日本列島包む“内患外患”…在メディア工作員の蜂起

無慈悲な倒閣キャンペーンが、激増する領海侵犯も日本海の新脅威も覆い隠す。端緒は北朝鮮の対決宣言。そしてメディア上層部に潜む工作員の蜂起で、内戦の火蓋が切られた。
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「危険な行動だった」

ペンタゴンの報道部長は7月24日の会見で、そう指摘した。東シナ海の公海上で、現地時間23日、米海軍の偵察機EP-3に中共軍戦闘機2機が異常接近。90m以内にも迫ったという。

中共軍戦闘機はEP-3の下を通過した後、前方に急上昇。EP-3の操縦士は衝突の危険を感じ、緊急回避行動をとった。ニアミス現場は、東シナ海と黄海の境界にあたる国際空域だった。
▽米海軍EP-3EとEA-18G(ロイターfile)
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7月20日には、中共軍の爆撃機など4機が沖縄本島と宮古島の間を突破し、空自機がスクランブル発進する事態も起きていた。この空域への中共軍機侵入は今月3回目という異様なペースだ。

また異常接近が起きた7月23日、対馬の南西約200㎞の海域に中共海軍ジャンダオ級フリゲートが出現。海自のミサイル艇「おおたか」が追跡する中、中共フリゲートは対馬海峡を抜けて日本海に向かった。
▽中共フリゲートの侵犯ルート(産経)
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7月に入ってから中共海軍艦船の動きが我が国周辺で激増している。2日には中共海軍のドンディアオ級情報収集艦が津軽海峡に浮かぶ小島南西の領海に侵入。1時間半に渡って領海侵犯を続けた。

メディアはベタ記事で簡潔処理したが、中共海軍本体の艦船による領海侵犯はこれまで3度しかない大事件だ。情報収集艦の単独航行であっても海上警備行動を直ちに発令すべき事態である。
▽領海侵犯した中共情報収集艦7月2日(統幕HP)
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更に7月15日には、中共海軍隷下の「海警1304」が対馬沖の領海に侵入。海保の巡視艇が警告すると、嘲笑うかのように別の艦と共に福岡・沖ノ島沖の領海を再度侵犯した。

その後、「海警1304」など2隻は日本海を抜けて7月17日、青森・艫作崎沖の領海、続いて津軽海峡・竜飛崎沖の領海を侵犯する。我が国の警告を一切無視する凶悪な軍事挑発である。
▽領海侵犯した「海警1304」7月17日(2管本部)
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領海防衛は、海洋国家である我が国の生命線だ。そして、我らの海を脅かすのは中共艦船だけではない。

【日本海に蠢く北の潜水艦群】 

複数の米国防当局者が7月20日、北朝鮮の潜水艦が日本海に展開していることを明かした。北沿岸から約100㎞離れた海域で、48時間の連続航行を確認したという。

これだけでも異例の行動だが、米当局者は更に北潜水艦の日本海展開が1週間以上に及んでいる事実を表明。米軍は長期間航行の目的について分析を進めている。
▽金正恩が試乗するロメオ級潜水艦’14年(KCNA)
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日本海に展開している北潜水艦について米CNNは、旧型の「ロメオ級」と伝える。以前、金正恩が乗り組み、はしゃいでいたのが「ロメオ級」だ。錆に塗れた老朽艦である。

しかし、米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮分析サイト「38 North」は、「新浦(シンポ)級潜水艦」である可能性を指摘。同級は、SLBM搭載を目的に開発された新鋭艦だ。

「近くSLBMの発射実験か、新システムのテストが行われる可能性が高い」
▽衛星が捉えた新浦造船所6月30日(38 North)
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日本海に面した咸鏡南道・新浦に潜水艦専用造船所がある。38 Northが6月末に撮影された衛星写真を分析した所、バージ船の停泊位置が変わり、潜水艦の艦橋付近にあった機材の撤去が認められた。

北朝鮮は昨年8月、SLBM発射実験に成功したと大々的に伝えた。失敗に次ぐ失敗の末、東部沿岸から射出されたミサイルは約500㎞飛翔し、我が国のDMZ内に着弾した。
▽成功と宣伝するSLBM発射’16年8月(KCNA)
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「より高い段階の弾道ミサイル水中試験発射に成功した」

北朝鮮ウォッチャーは「水中試験発射」という説明に注目した。潜水艦からの発射であれば、宣伝に用いない理由はなく、水中ミサイル実験のロシア製バージ船が使われたと見ている。

だが、それが北朝鮮がSLBM搭載潜水艦の運用段階にはないという決定的証拠にはならない。「新浦級潜水艦」は旧ソ連のゴルフ級潜水艦を改良したものとされる。
▽ゴルフ級潜水艦視察する金正恩(KCNA)
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北朝鮮がゴルフ級10隻を獲得したのは、1993年である。引き渡しの際、ミサイル発射装置は取り外されていた模様だが、装置を別途密輸し、20年以上をかけて開発を続けてきたと考えられる。

核や弾道ミサイルと同様、北朝鮮の悪魔的な開発能力を侮ってはいけない。日本海の海中深くには、既に深刻な脅威が潜んでいる。

【閉会中審査のウラで領海侵犯】

「報道しない自由があるということも有力な手段、印象操作も有力な手段。そのことはマスコミ自体が謙虚に受け止めて頂くしかない」

7月25日の閉会中審査で、岡山理科大獣医学部の誘致に尽力した愛媛県の加戸守行前知事は、既存メディアでの参考人発言封殺事件を皮肉った。前知事が話題にした“勤務評定”は衝撃的だ。
▽メディアの“勤務評定”(ネット有志)
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この日も前回に続き、歌舞伎町の買春魔の嘘を暴いた加戸前知事だったが、返す刀でメディアもバッサリと斬った。そして、質問に立った青山繁晴議員は、前期国会の“異様な空白”を槍玉に挙げる

「森友学園事件、加計学園の件で、時間と国民の税金がどんどん費やされる中、日本の安全保障の根幹が揺らいでいると言わざるを得ません。連日、中国の武装した海警局の船が入って…」



参院での閉会中審査は、午前9時に始まった。その直後、中共海軍隷下の武装船4隻が尖閣諸島沖の領海に乱入した。申し合わせたかのような絶妙タイミング。支那共産党と売国野党との共闘だ。

青山議員が暗に指摘する通り、年初から我が国を取り巻く安全保障問題の緊迫化と時を同じくして、国会と既存メディアが狂騒状態に入った。緊迫した現状を覆い隠す強引な手口である。
▽“国会裏”で侵犯した「海警2113」(RTI)
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ただし、反日メディアと売国野党が隠蔽を企んでいるのは、中共による軍事挑発ではない。中共軍による侵略恫喝は、残念ながら北戴河会議直前の恒例行事。昨年は海上民兵が尖閣に奇襲を仕掛けた。

参照:H28年8月8日『尖閣の海を覆う海上民兵…中共海軍別働艦隊の奇襲』

年初から何が起きたのか…MSM(メーンストリームメディア)で続く「倒閣運動」の動機は、改憲阻止とも指摘されるが、それは第二波に該当する。

いわゆる安倍潰し、無慈悲な偏向報道は突如、2月に始まった。

【金正男公然暗殺で戦端が開く】

北朝鮮は昨年9月に第5次核実験を強行した後、沈黙期間に入った。米大統領選という隙にも乗じず、トランプ政権が誕生しても、出方を窺い続けた。その沈黙は今年2月に破られる。

2月12日の午前8時前、北朝鮮は半島西海岸から弾道ミサイルを発射。約500㎞飛翔し、日本海に着弾した。テポドン2改の沖縄上空通過から実に1年ぶりとなる発射だ。
▽KN-15の発射2月12日(AFP)
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翌朝、北朝鮮の宣伝機関は「成功」を大きく伝えたが、同時にマレーシアでは残忍なテロの準備が密かに進行。2月13日昼、KL国際空港で金正男の暗殺が実行される。

北朝鮮は80年代にラングーン事件など公然テロを繰り返していたが、金正日時代には自粛していた。それを金正恩が打ち破った。北朝鮮が国際社会と真正面から対決する方針に転換した瞬間だった。
▽暗殺事件直前の金正男2月13日(ロイター)
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米朝の緊張激化は、3月のティラーソン長官アジア歴訪が端緒とされるが、間違いだ。2月12日の弾道ミサイル発射と翌日の金正男暗殺テロで、トランプ政権が態度を硬化させたのである。

2月12日に表面化した金正恩の強硬姿勢を受け、国内の親北・従北勢力が動き出す。キメラ民進党が森友学園に関する“追及PT”を立ち上げたのが、2月20日だった。
▽メディアを引率する辻元清美ら2月21日(共同)
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そして親北序列1位の辻元清美が視察と称して現地に乗り込む。2月9日に朝日新聞の捏造スクープが出ても騒ぎは起こらなかったが、辻元の視察パフォーマンスを契機に、多くのメディアが沸騰し始めた。

3月6日に北朝鮮はスカッドER4基を乱射。うち1基は能登半島沖200㎞の海域に着弾した。宣戦布告に比する暴挙だ。しかし、反日メディアは間近の脅威を覆い隠すように森友騒動に熱中にする。
▽スカッドER4基の着弾ポイント(産経)
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もちろんメディア関係者全員ではない。ごく一部ではあるが、新聞・TVキー局の上層部の中に、北朝鮮の指導通りに動き始めた者がいる。

【在メディア工作員が始めた内戦】

今年4月15日の金日成誕生日と同25日の朝鮮軍創建記念日、北朝鮮当局は内外のメディアを平壌に招待した。金正恩政権と直結するTBSは、この機会を逃さず、大喜びでプロパガンダに加担するはずだった。

とろこが、TBSのニュースで現地リポートを伝えたのは、AP通信の平壌支局長。TBSの取材クルーは、平壌入りしていなかったのだ。この“怪奇現象”の真相は、事前に解き明かされていた。
▽代理リポートのAP通信支局長4月25日(JNN)
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「朝鮮総連は偏向放送であるとして14~16日の3日間連続でTBSを訪問するなどして抗議した」

4月15日付産経新聞のスクープだ。総連関係者によると、TBSの番組に脱北女性が出演したことで“内ゲバ”が発生。総連側は「見せしめ」の為、TBS平壌取材班へのビザ発給を拒絶したのだった。

総連幹部が赤坂のTBS本社に押し掛け、密室協議が重ねられた。対応したのは、恐らく報道局長と役員クラスだ。この件に関してTBSは産経報道を否定することもなく、ノーコメントを貫く。
▽赤坂の不動産業者(file)
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また総連は、日テレとテレ朝にも圧力を掛けたことが判明している。金正男暗殺について総連側は、北犯行説を払拭するよう報道局員らに求めたという。

日テレとテレ朝は総連との闇談合について否定する。しかし、同局の全番組から金正男関連の話題が一斉消失したことや平壌に招待された経緯から、談合は成立したと見られる。
▽日本記者団を直接指導する北幹部4月17日(NNN)
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参照:NNN4月23日『12日間の北朝鮮取材 記者が振り返る』

かつて民放各局と新聞各社は、北朝鮮の呼称について談合した。その後も、朝鮮労働党からの間接的な指導は続き、現在も総連幹部とメディア上層部との間にはパイプが残る。

深刻な問題は、北朝鮮からの圧力やそれに屈する報道機関の姿勢ではない。メディア内に、平壌の方針に添った宣伝を行う工作員が存在していることだ。その数は、想像よりも多い。
▽平壌ご招待の日本メディア幹部’04年(共同)
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黒子に徹し、影を潜めていたメディア工作員が、2月から活動を活発化させた。その結果が森友騒動に始まり、今に至る異様な偏向報道だ。「報道しない自由」が何度指摘されても決して揺るがない。

安倍首相を標的にしたのは、安倍政権が続く限り「対話論」の可能性がゼロである為だ。既存メディアに登場する識者や論説は、第1次核危機の際から、ただ「対話重視」だけを叫んできた。
▽閉会中審査で答弁する首相7月25日(時事)
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朝鮮労働党の焦りが透けて見える。長期的な計略を進める中共の老獪さとは異なり、金正恩指導部は手口がストレートで分かり易い。一方、首相官邸や与党幹部の危機管理の甘さも露呈している。

春先から続く一連の騒動は、単に反日メディアによる情報戦の一環ではない。国内のメディア工作員と北シンパにとって、それは文字通り、自らの命運を賭けた、紛れもない内戦なのだ。


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参照:
□ぼやきくっくり7月26日『前川氏の虚構と“報道しない自由”を暴いた加戸前知事!閉会中審査・青山繁晴さんの質疑(全文書き起こし)』
□統幕監部HP7月2日『中国海軍艦艇の動向について(PDF)』
□統幕監部HP7月20日『中国機の東シナ海における飛行について(PDF)』
□統幕監部HP7月24日『中国海軍艦艇の動向について(PDF)』

参考記事:
□産経新聞4月15日『朝鮮総連が正男氏報道で日テレなどに圧力 北朝鮮犯行説を否定する報道を要請してた』
□産経新聞5月24日『テレビ局が朝鮮総連に苦慮するワケ』
□デイリー新潮『「金正恩」平壌取材 TBSだけが出入禁止のワケ』

□ロイター7月2日『中国軍艦が日本領海に侵入、津軽海峡を航行中に』
□産経新聞7月15日『中国公船、対馬と沖ノ島沖に一時領海侵入 海保が初確認』
□時事通信7月17日『中国公船、津軽海峡で領海侵入=周辺海域で初』
□産経新聞7月25日『中国の殲10戦闘機2機が米海軍の電子偵察機EP3の飛行妨害 東シナ海上空 90メートルまで接近』
□産経新聞7月25日『中国船が領海侵入 尖閣周辺、今年20日目』
□産経新聞7月21日『北の潜水艦が日本海を48時間連続航行 SLBM発射準備か』
□産経新聞7月25日『北朝鮮、潜水艦でけん制か ミサイル警戒の日米韓艦船』
□ZAKZAK7月24日『北朝鮮の新型潜水艦は、いずれ海上自衛隊が沈めることになる』
□38 NORTH7月20日『Sinpo South Shipyard: Preparations for a New SLBM Test?』

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