闇から来た博士ファウチ…真相究明を阻む抵抗勢力

感染症対策でトランプ政権を揺さぶったDrファウチが13階段の前に連れ出された。次々に暴かれる武漢研究所との太いパイプ。そして米政府部内にも起源究明を阻む勢力がいた。
ブルームバーグ20年3月ファウチとトランプ大統領.jpg

1917年、ポルトガルの村で羊飼いの少年が聖母と出会い、未来に起きる出来事を教えて貰った。ローマ教皇庁は奇跡と認める一方、不穏な一部の言葉を封印した。いわゆるファティマ第三の予言である。

100年後、NIAID(米国立アレルギー感染症研究所)の所長アンソニー・ファウチが、パンデミックを的中させる発言した…そんな情報がネット上を駆け巡った。いわばファウチの予言だ。

「トランプ大統領の時代に恐ろしい疫病が大流行する」
▽米大学で講演するDrファウチ’17年1月(YouTube)
tubeファウチ講演.png

ファウチは2017年1月、米ジョージタウン大の講演で、そう語ったという。大統領就任式の直前、トランプ大統領に突き付けた果たし状にも見えるが、実際の発言とは異なる。

「来たる政権が感染症分野での試練に直面することは間違いない」
参照:ジョージタウン大医療センターHP’17年1月12日『Global Health Experts Advise Advance Planning for Inevitable Pandemic』

可能性や恐れではなく、確実に起こると言い切っている。講演の原文は、流通する伝聞情報よりも物騒だった。専門家が鳴らす警鐘の域を超え、不気味な予言に等しい印象を抱く。
▽大統領を睨み付けるファウチ’20年3月(AFP)
AFP20年3月大統領を睨むファウチ.jpeg

感染症対策を巡ってトランプ大統領とファウチの対立が表面化する中、米主流メディアは予言説の否定に躍起になった。政権移行期の一般的な注意事項だと言うのだ。

NIAID所長の椅子に座り続けて約40年。ファウチは、レーガン時代から公衆衛生顧問を務め、大統領に助言する立場にあった。バイデン政権下では首席医療顧問の肩書を頂戴した。
▽顧問就任式で会見するファウチ1月21日(ロイター)
大統領首席医療顧問に就任21年1月21日.jpeg

権威にして大御所。しかし専門家であれば、パンデミック到来の危機に対して「数年後」や「近い将来」といった表現を使う。「来たる政権」との言い回しは政治的で、生々しい。

武漢ウイルスの特徴は、感染力の高さや毒性ではなく、各国政府を困惑させ、国民世論を焚き付ける政治性・党派性にある。果たしてファウチは、何をどこまで知っていたのか。

【武漢注入資金を「端たガネ」と嗤う】

「我々のスッタフと協力者を代表してお礼を申し上げる」

昨年4月19日、ファウチの元に感謝のメールが届いた。送り主はバットウーマン石正麗と親しく、武漢ウイルス研究所と業務提携する米NPO「エコヘルス・アライアンス」のピーター・ダザックだった。
▽石正麗と昵懇なダザック:右端(台湾英文新聞)
台湾英文新聞のコピー.png

「ウイルスが自然由来であることは疑いようもない」

メディアを通じ、ファウチは繰り返し、実験室起源説を否定して見せた。権威による発言は重みがあり、真相究明を恐れるダザックにとって実に都合が良かった。

例えば、発見された遺体が事故か事件か注目される中、監察医が事件性を否定すれば、殺害犯は陰で喜ぶ。それと似た構図だが、今回のケースでは判定者自身が共犯者だった疑いも濃い。
▽免税品を抱え武漢を去るダザック2月8日(ロイター)
スクリーンショット 2021-06-02 18.47.29のコピー.png

NIH(米国立衛生研究所)が差配する連邦助成金がダザックの組織を通じて武漢ウイルス研究所に流れていることが昨春に判明。これにファウチが深く関与した事実が浮き彫りになった。

NIHはファウチが支配するNIAIDの上部機関の当たる。累計額は5年間で約60万ドルだったが、米保健福祉省が義務付た監査を巧みにすり抜けるなど悪質で、アンダーグラウンドな性格を持っていた。
▽取材を受けるファウチ2月(EPA)
EPA取材を受けるファウチ2月.jpg

