瀬取り南鮮船にクロ判定…無残な全方位“外交空白”

海自がキャッチした瀬取り未遂事件を南鮮政府は即座に否定。しかしUN制裁委はクロ判定を下した。確信犯の対北包囲網破りが続き、文在寅政権の外交空白は全方位に広がる。
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いわゆる「韓国疲れ」が国内で広がりつつある。既に一般層から飛び火し、以前から南鮮を痛烈に批判してきた歴史真実派や舌鋒鋭い保守系言論人にまで「韓国疲れ」が拡大しているように見受けられる。

昨秋の旭日旗騒動からこの方、不愉快な問題は連日更新され、テーマは多岐に渡る。批判の切り口を探も、相手を論破するディベート術も不要。“歴史論争”があった頃が懐かしい。
▽気勢あげるニセ徴用工の弁護団3月19日(共同)
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いったい今は何回目の「嫌韓ブーム」なのだろうか。流行が定着し、日常化するのは物やスタイルに限らない。嫌韓はメーンストリームに昇格し、対朝鮮強硬派の言説は、差し障りのない一般論と同化した。

「発言は甚だしく不適切であり、コメントする気にもならない」

菅官房長官は3月27日の定例会見で、吐き棄てた。剥き出しの「韓国疲れ」である。しかし、喫緊の外交問題を“衣塑子疲れ”と並列化してはならない。
▽会見する菅官房長官3月27日(ニコ動)
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南鮮国会議長・文喜相の不敬発言は、国家の威信を飛び越え、ご皇室の尊厳に関わる重大な問題だ。相手が無知・白痴だろうが、精神異常者・朝鮮人だろうが関係ない。

「これまでに韓国側には5回ほど抗議し、謝罪と撤回を申し入れている」

河野外相は2月13日の衆院予算委で、そう答弁した。文喜相の不敬発言に対し、外交当局を通じ、繰り返し抗議したという。なぜ抗議では無駄だと4回目で気付かないのか…
▽衆院予算委で答弁する河野外相2月13日(産経)
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疲れている場合ではない。ペルソナ・ノン・グラータ指定などは強硬手段とも言えない穏当な措置。例え文喜相側に実害がなくとも、政府が行動しなければ妄動は止まらない。

国交を持つ主権国家の三権の長が、冤罪をデッチ上げ、我が国の元首に謝罪を要求したのだ。武力行使を伴う緊急対処事態に発展しても何ら不思議ではないケースである。

【バカすぎる議長の訪米始末記】

「皆さんの希望通りになったらとても良いでしょう」

米国務省当局者によると、この言い回しは、愛想が尽きて話を打ち切る際に用いるものだという。訪米した文喜相に対し、米下院のナンシー・ペロシ議長が会談の最後に放った言葉である。

ところが文喜相は、ペロシが自分たちの主張を評価したと勘違いし、自慢気に吹聴。米議会関係者が文喜相の有り得ない曲解に驚くと共に、この間抜けなエピソードは在米外交官の間に広まった模様だ。
▽文喜相から記念品受け取るペロシ2月12日(中央日報)
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参照:中央日報3月25日『「韓国外交官は米国を教化しようとし、日本は自分たちにできることはないかと聞く」』

事実関係の正確さも含め、分かったような分からないような朝鮮紙のコラムである。それでも文喜相訪米団とペロシの会談で、論争が起き、険悪な状態に陥ったことは確かだ。

「過去とは異なり、北朝鮮の非核化の意志は本物だ」

文喜相訪米団はそう言い切り、米議会に対して対北制裁の緩和を求めた。しかし訪朝経験があり、米朝枠組み合意の崩壊プロセスを知るペロシは希望的観測を戒め、こう反論した。
▽訪米団に語りかけるペロシ2月12日(南鮮議会提供)
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「金正恩委員長の本当の意図は非核化ではなく、韓国を武装解除することです」

論争が起きた会談は2月13日。第2回南北首脳会談を前に、米メディアでも楽観論が優勢だった頃だ。熱心なチベット応援団から親中派に鞍替えしたヘタレのペロシではあるが、なかなかの炯眼と言える。

北への警戒心を解かないペロシに対し、文喜相訪米団は「ウリの言うこと信じられないのか」とばかりに挑発。不快感マックスのペロシは捨て台詞を投げて席を蹴ったという次第だ。
▽険悪な文喜相訪米団との会談2月12日(ハンギョレ)
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そして2週間後に米朝会談は決裂で閉幕。文喜相が猛アピールした「本気の非核化」は真っ赤な嘘と判明する。訪米団の実態は詐欺団だった。文喜相に関するワシントンの評価は既に結論が出ている。

本来、外務とは縁遠い国会議長が、立て続けに外交問題を引き起こし、各国に火の粉を散らす。議長職は政府とは別枠で外交摩擦を仲介する貴重なカードにも成り得るが、南鮮の場合は災厄にしかならない。
▽米国務省を訪れた文喜相2月11日(時事)
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最高裁長官を含め、“外交の天災”だらけの悲惨な布陣。早過ぎる政権末期のダッチロールに文在寅は、ただ狼狽える。

【無用な舌禍で外交機能麻痺】

「金剛山観光と開城工業団地の再開に言及するつもりならワシントンに来ないで貰いたい」

米国務省高官は、そう南鮮外交筋に通告したという。南鮮メディアが伝聞調で報じたもので、詳細は不明。しかし、対米関係の急激な悪化に対する南鮮サイドの危機感が滲み出ている。
▽暴動記念式典の反日パレード3月1日(共同)
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関係悪化の原因は複合的だが、中でも文在寅本人や外交部が舌禍を引き起こしていることがポイントだ。米朝会談決裂直後、文在寅は3・1暴動記念演説で、こう言い放った。

「金剛山観光と開城工業団地の再開案も米国と協議します」

ワシントンにとっては青天の霹靂だ。会談決裂で対北支援を協議する大前提が崩れたのである。米政府への根回しもなく、自国民に向けて大統領が勝手に宣言するという暴挙。正に“外交の天災”だ。
▽記念式典で爆弾発言する文在寅3月1日(聯合)
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この余りにも無謀な「再開協議の提案」は、文在寅が第2回米朝会談を「意味ある進展」と位置付けたことに基づく。身勝手な自己流の解釈が、信頼関係を粉砕する。

「米朝間で連絡事務所設置の議論がなされたことは、両国の正常化に向けた重要な成果だった」(3・1暴動記念演説)

専門的に見れば、外交上の成果とは合意事項を指し、議論のテーマとは関係がない。更に、文在寅ご自慢の南北連絡事務所では北側が一時撤収し、定例の所長会議が開かれない状態が続いている。
▽撤収騒ぎが起きた南北連絡事務所’18年(AP)
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また文在寅がトランプ大統領から「仲裁役」を頼まれたとする青瓦台の発表も米側の不興を買った。仲裁役は利害関係の絡まない第三者に限定されるが、南鮮は当事者そのものだ。

「近日中に直接会いましょう」

2月28日の電話会談で文在寅は「近日中」の米南首脳会談を持ち掛けたが、遅れに遅れた末、4月中旬に先延ばしされた。果たして文在寅は会談の席で、どのような言い訳をするのか。

【まるで共犯者の赤っ恥写真】

トランプ・正恩会談の決裂から1ヵ月以上が、漸く米南の外相が接触した。だが、これも国際会合でNY入りした康京和が帰り際、ワシントンに立ち寄った格好である。
▽ようやく実施された米南外相会談3月29日(AP)
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米南協議の順延は、単にトランプ政権が当て付けで先送りしていたのではないだろう。不測の事態が続く中、文在寅政権は、言い訳を考える時間が必要だった。

UN対北制裁委の専門家パネルは3月12日、年次報告書を公表した。制裁違反の贅沢品と指摘したベンツに関し、昨年9月に文在寅が平壌で乗車した際の写真が証拠として掲載された。
▽制裁委が報告書に採用した証拠写真(代表)
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文在寅当人が制裁違反に問われる筋合いはないが、違反車両で満笑顔の構図は印象的にも最悪だ。南鮮政府が公式資料で平壌パレードの写真を使う場合は、モザイク処理が必須である。

続く3月21日、米財務省のOFAC(外国資産管理局)が制裁違反の詳細リストを発表。専門家パネルが指摘したベンツの輸出に関わった中共の海運会社に対し、金融制裁を発動した。
▽対北制裁委議長のドイツUN大使(file)
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そしてOFACの違反リストには、LUNISという船名の南鮮籍タンカーも明記された。瀬取りに関与した疑いで南鮮船がマークされたのは、これが初めてだ。

「入港したらUN決議に違反したかどうかを調べる」

南鮮政府はリスト発表を受け、捜査する方針を打ち出した。しかし、米政府からLUNISの瀬取り関与を指摘されたのは昨年5月で、約10ヵ月も野放しにした状態が続く。
▽瀬取り船認定された南鮮籍「LUNIS」(Vesselfinder)
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偶然の一致で済むのか…昨年5月、海上自衛隊は南鮮タンカーが関わった疑いが濃厚の瀬取りを2件摘発している。5月3日と5月24日で、場所は同じ東シナ海だった。 

【ついに南鮮船瀬取りでクロ判定】

海自護衛艦「うみぎり」は昨年5月24日、上海沖約250kmの海域で、北タンカー「SAM JONG 2号」の瀬取り現場を捕捉。このタンカーは既に制裁対象に指定された船舶だ。

コンタクト相手は「MYONG RYU 1」という表示を付けたやや小型のタンカー。政府は船籍不明として処理したが、南鮮船の疑いは極めて濃い。
▽接舷する北船舶と「MYONG RYU 1」’18年5月24日(防衛省)
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これに先立つ5月3日には南鮮籍タンカーと北船舶との接舷を海自艦艇が発見する。目撃されたことから、南鮮タンカーは瀬取りを断念し、逃走。日本政府は慎重に調べた上で、南鮮側に事実確認を要求した。

「違法取引の事実は確認できない」

即答だった。通関書類の精査に加え、船本体や運行会社を調べるだけも相応の時間が掛かり、瞬時の全否定は不自然。もし、このタンカーが違反リスト入りしたLUNISと同じであれば、文在寅政権は即死だ。
▽瀬取り船「LUNIS」は3月末も上海沖に(Vesselfinder)
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未遂事案だった為、同一船の可能性は低いが、違反容疑は1件だけではない。OFACは、瀬取り関与船舶の寄港地として、釜山・光陽・麗水の3港をリストアップしている。

中共・ロシアに続き、南鮮も積極的に瀬取りに加わっていた証拠だ。青瓦台は海運業者に罪を擦り付けて言い逃れるだろうが、捜査当局に圧力を掛け、見逃している疑いは残る。
▽瀬取り船の拠点には南鮮の3港も(OFAC)
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「関税庁が通関過程で見逃し、後に企業から情報提供を受けて調査を始めた」

北朝鮮産石炭の偽装輸入について南鮮与党は、そう批判する。昨年、制裁委から警告を受けた北朝鮮産石炭の輸入は途絶えず、今年だけでも約1万5,000トン。もちろん氷山の一角に過ぎない。

参照:中央日報3月27日『「北朝鮮産石炭の韓国搬入、今年1万4840トン確認」』

南北連絡事務所への強引な石油密輸を始め、文在寅は確信犯で対北包囲網に穴を開けている。米朝融和が進めば、問題視されずに済んだが、状況は一変した。
▽平壌を訪れた文在寅’18年9月(代表)
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硬軟両面で対北政策を探る米国に対し、文在寅政権には南北協調路線しか選択肢がない。この点が、逃げ道を残していた金大中や盧武鉉と異なる。

トランプ大統領が突き放すのが先か、それとも金正恩が裏切るのが先か…いずれにしても文在寅の“革命ごっこ”は、終わりが近づいてる。



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関連エントリ:
平成30年8月14日『南鮮が突き破る対北包囲網…疑惑の極東“無用艦隊』

参考記事:
□日経新聞3月13日『国連「制裁履行が主課題」対北朝鮮報告書、正式公表』
□中央日報3月22日『米、北朝鮮制裁に韓国船舶「LUNIS」含まれる…文政府に警告状』
□南鮮KBS3月22日『米国の北韓制裁対象リストに韓国船舶』
□NK NEWS3月21日『OFAC designates two Chinese companies for North Korea trade』
□ZAKZAK3月28日『トランプ氏、韓国をワシントン“出禁”に!? 北朝鮮「瀬取り」取り締まりへ大型警備艦派遣 韓国紙も敏感に反応』
□中央日報3月26日『米国務省、韓国外交部に「金剛山のことを言うなら来るな」』
□中央日報3月25日『「文大統領の仲裁論に米国務長官が不快感、韓米外相会談はないと…」』
□聯合ニュース3月25日『韓米関係に亀裂か 外相会談の早期開催実現に注目』
□産経新聞H30年5月13日『韓国船、北瀬取りに関与か 南北会談直後に発生、日本政府が調査要求』
□FNN’18年5月29日『北の“瀬取り”に関与濃厚も・・・まるで隠ぺい?韓国政府の態度 石油の洋上密輸の実態』

この記事へのコメント

年金問題、安倍、自助努力
2019年06月21日 21:11
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 [神奈川・外村和隆・東京大学大学院]

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