年金チルドレンのアカ議員…安保論争で民主党を裂け

大敗でも安倍首相の退陣論は発火せず…だが近未来の混乱は必至だ。 民主比例トップは年金問題の主犯の極左候補…政界再編が時間の問題なら安保論争で民主左派を追い込め。
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全議席が確定した30日は永田町が騒然となるかと思われた。ところが意外にも表面的には大混乱が生じていない。

安倍首相は一夜明けた30日午後2時から記者会見に臨んだが、平河クラブ(自民党担当記者クラブ)も淡々とした印象だ。嵐の前の静けさなのか、背後のつば迫り合いが見えていないだけなのか…

自民党の大敗を受けて、党内の反執行部が勢い付き、安倍降ろしの動きが加速するのは必定と予想されたが、加藤紘一が吠えた程度で、党内からの逆風は目立っていない。
▽30日の自民党役員会(時事通信)
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時計の針が回る前に、古賀誠が早々と安倍首相の続投支持を打ち出したのが大きかったのか、反執行部によるクーデター的な要素は見られず、党内融和を求める声が前面に出ていた。

だたし、それ程まで執行部の負った傷が深かったとも言えるだろう。

一方、大勝した民主党の動きも鈍い。小沢-鳩山-菅が一気呵成に早期退陣論をブチ上げ「国民の審判」を最大の武器に総攻撃を仕掛けてくることもなかった。
▽写真:AFP
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小沢一郎が登場して絶叫しなかったのが大きいだろう。体調悪化を理由に大勝翌日の30日も姿を見せなかった。「小沢か安倍か」をキャッチフレーズにしていた民主党にとっては勢いを削ぐ事態だ。

秋の臨時国会前の解散・総選挙の可能性は限りなく低くなり、お盆明けの安倍首相インド訪問はスケジュール通り、行なわれる見通しだ。混乱は9月以降に先送りされたムードである。

安倍首相の退陣を待ちわびている北朝鮮と金正日サポーターズは少々肩透かしを喰った格好だ。

【安倍首相vs朝日新聞の死闘続く】

安倍首相に個人的な恨みを抱く朝日新聞は、選挙期間中から参院選を「政権信任選挙」と位置付けるなど伏線を張ってきた。

そして、大勢が判明した30日の朝刊特別編集版でも1面に「辞任に値する審判」との署名記事を掲載。社説でも「安倍政治への不信任だ」と題して総攻撃を加えた。
▽官邸を出る安倍首相(朝日新聞)
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しかし、反執行部の動きが鮮明にならない状況に苛立ち、30日夕刊では『首相続投「なんで?」』という記事を掲げ、憤りを見せている。朝日新聞に限っては、与野党の逆転は手段であって目的はあくまで安倍政権粉砕にあるようだ。

やはり安倍政権の最大の敵は野党である前に反日メディアだろう。公示前も選挙期間中も繰り広げられたマイナス情報の氾濫こそ“歴史的”なものだ。

参院選は政権与党にとって終始メディアとの肉弾戦だった。それが宿敵の反日メディアだけに留まれば、火傷は軽く、範囲も狭かったが、総ぐるみの印象だったことが致命傷となった。
▽開票速報を見守る執行部(AFP)
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今回の参院選は、有権者の雪崩現象が起き、民主党の一人勝ちだった。同じような現象は先の9・11総選挙でも起こり、一部の評論家はポピュリズム、衆愚政治と痛烈に非難した。

確かに総選挙の際も、刺客騒動に始まってメディアは刺客vs抵抗勢力の戦いを面白おかしく報道。有権者の関心も一点に集まったきらいがある。

今回も、2年前と類似した点があったのか?

まったく違う。今回の参院選でメディアは伝えるべき部分を隠したのだ。その違いは投開票後の報道でハッキリした。

【年金チルドレンに“赤い貴族”】

民主党は比例でも20議席の大台に乗せた。その民主党比例代表の中でトップ当選を果たしたのが、自治労選抜の組織内候補・相原久美子だった。
▽相原久美子候補(産経新聞)
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獲得票数は50万票を突破。しかも2位の候補に20万票差をつけるダントツの強さである。
▽民主比例順位(NHK)
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自治労が民主党の有力支援組織であると同時に、いわゆる宙に浮いた年金問題の主犯でもあった。その自治労の中でも、当選した相原久美子は年金行政に関わってきた人物だった。

悪い意味での「年金のプロ」だ。

年金問題批判で票を伸ばした結果、主犯格の人物が当選するという矛盾…それを報じないのが現在のマスメディアの姿である。

大部分のメディアが年金問題と労組の関係を語らない中で、どれほどの有権者が自治労の問題を認識しているか定かではない。しかし社保庁職員のサボタージュが批判され、その幹部がトップ当選を果たした現実は、広く伝えられる必要がある。
▽開き直る相原候補(毎日放送)
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民主党の選挙戦は、有権者を欺くものだ。

この矛盾した事態を9・11総選挙に置き換えれば、抵抗勢力とされた特定郵便局長の団体「大樹の会」幹部が、絶大な支持を受けて総選挙で当選したに等しい。

仮に、そのような事が起きていれば、メディアはこぞって痛烈批判し、総理総裁を糾弾。選挙を茶番劇だと罵っただろう。

だが、今回の参院選報道では、自治労幹部候補トップ当選の事実は殆ど取り上げられず、問題にすらなっていない。

先の総選挙ではドミノ当選した議員は小泉チルドレンと命名され、メディアが細々と検証した。しかし公選法解除後の報道を見ても「年金チルドレン」の横顔紹介は行なわれていない。
▽30万票獲得の労組役員(産経新聞)
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民主党の比例2着もまた情報労連が送り込んだ“赤い貴族”だが、その経歴が紹介されることはなかった。他にも UIゼンセン同盟の幹部など組織内候補が議員バッジを獲得するなど、核心的アカ議員が目立つ。

我が国のメディアには今も「労組タブー」が存在している…

【元日教組の悪党が参院議長席を狙う】

参院選を受けて自民・民主の参院国対委員長会談が開かれ、ユルユルの国会スケジュールが固まった。臨時国会は8月7日に召集され、4日間で終了。そのまま長い夏休みに突入する。

臨時国会では、過半数の議席をゲットした民主党から参院議長が選出される可能性100%だ。そこで名前が取り沙汰されているのは、案の定、日教組が送り込んだ民主左派の輿石東(こしいし・まずま)だ。
▽輿石東・民主参院会長(読売新聞)
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民主党には憂国系から極左まで雑多なカラーの議員が混在しているが、この輿石東は日教組山梨の元ドンで社会党出身である。しかも違法政治資金集め(山教組事件)で関係者検挙。公式HPは3年近く閉鎖中というダークな議員だ。

参院議長は名誉職だが、自動的に皇室会議の正メンバーにもなる。角田義一が去ったのもひと安心…今度は脳ミソ赤塗れの日教組重鎮が、皇室会議に名を連ねるという悪夢が現実化する恐れが高い。

温和なイメージの江田五月も名前が挙がっているが、民主党参院会長である輿石東がポストに最も近い。日教組出身というマイナス要素に加えて、この輿石はガラが悪く、受け答えも横柄だ。こんな反日男がご皇室に接するなど最悪である。
▽青木会長と会談した輿石東(FNN)
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また民主党は、実務を担う議院運営委員長ポストも要求。この役職は与党から選出されるのが慣例だが「申し合わせに縛られない」として議会運営の主導権を確保したい構えだ。

議運委長ポストを取れば、与党サイドが抵抗しても本会議で多数決に持ち込むことが出来る。やはり衆参ねじれ現象は、国政の混乱を生じさせそうだ。

恐らく小沢民主党は法案成立に再三ブレーキをかけ、衆院解散に追い込む算段だろう。

【民主党を切り裂く安全保障問題】

安倍首相が続投を明言したことで、焦点は8月末以降の内閣改造に移りつつある。本格的な与野党の攻防は秋の臨時国会だ。

国会の停滞、政局化も予想されるが、次の臨時国会に控えている重要法案のひとつは「テロ特措法改正案」である。海自艦隊のインド洋派遣11月1日に期限を迎えることから上程は時間の問題となる。

海自艦隊のインド洋派遣を延長するのか否か…いきなり国防問題と日米同盟にリンクしたテーマだ。このテロ特措法改正案について鳩山由紀夫は30日、こう語った。

「基本的に延長すべきでないとしてきた。きちっとスジを通す」
▽鳩山幹事長30日(ANN)
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改正案反対を示唆し、与党と激突する構えだ。筋を通すのは勝手だが、安全保障に絡んだ政策論争は、民主党にとって党内に亀裂を生みかねない。本来なら避けて通りたい問題だろう。

更に、集団自衛権の行使容認を睨んだ有識者懇談会の報告書も秋に出される。集団自衛権の行使は過去に小沢一郎が主張していたものだ。左旋回する小沢民主党を刺激するには格好の素材となる。

今回の参院選で民主が獲得した膨大な議席は6年もの寿命を持つ。次の改選でバランスが変わるとしても3年…

3年、6年の政治的な空白はあり得ない。
▽30日会見する安倍首相(AP)
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国家の根幹を問うテーマを単に“政争の具”として使うことは好ましくない。

しかし、国会が混乱し、政界再編を視野に入れた大論争が起こるのなら、その起爆剤は社会保障問題などではなく、安保・国防といった国家観を問い掛けるものであるべきだ。


     〆
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参考動画:

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