東トルキスタンと靖国の邂逅…狼狽える中共大使が脅迫

日本と東トルキスタンの2国間関係で今年5月はメモリアルな月となった。来日翌日の靖国神社昇殿参拝、そして代表大会の成功。焦る中共大使は前代未聞の脅迫状を送り付けた。
画像

六本木・三河台公園の入り口付近から拍手が巻き起こった。人垣の中に白いスーツで身を包んだ小柄な女性が見える。ラビア・カーディルさんの登場だ。

5月17日、中共大使館に向けての東トルキスタン支援デモが行われた。14日に開幕した世界ウイグル会議第4回代表大会の開催にあわせた抗議行動である。
▼演説するラビアさん5月17日(撮影筆者)
画像

平日にも関わらず、デモ行進には日本人支援者ら200人以上が参加した。対シナ抗議ではお馴染みのコースだが、今回は公安・警備関係者の数が異様に多かった。

そして報道陣も目立つ。海外の通信社に加えて在京のテレビ局もクルーを派遣していた。公園の一角で演説するラビアさんの姿を一目見るのに四苦八苦する状態だ。
▼報道カメラに囲まれるラビアさん(RFA)
画像

「私たちの民族は今、存亡の機に晒されています」「自由を求め声を上げた勇気あるウイグルの若者を死刑にし、刑務所に閉じ込めています」

ラビアさんは強い口調で中共を糾弾し続ける。海外のニュース映像などで何度も耳にした声を初めて生で聞くことが出来た。都内でラビアさんが青空演説をするなど数年前には考えられなかったことだ。
▼六本木交差点付近のデモ隊列
画像

安全上の理由だったのか、ラビアさんは途中でも隊列から離れた模様だが、デモ行進は予定通り中共大使館に向けて六本木界隈を進んだ。5月の空の下、ブルーの青天牙月旗が鮮やかかに翻る。

果たして沿道の何割の人々が、これが東トルキスタンの国旗であることを知っていただろうか。一般的な余りにも認知度が低いと思われるが、それだからこそ行動する意味があるのだ。
▼先頭に立つイリハム・マハムティさん
画像

一人でも多くの日本人そして世界の人々が、シルクロードに東トルキスタンという国が存在し、そこでウイグル人が残忍な統治・支配を受けている事実を知って欲しい。

【清々しかった靖国神社参拝】

世界ウイグル会議第4回代表大会は5月14日に開幕した。3年に1度の大会がアジアで開かれるのは、これが初めてだ。中共の工作員で溢れる我が国での“大胆な”開催である。

大会には世界各国から亡命ウイグル人の代表者が100人以上出席する。彼らにとって中共テロリストが腐る程いる我が国への入国はリスクが高い。不測の事態も充分に想定できた。



それに先立ち、我が国の側も受け入れ準備を進め、4月23日には有志による日本ウイグル国会議員連盟・地方議員連盟が誕生。世界ウイグル会議をバックアップする態勢が整った。

代表大会の開会式には、平沼赳夫元経産相や議連会長の古屋圭司議員らがスピーチし、将来にわたる全面支援を約束した。我が国と東トルキスタンの2国間関係で記念すべき日となった。



そして、この日が忘れ難いメモリアルデーとなったのは、ラビアさんら同会議の主要メンバーが靖国神社を参拝したことだ。トレードマークの青いスーツで境内に立つラビアさんの姿は実に感動的だった。
▼靖国神社に姿を見せたラビアさん(AFP)
画像

昇殿参拝である。この英霊を敬う儀礼を政治的に見るのは誤りだ。過去にはダライ・ラマ14世法王猊下もローマ法王もタイ国王も、靖国神社に詣でている。
▼昇殿参拝を終えたラビアさんら(AFP)
画像

靖国参拝に“政治的な意味”を与えたのは、中共や朝鮮であり、我が国の反日勢力である。恐らく北京はウイグル代表者の集団参拝にショックを受け、それを反シナ行動と捉えただろう。

勝手な解釈だ。中共は、ごく自然な行為である参拝に因縁を付け、反中・親中のリトマス試験紙に変えてしまった。余りに愚かしい。自業自得である。
▼開会式で挨拶するラビアさん5月14日(AFP)
画像

亡命ウイグル人の代表が集まって開く定期大会。決して大掛かりなイベントではない。それでも中共の狼狽ぶりは見苦しかった。

【中共大使がテロ予告の脅迫状】

「脅迫状ともいうべき文章だ。中身も極めて一方的で、看過するわけにいかない。内政干渉も甚だしい」

ウイグル議連の古屋圭司会長は5月18日、会見で怒りを露にした。駐日中共大使の程永華が脅迫文を送り付けた国会議員が自民党だけで100人以上いたことが判明したのだ。
▼会見する古屋圭司会長5月18日(FNN)
画像

程永華が送り付けた脅迫状は、世界ウイグル会議を反中テロ組織と偽り、ラビアさんらと接触しないよう強要する内容だった。そこには確かに見逃せない一文が記されていた。

「日本政府が(世界ウイグル会議開催)を認めれば、中国の安定と安全利益を損なうだけでなく、日本自身の安全にも害がある」
▼程永華の署名入り脅迫状(FNN)
画像

抗議文で済まされる文面ではない。典型的な脅迫状だ。総数は不明だが、自民党の有志議員だけではなく、与党にも及んでいる。その1人の民主党・向山好一議員は、こう語る。

「これは日本への脅迫ではないのか!武力攻撃でもするつもりか」

武力攻撃かテロか…それ以外に受けるとることは不自然だ。程永華が全権大使として署名した公式文書。中共政府は武力を任意で扱える立場にある。これは武装組織をバックした明確な脅迫に他ならない。
▼国会議員を脅迫した程永華(産経)
画像

