“新疆綿”が紡ぐジェノサイド…中共侵略兵団の奴隷農場

安さの秘密はウイグル奴隷…“新疆綿”が強制労働の代名詞となった今も一部日系企業は人権問題を嘲笑う。中共侵略兵団を太らせる悪魔のコットンに誇らしい未来はない。
AP通信2006年コルラの綿花生産.jpg

「第三者による監査は前向きに取り組んでいる印象だが、共産党政権下では自由な社会で行われる透明性のある検査はできない」

日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長は4月8日、そう会見で語った。この日、同協会は東トルキスタン国内の強制労働問題について人権団体と共に行った企業調査の最新報告を発表した。
▽会見で訴えるレテプ副会長4月8日(産経)
産経48会見に臨む日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長.jpg

ASPI報告で関与が指摘された日本企業14社中、第三者機関による調査は7社で他は自社調査だった。いずれも取引を否定しているが、潔白の証明とは程遠い。そしてパナソニックは未だに完全無視を続ける。

「これは人権問題というよりも政治問題であり、我々は常に政治的に中立だ。ノーコメントとしたい」

ユニクロで知られるファーストリテイリングの柳井会長は、4月8日の決算会見で強制労働に関する質問を浴びた際、シラを切った。悪質な焦点ずらしで、自社製品への混入の可能性についても言及を避けた。
▽会見で居直った柳井会長4月8日(時事)
時事48会見の柳井会長.jpg

「1人の消費者として、無印良品が人の命よりもチャイナマネーを優先するような企業であって欲しくないと願っています」

4月4日には無印良品を展開する良品計画の本社前で、有志による異例の抗議が開かれた。同社も日ウ協会の質問に対して無関係を主張する一方、強制労働の代名詞となった“新疆綿”を売りにしている。



強制労働問題に深く切り込んだのは昨年3月のASPI(豪戦略政策研究所)リポートだが、ユニクロと無印の追及は、それ以前に遡る。’19年11月に豪ABCテレビが疑惑を報じ、世界に波紋が広がった。

「無印良品とユニクロにも『正しい側』に立つ為の時間は残っているだろうか?」

2つのブランドが歴史の正しい側に立てるか否か…米外交専門誌の記者が問い掛けてから既に1年半が過ぎた。とうの昔に回答期限は過ぎ、「中共の側に立った」と解釈することが妥当だ。

【“新疆綿”全面禁輸までの綿密工程】

「欧米のアパレル・食品メーカーが、チャイナのムスリム同化政策に巻き込まれている」

米WSJ紙は’19年5月、H&Mやコカコーラなどの実名を挙げ、ウイグル人強制労働に踏み込む記事を出稿した。無印良品はその翌日に“新疆綿”の新しいラインナップを発表するという大失態を犯した。
▽無印ブランドの“新疆綿製品”(Camp Album Project)
無印の“新疆綿製品”Camp Album Project.png

後に21世紀最悪のジェノサイド、強制労働問題のキーワードになるとは思ってもいなかっただろう。“新疆綿”は良質のコットンとして知られるそうだが、まず地名が省かれていることに違和感を覚える。

「新疆」は清朝の東トルキスタン侵略に由来する。新たに征服した領土を意味し、英語圏では好意的に「new frontier」とも訳されるが、その時点から既に占領されたウイグル人を蔑ろにしている。
▽ホワイトハウス前で訴えるウイグル人’20年10月(AP)
AP通信2020年10月、米ホワイトハウス前でのデモンストレーション.jpg

この“新疆綿”の非人道的側面を重視したのは、やはり米国だった。昨夏、輸入停止措置を発動するとの報道が出たが、足踏み状態が続いた。CBP(米税関・国境警備局)高官は、こう語る。

「新疆産の綿織物やトマトに関連する供給網で強制労働のリスクがあるという充分な証拠があるが、まだ決定的ではない」

対シナ通商交渉とは別に、国内の問題があった為ではないか。労働団体の調査によれば、僅かでも“新疆綿”が使われる衣類は米国輸入品の20%を占め、大混乱が生じる恐れが高かった。
▽東トルキスタンの綿を摘む少年ら’16年(ロイター)
ロイター16年綿摘み作業のウイグル少年ら.jpg

一方、持続可能な綿花栽培を促進する国際認証組織「BCI」は素早く反応し、昨年10月に“新疆綿”の追加承認を停止する。理由は「人道上の懸念」で、これがアパレル業界に大きな影響を与えた。

「CCP政府の人権侵害を許さない。『メード・イン・チャイナ』は単なる原産国を示すものではなく、警告を知らせる表示だ」

DHS(米国土安全保障省)は昨12月上旬、東トルキスタンで生産された綿製品の大幅規制を発表。強制労働の動かぬ証拠が見つかったのだ。そして1月13日、“新疆綿”の全面禁輸に踏み切る。
▽アラル地方で綿摘みするウイグル男性’15年(AP)
AP通信15年アラル地方で綿つむ男性.png

ジェノサイド認定と比べれば、報道の扱いも低調だったが、中共に鈍く重いダメージを喰らわすトランプ政権末期の一撃。真綿で首を絞めるとは正に、このことだ。

【世界が知った新疆兵団の実像】

「この世界に、チャイナの新疆生産建設兵団(XPCC)ほど、ジョージ・オーウェルが描いた監視社会を体現するコングロマリットは他にない」(’20年8月The Economist誌)

古くからのウイグル支援者は、小さく報じられたニュースに快哉を叫んだに違いない。米財務省は昨年7月末、悪名高い新疆兵団を制裁対象に指定。在米資産凍結の上、米国人との取引を禁じた。
▽兵団根拠地にある醜悪な博物館(人民網)
兵団根拠地にある醜悪な博物館(人民網).png

東トルキスタン共和国が国共内戦を経て消滅した後、同地に中共軍10万人が雪崩れ込む。辺境防衛は表向きで実際は武装占拠による資源の強奪だ。毛沢東は’54年、侵略の実行部隊を新疆兵団と名付けた。

兵団初代トップに選ばれた紅軍古参の王震(Wang Zhen)は恐怖支配でウイグル人を弾圧し、漢族の入植を進めた。中ソ対立や文革の混乱はあったが、兵団は300万人規模に膨れ上がった。
▽王震誕生100周年の記念式典’08年(新華社)
王震の生誕100年式典08年(新華社).jpg

生産建設の建前通り、道を造り、農地を拓いた。親中派は屯田兵や開拓集団のように讃える。しかし、道路は基地整備に伴うもので、国営農場はウイグル人の土地を強奪した結果だ。

ウルムチ大虐殺の前年に現地で調査したジャーナリストによると、新疆兵団は綿花生産の40%を支配していると指摘する。兵団は、傘下企業1,500社を抱える悪のコングロマリットなのだ。

参照:Asia Sentinel’08年4月14日『The Conqueror of China’s Wild West』
▽全土に点在する兵団直轄農場(CGP)
全土に点在する兵団直轄農場(CGP).png

10年以上前のデータにある40%という数値を多いとみるか、少ないと見るか意見は分かれる。兵団と外国資本の合弁企業の綿花生産が問題になったケースもあり、実態は掴み切れない。

東トルキスタンは綿花栽培が盛んな国だった。軍事侵攻した中共は有力な現地産業を奪ったのだ。兵団が旨味のある利権を手放してウイグル人農家に譲ることはなく、ほぼ全面支配していると考えられる。

「チャイナ政府の強制的な労働訓練と移転スキームによって、少なくとも57万人のウイグル人が綿摘み作業に動員された」
▽作業地に移送されるウイグル人の宣伝用写真(CGP)
作業地に移送されるウイグル人の宣伝写真(CGP).png

米シンクタンクCenter for Global Policyは昨年12月、衝撃的なリポートを発表した。公的資料や宣伝機関の文書など2018年度のデータを精緻に解析し、全体像を炙り出す。

しかも調査対象は3地域で、東トルキスタン全土では更に数十万人が強制労働に駆り出されたと推定する。実に100万人を超す規模の強制労働が現在進行形で続いているのだ。

【糾弾されない親中ブラック企業】

「国際社会は基本的人権に対する深刻で組織的な侵害に目を瞑らず、協力して責任を追及する」

英国のラーブ外相は3月22日、30ヵ国と連携して中共に“最大級”の明確なメッセージを送った。この日、英・EUはウイグル人弾圧に関して対中制裁を発動した。天安門事件以降で初となる強力な制裁だ。
▽議会で発言するラーブ外相3月22日(skyニュース)
sky3月22日議会で発言するラーブ外相.jpg

制裁対象には地元CCP幹部らに加え、新疆兵団の公安局が含まれていた。収容所の運営を総括する部門である。また兵団の党書記で自治区ナンバー2の王君正も制裁リストに載せた。

誕生から67年を経て、世界は兵団が凶悪な組織だと認識したのだ。余りにも遅い判断だが、歓迎したい。その瞬間から、兵団の主要産品“新疆綿”は、ウイグル人の血と涙を含んだ悪魔のコットンと化した。
▽黙々と綿を摘むウイグル少年(AP)
AP通信綿摘み作業のウイグル少年.jpg

英・EUの制裁を受け、米加が追加制裁を発動。さらに豪NZを含む5ヵ国が「圧倒的な証拠がある」として共同の対中非難声明を発表した。我が国は政府も企業も取り残されている…

こうした主要国の動きに対し、中共は定番と言える官制ボイコットで応えた。中共宣伝機関が3月24日、強制労働への懸念を表明したH&Mを攻撃。共青団は大掛かりな不買運動を呼び掛けた。
▽上海中心部のH&M店舗4月2日(読売)
読売4月2日上海の中心部で、H&Mの店舗前に止まる警察車両.png

