厳戒チョモランマの劫火…登山家封じ中共が独占

シナ棒回し最大の愚行チョモランマ登頂が目前に迫る。キャンプ周辺は迷彩服の兵員が溢れ、戦場さながら…勇気あるアルピニストは、登山家徹底排除の真の理由を明かした。
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香港・マカオのシナ棒回しが終わり、次の焦点はチョモランマに移った。

中共侵略政府は、5月上旬にもチョモランマに「血まみれ聖火」を運ぶ暗黒パフォーマンスを強行する。この愚行は、中共のチベット支配を世界に印象付ける極めて政治的なものだ。

チョモランマを汚す「恥の火」は、5大陸を蹂躙した火とは別に分火され、4月25日にベースキャンプ到着。30日には海外メディアにも公開された。
▼設営されたメディア取材センター(ロイター)
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中共当局はチベット地域での取材活動を今なお一切認めず「世界の目」を封じて弾圧・証拠隠しを続けているが、このチョモランマ蹂躙では宣伝効果を狙って、10社を超える約40人の記者を“招待”。日本からはシナ忠犬の共同通信が選ばれ、現地に入った。

同時にチョモランマ一帯は厳戒状態に置かれ、緊迫している。

ベースキャンプに到達した海外メディアが目撃したのは、ライフルで武装した兵士50人の姿だった。そして附近には、国境警備隊らの大規模な野営地も確認された。
▼山腹に出現した野営地(ロイター)
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中共当局は「シナ棒警護」などを理由に、多数の中共軍兵士・公安を派遣。あの“恥の火親衛隊”もランナーに同行してベースキャンプ入りした模様だ。
▼長銃を手に整列する武装集団(ロイター)
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世界最高峰の雪山は、銃器の溢れる戦場と化した。

【ネパール側の軍部隊には発砲許可】

チョモランマ登山は、北壁のチベット側と南壁のネパール側に分けられるが、ネパール側も厳戒態勢が敷かれている。

ネパール内務省は、軍・警察混成の特別警備チームを編成し、チョモランマ中腹に動員。高山訓練を受けた要員25人が、標高6,500mのC2(第2キャンプ)に陣取っているという。
▼チベット側での監視活動(ロイター)
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その警備チームには発砲許可も与えられた。異常な状況である。もちろんネパールの強硬措置は、宗主国=中共側の言いなりになった結果だ。

連中が恐れているのは、チベット支援者や亡命チベット人による五輪反対のアクションだという。
▼SFTによる昨年のチョモランマ抗議(ロイター)
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ちょうど1年前の4月25日、つまりパンチェン・ラマ11世の誕生日、チョモランマのチベット側ベースキャンプで「フリー・チベット」の横断幕が掲げられた。

SFTのテムジン・ドルジェ副委員長ら5人による画期的な抗議アクション。中共当局者が苦虫を噛み潰した“事件”だった。
■Free Tibet Olympics Protest - Mount Everest

参考:平成19年4月28日付けエントリ『五輪抗議チョモランマの快哉…邪悪な聖火リレーに反旗』

そして今年4月にはネパール側ベースキャンプで「フリー・チベット」の横断幕や雪山獅子旗を持っていた米国の登山家が強制下山させられる事件も起きた。

下山命令は、入山許可を与えた際の「中国への抗議行動はしない」との合意事項に違反した為だという。チョモランマ南側でも「自由な表現」は厳しく制限されているのだ。中共による周辺一帯の恐怖支配である。
▼チベット側BC附近の検問所(ロイター)
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こうした状況に猛反発しているのは登山家たちだ。

【政治ショーで登山家500人足止め】

多くの登山家が、シナ棒のチョモランマ登頂で直接被害を受けている。5月は気候条件などからチョモランマ登山のピークシーズンに当たり、一斉に山頂を目指す。

だが、その貴重なピークシーズンは、中共の政治イベントで失われてしまった。

チベット側からの登山は一切認められず、世界最高齢での登頂を目指していた有名な冒険家・三浦雄一郎氏もルート変更を余儀なくされた。
▼ナムチェバザールの三浦氏3月(イザ)
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ちなみに三浦氏のチョモランマ登頂は、当初5月10日前後を予定し、日本テレビが局を挙げての大々的な中継を行う手筈だった。三浦隊は急遽ネパール側からの登頂に切り替えたが、そこでも問題が起きた。

ネパール当局は、5月1日からシナ棒登頂が終了するまでの期間、C2から山頂に至る登山道を完全閉鎖。現在、各国の31隊、約500張りのテントがC2附近に、ひしめき合っている。
▼C2附近のテント密集地(野口健事務所)
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登山家たちは登頂日程が決められず、満足な高地順化トレーニングも出来ないまま、只管に中共の政治ショーの終了を待っている状況だ。登山家の苛立ちは募っているだろう。

