安倍政権を見舞う春の嵐…“武漢隠し”が始まった

急増しているのは、感染拡大の危機を政局に悪用する勢力だ。習近平の国賓来日を容認し、新型ウイルス発生の謎と最初のアウトブレイクに目を瞑る…メディアの“武漢隠し”が始まった。
表紙候補安倍首相嵐.jpg

ダイヤモンド・プリンセス号が国際的な注目を集める中、海外メディアには「quarantine」という聞き慣れない英単語が溢れた。検疫を示す言葉で、語源は「40日」を意味するイタリア語だ。
▽台湾国の空港検疫所:本文と無関係(中央社)
中央社1月台湾の空港内検疫所.jpg

14世期の欧州で黒死病が大流行した際、ベネチアで始まった海上検疫。疫病の上陸を防ぐ為、入港した船舶を泊め置いた期間が「40日」だったとされる。

「そんな長い間、隔離されたら船内感染が広がるではないか」

などと船員が人権を盾に暴れ出したという記録はない。やってきた船は入れて頂く側だ。そんな“感染疑惑船”に対する標準規定がない今の国際社会は、中世の都市国家よりも劣ってるのではないか?
▽カナレットが描いた18世紀のベニス(file)
カナレットが描いた18世期のベニス.jpg

黒死病をもたらすペスト菌は14世期半ば、東方からイタリアに上陸。特に北部一帯は大流行に見舞われ、町や村の住民が全滅するケースもあった。疫病への恐怖心はDNAに刻まれている。

北部の中心都市ミラノで2月23日、食料品の買い溜めパニックが発生。セリエAの試合延期などに加え、カルネヴァーレも中止された。仮面舞踏会がペスト拡散に繋がった忌まわしい記憶が蘇る…
▽食品が消えたミラノ市内のスーパー2月23日(EPA)
23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ミラノのスーパーマーケットで空になった商品棚(EPA時事).jpg

北部ロンバルディア州では武漢から1月末に帰国した1人が感染。会食した友人やその妻に伝染し、医療関係者にまで広がった。2月26日までに感染者数は300人を超え、10人が死亡している。

「一気に拡大したことに驚いた。封じ込めに向け、あらゆる手段を講じる」
▽封鎖地域に出動したカラビニエリ2月24日(地元紙)
地元紙2月24日イタリア検問所.jpg

伊のコンテ首相は、隣接するベネト州を含む11自治体を即座に封鎖し、住民の出入りを禁止。伝統の国家憲兵隊カラビニエリを検問所に配置するなど厳戒態勢に入った。

【支那大陸から来た“転写因子”】

「感染はイラン全都市に拡大している可能性がある」

イラン保健省は、緊急声明でそう警告した。イランでは2月19日に高齢者2人が武漢肺炎で死亡。その後、公式発表だけでも95人が感染し、死亡者は15人に達した。

「必要な医療品の確保が難しい」

イラン副大統領は、経済制裁で不都合が生じていると訴えた。医療品は制裁対象外だが、この期に及んで米国非難を強める。選挙の投票日前に感染例を公表したことにも政治的な思惑がありそうだ。
▽取材に応じたエブテカール副大統領2月22日(時事)
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今月21日に投票が行われた国会選挙は、穏健派のボイコット呼び掛けで史上最低の投票率をマークした。強硬派が圧勝する結果になると同時に、現政権への反発も先鋭化。感染拡大が火に油を注いだ。

「市民が当局の対応を問題にするのは当然の反応で、世界中で起きている」

イラン副大統領の発言は概ね正論でもあるが、当局が公表する情報の透明性には疑問が付き纏う。保健省次官までが発症する中、感染爆発を呼び込んだオリジンは誰なのか…
▽首都テヘランでもマスク姿が急増2月23日(AP)
感染拡大を受け、マスク姿の市民が目立ちはじめた(23日、テヘラン)=AP.jpg

「死亡者の中にチャイナとイランを行き来するビジネスマンが居た」

保健省はそう明かしたが、時期など詳細は分からない。またロイターによると、イラン当局は支那人労働者から感染が広がった可能性が高いとの見方を示しているという。

この支那人が働いていたのが、テヘラン南方の宗教都市コムで、感染者の殆どを占める。筆者は昔、テヘランに向かう途上でコムの街並みを遠望した経験があるが、ここは異教徒が立ち入れない聖地だ。
▽消毒作業が進むコムのモスク2月25日(AFP)
AFP225コムのモスク消毒作業.jpg

そんな特殊エリアになぜ支那人労働者が居たのか。土木作業と想像するが、背景は不明で、イラン政府も北京との関係を配慮して詳しい説明には応じないだろう。

しかしイタリアもイランも。支那人や武漢滞在者が新型コロナウイルスを自国内に持ち込んだことはハッキリしている。今になって水際対策の欠陥が露呈したのだ。
▽会見後に感染判明した保健省次官2月24日(AP)
AP通信2月24日会見する保健省次官.png

武漢からの渡航者数と海外感染例の単純比例は、タイの感染者数ほぼ横ばいで崩れた。それでも昨年末からの3週間で武漢から1万8000人が入国したと推計される我が国のリスクは依然高い。

【習近平“和桜を見る会”の背徳】

賛成=43.8%

ショッキングな数字が弾き出された。産経・FNNが先週末に実施した世論調査で、習近平の国賓来日に対し、賛成が反対を上回ったのだ。反対は41.7%で拮抗状態とも言えるが、虚無感に襲われる。
▽非常時に雲南漫遊中の習近平1月20日(新華社)
新華社20日、昆明国際コンベンション・アンド・エキシビションセンターを訪れ、春節(旧正月)前の年越し用品市場の供給と国内外商品の展示・販売状況を把握し、現地の人々と親しく交流するとともに、全国各民族人民に新春の祝福のコピー.png

夕刊フジが先月末に行った調査では、来日反対が86%に達して、賛成派を粉砕。その時は安堵したが、ネット上のアンケートでは読者的に偏りが出てしまうのだろう。

参照:ZAKZAK1月29日『中国・習主席「国賓」来日に反対86% 「新型肺炎」の感染拡大が影響か 緊急アンケート』

また2月半ば、中共の宣伝機関が全人代の延期を示唆した際も、これで習近平の来日は吹き飛んだと確信した。しかし、現実は悪い方向にシフトした。

「現時点では習氏の訪日は予定通りで、それに向けた準備を粛々と進めていきたい」


茂木外相は2月25日、習近平の来日が揺るがないことを明かした。全人代は正式に延期が決まり、3月末にズレる見通しだ。その閉幕から間もなく、肥溜め男が皇居に土足で踏み込む…まことに度し難い。

習近平が仏頂面でハンコを捺すだけのエセ国会は、どうでも良い。だが、武漢市よりも先に外国を訪問することが党内的に許容されるのか、甚だ疑問である。
▽昨年エセ国会に登場した習近平ら’19年3月5日(共同)
開幕した中国全人代で、政府活動報告のため席を立つ李克強首相。左は習近平国家主席=5日、北京の人民大会堂(共同).jpg

国賓訪問は、昨年のトランプ大統領が土俵ではしゃいだように、現代版の大名旅行であり、物見遊山だ。アウトブレイクの現場をスルーし、外国で桜見物を楽しむ神経は到底理解できない。

安倍首相の靖国電撃参拝で来日を潰すというアイデアは妙案だが、奇策すぎる。現実的には1月下旬の段階で、国賓待遇から実務訪問に切り替えて調整すべきだった。
▽大阪G20の日支首脳会談R1年6月(代表)
中国の習近平国家主席(右)と握手する安倍晋三首相=大阪市北区で2019年6月27日(代表撮影.png

武漢肺炎に関する感染防止策の首脳協議なら反対論もトーンダウンし、宮中晩餐会も自動消滅するのだ。その中、首相官邸や外務省が、ここまで国賓来日に拘泥する動機が全く分からない。

習近平にとっては一種の賭けだが、世論に左右されないという強みを持つ。しかし、迎える安倍首相は違う。国賓来日の強行は、有力な支持層を切り崩し、政権基盤を大きく揺るがすだろう。
▽官邸を出る安倍首相2月26日(産経)
産経226出邸する安倍晋三首相=26日午前、首相官邸.jpg

今シーズンの春風は爽やかでも穏やかでもなく、暴風となって安倍首相に吹き付けると予言しておく。

【急速増殖中の政局悪用勢力】

武漢からの初のチャーター機が到着した日の夜、映像確認の為にJNN24をウォッチした。しかし、冒頭から10分が経っても羽田は映らず、延々と桜ネタの国会質疑が続く。

「本来なら新型肺炎などを質疑したい所だが、我が国の安全の最大の障壁は、公文書管理や公金管理の杜撰さだ」
▽肺炎は二の次と宣言した立民議員1月29日(参院TV)
参院tv質問する石垣.png