「5年で60万ドルという額は控え目なものだ」

米議会に呼ばれたファウチは5月25日、助成金が武漢ウイルス研に流れ込んだ事実を認めると同時に、そう言い放った。金額の問題ではなく、米国民の血税が暗黒実験に流用された構図である。

更に、新たに公開されたファウチのメールで総額が80万ドル超だったと判明。また’17年には米国防総省からもダザックを通じ、150万ドルが武漢研に流れていたことも明るみに出ている。

参照:日経バイオテク’20年6月26日『新型コロナ、武漢研究所起源説の裏に米中対立のとばっちり』
▽ファウチと繋がる武漢ウイルス研究所2月(AP)
AP通信Wuhan Institute of Virology2月のコピー.jpeg

米中枢の一部が絡んだ壮大な闇が背後に感じ取れる。ファウチやダザックの強気な態度は、政府部内の共犯者が決して裏切らないという確信から来ていたのではないか。

【オバマ政権が知る“武漢委託”の真相】

ファウチ&ダザックの武漢関与で、キーワードになるのが「機能獲得実験」だ。ウイルスの毒性や感染力を高める為の実験手法で、漏洩した場合には市中感染に繋がる重大なリスクを伴う。

オバマ政権は2011年に米国内での機能獲得実験を中止した。同年、オランダでは鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の遺伝子操作が社会問題に発展。これを受けた措置だった模様だ。
▽オバマのNIH視察に同伴するファウチ’14年(米政府)
ファウチにNIH案内されるオバマ14年(米政府).jpg

更に’14年にCDC(米疾病対策センター)で致死的な病原体に絡んだ事故が続発。オバマが危険レベルの高いウイルス実験の禁止を打ち出したことから、海外研究所への委託が始まったとされる。

参照:Nature2014年7月31日『バイオセーフティー管理の危うい現状』

この海外アウトソーシングで、ファウチとダザックが中心的な役割を担った。武漢ウイルス研究所への助成金注入が始まったのも’14年だ。偶然の一致ではない。

「機能獲得実験を目的に連邦助成金が武漢研究所で使われたことはない」

米議会に呼ばれたファウチは5月11日、そう答弁した。しかし、共和党のランド・ポール上院議員が厳しく追及すると、機能獲得実験に流用されなかったという確証は「ない」と言う。
▽R・ポール議員とファウチ5月11日(NYP合成)
スクリーンショット 2021-06-09 4.27.28.png

ポール議員はマスク使用など感染症対策を巡って昨年からファウチと激突してきた硬骨漢だ。武漢研との不都合な関係に迫る第二幕は始まったばかりで、今後も一層の熱を帯びて続く。

「武漢の研究室で起こっている全ての出来事を保証することはできない」

6月に入って極左系メディアに相次いで出演したファウチに、1ヵ月前の迫力はなかった。情報開示された膨大な数のメール、あやふやな答弁。大統領顧問は確実に追い詰められ、弱り切っている。
▽議会で追及されるファウチ5月26日(英FT)
英FT5月26日ファウチ.png

一方、ファウチ&ダザックの2人が共謀し、暴走したとは言い切れない。実験室漏洩の可能性を探っていた米国務省の高官は、政府関係者から執拗な妨害を受けたと明かす。

「パンドラの箱を開けてはならないと繰り返し警告された。それは隠蔽工作のような悪臭を放っていた」(6月3日付けバニティ・フェア)

米政府部内に実験室起源説の封じ込めを企む特定のグループが居たのだ。武漢ウイルスが持つ政治性・党派性の本領発揮である。

【生物学的チェルノブイリの堤防決壊】

「トランプ政権の高官は、武漢の研究所がウイルスの起源だという根拠のない理論を裏付ける為に米国内の情報機関に圧力をかけている」(’20年4月30日付けNYタイムズ)

実験室起源説が最初に沸騰した昨春、NYタイムズ紙はトランプ政権がデッチ上げ工作を推し進めていると断定する特集を掲載した。科学者の見解を一切無視する暴挙だと罵倒したのだ。
▽NYTに名指し批判されたポンペオ長官’20年(ロイター)
ロイターポンペオ.jpg

しかし、実態は全く逆だった。米月刊誌『バニティ・フェア』は、独自入手した公文書などを駆使し、実験室起源説復活の舞台裏に迫る驚愕の大特集を発表した。

冒頭部分では、主流メディアが陰謀論と連呼する中、丹念にデータを集め、分析した“素人集団”の活躍を描く。続いて、実験室起源説に対する異常な圧力の過程が暴露される。

「インタビューの放映後、メールの受信箱には『殺す』という脅迫が殺到した」(6月3日付けバニティ・フェア)
▽決意の発言するレッドフィールド前所長3月27日(CNN)
取材を受けるレッドフィールド前所長3月27日(CNN).png

CDCのレッドフィールド前所長は3月26日、CNNの取材で起源はチャイナの研究所だという見解を表明。その直後に多発した脅迫の中には、著名な科学者からのものあったと語る。

今回のパンデミックでは、親中派が一斉に実験室起源説の打ち消しに走った。理解の及ぶ政治性・党派性だ。だが確証もなく、自然由来説を叫ぶ各国の専門家も軒並み買収済みだったのか?
▽バノン特番に招かれる閻麗夢博士'20年(自由時報)
自由時報の閻麗夢のコピー.png

閻麗夢博士は昨年、持論が弾圧される背景には、学界や製薬会社の関与があるといったニュアンスの発言をしていた。それと類似した見方が前掲誌の特集で紹介されている。

「パンデミックの始まりが実験室からの漏洩だった場合、米スリーマイル島やチェルノブイリが核関連科学に与えた打撃と同様の影響をウイルス学界にもたらすことになる」

WHO諮問委員会のジェイミー・メツル顧問は、そう語る。実験室が新しい感染症の発信源になることなど絶対に、あってはならないのだ。示唆に富んだ私的である。
▽起源探索を諦めなかったメツル顧問4月(豪Sky)
4月4日Skyニュースで語るメツル氏のコピー.png

それでも武漢研究所と結託したファウチやダザックの罪は軽減しない。科学界の思惑に添って事実を隠し、政治的に動いた。今年1月にバイデンの首席医療顧問に抜擢された際、ファウチはこう語った。

「やっと科学に基づいて話せるようになったという解放感を覚える」

前政権が非科学的だったと決め付ける発言だ。選挙戦の最中にもファウチはトランプ大統領と論争を引き起こし、世論を焚き付けた。武漢ウイルスを使って政権交代を実現させた“功労者”でもあった。
▽顧問就任式で浮かれるファウチ1月21日(AFP)
AFP1月21日就任式のファウチ.png

即ち、米議会や転向メディアによるファウチ追及は、新政権の屋台骨を揺るがす歴史的スキャンダルに発展しかねない。バイデンにとっても死に至るウイルスだ。選択し、決断する時が迫る。

眠れるジョーは起源の真相を徹底追及するのか、或いは寝たふりを続けて押し黙るのか?



最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

banner1

参考記事:
□Vanity Fair6月3日『The Lab-Leak Theory: Inside the Fight to Uncover COVID-19’s Origins』
□ギガジン6月8日『新型コロナウイルスの「武漢研究所流出説」が世界を動かすまでの戦いとは?』
□FNN6月7日『米国が武漢研究所に資金援助していた?! 新型コロナ対策責任者のメールで明らかになった「危険な研究」』
□Yahooニュース6月7日『「武漢研究所流出説」支持の前CDC所長に“殺しの脅迫” 流出説を追求するなの警告も 米誌調査報道』
□BBC6月4日『米ファウチ博士、新型ウイルスめぐるメールが「誤解されている」ホワイトハウスも擁護』
□英メール5月26日『Fauci and NIH defend giving $600K to Wuhan to study how viruses can transmit from bats to humans before COVID-19 outbreak - after being accused of funding 'gain of function' research in heated argument with Rand Paul』
□産経新聞6月6日『武漢研究所起源説はもう陰謀論ではない 筑波大学システム情報系准教授 掛谷英紀』
□ニューズウィーク6月4日『武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得実験を行っていた』
□大紀元6月6日『ファウチ氏のメールが批判の的に 武漢の研究室漏えい説を故意に過小評価か』
□View Point4月15日『ファウチ氏が武漢研究所支援 新型コロナで議会調査要求』
□USA today’20年7月29日『Fact check: Fauci warned Trump administration in 2017 of surprise infectious disease outbreak』
□NYタイムズ’20年4月30日『Trump Officials Are Said to Press Spies to Link Virus and Wuhan Labs』
□J-CAST’11年12月1日『オランダで鳥インフル「新種開発」 恐怖のシナリオ「生物テロ」「ヒトで大流行」』

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 15

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント