拉致と慰安婦を並べる暴論…20万人説の白痴的根拠

細かい事はどうでも良い…と朝日社説は慰安婦問題で説教するが「慰安婦20万人説」は適当に導き出されていた。そして以前あった拉致被害者と慰安婦の相殺論が不気味に復活している。
画像

やはり朝日新聞が慰安婦問題で沈黙することはなかった。

3月10日付け社説では『慰安婦問題-国家の品格が問われる』と題して本格的にケンカを売ってきた。

首相発言の内容は、河野談話が出されて以来、それを批判する人たちが繰り返し持ち出す論理と似ている。業者がやったことで、日本軍がさらっていったわけではない。だから国家の責任はない、というのが批判派の考えだ。今回、一部のメディアが「問題の核心は、官憲による『強制連行』があったかどうかだ」と主張したのも、それに相通じるものだろう

一部のメディアとはズバリ産経新聞と読売新聞のことだ。更に、拙ブログでも“従軍慰安婦”論争のポイントは、「軍・官憲による組織的関与があったか、なかったか」だと繰り返し主張してきた。

売られたケンカは購入しよう。

戦時下の公娼、売春・買春は多くの国と地域で存在した。当初、我が国の老害サヨクが絶叫してきたのは、日本統治下の特異性、すなわち軍が組織的に管理・運営し、世界でも例のない“従軍慰安婦”が存在した…というものだった。

それ故に、旧日本軍を“悪魔の軍隊”と断罪し、名誉剥奪を狙っていたのだ。対して幻派は「ならば証拠を出せ」と主張してきた。

そんな過去にあった論争の経緯を度外視して『朝日新聞』社説は、こう言い放つ。

何とも情けないことだ。いま大切なのは、問題は何が幹で何が枝葉なのか、という見極めである。

何が言いたいのか?

『朝日新聞』が揺るがぬ証拠だとして突き付け、河野談話発表に直接結びついた『吉見資料』は枝葉末節に過ぎないと開き直るのか…

【重箱の隅をツツいて失敗した朝日】

92年1月11日の『朝日新聞』1面を飾った“歴史歪曲スクープ”の論旨は、それまで「民間任せ」としてきた日本政府に対し「軍の関与示す資料」があったとして追及したものだった。
▽朝日の該当記事(下記サイトより)
画像

この“曲解スクープ”の核心は、今になって朝日新聞が枝葉末節と切り捨てる“官憲による強制連行”である。

記事の元になった『吉見資料』が粉砕され、10年以上も沈黙していた『朝日新聞』は、この期に及んで「そんなモノは関係ない」と力説している…

恐るべき開き直り方だ。これこそ老害サヨクの悪辣な方便である。旧来の慰安婦論争は、朝日新聞サイドが打ち出してきた『吉見資料』との決戦だった。

非常に細かな部分から追及し、旧日本軍の全体を悪者に仕立て上げる構造だった。「こんな資料があるが、さあ、どうする?」と突き上げて、当時の宮沢内閣を窮地に追い込んだはずだ。

その後、『吉見資料』が、単に慰安所に絡んだ犯罪防止に取り組んだ文書だと判明するや、 『朝日新聞』は誤報を訂正することなく、頬かむりを続けてきた…

枝葉末節の論争だったことを充分承知しているはずなのだが、更に『朝日新聞」の社説は、こう断言する。

細かな事実にこだわって弁明ばかりするよりも、民族や女性の人権問題ととらえ、自らの歴史に向き合う。それこそが品格ある国家の姿ではないか。

細かな“事実”に拘って来たのはどっちだ?

同じような議論のすり替えはあの反日男にも共通する。

【筑紫の妄論、今宵も説得力なし】

3月8日『NEWS23』の多事妄論で筑紫哲也は、再び慰安婦問題に触れて、意味不明な毒を吐いている。

仮に、軍の強制が直接であったか間接であったか、あるいは狭義の、あるいは広義の強制があったかという、そういう議論をいくらしても、慰安所があって、慰安婦というものが存在したということは消えません。こういう事をくどくどと説明して、どれほどの意味があるんだろうかと思います。

こ奴も、恐ろしい開き直り方だ…
画像

筑紫哲也が慰安婦論争の経緯について知らないことはないだろう。

「広義の強制性」なる概念を持ち出してきたのは、老害サヨク陣営だ。軍の関与を示す資料に異議が挟まれ、苦しくなった連中は、おおよそ次のように居直る。

「軍の関与がなくとも、慰安婦が存在し、悲劇が起こったのは統治下・戦時下という異常な状況があった為だ」

つまり日本が朝鮮半島を保護下に置かなければ、悲劇は起こらなかったとするものだ。巡り巡って、大陸に進出した日本に非がないワケはない…といった「風が吹けば桶屋が儲かる」的な論調だった。

それを広い意味での強制性と呼んだのだが、批判が巻き起こるや、今度は「言葉遊びは止めよ」と放言する。

余りにも薄汚い態度だ。

更に、言葉の巧妙なすり替えも行われている。『朝日新聞』と筑紫の『妄論』には、共に用語の変化が見られた…

【消え失せた最重要キーワード】

“従軍慰安婦”というキーワードが使用されていない。消え失せているのだ。どちらも「慰安婦問題」と表現している。

筆者も反日ファシストの造語である“従軍慰安婦”という用語を嫌って「慰安婦問題」と表現しているが、朝日や筑紫の戦術的な用語変更は、まったく別のものだろう。

「従軍」という言葉が明示しているのは、軍または官憲との密接な関係だ。それが根本的な論争の基軸であり、筑紫哲也らが絶対に譲れない部分であるのだが、あっさりと消去している…

慰安婦はそのものは、悲劇的ではあるが、何ら我が国だけが反省・謝罪を強いられる問題ではない。「従軍」を取り外して単なる慰安婦問題に落とし込むのは、余りにも乱暴な論理のすり替えだ。

『朝日新聞』社説は、NYタイムズの8日付け紙面を受けて「元慰安婦たちの生々しい証言」と表現している。しかし、訴える老女たちが果たして軍に強要されたものなのか、どうか…といった視点は見事に置き去りにされている。
画像

朝日新聞が引用するNYタイムズのオオニシ署名記事には、吉見義明のニセ資料に基づく「20万人説」に触れた部分がある。まるで捏造発掘資料を日米のサヨク御用達紙がキャッチボールしているかのようだ…

しかし、一番重要な歴史的事実の検証は、どこかに吹き飛んでいる。

ノリミツ・オオニシは「20万人説」を流布しているが、その根拠となったスバらしい証言が存在する。

【吉見が明かす20万人説の白痴的根拠】

NYタイムズは、8日付け紙面で「慰安婦は推定20万人」と表現している。前日のエントリで、この人数は挺身隊の数をそのまま移し替えたものと想定したが、吉見義明ご本人の説明は違った。

では「20万人」の根拠は何なのか?

福島瑞穂との一問一答が残されている。

1997年12月15日、東京地裁713法廷で開かれた「アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求訴訟」での口頭弁論の模様だ。

質問:福島瑞穂… 「慰安婦」の人数について

証言:吉見義明
明確にするのは困難。理由は、軍資料が焼却されたこと、警察資料が公開されていないこと、「慰安婦」の名簿がないこと。警察庁の資料では400名の業者名があるが、女性の個人名は求めていない。

質問:福島瑞穂… あえて人数を推計すれば?

証言:吉見義明
陸軍は上から兵100人に1人の「慰安婦」といった。ならば海外の兵員は最大350万人だから、300万として3万人、交代数を入れて6万人、その間で4万5000人となる。ただしこれは上からあてがった数字で、現地の軍が独自に集めた数があるともっと増える。大体8万から20万人とされるが、そんなに不当な数ではない。

参照:裁判法廷で証言された「慰安婦制度」

余りにも大雑把な算出だ。計算の出発点である「100人に1人」という証言はどんな資料に基づいているのか?

更に、それを元にした掛け算で4万5,000人と弾き出しているが、最終的には8万人から20万人とイキナリ飛躍している。超適当な人数の割り出し方だ。

非科学的な検証とも呼べない、脳内電波の発信である。そして、これがオオニシが論拠とするヒストリアンの正体だ。

『朝日新聞』が寄り添った“歴史家”吉見義明の説明は明らかに破綻している。社説で「枝葉末節に拘るな」と叫んだ本当の意味は、そんな所にあったと推測できる。

しかし、負け犬の遠吠えに近い朝日新聞の社説だが、不気味なセンテンスで結ばれている。背筋が寒くなる結論の導き方だ…

【再び登場した由々しき拉致相殺論】

日本は北朝鮮による拉致を人権侵害と国際社会に訴えている。その一方で、自らの過去の人権侵害に目をふさいでいては説得力も乏しくなろう(朝日社説)

拉致被害者と慰安婦を同列にした暴論である。2つを同じ人権侵害であると『朝日新聞』は断定するのか?まるで辻元清美の「フェアじゃない」発言と同類の論旨だ。

90年代末、横田めぐみさんの拉致が明らかになった後、拉致を否定したい反日ファシストは、社民党を筆頭にして慰安婦=強制連行と拉致事件をセットにし、日本には北朝鮮を責め立てる道理がない、と主張してきた。

「何万人に酷いことをしておいて、たかが9人、10人でガタガタ言うな」というのが辻元発言の根底にある理屈だ。そして、それに同調するような世論も確実にあった…

カネを貰っていた売春婦と、学校帰りに工作員によって攫われた少女の悲劇が同じであるはずがない。拉致事件は、人権侵害であると同時に国家主権の侵害でもあるのだ。
▽拉致の悲劇訴える新CM
画像

そのような批判を受けて『朝日新聞』は猛省していたはずなのだが、10日付け社説では、見事に元に戻っている。そして、非常に強気な姿勢も感じられる。

反日ファシストは、再び拉致事件を慰安婦問題で相殺することを狙っているのではないか…

危険な兆候である。

先の日朝作業部会でも北朝鮮側は敢えて慰安婦問題に触れて日本側を追及してきた。
▽3月8日会見する北代表団(AFP)
画像

また、米国内にも一部では同じように2つをセットにした論調も出ている…とTBSが喜んで伝えている。実際に最新号の『タイム』誌も拉致と慰安婦を同列にする論調を掲載したようだ。

この辺りの動きにはデリケートにならざる得ない。

甦った慰安婦論争の真の狙いが、拉致事件潰しにあるとしたら、最悪の展開を辿る恐れもある。しかし、ここで怯んではならないだろう。拉致問題と“従軍慰安婦”問題は、まったく次元の異なるものだ。

しかも一方は誤解に基づく偽りの歴史であり、一方は現在進行形の悲劇だ。それを同列にする愚かさこそ声を大にして糾弾しなければならない。


       〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発 となります

banner1

参考:
3月10日付け『朝日新聞』社説ウェブ魚拓

筑紫の妄論3月8日

"拉致と慰安婦を並べる暴論…20万人説の白痴的根拠" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント