『反日種族主義』学者の戦争…捏造史に楔を打つ義勇

真実の歴史を語る学者達は、闘いの舞台を研究室から街頭に移した。「問題の書」に降り掛かる火の粉、身辺に迫る危険な影…いま、捏造派との内戦が始まった。
オーマイ表紙候補124.png

「慰安婦像を撤去せよ。水曜集会を中止せよ」

反日運動の象徴である“水曜デモ”会場の近くに、そんなプラカードが掲げられた。無言で立ち尽くすのは、ベストセラー『反日種族主義』の共同著者・李宇衍(イ・ウヨン)研究委員だ。
▽プラカード持つ李宇衍氏12月10日(文春)
文春12月10日抗議.png

ソウル日本大使館跡の更地で毎週演じられる惰性の反日イベントに12月4日、カウンター勢が殴り込んだ。親北メディアが批判的に伝える中、翌週も「抗議への抗議」が行われた。

「お前、日本からいくらカネ貰ったんだ!」

プロ市民は発狂し、罵声と怒声を浴びせながら、カウンター勢を包囲。現場を取材した産経新聞によると「吊し上げ集会」の様相で、身の危険が差し迫った事から約20分で退去を余儀なくされた。



“水曜デモ”への抗議活動は来週も行うという。李宇衍氏が街頭に現れたのは今回が初めてのケースではない。今年6月、ソウル中心部で開かれた文在寅政権批判の小規模集会に登壇し、演説した。
▽抗議集会で演説する李宇衍氏6月5日(FNN)
FNN6月5日登壇した李宇衍(イ・ウヨン)研究員.jpeg

その模様はインタビューを含め、FNNで報じられた。李宇衍氏にとってのメジャーデビューだ。翌7月には、UNジュネーブ本部でお催されたシンポジウムに参加し、徴用工デマに関して熱弁を振るった。

「多くの朝鮮人は自らの意思で日本に行った。徴用は完全に法に則った手続きで、戦時の朝鮮人労働者は自由で気楽に暮らしていました」



李宇衍氏の日本デビューは少々地味だった。九州大の三輪宗弘教授が、研究論文を激賞し、アーカイブに収録。そして産経新聞が連載企画「歴史戦」で紹介する。2年前の春のことである。

参照:産経新聞H29年4月11日『韓国で染みついた「奴隷」イメージ 背景に複雑な賃金計算法 「『意図的な民族差別』事実と異なる」韓国人研究者が結論』

当時、パーソナルデータは殆どなく「李宇衍って誰?」といった印象だ。判ったのは、所属する落星台経済研究所が、あの安秉直(アン・ビョンジク)ソウル大名誉教授が創設したことくらいだった。
▽捏造派による安秉直教授リンチ事件(file)
スクリーンショット 2019-12-17 21.31.18.png

その無名に等しい研究者が、挺対協を脅かし、ベストセラーを生み出すとは夢にも思っていなかった。

【資料との格闘で“50年の嘘”を暴く】

「所によっては朝鮮人の賃金が日本人より高いこともありました。『朝鮮人のほうが多く貰っている』という不満が日本人の間に広がるほどでした」(『反日種族主義』92〜93頁)

日南で重版される『反日種族主義』の中核をなす論文が、李宇衍氏が執筆した「半島労務者」に関する実証研究だ。「歴史戦」は、ほんの一部分を紹介したに過ぎないことが本書で明かされる。
▽ソウルの書店に並ぶ『反日種族主義』8月(南鮮紙)
南鮮紙8月書店にて.jpg

賃金体系に踏み込む前に、李宇衍氏は当時の採炭作業について解説する。20世期に入ると我が国の鉱業は急速に発展し、効率的な長壁式採掘法に加え、石炭裁断機やコンベアも既に導入されていたと説く。

褌一丁でツルハシを振るう作業風景は例外的だったのだ。この時点で、南鮮各地に増殖する「徴用工像」が、いかに現実と乖離した空想の産物であるか、理解できよう。

「一○時間労働の基本給は、朝鮮人は平均一円七二銭、日本人は一円七○銭でした。朝鮮人のほうがむしろ若干高かったのです」(前掲書90頁)
▽根拠の賃金台帳を示す李宇衍氏4月(未来韓国)
未来韓国4月賃金台帳.jpg

