小沢一郎=陸山会の秋霜烈日…土建屋と労組を操る朝敵

西松事件から約10ヵ月…再び陸山会など小沢一郎の拠点に強制捜査のメスが入った。石川議員元秘書は実名をあげて小沢直系議員の隠滅工作を証言。浮かび上がるのは旧経世会的な土建政治の構図だ。
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民主党本部で1月12日に開かれた小沢一郎の定例会見。東京地検特捜部が事情聴取を要請して以降、小沢が公の場で質疑を受けるのは、これが初めてだった。焦点は「陸山会」の土地購入をめぐる問題だ。

「他にありますか。これに関連したの。いっぺんに答えますから」

複雑な会計処理や参院選への影響、説明責任など矢継ぎ早に数人の記者が質問を浴びせた。質問を聞いた小沢は、こう答える。

「そのことに関しては、弁護士にすべて一任を致しておりますので、今、この段階で個別のことについて、私が色々と申し上げることは、差し控えるべきであろうと思っております」
▼会見する小沢一郎1月12日(産経)
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ふざけた態度である。結局この定例会見で、何ら目新しい情報は出ず、僅か20分で打ち切られた。一方、これまで繰り返してきた検察批判を完全に封印したことに疑いの眼も向けられた。

既に検察側と手打ちをしているとの疑惑だ。与党幹事長というポストは、昔も今も、我が国では絶大な権力を持つ。地検の上級庁に圧力を掛けることも、人事面で報復を行うことも可能である。会見で小沢は、こうも語っていた。

「検察当局においては、当局におきましては、この問題について全てご存じのことであると思っております」
▼任意聴取を拒み囲碁で対局10日(産経)
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意味深長な発言だ。検察側と取引している可能性も濃厚に思えたが、この会見からちょうど24時間後に、事態は急展開を見せる。局面は一変したのだ。

【あまりにも経世会な構図が浮上】

東京地検特捜部は13日、小沢の資金管理団体「陸山会」や個人事務所、衆院議員会館にある石川知裕議員の事務所などを一斉に家宅捜索した。「陸山会」などは、1年未満の間に2度も強制捜査で踏み込まれるという異常事態である。

政治資金規正法(不記載)容疑で捜索だが、最大のポイントは、ゼネコン大手の鹿島建設本社と仙台の東北支店にも特捜部が乗り込んだことだ。都内深沢の土地購入疑惑と、岩手県奥州市の胆沢(いわさ)ダム受注をめぐる疑惑が結び付いた。
▼陸山会に向かう特捜部係官1月13日(共同)
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胆沢ダムの工事受注では、下請けだった中堅ゼネコン水谷建設の元幹部が、平成16年に石川議員に5000万円を渡したと供述。明らかな裏金の授受だ。

この裏金に鹿島東北支店の元幹部が深く関与している疑いが強まり、TVでは報じられなかったが、13日にはこの鹿島元幹部の自宅も捜索を受けている。
▼鹿島建設東北支店の捜索(河北新報)
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公共工事での談合と謝礼にあたる裏献金の授受…非常に古めかしい汚職の構図が浮かび上がってくる。政界サイドの中心にいたのが金丸信の愛弟子・小沢一郎という余りにも“経世会的”な事件だ。

関連ヵ所の家宅捜索が続く最中、民主党愛知県連のパーティーに出席していた小沢一郎は、自身の政治団体の問題で迷惑をかけた、としながら壇上で、こう語った。

「このような問題で、法に触れるようなことを致したつもりはありません。そのことは国民の皆さんも、私は本当に理解していると思います。ですからこそ政権を我々に与えてくれたんじゃないでしょうか」
▼信任票だったと歪曲する小沢13日(読売)
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総選挙での民主圧勝は、小沢の疑惑を水に流したかのような言い分…正に独裁者の論理、独裁者の言葉だ。国民を小馬鹿にするにも程がある。実際には選挙対策として、小沢は党代表を辞任しているのだ。

もっとも小沢の言う「国民」が日本人であるとは限らないが…

【石川議員の元秘書が語る隠蔽工作】

13日の強制捜査を受けて野党各党は一斉反発。来週からの通常国会で攻勢を強める見通しだ。リアクションとしては当たり前だが、不気味なのは、民主党内から不協和音が漏れて来なかったことだ。

この見事なまでの静寂は、最高実力者・小沢の強権ぶりを如実に現すものだ。シナ共産党を上回る異論排除のシステムが伺える。これは、こんな政党に国政を預けている我が国民にとって不幸なことだろう。
▼官邸内の派手なイベント14日(産経)
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小沢一郎と、使い走りの石川知裕に対する議院辞職勧告決議案の提出は当然である。捜査の進展によらず、即刻、提出すべきだ。加えて政倫審の開催など野党には為すべき仕事がある。

参考人として新たなキャラクターも登場。13日のJNN報道番組に、石川議員の元秘書が実名&顔出しで暴露発言を行った。証拠隠滅に自ら立ち会ったという爆弾証言である。
▼記者に囲まれる金沢元秘書(FNN)
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昨年7月まで石川知裕議員の私設秘書を務めていた金沢敬氏は14日、自民党の勉強会に招かれ、更に詳しい証言を行った。金沢元秘書によると、西松事件で陸山会が捜索を受けた昨年3月3日、石川議員に呼び出され、札幌から急遽上京。その際、こう言われたという。

