菅政権 五月雨式延命の泥沼…“無能汚染”の拡大を防げ
「福島県民は菅政権にイジメられ、虐待されています。国民を虐待する政権などありますか?早く潰れてくれと言いたい」
田母神閣下が永田町の路上で吠えた。原発事故に伴う近隣住民の退避措置を「政府による強制連行」と強く批判。田母神閣下は福島県出身で、親類・知人の多くが被災しているだけに説得力がある。
▼街頭演説する田母神閣下5月11日(花うさぎさん撮影)
震災発生から丸2ヵ月の5月11日、国会周辺で「頑張れ日本」の大規模抗議が行われた。都内は前日からの雨が降り止まず、正に五月雨の空模様。それでも大勢の国民有志が駆け付けた。
平日でしかも雨天…更にGW明けで有給休暇も取り難いという悪条件が重なったが、参加者は徐々に増加。民主党本部前、そして首相官邸前で繰り広げられた抗議には400人以上が参加した。
▼首相官邸前の抗議活動5月11日
「復興の足を引っ張る菅政権を打倒するぞ!」
曇天の永田町界隈にシュプレヒコールが響き渡る。肌寒さが復活する中、ずぶ濡れになって声を張り上げている猛者もいた。携える日の丸は水分をたっぷり吸って風に翻ることもない。
この日は、何人かの懐かしいデモ仲間と再会した。訊くと、雨天で参加者が少ないと見越して馳せ参じたのだという。みんな辛抱の限界。場当たり的な対応が続く菅政権に強い危機感を抱いているのだ。
▼国会議事堂前の日の丸行進5月11日
抗議者の中に「日本」の文字が染め抜かれた日の丸鉢巻きの一団もいた。独特な語り口調の動画配信で話題のボウズプロパガンダーさんが福島から初参加。握手を求められて応じていた。
毎年のようにネット上から注目のルーキーが出現する。昔なら考えられなかった現象だ。
▼国会前から憲政記念館へ向かう5月11日
午後1時から始まった国会包囲抗議は4時過ぎに終了した。膨れ上がった参加者は議事堂前を行進。続いて集会が開かれる憲政記念館へと向かった。
【戒厳令を…西村前議員の衝撃発言】
「この状況だからこそ菅政権を変えて行こう。私たちは、菅政権に能力がなく、そもそも日本という国を守る意志がないことを判っていた。つまり王様は裸だとみんな知っていたんです」
最初に登壇したのは安倍元首相だった。菅政権の震災対応を具体的に批判する一方、今上陛下の詔勅に感銘を受けたこと述懐。原発事故では、自衛隊などの活動に絡んで命を懸けて守るべきものがあると訴えた。
▼登壇した安倍元首相5月11日
安倍元首相が「頑張れ日本」主催の集会に登場したのは昨年2月以来だ。開幕前にステージ脇で平沼赳夫代表と談笑していたが、思わず見蕩れる最高の2ショット。2人には再び閣僚席に座って貰いたい。
「こんなお粗末な政権に、これだけ長い歴史と伝統の文化のある大切な日本を任せるわけには参りません」
続く平沼代表は、今年に入って石垣島を訪問したエピドートを紹介。侵犯船事件をクローズアップして民主党の売国政策を糾弾した。決して震災対応で埋没させてはならない安全保障上の重要問題だ。
重鎮の2人と同様、ひと際盛大な拍手で迎えられたのは、西田昌司議院と稲田朋美議員。次世代の自民党を背負う若手という評価は過去のもので、既にエース級の大活躍が続く。
▼国会質疑を終えて駆け付けた稲田朋美議員
会場から悲鳴に似た反応が出る一幕もあった。政府による住民の“強制連行”などで無人の街と化したエリア。そこで起きている出来事を西村眞悟前議員は、こう明かした。
「ご遺体の指は切断され、高価な腕時計があったのか手首が切断されている。顎がこじ開けられ、金歯を調べた形跡がある。誰がやったのか…日本人ではありません。戒厳令を布告する事態なのです」
余りにもショッキングな発言だが、実際に被災地では日本語が不自由な不審者が目撃され、窃盗を重ねていた韓国人が逮捕されている。無人化した街の実態が報道ベースになっていないことは確かだ。
▼すぎやまこういちさん、西村幸祐さん
午後5時から始まった集会は熱を帯びて午後8時過ぎまで続いた。テーマは多岐に渡ったが、菅政権の打倒で論点は一貫。端的に表現したのは、三宅博前八尾市議だった。
「日本の復興は、まず民主党政権という瓦礫を取り除かなければならない。比較するのは瓦礫に対して失礼かと思います。なぜなら瓦礫には悪意がないんです」
▼会場を沸かせた三宅博前市議
名言だ。その通り、自己保身を優先する菅政権は悪意に満ち満ちている。
【巧みに根拠をすり替える元非国民運動家】
「止める時は総理が超法規的に判断し、再開する際には保安院・原子力安全委がチェックしなければならないというのはおかしい」
菅直人による浜岡原発封鎖に関し、稲田朋美議員は5月11日の衆院法務委で法的根拠を徹底追及した。既存メディアは全く報じなかったが、非常に重要な質疑だった。