NHKなど報道各社は、この大使書簡を“抗議文”と表現しているが、誤りだ。もし一般国民が報道機関宛に「安全にも害がある」と綴った文書を送り付ければ、脅迫として訴えられる確率100%である。

前代未聞の大使による脅迫事件。大使を刑事訴追することが出来ないとしても、内容的にはテロ予告にも等しい。正に中共は、大使自らが犯罪国家であることを宣言しているのだ。

【人権団体重鎮に身体検査も】

5月17日のデモ行進には報道各社のカメラが多く張り付いていた。ところが、実際に写真付きで報じた新聞は少なく、OAしたテレビ局も僅かだった。報道として低調である。

代表大会開幕からの報道の取り扱いも、日支首脳会談絡みや経団連会長の会談キャンセルなど補足に過ぎなかった。加えて中共外交部の“不快感表明”を垂れ流す最悪の報道も見られた。
▼手製プラカード持つデモ参加者(AFP)
画像

中共外交部は定例会見で世界ウイグル会議を「テロ組織と密接な関係にある」などと放言。また温家宝は野田佳彦との会談でラビアさんを「テロリスト」と明言したという。

引用して批判するだけでも忌々しい。予備知識のない日本国民は、こうした報道で別の印象を刷り込まれてしまう。本物のテロ集団、巨大なテロ国家が中共である。
▼代表大会開会式5月14日(ロイター)
画像

今回の代表大会にあわせ、東トルキスタンの実状や亡命ウイグル人の活動にスポットを当てた報道は皆無だった。数奇な人生を歩んでいるラビアさんの横顔を紹介しようともしない。

かつてはJNNがラビアさんの特集を組むなど好意的な報道もあったが、ウルムチ大虐殺以降は扱いが変わった。反日メディアも中共から脅迫を受けていたのか…もっとも何の指示なしでも従う連中だ。
▼デモ終着地点での演説会も大迫力
画像

更にデモ行進後の中共大使館抗議でも異様な場面を目撃した。5人1組での抗議形態は悪しき恒例だが、警備当局は抗議参加者に対し、密かに入念なボディ・チェックを行っていたのだ。

亡命ウイグル人が危険物でも所持しているかのような扱いだ。これまで大使館前抗議で日本人抗議者に対し、チェックを行ったケースはなかった。異例である。もちろん現場の判断ではない。
▼公園外の路上で身体検査を執行
画像

当日の抗議には、ラフト人権財団の前理事長も加わっていた。現場は目撃していないが、警備当局は例外なくボディ・チェックを行ったことだろう。国際的に、有り得ない事態だ。

ラフト人権財団はノルウェーに本部を置く世界的なヒューマン・ライツ団体で、その人権賞はノーベル平和賞に匹敵する権威を持つ。ちなみにラビアさんは2004年に授賞し、国際的に注目された。



前理事長チェックの最終確認は取れていないが、行っていれば所轄のトップどころか警視総監のクビが刎ね飛ぶレベルの大失態だ。また我が国の人権問題の取り扱いに関しても、大きな汚点を残す。

「貴重な機会を与えてくれたことに感謝します」
▼青空演説するラビアさん5月17日(AFP)
画像

代表大会を終えてラビアさんは、そう日本国民らに感謝の言葉を述べた。こちらこそ感謝の気持ちで一杯だが、同時に我が国の“歪んだ姿”も浮き彫りなった。

相変わらず、中共の人権問題について自称リベラルの連中は完全に沈黙したままだ。この期間何をしていたるのか、ジンケン屋の日本アムネスティなど影も形もない。
▼開会式の平沼代表ら5月14日(ロイター)
画像

その一方で熱心に支援し、活動に参加しているのは一般敵には保守と認識される憂国派の議員・国民だ。これまで支えてきた人々の熱意があってこそ東京で代表大会が開催できたと言えるだろう。

振り返れば、3年前の7月に起きたウルムチ大虐殺で、世界で最も早く大規模抗議デモが開かれたのが東京だった。それを誇りに思う。
▼21年7月の抗議デモ(撮影:花うさぎ氏)
画像

中共の非道に対し、常に最前線に立つ。それがアジアの真の盟主たる我が国に課せられた歴史的な役割なのだ。


  〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

banner1

参考記事:
■日本ウイグル協会HP『2012年5月14日 世界ウイグル会議第四回代表大会開会式及び懇親会報告』
■大紀元5月15日『ウイグル会議が東京で開幕 カーディル議長は中国人権弾圧を非難』
■WEDGE Infinity5月11日『5月14日、ウイグル人活動家125人が東京に集結(有本香)』
■産経新聞5月14日『「絶滅に追い込んでいる」と中国批判 東京で世界ウイグル会議大会』
■AFP5月14日『都内で「世界ウイグル会議」代表大会』
■時事通信5月17日『「世界ウイグル会議」閉幕=都内開催で日中間に緊張』
■時事通信5月15日『ウイグル会議議長と懇談=「中国大使が不支持要請」と明かす-自民議連』
■ZAKZAK5月17日『中国大使の日本“恫喝文”を入手!チョ~過激な中身とは』
■ZAKZAK5月18日『中国ふざけるな!大使“恫喝文”に自民有志が抗議へ』
■産経社説5月17日『世界ウイグル会議 中国の抗議は内政干渉だ』

"東トルキスタンと靖国の邂逅…狼狽える中共大使が脅迫" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント