東アジア黙示録  

アクセスカウンタ

zoom RSS 希少動物・金正男を捕獲…運命の米朝ヤミ金融道

<<   作成日時 : 2007/02/01 04:15   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 8

珍しい生き物がマカオが見つかった。北の放蕩王子・金正男だ。なぜ米朝交渉初日に焦点の場所に現れたのか?そして、2日間の金融交渉で米朝はどんな裏取引を試みていたのか…
画像

読売新聞香港支局の決定的なスクープだった。

米朝金融協議が北京で始まったその日、香港支局のスタッフは、金正男のスナップ撮影に成功した。しかも、捕獲した場所は、今、注目されているマカオだ。

写真1枚で各国の報道機関も読売スクープを引用し、韓国紙などは大きく報じているようだ。

まるで密林の奥で希少動物を激撮したかのような扱い方である。

▽写真:読売新聞香港支局
画像

盗撮の類いではなく、至近距離から真正面で被写体を捕らえている。

金正男は、顔を隠さないどころか、微笑んでいるようにも見え、観光地でのスナップ風の異常な写真だ。どのようにして撮影したのか…謎である。

翌31日、今度は読売系列のNNNがテレビカメラに“動く金正男”をキャッチ。しかし、前日とは打って変わって、必死にカメラを避けている様子がわかる。
▽画像:NNN
画像

高級ブランドのバッグで必死に顔を隠しているが、その柄は前日と同じだ。
画像

NNNの映像と前日のご機嫌なショットを比較すると、ますます怪しい…偽者という意味ではない。ホクロの位置などから、完全に同一人物だ。過去の写真と比較分析してみよう。

これまでに、この希少動物が日本のメディアに補足されたケースは意外に少ない…2001年5月の成田空港。そして、2004年9月の北京空港などに限られている。

▽北京空港で発見された金正男
画像

顎の左にある特徴的なホクロが一致するだろう。

読売新聞によると“金正男を名乗る男性”は、取材者に対して、こう答えたという。

「1人で来た」
「28日からマカオに滞在している」
「休暇で来た」

なぜか饒舌だ…

【北京が金正男カードを切った?】

金正日の放蕩長男・金正男については3日前のエントリで触れたばかりだが、休暇などではいだろう。金正男は北京で悠々自適の生活を送っていることが判っている。毎日が休日のはずだ。

読売新聞は中朝関係筋の話として、金正男が香港の大手銀行にパスポートと同じ「キム・チョル」名義で口座を開設。こその口座について銀行から説明を求められた為に、香港を訪れる必要があったいう。

「キム・チョル」とは…北朝鮮本国でも通名ブームなのか?

日本を含め各国の報道機関は、米金融制裁の発火点となった銀行=バンコ・デルタ・アジア(BDA)がマカオにあることから、その関連に力点を置いて伝えている。

しかし、金正男はギャンブル好きで、度々マカオなどを訪れていたとも囁かれる。疑問は、なぜ今回、タイミングよく撮影されたかだ。

読売新聞の記事では「在香港の複数の外交筋」が金正男のマカオ入りを明らかにしたという。

撹乱情報の匂いが濃厚だ。

先のエントリで、胡錦濤政権が金正男を利用している可能性がある、と指摘したが、今回の金正男の動向を明かしたのも、中共ではないだろうか?

米国が情報を流すにしては、意味がなさ過ぎる。

中共が金正日に“金正男カード”をチラつかせたと考えた方が、陰謀めいていて面白いだろう。

「あんたの所のドラ息子は、こっちの掌の上にいる」

そんな中共の悪知恵が見え隠れするようだ。

この金正男が「金正日秘密資金を管理している可能性がある」とも報じられているが、それほど重大な背景はない。家出同然のダメ息子なのだ。
画像

金正男の秘密資金の一部はロイヤル・ファミリーの軍資金として各国の金融機関に振り分けられている。そのいくつかは、当然、放蕩息子もタッチ出来るようになっているはずだ。

