中共侵略支配3ヵ国の慟哭…暗闇で続く異民族抹殺

ウルムチ大虐殺の悲劇から2年…東京と大阪の抗議活動では中共の侵略支配に苦しむ3ヵ国の国旗が翻った。南モンゴル決起で改めて共闘が注目される一方、現地から新たな悲鳴が届く。
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「約3,000人が中国共産党に殺されました。そして、その現場にいた約8,000人のウイグル人が一晩で逮捕され、刑務所に入れられ、未だに多くが消息不明になっています」

東トルキスタン出身のトゥール・ムハメット博士はデモ出発前の集会で、悲劇が今も続いていることを訴えた。現地の深刻な状況は何も変わっていないのだ。
▼演説するムハメット博士7月2日
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参考動画:YouTube『ムハメット氏挨拶11.7.2③7.5ウルムチ虐殺二周年抗議デモ』

7・5ウルムチ大虐殺事件から2年を迎える中、都内で抗議のデモ行進が繰り広げられた。隊列は2悌団と参加者は限定的だったが、我が国で東トルキスタン支持の運動が継続している意義は大きい。

行進ルートは日銀本店近くから日比谷公園までの約2.5キロ。メーンは週末のショッピング客で賑わう銀座界隈だ。梅雨の晴れ間の炎天下、気合いの入ったデモとなった。
▼銀座の繁華街を過ぎるデモ隊(花うさぎさん撮影)
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「ウイグル ラルガ エルキンリキ(ウイグルに自由を)」

銀座の柳にライトブルーの青天牙月旗が映える。沿道にいた日本人の殆どが初めて目にする国旗だろう。同時に、東トルキスタンという独立国家の名称も歴史の彼方に埋もれたままだ。



一人でも多くの人に東トルキスタンの悲史と過酷な現実を知ってほしい。決して既存メディアで報道されることのない世界史上最悪の非道国家=中共の素顔は、そこにある。

【侵略軍事組織とビジネスの非道】

6月末、湖南省の工業都市・株州市でウイグル人の露天商と漢族が対立。ウイグル人数十人が広場を占拠したことから治安部隊が出動する事態になったと伝えられた。

ウルムチ大虐殺の発端になったウイグル人惨殺事件を連想させる事態だ。速報したのは、情報精度に定評のある香港の民主化運動センターだったが、続報はなく、詳細は判っていない。
▼中共大使館前の抗直接抗議議7月2日(真さん撮影)
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一方、事件2周年を前に一部の報道機関が相次いでウルムチ入りしたが、相変わらず中共のプロパガンダに加担する内容だ。時事通信は、街頭の何気ない風景を写し、こう表現している。

「武装警察部隊の巡回は減り、少数民族のウイグル族住民に明るい表情が戻った」
▼ウルムチ中心部のウイグル人7月2日(時事通信)
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ウルムチ市内では既に高性能カメラによる監視網が完成。治安部隊員の減少は、その結果とも見られるが、RFAは6月24日付の記事で、相反する現地住民の声を取り上げていた。

「今は、あの7月5日と似ている。市内には多くの公安車両が配備され、巡回している」

同じ頃、丹羽駐シナ大使が東トルキスタン各地を巡った。その際にも日本メディアが同行したが、案内されたのは裕福なウイグル人家庭などで、当局が用意したショーケースを眺めたに過ぎない。
▼家庭訪問する丹羽大使6月24日(時事通信)
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また、この歴訪で丹羽大使は日系企業20社を引き連れ、事業提携に意欲を示した。東トルキスタン地域の企業は殆どが悪名高い「新疆生産建設兵団」の傘下で、提携とは軍事組織への投資に等しい蛮行だ。

我が国の駐シナ大使が東トルキスタンに入国するのは8年ぶりだった。丹羽大使が熱望していたことから淡い期待を抱いていたが、実態はビジネス目的。メディアも含め人道の危機には全く対処できない。
▼植民地総督・張春賢と会談6月22日(時事通信)
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中共の侵略3ヵ国では徹底した報道管制が敷かれ、外部への情報流出は僅かだ。その中、海外の支援団体は現地の情報を的確に掬い上げ、悲鳴を伝えている。