長崎・江迎炭鉱の「賃金台帳」にある記載で、これは李宇衍氏が最近発掘した一次資料だ。月給にすると残業が多かった日本人が高く、アコモデーション費用を差し引かれる出稼ぎ工の手取りは見劣りする。

更に、控除金や家族手当てなどが複雑に絡む。李氏は、戦中の主要炭鉱を網羅した複数の「労務報告書」を丹念に読み込み、賃金体系を把握。こう結論付けた。

「日本人と朝鮮人には分け隔てなく正常に賃金が支給されました」(前掲書84頁)
▽半島労務者の給与明細(産経)
産経朝鮮人労働者の賃金明細書=韓国・釜山の日帝強制動員歴史館所蔵.jpg

南鮮で横行する賃金の“不当な民族差別”は、朝鮮大の朴慶植が著した『朝鮮人強制連行の記録』が火元だ。昭和40年の出版以来、南鮮の学者は半世紀も、この捏造本を原典として嘘を重ねてきた。

「朴慶植は賃金差別を主張するため、『賃金分布表』は利用しながら、その偏見とは合わない『勤続期間分布表』は無視しました」(前掲書88頁)

朴慶植は日本人の多くが熟練工で、朝鮮人が新入りのビギナーという事実を隠蔽した。単純なトリックですらない“捏造本あるある”だが、半世紀もこの仕掛けを放置してきた我が国の学界も大概だ。

【捏造派は唾を吐き議論から逃走】

「研究倫理から見るとき、一種の詐欺であり、歴史歪曲であり、さらに悪意のある煽動です」(前掲書89頁)

李宇衍氏による朴慶植批判は痛烈この上ない。これまでも鄭大均教授が名著『在日・強制連行の神話』で朴の詐術を暴いているが、追及テーマは在日一世の来歴に比重が置かれ、表現も穏やかだ。

『反日種族主義』は、昨年末から45回配信された「李承晩TV」の内容を抜粋・整理した講義ノートである。その為、語り口が時に強く、激しくもなる。



「感情的な日記」

毎日新聞は12月10日付けのコラムで、そう唾を吐きかけた。しかも執筆者は外信部長。学術的な成果には目を背け、ただ幼稚な暴言を投げつけるという見下げた態度。これが反日メディアの知能レベルだ。

変態紙も含め、殆どの本邦メディアは、昨年の大法院ゴミ判決前から「徴用工」という表現を用いる。だが、資料を元に原告が「徴用工である証拠」を提示した報道機関は未だにゼロだ。
▽原告の李春植は募集工で自称元軍人(中央日報)
中央日報18年10月原告の李春植は志願工で自称元軍人.jpg

南鮮側と同じ呼称だった「慰安婦」とは異なる。南鮮政府・メディアは“強制徴用被害者”という造語を使い、「徴用工」は我が国のオリジナル表現である。

「強制徴用という言葉は、我々韓国人がたびたび使う『駅前の前』と同じです」(前掲書69頁)

李宇衍氏は軽く笑い飛ばす一方で、政府や研究者が造語を使い続けることに対し「深刻な概念的操作」と危惧する。反日メディアが固定する「徴用工」も史実を捻じ曲げる為の概念操作に他ならない。

「吐き気がする本」
▽チョが絶賛するのは反安倍本7月(newsis)
19年7月newsis..jpg

泥舟から逃げた前法務部長のチョ・グクは、そう吐き捨てた。また文在寅の機関紙・ハンギョレ新聞は『反日種族主義』の出版直後に「あいた口が塞がらない」と罵倒し、粘着して批判する。

これらは酷評ではない。毎日外信部と同様に批評する前の段階で、否定しているのだ。重箱の隅をつつく局地攻撃にはまだ誠意がある。李宇衍氏は、まともな反論が出て来ない現状を嘆く。

「私がこのように批判しても、反論がない。この事こそ問題だ」
▽インタビュー受ける李宇衍氏6月5日(FNN)
FNN6月5日取材に答える李宇衍(イ・ウヨン)研究員.jpeg

ここ数年の捏造慰安婦問題と流れは一緒だ。捏造派が根拠を示して反論してくることはない。論点をすり替えるどころか、ただ「ヘイトだ」と喚いて言論そのものを封じようとする。

【ソウル市内に飾られる日本人】

地道な実証研究を続ける李宇衍氏が“水曜デモ”をターゲットにし、街頭に登場した理由は明白だ。反日イベントを主催する挺対協に公開討論を申し入れたものの、無視され続けて今に至った。

『反日種族主義』は、多くのページを割き、慰安婦問題も論じている。我が国の歴史真実派にとっては一般教養の範囲と重なるが、朝鮮妓生の歴史などは新鮮で興味深い。
▽腐れ像を崇める謎の儀式(聯合file)
スクリーンショット 2019-12-17 22.19.48.png

「全国が、彼らが巫女となって繰り広げる鎮魂グッ(死霊祭)の会場になりました。シャーマニズムの賑やかなお祭りでした」(前掲書338頁)

筆頭著者の李栄薫(イ・ヨンフン)教授は、挺対協ら捏造派を激烈に批判。国内外に無限繁殖する慰安婦像を「誰も犯すことのできない神聖なトーテム」と呼び、問題視する。

拙ブログでは像を「腐れ像」の他に「呪いの像」や「邪神像」と揶揄してきたが、割といい線行ってたのではないか。一方、李宇衍氏らが求める“徴用工像”の撤去には別の動機もある。

「徴用労働者像のモデルは日本人だ」
▽記者会見を開く李宇衍氏ら12月2日(中央日報)
中央日報12月2日記者会見.jpg

李宇衍氏や地方議員ら5人が12月2日、各地に据え置かれた“徴用工像”の設置中断を訴えた。『反日種族主義』でも同様の指摘に加え、教科書の写真が悪質なすり替えであることを明かしている。

「龍山駅前広場の石碑に掲示される写真も日本人鉱夫と判明した」

貧相なオヤジ像のモデルが北海道の日本人労働者らを原型にした疑惑は、過去に検証した。だが、撮影者まで特定済みの炭鉱写真が像と共に展示されているという情報は初耳だ。
▽坑夫の写真を撮影した斎藤康一氏4月(産経)
産経4月自身が昭和36年に福岡県で撮影した炭坑内の男性の写真パネルを手にする写真家の斎藤康一氏.jpg

□関連エントリ:4月22日『ニセ徴用工像の“身体検査”…具現化した妄想が暴れ出す』

ソウル・龍山駅前の像は’17年8月に据えられた。“徴用工像”の南鮮国内第1弾とあって、盛大な除幕式が開かれ、本邦のメディアも大騒ぎした。しかし、鉱夫の写真を見掛けた覚えはない。

各種の報道写真から確認することは出来なかった。それでも動画を隈なくチェックすると、有志が撮影したYouTube映像の中に映り込んでいた。昭和36年に筑豊で撮影された日本人坑夫だ。
▽ニセ徴用工像バックの石柱底部に発見(YouTube)
スクリーンショット 2019-12-17 2.56.55.png

参考動画:YouTube『普通こんな所に徴用工像を設置しますか?』

褌一丁でツルハシを振るう…その姿が戦後のものであるなら、李宇衍氏が説明した「機械化が進んだ戦中の鉱業」と大きく矛盾するが、それについても『反日種族主義』で解き明かされている。

「筑豊炭田地帯のある廃鉱、つまり作業をしていない廃鉱で日本人が石炭を盗掘している場面を撮影したものです」(前掲書77頁)
▽映画『軍艦島』のNY広告に登場した日本人(中央日報)
中央日報17年7月筑豊炭田.jpg

南鮮で誤用が広まり、NYへ進出するに至っても本人あるいは遺族が名乗り出なかった背景が察せられる。当初から左右反転だったことを含め、最初の引用者が盗掘という事情を知っていた疑いも深まった。

【「戦争する覚悟」と彼は言った】

李宇衍氏ら団体の記者会見は、訴訟に対して反撃を加える為だった。「モデルは日本人」という指摘にニセ徴用工像の製造業者が逆ギレし、損賠請求訴訟を起こされた。

発狂した製造業者とは、腐れ像の量産・販売でも知られるキム夫婦だ。モデル問題に立ち入れば、シム・ミソン型慰安婦像に波及して墓穴を掘りかねないが、そこは南鮮である。
▽あいち不敬展で招待された製造・販売業者8月(時事)
時事8月1日あいちトリエンナーレで展示されている「平和の少女像」と制作者のキム・ソギョン氏(中央)、キム・ウンソン氏(左).jpg

我が国であれば論評の範囲内で被告が敗訴する可能性はゼロに等しい。しかし、南鮮では反日ファクターが絡むと、学術的な研究も報道も抹殺対象となる。朴裕河著『帝国の慰安婦』潰しが好例だ。
▽朴の勤務先に押しかけた洋公主’14年(OMN)
OMN14年朴の勤務先に押しかけた洋公主.jpg

像の製造業者が先に動いたことは意外だった。次は挺対協が訴訟を起こすだろう。『反日種族主義』に登場する個人名は金学順やダイヤモンド女など限定的だが、関係ない。

朴裕河のケースでは、二審で名誉毀損と判定され、1,000万円相当の罰金が命じられた。ボロ儲けの原告は、挺対協やナヌムの家がマネジメントする洋公主。史実の慰安婦とは無縁の嘘吐き軍団である。
▽土下座強いられた李栄薫教授(聯合file)
聯合」慰安婦団体に謝罪する李栄薫.jpg

一部メディアも『帝国の慰安婦』事件と比較するが、方向性は金完燮(キム・ワンソプ)著『親日派のための弁明』に類似する。10数年前、翻訳版が40万部を突破したベストセラーだ。

金完燮氏は猛批判に晒された挙句、矢継ぎ早に訴訟を起こされ、言論活動を断念。事実上の出国停止処分となり、法廷に赴いた際は前科持ちの殺人犯に襲われた。
▽『反日種族主義』排斥唱える捏造派(週刊ポスト)
YONHAPNEWS_AFLO_demo.jpg

「塩酸をバラまくぞ」

李宇衍氏も出版後から脅迫を受け続け、研究所は毎月のように襲撃を受けている。本を焼くパフォーマンスにも警察は静観。捏造派による暴力のエスカレートは必至だ。

「彼らと『戦争』する覚悟を決めた」

今年8月に来日した際、李宇衍氏はそう決意を語っていた。命を賭して闘いを挑むという意味において、決して比喩ではない。南鮮社会で偽りの歴史を正す行為は、常に生命の危険を伴う。
▽水曜デモ抗議に登場した李宇衍氏12月4日(OMN)
オーマイ12月4日抗議日.jpg

今後、細部で歴史観の違いが現れたとしても、李宇衍氏らの実証研究と勇敢な振る舞いを強く支持する。かつて金完燮氏を救えなった日本人の1人として微力ながら、共に敵を撃つ援軍でありたい。



最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

banner1

↓金完燮氏へのインタビュー(H14年)が巻末に特別収録されています



参照:
□IRICH(国際歴史論戦研究所)HP『8/6 国連人権理事会(UNHRC)派遣団報告会』

参考記事:
□産経新聞12月11日『「慰安婦像を撤去せよ」「反日種族主義」著者らが反日集会に抗議』
□文春オンライン12月14日『「日本にいくらカネをもらってる!」ソウルの路上で『反日種族主義』著者が吊し上げられた【韓国現地レポート】』
J-CAST12月4日『【日韓経済戦争】徴用工銅像は日本人労働者がモデル? 韓国内で「訴訟騒ぎ」の内ゲバ 韓国紙で読み解く』□
□ZAKZAK11月25日『韓国ベストセラー『反日種族主義』著者らへの苛烈な反応』
□Wedge11月13日『2カ月で10万部『反日種族主義』、韓国人著者たちの受難(崔碩栄)』
□文春オンライン11月18日『「吐き気がする本」と玉ネギ法相が激怒『反日種族主義』はなぜ韓国で売れるのか?』
□FNN8月20日『これぞ韓国の「反日種族主義」の“病”か 異色研究者らが喝破した“隣国の歪曲”と新たな「革命的動き」』
□FNN6月10日『ソウルの中心で親日を叫ぶ…「徴用工判決は歴史歪曲」韓国人研究者が国連へ』
□産経新聞8月6日『強制連行論否定の韓国研究員 帰国後罵声浴びる』
□毎日新聞12月10日『「反日種族主義」が示す韓国社会の分断』

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 10

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

れきししらず
2019年12月18日 21:17
反日種族主義と台湾の現状=歴史の真実じゃないの?