北京の高級ホテルに何年も連泊している金正男は、それなりのカネを自由に使える立場にいる。秘密資金と言うほど大袈裟なものではないだろう。

それでも、この希少動物のパパは、かなり懐事情が逼迫しているようだ。

施錠されたサイフが開くのか、開かないのか…運命の分かれる時を迎えている。

【11時間の金融交渉は終わったが…】

1月30日から始まった北京での米朝金融協議が終幕した。初日は米大使館で3時間。2日目は北朝鮮大使館に場所を移して8時間。
画像

「非常に生産的な会合で(北朝鮮から)得た情報は有益だった」

終了後、 米代表のグレーザー財務副次官補は、一定の評価を記者団に語ったが、詳しい説明はなく、追加協議が発表されただけだ。

これまでに報じられている限りでは、米国側はBDAの金融制裁に絡んで、マネーロンダリングと偽ドルの2つの問題を提示したという。

「30万枚以上の資料を精査した」

こう語っていたグレーザー副次官補は、不法資金に関する膨大な証拠を突き付け、50にのぼる口座を細かく検証した模様だ。

これに対して、北朝鮮代表の呉光哲(オ・グァンチョル)が、どう答えたのか…開き直るとは想定できない。6ヵ国協議の日程が決定している限り、何らかの回答を示したのは明らかだ。
画像

各報道は、米国が凍結したBDAの口座を一部解除するする可能性が高いと伝えている。その際に、複数の口座の違法・合法を区別できるのか、どうか米政府部内で話し合われていたとも言われる。

だが、問題はBDAの口座ではない。

BDAで凍結されている総資金は2,400万ドル、日本円にして約30億円だ。新型ミサイルを連射したら霧散する額である。

この銀行を通じて1億ドル以上の利益を生んでいたとも指摘されるが、それでも金正日が泣きつく程の巨額マネーではない。

狙いは別にある。それを読み解くには、米国の金融制裁の実像を説明しておく必要があるだろう。(以下、ややこしい金融システムの素人解説が続きます)

【なぜ国内法で遠隔操作できたのか?】

誤解が多いのだが、いくら超大国でも他国の銀行取り引きを力尽くで停止させることは不可能だ。主権侵害である。

しかし、2005年9月に発動した金融制裁は実際に効果を生み出している。その金融制裁は、米国の法律に基づいて行われた。

謎掛けのようだ。

当時、一部の新聞が解説していたが、国際金融マン並みの知識がないと理解不能のものだった。

この仕組みと効果について、ジャーナリストの高世仁さんが昨12月に出版した『金正日「闇ドル帝国」の壊死』(光文社)で、素晴らしい解説がなされている。
画像

新刊書の内容を引用するのは気が引けるが、目から鱗が落ちる程わかり易かった…

2005年9月15日に米財務省は、愛国者法311条にある『マネーロンダリングの主要な懸念先』として、マカオのBDAを指定した。同時に、財務省内の「金融犯罪取り締まりネットワーク」が、新たな規則を発表。

その新規則とは…

「最終的に承認された場合には、米国の金融機関に対して、バンコ・デルタ・アジアの為に、米国のコレスポンデント口座を、直接・間接的に、開設・維持・管理・運営することを禁じる」

つまり、米財務省は、国内の銀行に通達を出したのだ。その際に、キーとなるのが、専門的な金融用語「コレスポンデント口座」だ。

略して「コルレス口座」

これが最重要の仕掛けだ。外貨預金を例に取ると、普通預金との仕組みの違いが見えてくる。

日本のA銀行に1,000ドルの外貨預金をした場合、急に入り用になってもA銀行からドル札を引き出すことは出来ない。実際のお金はA銀行にはなく、提携した米国内の銀行にあるという。

一部の外資系を除き、外貨預金を商品化している日本の銀行は、米国内の銀行に自分の口座を持っていて、ドル預金はそこにある…

その口座を「コルレス口座」と呼び、預けている銀行を「コルレス銀行」と呼ぶ。

この仕組みはマカオのBDAも同じで、コルレス銀行が封じられれば、ドル決算は不可能となる。例えば、マカオと瀋陽の銀行間で行われるドル建て決算も、実際には米国内の提携コルレス銀行間で取り引きされているのだ。

これこそ米国が国内法でマカオの銀行を遠隔操作し、締め上げた仕組みだという。愛国者法はBDAのコルレス銀行に歯止めをかけたのだ。
画像

恐ろしい奥の手であるが、まだ序の口である。

【黒い履歴リストアップに震撼】

米財務省の通達には「最終的に承認された場合には」という但し書きがある。実は、まだ制裁は発動されていないのだ。

それでも、懸念先としてブラックリストに載っただけで、BDAは震え上がった。もし発動されたら、銀行として致命傷を負う。そこで、北絡みの資金移動を現在は自粛しているのだという。