先月の段階では、ネパール政府は全てのチョモランマ登山を禁じたが、各国の登山関係者が反発し、C2までの登山が許可された。ただし、三浦隊からの最新報告によると、中共側からの要請で5月1・2日にはC2での宿泊も禁じられたという。嫌がらせである。
▼トレーニングする三浦親子(2007年)
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その三浦隊と4月中旬にネパールで合流したアルピニストの野口健さんは、中共の横暴ぶりを、こう批判する。

「チョモランマは中国だけのものでなく皆のものだ。他の登山家を締め出すのは高慢だ」

野口健さんは、今回のチベット大虐殺で覚悟の発言を続けている
。政治家やエセ文化人が寝た振りをする中、我が国では希有な著名人の1人だ。

【十字架背負う…野口健さん決意の告発】

ラサ大虐殺発覚から1週間後の3月22日、野口健さんは自身のブログで、自らの体験を交えて中共のチベット政策を痛烈に批判した。それは実に勇気のいる作業だった。

「極めてデリケートなテーマだけに正直、発言に躊躇もしたが、しかし、現場を知っている人間は逃げられない。そして語らないことは加担する事と同じだ」
参照:『アルピニスト・野口健のブログ』3月22日付けエントリ「チベット動乱~北京五輪出場への条件~」
▼三浦氏と一時合流した野口健氏(産経新聞)
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12年前に初めてラサを訪れた野口さんは、以来、チベット地域の変化を見守り続けてきた。そして、それが中共政府や朝日新聞が捏造するような「チベット人に有益な開発」とは無縁である事実を知ったのだ。

野口さんは、ラサの街頭でシナ人警官がチベット人を木の棒で殴り付けている光景を何度も目撃したという。またチョモランマ登山でシェルパと交流を重ねる中、チベット人の悲劇的な境遇を知るに至った。
▼昨5月登頂に成功した野口氏(産経新聞)
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更に『Voice』5月号では、五輪開催を目前にして抗議に立ち上がったチベット人を擁護し、こう決意を明かしている。

「彼らには武力がありませんから、国際社会に訴えるしか手段がない。逆にいえば、彼らが必死で訴えるメッセージを、僕たちはしっかりキャッチしなければならないんです。いま発言しなければ、僕は十字架を背負う」
参照:Voice5月号掲載『わが聖地・チベットの苦しみ』

チベット人世界、そしてチョモランマの実状を知る者の切実な思いがそこにある。だが、その勇気ある告発に対して早くも圧力がかかった。

【チョモランマは政治の舞台となった】

チョモランマ清掃登山をライフワークにしている野口さんにとって、中共批判は今後の活動を困難にさせるものだった。実際に、ブログで告発した3日後に一部スポンサーから「契約更新しない旨」の通告を受けたという。

中共から圧力が掛かったのは確実である。多くの五輪参加アスリートが恐れているのが、このスポンサー撤退だ。選手にとっては致命的である。
▼ヒマヤラ氷河の危機を訴える野口氏4月
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しかし、野口さんは実害を恐れず、良心に従って告発したのだ。そして、その批判の矛先は、中共だけに留まらない。

「チョモランマのチベット側では、06年に中国当局によるチベット人銃撃事件があり、キナ臭い匂いがしていたし、『フリー・チベット』とつぶやいただけで外国人が逮捕されるなど言論の自由もない。チベット人に対する弾圧もある。チョモランマが政治の舞台になっている」(『WiLL』6月号)
▼BC附近に駐屯する中共の公安(ロイター)
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野口健さんは、最近の新聞社のインタビューで、そう答えた。しかし、産経新聞を含めた各紙は「五輪取材が出来なくなる」として活字にしなかったという。これが五輪乞食メディアの内実だ。

また五輪参加選手にも、開催後に流血の事態が続けば「ひとつの負い目、十字架を背負うことになる」と警鐘を鳴らし、覚悟をもって臨んで欲しいと訴える。

北京ジェノサイド五輪が、後々にナチス五輪と同質の評価を受けることは確実だ。その暁に、参加選手は“悪魔の祭典”の協力者として一生涯、不名誉が付きまとうだろう。
▼IOC本部前の抗議活動4月29日(AFP)
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一方で、野口さんはアルピニストならではの視点から、チョモランマ恥の火登頂の問題を指摘している。中共・ネパール当局による登山隊足止めは、抗議活動の阻止以外に真の理由があるというのだ。

【遭難事故を恐れる中共の思惑】

現在、海外メディアの記者は、チベット側チョモランマのベースキャンプで待機している。しかし、シナ棒と一緒に山頂アタックに挑むことはない。臨時記者センターから中継し、記事を送信するだけだ。

