中共当局が情報公開に応じているかのような印象操作である。

CNNなどは、この調査団が数班に別れ、数ヵ所に立ち入ったと伝えたが、その後、専門家3人だけだった事実が暴かれる。テドロスやWHO幹部も、同行したメディアも嘘を吐いて世界を騙したのだ。
▽武漢入りした調査団全3人2月23日(共同)
共同2月23日、中国・武漢の病院を視察する世界保健機関(WHO)の国際調査団の専門家ら.jpg

この無意味な調査団に不信感を強めた豪政府が4月に独立調査団の受け入れを要請する。しかし中共は猛反発し、豪産品の輸入制限など強硬措置に踏み切り、大規模な通商問題に発展した。

中共の「発生源隠し」に対し、豪とEUは5月のWHO年次総会で起源を巡る独立調査実施の決議案を提出。我が国を含む110ヵ国以上の支持を得て採択された。
▽台湾国を排斥したWHO年次総会5月(AFP)
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8月に決議に基づく国際調査団が支那を訪れたが、これが惨憺たる内容だった。調査団とは名ばかりで、派遣されたのは専門家2人。しかも武漢市に入らなかったことが暴露される。

参照:日経新聞8月28日『WHOのコロナ調査チーム、武漢入りせず』

「研究者と広範な討議を行い、最新のデータを受け取った」

WHO側は成果を強調したが、討議はネットを介したものだった。オンラインで会話する為に、わざわざ北京に赴いたのだ。改めて指摘するまでもないが、ジュネーブの本部で可能な作業である。
▽ジュネーブにあるWHO本部(ロイター)
スイス・ジュネーブにある世界保健機関(WHO)本部(ロイター).jpg

必要だったのは、記録が残らない北京での打ち合せだ。1月の中共お抱えWHO調査団も、まず北京でじっくり腰を据えた後、武漢に向かう。中共当局が用意した発表文書原案の複写が主な仕事と見られる。

【武漢ウイルス隠蔽文書の告白】

「生物サンプルを取得している機構・個人は、直ちにサンプルを隠滅あるいは国家が指定する機関に渡せ」

12月末に発売された雑誌「正論」がスクープを報じた。中共・国家衛生健康委員会が1月3日、関係部門に出した通知の全文を入手。早い段階で中共が隠蔽に手を染めていた事実が浮き彫りになった。
▽隠蔽文書を暴くスクープ記事(ZAKZAK)
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「極めて重要な文書だ。今回の指示文書の入手・報道で、共産党の隠蔽体質、無責任体質が改めて確認された。世界各国へのインパクトも大きい」

支那問題の第一人者・宮崎正弘氏も高く評価する。まさに組織的な隠蔽の物的証拠だ。スクープ記事の概要を伝えた夕刊フジによれば、この通知の一部は、独立系とされる「財新」に掲載済みだという。
▽李文亮医師追悼も独自取材2月7日(財新)
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思い出した。中共当局が、武漢ウイルスのサンプル破棄した根拠となった文書。提携する東洋経済が翻訳した記事にあった「国衛弁科教函2020」のことだ。

参照:東洋経済オンライン3月5日『中国・新型コロナ「遺伝子情報」封じ込めの衝撃(財新編集部)』

「正論」編集部は、中共の重鎮が「財新」社長を叱責した文書も同時に入手している。通知の一部にせよ、翻訳版が残っていることは奇跡的かも知れない。通知文は記事の8頁に登場する。

「武漢肺炎の症例サンプルについては(略)ウイルスの情報が明確になるまでは高病原性病原微生物として管理すること」
▽武漢肺炎と命名した国家衛生健康委(CGTN)
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武漢肺炎の四文字も明記される。この正い呼称について、筆者はソースを1月19日付けの環球時報に求めたが、訂正したい。命名者は、中共の厚労省に当たる国家衛生健康委員会だった。格が違う。

関連エントリ:4月2日『武漢ウイルス名付け親は中共…偽情報パンデミックの猛威』

通知文には「重大突発伝染病」との表現も踊り、国家衛生当局が深刻な状況と受け止めていたことが読み解ける。更に指示内容から、ヒト・ヒト感染も1月3日の時点で把握済みだった。
▽取材規制前の武漢市内の病院1月17日(AFP)
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遅くとも年初の段階で事実を公表し、警告を発していれば、パンデミック化は防げた。しかし習近平が弄した策は、隠蔽と虚偽発表…それが世界各国170万人を超す犠牲者を生み出したのだ。

【超限戦が始まった2020年】

「勇気付けられ、感銘を受けた。チャイナ政府は、透明性の確保に完全にコミットしている」

WHO事務局長のテドロスは北京から戻った1月30日の会見で、中共を絶賛した。この支那訪問は、自らが腹心を伴って移動を始めた後に発表するという文字通り電撃的なものだった。
▽緊急事態を宣言するテドロス1月30日(ロイター)
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「現状を詳細に理解する為の訪問だ」

テドロスは訪問理由を挙げたが、要領を得ない。出発当日の支那感染者数は当局の数値で2,774人。これを「テドロス訪問ライン」とするとWHO幹部の現地入りが必要な国は現在99ヵ国に上る。