支那に進出した外国ブランドに対する踏み絵の始まりだ。当然、矛先は日本企業のも向けられた。その中でも異質だったのが、無印良品だった。環球時報の取材に堂々と、こう答えた。

「私達は新疆綿の使用を拒否せず、製品に使っています」

この劣悪な回答が、池袋本社前抗議の背景でもあった。一方、支那国内では無印を絶賛する声が高まった。良品計画は「憂慮する」との軽薄な声明を出したが、基本は「問題なし」の一点張りだ。
▽上海にある無印良品のモール(環球時報)
環球時報の無印店舗.png

兵団と無関係の“新疆綿”を調達することは極めて難しい。そして自社調査やヤラセの第三者機関の検証で逃げ切れる呑気な季節も去った。DHS(米国土安全保障省)は昨年6月の段階で、こう警告している。

「企業は、強制労働の有無に関する調査で監査担当者が拘禁され、脅迫され、嫌がらせを受け、絶えず監視されるという報告に留意すべきだ」

日ウ協会が会見で指摘した通りである。エコノミスト紙によると、欧米ブランドは労働環境の実態把握で現地工場に監査担当を派遣していたが、当局の介入が露骨になり、視察を諦めたという。
▽工場が増設された強制収容所’18年(ASPI)
工場が増設された強制収容所18年(ASPI).jpg

意味を失ったヤラセ監査で逃げ切りを図る日本企業は今や愚か者でしかない。なぜ無印は強硬姿勢を貫くのか。ユニクロ柳井の人権軽視発言は、本来なら上場企業にとって命取りになる最悪レベルの失言だ。

そして本邦のメディアも批判的な報道を控える。中共マンセーの経営者団体の影響も大きいが、それだけではない。’70年代に始まる“親中派の闇”と直結する我が国の構造的な問題が根底に存在する。
▽都内駅頭で訴える在日ウイグル男性3月(NYT)
都内駅頭で呼び掛ける在日ウイグル男性3月NYT.png

与野党を横断する媚中の超党派、六四天安門後の狂った融和外交、中共の宣伝機関に堕した大手メディア…半世紀に渡ってCCPと添い寝したツケを払わされる時期が近付いている。



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参照:
□Center for Global Policy’20年12月『Coercive Labor in Xinjiang: Labor Transfer and the Mobilization of Ethnic Minorities to Pick Cotton(PDF)』
□Camp Album Project HP

参考記事:
□日経新聞(The Economist)’20年8月25日『その服、「ウイグル製」ですか』
□DIGIDAY20年7月13日『アムネスティ日本ラコステとアディダス、ウィグル人「強制労働」の排除を約束 : サプライチェーンの精査を表明』
□Business insider’20年12月18日『中国、新疆ウイグル自治区で強制労働、収容施設の少数民族57万人以上に綿花を収穫させたか』
□Business insider’20年9月29日『「ウイグル人強制労働の監査は実施しない」…正しい調査ができず、その結果が中国に利用される可能性』
□ニューズウィーク’19年11月26日『ウイグル弾圧で生産された「新疆綿」を日の丸アパレルが使用?』
□The diplomat’19年11月14日『Cotton and Corporate Responsibility: Fighting Forced Labor in Xinjiang and Uzbekistan』
□Apparel insider’20年8月3日『Xinjiang, XPCC and the sham of ‘sustainable cotton’』
□WSJ’19年5月16日『Western Companies Get Tangled in China’s Muslim Clampdown』

□大紀元4月8日『日本人有志が「無印良品」本社前で抗議 新疆綿の使用停止訴える』
□大紀元4月6日『日本企業は普遍的価値観を擁護すべき=人権団体常務理事』
□ロイター4月8日『ウイグル問題は政治的であり、ノーコメント=柳井ファーストリテ社長』
□産経新聞4月8日『少数民族の強制労働、関与なら取引停止を 日本ウイグル協会』
□BBC3月23日『欧米、中国に制裁を発動 ウイグル族への「人権侵害」で』
□産経新聞3月22日『EUが対中制裁を発動 ウイグルで人権侵害、天安門事件以来』
□ZAKZAK1月5日『ユニクロ、無印良品にウイグル問題“飛び火”…人気の「新疆綿」を海外メディアが問題視』
□時事通信1月14日『米、ウイグル綿製品を全面排除 強制労働で対中圧力―日本に影響も』
□AFP20年12月16日『中国「新疆綿」収穫で強制労働、ウイグル人ら57万人超を動員 報告書』
□ロイター20年9月9日『米、中国新疆産の綿・トマト製品の輸入禁止へ 強制労働の疑い』
□ジェトロ12月7日『米税関、新疆ウイグル自治区からの綿製品の輸入を一部留保、強制労働を問題視』
□レコードチャイナ3月25日『ユニクロと無印、ウイグル人権問題でやり玉に=無印「新疆綿使ってます」、ユニクロは…中国紙』
□読売新聞4月2日『「新疆綿を不使用」標的、中国で米欧ブランド不買広がる…愛国心あおる』

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