「小沢先生から『チュリスの701号室(陸山会事務所)に行って、何かまずいものがあれば隠せ』とご指示があった。人手が足りなくなれば来ていただくので準備してほしい」
▼捜索が行われたチュリス赤坂13日(産経)
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隠したものは、西松や鹿島などゼネコン関係者の名刺や胆沢ダムの工事資料。突然の証言だが、金沢元秘書は隠蔽工作について特捜部に上申書を提出すると共に、事件に関する石川議員と会話を録音したテープを事件も渡しているという。

更に、14日の新証言では、隠蔽に関わったという民主党現職議員2人の名前も新たに飛び出した。

【隠蔽に関わった小沢直系議員の実名】

「陸山会事務所の証拠隠滅工作に加わった」

金沢元秘書によると、そう語ったのは小沢一郎の元秘書で側近の樋高剛(ひだか・たけし)衆院議員で、更に、こうも語っていたという。

「(隠していなければ)小沢先生を含め全員逮捕だ」

ちなみに、この樋高議員(神奈川18区)は、12日の小沢の定例会見で司会を務めていた人物である。
▼マイクを握る樋高議員:左端(KTV)
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また、石川議員の事務所から持ち出したゼネコン関連の資料などは、バッグに詰め込み、いったん民主党の松木謙公(まつき・けんこう=北海道12区)衆院議員の事務所に預けたとも証言している。

小沢一郎プラス3人の衆院議員…非常に興味深い展開になってきた。中でも樋高議員は、民主党副幹事長のひとりで、衆院法務委員会の理事だ。

参照:衆院HP「委員名簿 法務委員会」

ただ金沢証言によると、昨年3月3日の強制捜査の数時間前に証拠隠滅が行われたという。その絶妙なタイミングは、捜査情報が事前に漏れていたとも考えられる。巨悪すぎる政治家=小沢一郎をどこまで追い込めるのか、未知数だ。
▼証言を続ける金沢元秘書(NNN)
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石川知裕議員の在宅起訴レベルで終幕する恐れは低くなったが、13日の時点で特捜部は逮捕に踏み切れなかった。押収した資料を精査する必要がある為と見られる。

今後、鹿島ルートから斬り込むことになるだろう。その先にあるのは石川議員ではなく「天の声」の主である小沢一郎。真の日本人が望んでいるのは、あくまでも小沢の逮捕だ。

【土建屋と労組を抱える異形の権力基盤】

石川知裕議員は14日に3度目の事情聴取を受けた。前夜の家宅捜索では、携帯電話も押収されている。自分の一存で全て行ったという供述も通用しないだろう。

西松建設事件で公判中の大久保隆規被告を「切り取られたトカゲの尻尾」であるとすれば、石川議員は「新たに生えて来た尻尾」なのだ。
▼石川知裕議員(産経file)
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土地購入をめぐる疑惑の資金移動があった当時、石川議員は30歳前後だった。その若さで老練なゼネコン幹部連中を相手に、巨額資金を引き出すことができたとしたら、逆に誉めるべき大物政治家だ。天才的な頭脳で錬金術を編み出したと言っても良い。

しかし、事実は違う。「小沢ダム」とも揶揄される胆沢ダムの疑惑に見え隠れするのは、古い自民党的な、経世会的な土建政治だ。
▼小沢一郎マネーロンダリングの構図(産経)
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そうした政治家に痛烈な非難を浴びせてきたのが、いわゆる左巻きの評論家諸氏やメディアだった。ところが連中は現在、小沢擁護に必死ある。ある意味、見ていて壮観だ。

ただし、小沢一郎が異なるのは、経世会的な集金システムを保持しながら、同時に、労組を味方にしていることである。

右手に土建屋、左手に労組…

それが民主党合流後の小沢一郎の“強さ”であり、今の独裁的な権力基盤を支えている。更に、前述したように与党幹事長という立場・役職はストロングだ。
▼会見する小沢一郎1月12日(産経)
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東京地検特捜部の追及姿勢に対して、上級庁がブレーキを掛けさせるとの観測も一部では懸念されている。拗ねに傷持つテロリスト擁護者=千葉景子を法相にねじ込んだのは、土壇場で小沢を守る為の見方も根強い。

検察官が胸に付けるバッジは「秋霜烈日」と呼ばれる。それは秋の霜と真夏の日差しをイメージし、検察の職務の厳正さ示すと言う。もし、今回も小沢に法廷に引き摺り出せないようなら「たんぽぽバッジ」にでも変えよ。
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ここで小沢の暴走に歯止めを掛けられねば、必ずや我が国の未来は、醜く歪むことになる。



  〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

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参考記事:
■共同通信1月14日『鹿島が「小沢氏側の了解必要」 胆沢ダムで水谷建設に』
■産経新聞1月14日『石川議員元秘書の自民勉強会での証言要旨』
■読売新聞1月14日『石川議員元秘書「証拠持ち出した」と上申書』
■産経新聞1月7日『西松違法献金 石川議員ら証拠隠滅か 強制捜査前後に資料搬出』

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