感染多発エリアの現地視察ではない。テドロスは首都で習近平と王毅と会談。詳しい報告を受けたと満足するが、情報提供は加盟国の義務で、事務局長と防疫担当幹部が揃って北京入りする必要はない。
▽北京に呼び付けられたテドロス1月28日(時事)
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WHO幹部陣の北京詣は、緊急事態宣言発令に伴う“内部調整”だった。御用調査団と同じ記録に残らない形での折衝、いわば密約である。習近平にとっては飼い犬の忠誠心を検める意味もあった。

これがパンデミックの初期に起きた杜撰な対応だ。しかし、テドロス批判は限定的で、逆に支援する声が高まった。WHOの分裂より、防疫面の協力を優先すべきという反論の出難い主張である。
▽衝撃を与えた元凶2人笑顔の握手1月28日(ロイター)
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テドロス-習近平ラインが強固になる中、2月中旬には中共が感染者数から無症状者を除外していた事実が明らかになる。WHO指針に反する国家ぐるみの大規模隠蔽だが、批判が殺到することもなかった。

参照:時事通信2月14日『中国、無症状感染者数は非公表 医療関係者6人死亡―新型肺炎』

この頃から海外メディアのテドロス擁護が顕著となり、感染情報が政治的な性質を帯び始める。ただし中共側は、習近平指導部内の不協和音も漏れ始めるなどプロパガンダ戦略は揺らいでいた。
▽大阪・道頓堀の武漢応援幟2月12日(新華社)
新華社2月12日大阪道頓堀の武漢応援幟.png

2月の時点では各国に出現した「武漢応援」の幟やエールを中共宣伝機関が嬉々として拡散。武漢を被災地として取り扱う党の方針だったが、習近平の武漢訪問後に大きく転換する。徹底した“武漢隠し”だ。

「感染が何処から始まったのかについて確信を持っている」

中共の“武漢隠し”に対して米国のポンペオ国務長官は3月上旬、そう語り、武漢ウイルスという名称を用いた。これを機に米主流メディアは中共と共同歩調を取り、トランプ政権批判を激化させる。
▽隠蔽を批判するポンペオ長官3月(AFP)
AFP国務省の記者会見室で、メディアに向けて発言するマイク・ポンペオ国務長官(2020年3月5日.png

そして大手SNSでもトランプ大統領らの発信に規制が掛かった。ウイルスの起源を巡る米中の攻防を情報戦と捉える有識者も多いが、認識が甘い。トランプ側が劣勢に立たされ、一方的に叩かれているのだ。

単なる情報戦ではない。前世紀末に中共軍将校が提唱した超限戦である。パンデミックを組み込んだ境界も限度もないニュータイプの戦争。米大統領選も、その戦乱に巻き込まれた。
▽WHOとの協調謳うハンター父11月9日(BBC)
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習近平指導部がいつからウイルスを悪用した超限戦を計画し、発動したのか、不明瞭な部分は多い。だが、米全土が戦塵に覆われ、終戦の目処が立っていないことは確かだ。

2020年は、人類が体験したことのない新しい戦争が大国間で勃発した年だった。そして、米国内の新旧メディアを味方に加えた中共の優勢が続く戦況に慄き、震える。



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参考記事:
□ZAKZAK12月27日『中国「コロナ隠蔽文書」入手! サンプルの回収・隠滅指示…当初は「武漢肺炎」と呼称していたことも 月刊「正論」がスクープ』
□デイリー新潮12月25日『コロナ発生源に関するウソを必死にバラまく中国 必死の宣伝工作も無駄と言われる根拠』
□AFP12月24日『WHOコロナ調査団、「犯人捜し」はしない』
□NNN12月22日『コロナ起源は…WHOが中国に調査団派遣へ』
□時事通信5月19日『コロナ対応、国際調査実施へ 米中同意、時期は不明―台湾不参加でWHO総会開幕』
□ニューズウィーク2月14日『中国、WHO調査団受け入れに消極的 先遣隊以降の中国入り日程など決まらず』
□ロイター8月4日『WHOの新型コロナ起源調査チーム、武漢の研究者と広範な討議』

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この記事へのコメント

愛信
2021年01月02日 13:26
謹賀新年 芸妓衆が舞う金沢おどり:加賀百万石の城下町 金沢

瀧落之曲

00 総記
沖縄
渡りぞう 瀧落菅攪 揚作田節
沖縄に伝わっている。

 これは小田原が外国貿易を行なっていたので、北条幻庵が作曲した
滝落し が沖縄まで広まったことを示す。
 尚、沖縄の演奏の様子は
芸妓衆が舞う金沢おどり:加賀百万石の城下町 金沢
https://youtu.be/n13O0eGeldU
の様子と良くにている。

これは加賀百万石前田利家が普及させたものである。
この事から、北条征伐では豊臣秀吉の勢力拡大を嫌った
前田利家と仙台伊達政宗の連携から、小田原北条と加賀
前田の繋がりが推察できる。

詳細
歴史文献情報から抜粋
愛信情報市場(アメブロ版)
https://ameblo.jp/ax02ameba/entry-12647727358.html