登頂の映像は、中共担当スタッフが撮影し、各社に配信する形で世界に報道される。第三者の介入は許さないのである。同時に、アタックの模様は、一般登山隊も確認することが出来ない。
▼BC附近で監視活動を続ける兵員(ロイター)
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野口健さんは『WiLL』6月号の手記で、登山家足止めの本当の理由はシナ棒チームが遭難した場合に備えて事実を隠蔽する為だ、と指摘している。近くに登山者が居れば、遭難が暴かれてしまうのだ。

犠牲者が出れば、メンツを失うだけでは済まされず、国際社会から強い非難を受けるのは確実。正に「血塗られた聖火」である。
▼BC附近に停車する公安車両(ロイター)
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野口さんによれば、シナ人隊が60年代にチベット側からのチョモランマ初登頂した際に死者が出ていた…そんな噂が登山家の間ではあるという。公式記録には遭難死は報告されていないが、隠した可能性があるのだ。

中共当局がセットした政治宣伝に失敗は許されない。

慣れた登山隊でもチョモランマ登頂では度々遭難者が出る。経験不足のチームが全て無事に乗り切るのは、難しい。しかも大幅な順延を避けて悪天候の中でアタックする場合もあり得る。実に危険性が高い。
▼英登山家を慰霊する石積み(ロイター)
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果たして、危険を顧みずに強行する理由がどこにあるのか?今の段階でも、シナ棒チョモランマ登頂には、批判が噴出している。まったく、中共が企画することは理解の範囲外、人類の常識外だ。

【チョモランマの劫火】

チベット国旗=雪山獅子旗の中央には雪山が描かれている。この雪山がチョモランマであるというのは誤りだ。法王庁HPによれば、特定の山を指していない。

チベット人にとって最高格の「聖なる山」は、西チベットにある巡礼地カイラス(カン・リンポチェ)である。ここはシヴァ神の住まう山としてヒンドゥー教徒にも崇められている。我が国の山岳信仰にも似て興味深い。
▼西チベットの独立峰カン・リンポチェ
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ただしペマ・ギャルポ氏らチベット人識者の多くが、チョモランマを聖なる山と捉え「汚してはならない」と訴えている。その通りだろう。だが残念なことに、既にベースキャンプは軍の野営地と化した。

また標高5,000m地点にあるロンプク僧院は、迷彩服を着た兵員に占拠された。軍靴に蹂躙されるとは、このような状況を言う。実に忌々しい光景である。
▼迷彩服が闊歩するロンプク僧院5月(ロイター)
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この世界最高地点に建つ僧院は、古くからチベット密教ニンマ派の修行場として知られ、かつては大勢の僧侶が修行に励んでいたという。世界から隔絶した瞑想の地だったが、今やシナ人兵員の駐屯地になってしまった。見るも無惨な状況だ。
▼ロンプク僧院前に翻る虐殺旗(ロイター)
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シナ棒のチョモランマ登頂に関しては「チベット支配の象徴化」「茶番劇」「陳腐な政治イベント」といった批判がなされている。

しかし、それ以上に言葉では言い表せない漠然とした不快感・不安を覚える。どこか、無気味な印象がするのだ。日本人的な、神道的な感覚…タブーに触れる行為への畏れである。
▼チョモランマの月照4月29日(ロイター)
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間もなく、チョモランマ山頂に揺れる炎の映像を見せつけられるだろう。

それが地上に災禍をもたらす炎に思えてならない。仏教で終末の世に起こるという「劫火」の最初の揺らめきだ。


  〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
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young
独裁国家の祭典=北京ジェノサイド五輪まで
あと96日


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参照:せと弘幸blog『日本よ何処へ』様5月2日付け記事

5月6日…胡錦濤訪日に抗議する!緊急国民大行進
時間:6日(火・休日)午前10時半から
場所:銀座・水谷橋公園
参照:『草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN』様5月3日付け記事

5月6日…「チベットを救え!」~チベット問題の平和的解決を求める大集会&デモ行進~
時間:集会…12時半、デモ行進…午後2時から
場所:日本青年館&明治公園
参照:セーブ・チベット・ネットワーク

参考記事:
■AFPBB5月4日『聖火のエベレスト登頂、雪で遅れも』
■イザ5月3日『ネパール側で30隊足止め チョモランマ聖火の影響』
■Sankei Business i5月1日『75歳の夢舞台 水を差した聖火リレー」
■イザ4月30日『聖火リレー エベレスト登頂、点火“Xデー”は5月8、9日?』
■イザ4月23日『エベレストから「強制下山」 チベット解放の横断幕所持した米人登山者』
■イザ4月23日『聖火妨害に備え最高峰警備 ネパール、軍と警察派遣』
■売新聞4月20日『エベレスト聖火リレー、ネパールは治安部隊に発砲許可も』

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