そう言い切ったのは立民の石垣のり子で、謝蓮舫も武漢肺炎に触れなかった。取り分け石垣の優先順位明言は、政党としても致命的だった。この後も立民は衆参の質疑を桜色で塗り潰す。

感染症問題は国民の生活に直結し、桜ネタは政局に結び付く。政局重視の煽り方はメディアも同じで、当時の報道・情報番組では新型ウイルスに関して楽観論が幅を利かせていた。
▽横浜港に停泊するダイプリ号2月16日(ロイター)
ロイターA bus arrives near the cruise ship Diamond Princess in Yokohama, Japan, on Feb 16.jpg

潮目が変わったのは、ダイヤモン・ドプリンセス号の“偽装内部告発”だった。一気に悲観論が広がり、“隣に居る感染者”的な不安を煽る発言が地上波でも公然と語られるようになった。

現在は危険厨と安全厨が鬩ぎ合う福島原発の事故発生直後に近い。しかし、新規登場の悲観論者は、1月の時点で厳重警戒・厳格対処を呼び掛けた石平さんら憂国の士とは全く異質だ。
▽対策本部で発言する安倍首相ら2月26日(時事)
新型コロナウイルス感染症専門家会議であいさつする安倍首相。左は加藤厚労相=16日午後、首相官邸.jpg

売国野党や反日メディアが騒ぎ始めたのは、感染者増加が政局に結び付くと気付いたからである。加藤厚労相を筆頭に安倍政権が桜も散る暴風に晒されることは避けられないだろう。

批判勢力は決して水際作戦の失敗を問わない。感染増加の要因は初期段階で支那人の入国を阻止せず、今も流入を許していることだが、親中派と同義の反日陣営は、根本的な原因に踏み込まない。
▽現在も週40便が日支間を往復(AFP file)
AFP1月成田空港.jpg

警戒論と同時に習近平の来日反対を唱えた憂国系の識者とは対照的に、中共アゲ日本サゲの印象操作に必死だ。捏造紙系はダイプリ号対応を「医療史に残る一大事故」と罵倒する一方で、こう叫ぶ。

「中国は状況がアップデートされるので現状がまだわかりやすい」

参照:アエラ2月24日号『クルーズ船の集団感染に政府の判断ミスも 専門家「医療の歴史に残る一大事故」』

中共発表を信じる脳内お花畑の典型。新型ウイルスの発生も武漢市の中心部に突然“降って沸いた”ことで解決済みにするのだろう。中共が発表したSARSの感染・死者数を未だに平然と垂れ流す連中である。
□武漢市内の病院を撮影したFang Binリポート2月1日


恐らく、武漢はSARS発生源の広東・佛山市と同じ運命を辿る。自然宿主からの最初のヒト感染は追及されず、震源地での感染爆発と経路が分析されることもない。

叩きたい対象を悪者に仕立て上げて“真犯人”は見逃す。そこでは時系列が組み替えられ、被害者と加害者も入れ替わる…無責任メディアによる“武漢隠し”が始まった。



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参考記事:
□産経新聞2月24日『【産経・FNN合同世論調査】習氏の国賓来日、賛成と反対が拮抗 新型肺炎が影響
□産経新聞1月29日『予算委に野党女性議員ズラリ…「桜」の立民、新型肺炎の国民で温度差』

□日経新聞2月24日『新型肺炎、イタリアで感染急増 一部自治体は封鎖』
□時事通信2月24日『イタリア、死者4人に 感染者増、混乱広がる―新型肺炎』
□ロイター2月22日『イタリア、北部州で16人の新型ウイルス患者を確認 初の国内感染』
□ハフポス2月24日『新型肺炎「全住民、外出しないで」イタリア北部の町で不安広がる』
□CNN2月24日『新型ウイルス感染、イタリアでさらに拡大 休校やイベント中止も』
□時事通信2月25日『新型肺炎拡大「隠蔽なし」 制裁で医療品確保困難―イラン副大統領』
□日経新聞2月25日『イランで新型肺炎死者12人に 中東で突出、周辺国警戒』
□読売新聞2月25日『イラン保健省次官、記者会見当日に発熱…翌日に感染判明』

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