【新たな住民抗議…弾圧の証拠画像】

7月2日のデモ行進に先立ち、東トルキスタン支援団体は中共大使館前で抗議文を読み上げた。また南モンゴルを支援するグループも同様に、大使館前に集まって抗議した。
▼大使館前の抗議活動7月2日(花うさぎさん撮影)
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現在、南モンゴルもまた緊迫した状況に置かれている。シナ人によるモンゴル人惨殺事件を発端に相次いだ抗議の波。詳細な状況は不明だが、当局が抗議者の大量拘束を強行したことは間違いない。
▼デモに参加したダイチンさんら7月2日
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南モンゴル各地で軍事管制が敷かれる中、北京軍区の第38集団軍が派遣されたとの情報もある。38軍は最新鋭の装備を誇り、天安門大虐殺でも主力として投入された凶悪部隊だ。

中共軍増派で激化する南モンゴル各地の弾圧。だが、モンゴル人は屈せず、6月25日にも新たな集団抗議が発生した。場所は、これまで住民抗議が起きていなかった東部のバイリン左旗にある村だ。
▼村に現れた弾圧部隊6月25日(SMHRIC)
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NYに本部を置くSMHRIC(南モンゴル人権情報センター)は、6月29日までに新たな抗議活動の情報をキャッチ。現地で撮影された画像を入手してHP上で公開した。

SMHRICによると陳情に訪れた村民を50人以上の機動隊員が襲撃。高齢の女性ら4人が激しく殴られた上、連行された。更に、この暴虐に怒った村民500人が公安と睨み合う事態に発展したという。
▼殴打されたモンゴル女性6月25日(SMHRIC)
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原因は当局が開発した鉛の採掘場から有毒な水が漏れ、村民の深刻な健康被害と家畜の大量死が続いていたことだった。村民の抗議は正当なものだが、毒を垂れ流した挙げ句に暴力で応えるのが中共だ。
▼有毒排水を垂れ流す採掘施設(SMHRIC)
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バイリン左旗の新たな抗議は、一連の住民蜂起と直接の関係はないが、原因は同じく中共による乱開発。そして侵略者から草原を守る闘いである点も一致している。

また人口密集地から離れた小さな村の事件が、瞬く間に世界に伝わる現状にも驚く。情報統制を突破し、海外の支援団体が証拠写真と共に告発する手法の先駆けとなったのはチベットだ。

【僧侶の連続抗議で武装警察投入】

チベット東部カムの主要都市カンゼが緊迫した状況に陥っている。6月初めから続発する僧侶の街頭抗議に対し、中共当局は大規模な武装警察部隊を投入した。

TCHRD(チベット人権民主センター)は6月29日、カンゼ地方の最新情報を写真入りの記事で伝えた。街の中心部に展開する武装警察部隊などを隠し撮りしたものだ。
▼市場前に陣取る武装警察部隊6月(TCHRD)
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カンゼで続発している抗議は、単独か少数の者が街頭に現れ、ビラを撒いてメッセージを叫ぶという特殊なスタイル。6月18日に2人の尼僧が行った抗議の目撃者は、その時の状況をこう証言する。

「チベット独立と法王猊下の帰還を訴えてビラを撒いたのです。そして数分後に拘束され、連れ去られました」
▼中心部に配置された特警部隊6月(TCHRD)
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僧侶らは拘束覚悟で捨て身の抗議を行っている模様だ。拘束時には激しい暴行を受けるが、それにも怯まず、これまでに確認されただけで40人以上が街頭抗議に立ち上がり、拘束されている。

中共の弾圧部隊は、突発的な抗議を封じる為、大量の要員を配置すると同時に、僧侶の移動を厳しく制限。今後、僧院へ強制介入が懸念される状況だ。
▼カンゼに展開する武装警察車両(TCHRD)
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僧侶300人以上が拉致されたアムド地方ンガバのキルティ僧院も深刻な事態が続いている。UN人権理事会は6月8日、強い懸念を表明し、僧侶の所在確認を求めたが、中共に一蹴されて終わった。