米財務省がBDAの各口座について「これはOK」「これはNG」と指定して個別に凍結しているのではない。一括して北絡みのドル預金の移動を牽制しているのだ。

凍結を解除するのは、あくまでも米財務省とBDA幹部のとのネゴシエーションだ。北朝鮮当局はそのやり取りを見守るしかない。

米財務省が、ある口座について「問題なし」と太鼓判を押せば、BDAは恐る恐るコルレス口座のドル預金移動を米銀に依頼できる。
画像

グレーザー副次官補は、金融交渉の場で「○○口座の違法性にはこれだけの証拠があり、資金移動は認められない」と直言しているはずだ。

▽協議を終えた呉光哲
画像

それに対して呉光哲は、一部を認める代わりに、一部の合法性を訴えているのではないか…30億円相当のごく一部でも移動が可能になれば、大きな影響が出る。

なぜか?

再び、金融制裁の恐るべき仕掛けに戻ろう。

【米朝交渉で波及効果に歯止め】

BDAがブラックリストに載ったことで、世界中の銀行に衝撃が走ったという。北朝鮮絡みの怪しいカネを取り扱っている各国の銀行が、米財務省の本気度を知って、一斉に北資金の移動を自粛した…

これがBDAショック。予想通りの波及効果だ。

自粛した何処かの銀行にあった北の口座が、金正男の大切なサイフだった可能性が高い。心臓部を直撃したのだ。

そこで米財務省がBDAに対して姿勢を軟化させれば、心臓を直撃した口座を持つ銀行が自粛を翻し、封印を解くかも知れない。

金正日の狙いはそこにある。

誰の目にも触れられない金融界の駆け引きだ。米国にとっても絶対にバレることのない裏取引である。

北朝鮮から核を取り上げるために、米国は一時的に蛇口を緩めて金正日マネーが流れるのを見逃すのではないか…

ただし、米財務省は偽ドル製造では一歩も譲らないだろう。

ブッシュ政権が腰砕けになっても、財務当局は長年蓄えてきた偽ドルの証拠を手放したりしない。 恐らく今後、金融問題は、よりダイレクトな偽ドルの取り扱いにシフトしていく。

▽2日目の交渉が行われた北朝鮮大使館
画像

今回、米シークレット・サービスの2人の専門官がグレーザーに同行して北京に乗り込んでいた。北朝鮮大使館で彼らが突き付けたのは、偽ドル製造の膨大な証拠だったろう。

BDA問題はフェイクだ。凍結解除が謳われた時、金融をテーマにした米朝の駆け引きは、いよいよ新しいステージに突入する。

          〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発 となります

banner1

参照:
読売新聞1月31日『金正男氏、マカオに現れる…金融制裁問題に関連か』

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(4件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
Xanax.
Xanax bars. Xanax valium. Xanax. Xanax withdrawal symptom. Xanax without a prescription. Side effects of xanax. ...続きを見る
Side effects of drug...
2008/10/23 23:46
Propecia.
Propecia. Pill propecia. Reversing the effects of propecia. Propecia generic. Buy propecia. ...続きを見る
Fertility and propec...
2008/10/24 04:52
Cheap xanax.
2mg xanax order. Xanax. Geniric xanax. ...続きを見る
Xanax.
2008/10/26 11:22
louis vuitton outlet
希少動物・金正男を捕獲…運命の米朝ヤミ金融道 東アジア黙示録  /ウェブリブログ,??? ??????? ????? ? ????, ???? ??? ?????? ?? ?????? ??????? ?????????? ????? ?? ???????? ??????? ?????:louis vuitton outlet,http://www.fortsask.ca/fortsask/lv.aspx ...続きを見る
louis vuitton outlet
2013/11/09 22:00

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
この人、明らかに金正日の遺伝子をそっくり引きついでますね
しかもかなりバージョンアップしてる(笑)
国民を飢えの中に放置しておいて、自分だけはタラフク食い、その結果が実によくわかる写真です。
かつては日本に何度も来日し、ホステスの愛人もいたという噂。
アッチの方もさぞかしお盛んなんでしょう。
日本人は「政府は国民の為にある」というのが常識だが、中韓では「国民からいかに収奪するか」をまず考えると言います。
日教組は、アッチからのご命令で、こうした日本人の『国民としての常識』をこわそうと、国旗・国歌の否定を画策したのではないかと・・
片や政府と国民が一体となった国家、片や政府が国民から収奪する国家。
どちらが強固であるのかは一目瞭然ですからね!
お隣りにそんな強固にまとまった国があっては、中韓露も目障りでしょうから(笑)
それにしてもこの男、「国民を食った」内容物がその腹にあるかと思うと、実におぞましい。
お笑いお花畑
2007/02/01 08:08
なるほど、「コルレス契約を利用した脅し」でしたか。
これならば、BDAに限らず、どこの銀行にも使える。これを適用されたら銀行は商売にならないから、北朝鮮との取引は自粛せざるを得ない。見事な手法です。

金正男、成田でのスナップと比べると一段と醜くなった。この醜い男を利用する胡錦濤の方が、醜さにおいては断然上か?
ごんべえ
2007/02/01 11:57
米国がこの様な手法を使つて北朝鮮を金融面で締め上げてゐたとは知りませんでした。勉強になりました。それに比べて、パチンコ業界からの送金を止められない我が国の為体は情無いの一語に尽きますね。これだけでも米国の不信と軽蔑を買ふのに十分でせうに。我が国の自己決定能力の貧弱は、実に深刻な問題です。
キラーT細胞
2007/02/01 14:02
基地害左翼ブログで本日討論会開催!
テーマは『日帝とアジア』。

http://blog.livedoor.jp/poppo_oota/
ニダ
2007/02/01 19:57
いつも思う事ですが、このブログは勉強になります。(そっくりそのまま、ネタ帳になります。否、に、しています)ブッシュ政権と財務当局は一体ではない。はっと、気づかされます。合衆国にとっては、それ程偽ドル問題が、大きなウエイトを占めているのでしょうね。それに対して、日本は拉致問題と在日。しかし私は、核問題の方に目が行ってしまいます。彼等が充分な核を手すれば、歴史問題に託けて、日本に対して(核を突き付けて)要求して来るに決まっています。潰してしまいたいが、それをすると物乞い武装難民がわらわらと散らばりそうで、余計に厄介(素人のイメージ)です。中国が、金正男をして、傀儡政権を作らせしめて、中国人がどっと入植すれば良いのにとか、思ってしまいます。(チベットの再来じゃ)。どなたか、仰っていますが、金正男、ホントに醜悪ですね。気持ち悪いです。アメリカ合衆国の、着地点ってどこなのでしょうか?生かさず殺さず、だらだらと延命させて、衰弱させていけば良いのに、とか思ってしまいます。(ひでー。)
神谷晃良
2007/02/01 20:13
>お笑いお花畑さま
正男を見るだけで北朝鮮の問題性が手に取るように分かります。世襲が続くと悪いDNAだけ増幅するようです。いっそ元首になった方が暗黒さがダイレクトに世界に伝わるかも
>ごんべえ様
非ネオコン系のチームが進めている政策のようです。米国の政策集団には矢張り知恵と実行力がある…正男情報が一気に噴き出していますが、なんか妙な気配です。
>キラーT細胞さま
この手が仕えたなら、朝銀のドル送金も防げたかも…まあ、万景峰号で直接持ち込んでいましたが。
>ニダ様
了解です。例の基地外左翼ページですね。
>神谷晃良さま
中心は国務省のワーキンググループで、そこに財務省の頭脳も参加しているようです。偽ドル問題はクリントン時代から一貫して進めていますので、政権が変わっても資料を廃棄することはなさそう。
アネモネ
2007/02/01 21:05
コルレス口座の凍結ですか?
とても分かりやすい説明でした。
アメリカが日本に対して行った粗鋼
真・愛国無罪
2007/02/02 02:45
>真・愛国無罪さま
素人の説明で分かって頂けましたか…高世さんの本には図解があって理解し易かったのですが、言葉だけだと自信なかったです。
アネモネ
2007/02/02 03:44

コメントする help

ニックネーム
本 文

Links

希少動物・金正男を捕獲…運命の米朝ヤミ金融道 東アジア黙示録  /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる