迷走パク・クネ最悪の決断…金王朝が廃棄物になる日

北京の珍パレード参加を巡って起きた朝鮮半島の緊張。それはクネにとってコウモリ外交継続の唯一の抜け道だった。反日脳に導かれた袋小路。習近平も金王朝に叩き付けた絶縁状を理解できない。
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松で作られたティッシュボックス大の地雷が、8年ぶりの南北“閣僚級”会談をもたらした。次官クラスの協議を積み重ね、高位級会談を実現させるという通常の外交スタイルが、どこか馬鹿らしく見える。

北朝鮮製の木箱地雷は、TNT火薬が約200g詰められ、殺傷範囲は最大で2m半とされる。南鮮では、川を流れ下って来た地雷が数年間で250個以上発見されていた。
▽内容物表示の北朝鮮製謎地雷'14年(聯合)
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南鮮軍は国民に対し、見つけた場合は触れずに通報するよう呼びかけていた。それを北朝鮮兵士侵入の危険性が高いDMZ内で、歩哨が踏みつけてしまったという。

歩哨2人が重傷を負った8月4日の事件後、南鮮軍は爆発の瞬間を捉えた映像を公開。監視カメラは、地雷を敷設する北朝鮮兵の姿もキャッチしていたはずだが、映像は封印されたままだ。
□ズーム&パンする謎カメラ映像


北朝鮮側が協議で南の自作自演説を唱えたのも“平壌運転”の範囲内だった。一方、地雷爆発の対抗策としてクネ政権は、拡声器による対北プロパガンダ放送を再開する。

北朝鮮側は放送再開に激怒して8月20日、ロケット砲1発を打ち込む。これが準戦時態勢に繋がる緊張を生んだのだが、果たして放送再開は、北朝鮮側にとって大きな痛手なのか疑問が残る。
▽軍部隊視察するクネ8月21日(聯合)
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最初からプロパガンダ放送だと解っているのだ。洗脳を解いて洗脳する特別な効果は期待できない。しかも、拡声器から軽快な朝鮮歌謡が流れるケースもあった。北兵士へのBGMサービスなのか?

今回の瞬間的な南北緊張は、ティッシュBOX対ジュークBOXの争いだったとも言える。騒ぐ程のことでもなく、いずれかが勝ち誇るような事柄でもない。
▽北向けスピーカーセット'04年(AP)
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注目する点は、パク・クネが千載一遇のチャンスを逃したことである。

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【金正恩が寄越した助け舟】

「朴大統領は習近平主席の招待で9月3日に北京で開催予定の抗日戦争勝利記念行事に参加するため、来月2~4日に中国を訪問する」

青瓦台は8月20日午前、中共反日イベントへのクネ出席を公式発表した。北朝鮮が南側に向けてロケット砲を放ったのは、その6時間後だった。北の砲撃が行事参加に関連していたことは明らかだ。
▽参加発表する青瓦台担当官8月20日(共同)
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この砲撃に対して南側が報復した結果、事態は一気に緊迫化し、18年ぶりとなる北朝鮮の「準戦時態勢」発令に至る。最高指揮官のクネが呑気に外遊している場合ではない。

公式発表した直後の出席キャンセルは、クネと習近平の面子を同時に潰す…金正恩は、そう考えて派手な戦争前夜を演出したに違いないが、浅はかである。
▽潜水艦と三代目5月(KCNA)
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「朴槿恵大統領が出席すれば、米韓同盟に中国がくさびを打ち込んだとの誤ったメッセージになる」

米国は8月上旬までに非公式で懸念を伝え、クネに出席を見送るよう求めていた。得意のコウモリ外交にも限界が近づいていたクネにとって突然の半島緊迫化は、千載一遇のチャンスだった。

平壌政権の手綱裁きは本来、北京の役割だ。北朝鮮の暴走を理由にした出席見合わせであれば、習近平も大して怒らない。同時に、米国の意見を尊重した格好にもなる。
▽DMZ近くに乗り込んだクネ8月5日(時事)
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つまり、軍事緊張を演出することで北朝鮮は、クネに助け舟を出してしまったのだ。間抜けである。金正恩は板門店協議の途中で、そのことに気付いたのではないか…

協議開始から3日目、北朝鮮側は地雷事件に対して「遺憾」を表明。国内外で宣伝していた自作自演説をアッサリ取り下げた。金正恩が屈服したようにも見えるが、南鮮が押し切ったとも言えない。
▽板門店協議後の記念撮影8月25日(共同)
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緊張が解けた時点で、クネは北京行きの切符を使うしかなくなったのだ。

【北朝鮮兵閲兵の恐怖感】

「中国で韓国の独立抗争の歴史を讃える側面を勘案し、行事に出席することにした」

青瓦台は8月26日、クネが軍事パレードにも参列することを発表した。南鮮当局は、これまでクネのイベント出席を公表する一方、パレードを観覧するか否か、検討中として態度を明らかにしていなかった。

ところが前日、中共外交部は記念行事と閲兵式は一体であるとして、訪れた首脳らは漏れなく参加すると説明。クネのパレード不参加は有り得ないことが判った。
▽軍事パレード予行演習の準備8月22日(時事)
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式典のスケジュールを把握しながら、南鮮側が態度を曖昧にしていたのだ。クネ政権の臆病な対応に中共が業を煮やし、先回りして発表した格好だった。米国もクネの二枚舌に驚いたことだろう。

中途半端なコウモリ外交で結果的に、米支2カ国の不信感を高めてしまった。とりわけ米国は、クネの訪米日程が確定した後に支那訪問を公表したことを問題視するはずだ。オバマは根に持つタイプである。
▽天安門広場を後にする戦車8月22日(AP)
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もっともクネがイベント参加について態度を決めなかったのは、米国の牽制に怯んだだけではない。鍵を握っていたのは北朝鮮。クネ政権は、北の軍事パレード参加・不参加が読み切れなかった。

習近平指導部がクネに参加を要請したのは今年1月。次いで5月には、招待状も真っ先にクネに送る。それでもクネは色良い返答をしなかった…出来なかったのだ。
▽秘書官会議に出席するクネ8月24日(EPA)
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中共が説明した通り、式典で首脳は自動的に軍事パレードを観覧する。この隊列に朝鮮人民軍が加わった場合、南鮮大統領による閲兵という前代未聞の事態が出現。珍プレーで済む話ではなく、致命的だ。

習近平指導部と金正恩政権は軋轢が生じて久しいが、パレードに北の部隊が参加する可能性はゼロではなかった。中朝関係は、金正恩が平伏すれば一夜で修復される。
▽タコと三代目7月(KCNA)
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クネ政権は出席公式表明にあたって、中共側から朝鮮人民軍パレード不参加の確約を得たと考えられる。それでも、南鮮大統領が中共軍を閲兵するという歴史的な矛盾には無頓着なようだ。

【李承晩と金日成の傀儡対決】

「人民解放軍は我々の南北統一を挫折させた敵軍。朴大統領は閲兵式で拍手など出来ないはずだ」

南鮮紙・東亜日報は社説で、そう牽制したという。朝鮮戦争勃発から半年、北進した南鮮軍は中共人民志願軍と激突。100万に達する大軍勢に連戦連敗し、現在の38度線付近に押し戻される。

この人民志願軍は、中共軍の部隊を改編した組織で、率いたのは副総司令だった彭徳懐だ。一部に朝鮮族が加わっただけで、中共正規軍と実態は変わらない。
▽南鮮軍を猛攻撃した彭徳懐司令官(file)
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南鮮国内には、当時出征した元兵士も少なからず残っているだろう。中共軍との惨めな敗戦から約60年を経て、和解を演出するのであれば、異論は出ないが、クネは閲兵式で一方的に讃えるだけだ。

この閲兵式に続きいて翌日、クネは上海に飛び、かつて不逞鮮人のアジトだった建物の“再開館セレモニー”に参加。現在の南鮮政権が正当な継承者を偽称する“臨時政府”を大々的に宣伝するという。
▽上海の不逞鮮人アジト跡(wiki)
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支那各地を流浪した不逞鮮人の自称・臨時政府は、連合国側の承認すら得られなった任意団体。しかも上海から遁走した後、保護したのは蒋介石の国府軍で、紅軍とは縁も所縁もない。

南鮮は近年になって、この“臨時政府”が真珠湾攻撃直後に出したと設定する“宣戦声明”を根拠に対日戦争に参加したと主張する。中華民国すら宣戦布告をしていない中、身の丈に合わない妄想だ。
▽南鮮が宣伝・拡散する「宣誓声明文」
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習近平はクネ囲い込み策として、手始めにハルピンに「安重根記念館」を急造。同時に、上海の“臨時政府”跡のリニューアルも進めていた。どちらもテロリストの痕跡であることが恥ずかしい。

一方で、北朝鮮が両者を同列に扱うことはない。安重根は反日アイテムとして活用するケースもあるが、“臨時政府”は朝鮮半島の正統な後継政権に関わる問題だ。
▽ハルピン駅のテロ犯罪者記念館'14年(AFP)
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北朝鮮にとっては、ソ連が用意した金日成こそ“抗日の英雄”であり、半島国家の正統な後継者だ。その捏造ファンタジーが、現在の金正恩の地位にも直結している。

中共による“臨時政府”の抗日シンボル化は、北朝鮮の「建国神話」を突き崩す。今回のセレモニーで、習近平は金日成をゴミ箱に投げ捨て、李承晩をゴミ箱から引き上げるのだ。正に歴史的大転換である。
▽整備が進む不逞鮮人アジト5月(ハンギョレ)
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捏造史の弱点は、国や地域単体では筋を通せても、全体像を俯瞰すると途端に辻褄が合わなくなることだ。特亜3国は、それぞれ都合よく歴史を書き換えてきたが、限界が見えてきた。

山西省の森の奥で逃げ隠れしていた紅軍が、架空の抗日戦争勝利を祝う噴飯物の珍パレード。それは歪んだ東アジア捏造史の集大成となる。



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エントリ参考記事:
□ZAKZAK8月22日『朴大統領、抗日行事ドタキャンか 北の挑発、中韓関係にクサビの可能性』
□産経新聞8月28日『朴槿恵大統領の内憂外患ますます 中国傾斜で米国とすきま風』
□朝鮮日報8月21日『中国・抗日式典出席の朴大統領、閲兵式にも出席か』
□読売新聞8月20日『朴大統領、訪中発表…パレード参加は「検討中」』
□聯合8月26日『朴大統領 中国の軍事パレードに出席へ=2日に韓中首脳会談』
□聯合8月27日『朴大統領の中国軍事パレード出席 韓国「行事の意味が重要」』

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