浜岡原発の停止をめぐっては平成19年に静岡地裁が「耐震安全性は確保されている」とお墨付きを与え、反原発団体の請求を却下した。地裁が国の耐震設計審査指針を元に判断を下したのだ。
菅直人が唐突に表明した浜岡原発の停止要請。結局、中部電力側は拒絶できなかったが、これは法的根拠を欠いた政治圧力に他ならなかった。全体主義国家並みの手法で、パフォーマンスでは済まされない。
▼浜岡原発周辺を視察する海江田万里5月5日(NNN)
「結果として行政指導であり、私の政治判断だった」
批判が噴出する中、5月13日の参院予算委でも菅直人は強気の姿勢を崩さなかった。停止圧力を打ち出すまでのプロセスは、海江田万里の現地視察を受けて「熟慮した」としか明らかにしていない。
青山繁晴氏によると米国から浜岡原発の停止を求める声が高まっていたという。風下エリアには横須賀など在日米軍のベースがある。舞台裏の実際の事情と考えられるが、菅直人はそこでも無能だった。
▼参院予算委で発言する青山繁晴氏5月13日(時事)
菅直人は停止要請の根拠を示すことが出来なかったのだ。5月6日の緊急会見で菅直人は文科省のデータから「M8規模の直下型地震の来る確率が30年以内に87%」と強調した。
これだけも国と耐震設計審査指針と矛盾するが、問題はいきなり理屈をすり替えていることだ。大型地震の発生確率は、原子炉停止の根拠にはなり得ない。
▼対津波強化策に着手済みの浜岡原発(ロイター)
福島第1原発の事故は、大津波の襲来で全ての電源を喪失したことによる。それが政府のこれまでの説明だ。更に、津波被害後の初期対応ミスが水素爆発の連鎖を生んだとも指摘される。
中部電力は浜岡原発の津波対策に着手していた。本来ならば、菅直人は対策が完成するまでの津波発生確率を根拠にする必要があったのだ。その点からも今回の政治圧力は無謀極まりなかった。
▼菅直人の唐突会見5月6日(ロイター)
余りにも幼稚な元非国民運動家。我が国で拡大しているのは政治リーダーの“無能汚染”だ。汚染濃度は日を逐って増加し、もはや「直ちに害がある」レベルになっている。
【民主党政権追放が本格復興の近道】
公民権停止のグレーゾンに立つ人物が政府のトップに居座る…それが我が国の現在の歪んだ実状だ。東京地検特捜部は5月10日、外国人献金に対する告発状を受理した。
通常ならば捜査がスタートするが、首相は訴追されない。また菅政権は検察庁に圧力を掛けて操った前科一犯。官邸内に潜伏している限り、特捜部は手も足も出せない。“灰色総理”のまま安泰だ。
▼参院予算委で答弁する菅直人5月13日(時事)
「今後、参院予算委は毎週金曜日にTV中継ありで開かれるが、震災審議のあと今月終わりか来月頭ぐらいまでには、政治とカネの問題で菅内閣にトドメを刺す」
憲政記念館の集会で西田昌司議員は、そう宣言した。震災対応を優先して納めていた矛を取り出す時期が近付いている。前原誠司を轟沈させた“平成の撃墜王”の直接対決に注目だ。
▼追撃を宣言した西田昌司議員5月11日
また西田議員は、解散・総選挙についても踏み込んだ発言をしていた。永田町では「選挙より復興」という掛け声が幅を利かせているが、そこには大きな問題があると指摘する。
「被災者の生活を立て直すことも大事だが、国民が政権を選ぶ権利を復旧・復興を理由に引き延ばすことは明らかな主権侵害。その権利を行使できるようにすることが行政の使命なのです」
震災直後、岩手・陸前高田市では住民基本台帳が失われたとの報道があった。しかし、2ヵ月が経った今でも再確認が出来ていないのであれば、それは国側の落ち度だ。選挙困難の理由にはならない。
また福島・双葉町のように役場ごと避難を余儀なくされている自治体もある。だが地元復帰を条件にすれば、総選挙は年内にも実施は不可能。正に被災者を人質にした非情な政権延命策である。
▼完全防護で浪江町入りした岡田克也5月8日(産経)
「選挙よりも復興」という主張こそ誤りだ。それは復興が遅れるだけ菅政権が命を長らえることを意味する。菅直人にとって早期復興は自滅行為に等しい。実際に菅政権は意図的に復興を遅らせている。
菅政権と民主党執行部は、本格復興に向けた第2次補正予算案を臨時国会に先送りし、6月半ばの通常国会閉幕を画策している。理由は単純。野党の攻勢を避け、政権を維持する為だ。
▼ご機嫌会見の原発事故対応責任者4月27日(AFP)
本当に浅ましい権力亡者の集まりである。総選挙は被災地の自治体に負担を掛けるが、一時的なものだ。民主党政権の追放は必ず、本格的な復興への近道となる。
野党の目標は「菅降ろし」ではない。あくまでも解散・総選挙だ。
〆
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この記事へのコメント
集会参加ご苦労さまでした。
西村眞悟氏の報告はショックでした。あれは間違いなくシナ人か半島人の仕業でしょう。
自衛隊の大量投入、五百旗頭の任用、レベル7の評価、浜岡運転停止等々、菅直人のやることはすべて彼らを利するためにだけ仕組まれています。
レベル7は明らかに自虐評価であり、福島県民への扱いはまさに虐待です。「国民の命を守るため」というのが浜岡停止の理由のようですが、停止による日本経済の沈滞は放射能汚染とは比べものにならないほどに日本人の生存を脅かすことになるでしょう。
それにしてもこれほどダメなことが分かりきっている菅直人の首をとれない自民党も実に情けない。コトを成就するためには谷垣の更迭が先なのかも。
ご存知のことと思いますが、福島第1原子力発電所の事故に対応するために開催された会議で、ほとんど議事録が作成されていなかったことが判明するなど、もう無茶苦茶です。
こんな無責任内閣と売国政党は直ちに叩き潰すべきです。
(かなり久々のコメントになります。)
実務無能で悪意は満載の政府では、日々不安が募るばかりで、心休まる間もありません。
気持ちだけの話ではなく、多くの方が多大な被害を被っている現実があります。
菅が一日居座ると、復興が十日遠のいて行きます。
この障害を速やかに取り除かぬ限り、何も前には進みません。
解散した方が余程、動きが速くなるでしょう。
この目に見えて明らかなことを無視して、世論のミスリードを謀るマスコミも、その虚妄を糺さないといけない。
言い逃れの出来ない形で彼等の非を突くべく、保守議員が動くとともに、我々国民も一層援護を強める必要がありますね。
さて、
民主党政府は明らかに、日本の弱体化を狙っています。
このまま手を拱いていたら、本当に日本の経済が、ひいては日本の存在そのものが世界から取り残されてしまいまいそうです。
ただ大きな疑問があります。
民主党の政治家もよって立つ生活基盤は日本である筈。
マスコミもその経済的基盤は日本である筈。
あいつ等は、
例えわが身が滅びても日本を滅ぼすぞ!
などと言う信念のもとに行動しているのであろうか?
(物凄く出張が多い業務になり、携帯からのアクセスばかりで投稿がしにくいために、ROMになってしまいました。スマートフォン
にしたら、タッチパネルはなおのこと操作性が悪く…)
>例えわが身が…
いざとなったら、国民を貶めて得た大金を手に、海外へ移って優雅に過ごせる、くらいの傍観者的な感覚なのではないかと。
自分達は裏の事情を知っているから、その身に災いが及ぶ前にどうとでも出来る。無知な一般人とは違う…とか。
果たして、覚悟があるのか浅薄なだけなのか、実際のところは分かりませんが、退場してもらう必要があることだけは確かですね
。
韓国の国会議員3人が、北方領土の国後島に訪問した問題は、激高した自民党議員が外務省幹部に水をかける騒動まで発展した。永田町では「韓国側に抗議すべきだ!」との意見が浮上しているが、外交問題はなかなか複雑だ。元公安調査庁第2部長の菅沼光弘氏は「ロシアを警戒せよ」と語る。仏ドービル・サミットに出席している菅直人首相の“外交オンチ”ぶりを、あざ笑っているのはどの国か・・・
「昨年11月にメドベージェフ大統領が国後島を視察して以来、ロシアは北方領土の実効支配強化を強めている。加えて、シベリアや北方領土の大規模開発に日本の資金投下を熱望しているが、日本とは領土問題がネックとなって、うまく進んでいない」
「民主党政権は、党の政策集に『4島早期返還』を記しているが、鳩山由紀夫前首相が『2島プラスα』と語るなど、外交政策は統一されていない。ロシアは今回、『韓国と組んでもいいんだ』と菅政権をけん制する一方、韓国に秋波を送ることで朝鮮半島を影響下に置こうとしている」
昨年9月、中国漁船衝突事件で見せた弱腰対応をはじめ、同11月の横浜APECでは、中国の胡錦濤国家主席とメモを見ながら会談。22日、韓国の李明博大統領との会談では、今回の野党議員による北方領土訪問問題に一切触れなかった。
外交とは、笑顔で握手しながら、水面下では相手国の弱点を突いて自国の利益拡大を図っていくもの。菅沼氏はいう。
「菅首相は市民運動家の発想で、浜岡原発停止要請など、自分が目立つことばかりしているが、日本経済や国民生活を深く考えたフシはない。外交も思い付きで、他国に言うべきことを言っていない。ロシアだけでなく、世界中がバカにしている。菅政権が続けば、国益が損なわれる」
永田町でささやかれる「サミット花道論」は現実とならないのか。