そればかりか中共当局は、7月が近付くにつれて監視態勢を強化。チベット全域で外国人旅行者・メディア関係者の立ち入りを禁じた。記念日を控え、各地の反発を恐れた結果だ。

【中共侵略支配3ヵ国の壮絶悲劇】

7月1日、中共は結党90周年を迎えた。屠殺鬼は「大国に躍進させたのは党だ」と自画自賛したが、植民地の人々にとって独裁政党は圧政と弾圧の実力組織でしかない。

とりわけ、中共支配が確立した62年間は、血に塗れた悲劇の時代だ。周辺地域を見下す華夷秩序や中華思想が根底にあるにせよ、中共による恐怖支配はシナ史上でも類例がない。
▼ポタラ宮前の軍事式典6月30日(ロイター)
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「中国共産党に虐殺されたのは、文化大革命も含めて7,500万人に達すると言われている。20世紀最大の災難は共産主義なんです。共産主義者が次から次に虐殺し、それが今も続いているんです」

デモ行進のゴール地点で演説した山際澄夫さんは、そう訴えた。ジェノサイドが進行しているという現状認識が大切なのだ。しかし、主要国のメディアや政府も直視することを避けている。



中共が大国として影響力を強める中、チベット・東トルキスタンに続き、今年は遂に南モンゴルでも弾圧が明るみになった。これは中共が国際社会からの批判を恐れなくなった結果なのだ。

シナ大陸に蓄積する民衆の不満は、地域格差など主に経済的な視点で幅広く論じられるようになった。南部で続発した農民工の暴動も最近では珍しく多くのメディアが取り上げた。
▼広州郊外の四川人騒乱6月11日
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だが、シナ人暴動の鎮圧とチベットなど3ヵ国での弾圧は全く異質だ。 広州市郊外で発生した数万人規模の騒乱には中共軍も展開したが、死傷者は僅かだった。

それに対し、チベット・南モンゴルの平和的蜂起で中共治安部隊の装甲車両は、迷わず群衆に突入した。またラサやウルムチの大虐殺で中共当局は平然と水平射撃を行った。
▼ウルムチ市内を暴走する装甲車09年7月
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決定的な違いを生み出しているのは、加害側と被害側が異民族であることだ。中共によるジェノサイドは、侵略支配という現実に帰着する。そして最終目標は、民族抹殺に他ならない。



ウルムチ大虐殺への抗議活動は、大阪でも7月3日に繰り広げられた。都内と同様、3ヵ国の国旗が翻る。3ヵ国共闘のアピールは、我が国特有の形態だ。参加者も若い層が中心で今後の発展が期待できる。

しかし、中共による民族抹殺プログラムは着々と進行中。救いの手を差し出す国家もなく、対抗する手段は限られる。海外の支援者たちに残された時間は恐らく、そう多くない。


  〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
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参考記事:
■大紀元7月2日『内モンゴルで再び抗議活動 鉛採掘で家畜が大量死』
■SMHRIC6月29日『New Round of Herders' Protest Erupts in Southern (Inner) Mongolia』
■産経新聞6月30日『中国内モンゴルでまたデモ 鉱山開発に抗議』

■TCHRD6月29日『Kardze Saka Dawa protests, pictures depict tense situation in the area』
■RFA6月29日『Three Detained in Kardze』
■毎日新聞7月2日『中国:チベット族、デモ相次ぐ…内モンゴルでも衝突』

■産経新聞6月27日『ウイグル族が広場占拠 中国湖南省』
■RFA6月24日『Security Tight in Xinjiang』
■時事通信6月24日『ウイグル族家庭を訪問=中国、社会安定アピールか-丹羽大使』
■東京新聞7月2日『ウルムチ騒乱から2年 監視社会へと変貌』

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