文在寅 北秘密党員説の反響…出口なき“惰性系内戦”

5年前、革命戦士として金正恩に誓った言葉は既に一部実現し、残る赤化工作も着々と進む。文在寅に浮上した朝鮮労働党員説。反対派に阻止する体力と時間は残されているのか。
18年426ムント金.png

「銃声こそ響いていないが、十数年前から韓国は思想的に、また歴史観で真っ二つに割れている。それが今、最終局面を迎え、10月3日に何が起きるかによって内戦の帰趨が決まるだろう」

西岡力教授は9月中旬に放送された討論番組で、そう語っていた。南鮮のアンチ文在寅陣営は10月3日を「決戦の日」と位置付け、国民各層にソウル結集を呼び掛けた。

当日、ソウルの中心部は群衆で埋まった。主催者発表の300万人は盛り過ぎだが、幅12車線相当の通りが約2キロに渡って“満杯”になったという。陣営が謳う「史上最大規模」は許容範囲内の表現だ。
▽青瓦台周辺を埋めた大規模集会10月3日(共同)
「反文在寅政権」を掲げる大規模デモ。ソウル中心部の青瓦台周辺を人の波が埋め尽くした=3日(共同).jpg

この反政権デモの5日前、ソウル中央地検周辺では「検察改革」を支持する集会が開かれた。南鮮メディアは、クネ末期の「ろうそくデモ」に匹敵する規模と大袈裟に伝える。

見た目の通り、政権支持派と反対派で国民真っ二つの状況だ。我が国の腐れパヨクは、反クネ集会の全盛期から「これが成熟した民主主義国家」などとマンセーしたが、見当はずれも甚だしい。
▽星条旗が目立った反政権集会10月3日(AP)
AP通信103でも.jpg

「もう選挙や国会で争っている場合ではない」

アンチ文在寅陣営は10月3日を前に意気込んでいた。街頭で決着を付けると言うのだ。この背景にあるのが“国民抵抗権”なる南鮮特有の政治概念だ。

「韓国憲法は、国家が正常に機能しない場合、国民抵抗権で立ち上がることを認めています」

保守派の論客として知られる洪熒(ホン・ヒョン)氏は、そう説く。南鮮憲法の前文には「4・19民主理念」といった言葉が踊る。これは、李承晩追放に繋がった1960年の学生蜂起を讃えるものだ。
▽「崇高な精神」とされる反李承晩騒乱’60年4月(AP)
AP1960年4月18日、李承晩退陣を求め大規模なデモを行う韓国の学生.jpg

“国民抵抗権”とは、そこからの拡大解釈で、源流には3・1鮮人暴動と上海テロ集団を強引に関連付けた政府樹立神話がある。由来は捏造史だが、アンチ文在寅陣営にとっては「最後の砦」だった。

【最大の疑惑は北の石炭密輸】

大規模集会を成功に導き、アンチ文在寅陣営が“街頭対決”で優位に立ったことは確かだろう。しかし、野党幹部らによる当日の勝利宣言は、虚しさも孕んでいた。

文在寅は揺るがなかった。一部が「決死隊」を編成して青瓦台突入を図り、40人を超す拘束者が出たものの、衝突は局地的だった。戒厳令布告は噂に過ぎず、政権側は沈黙を守り、無視を決め込んだ。
▽文政権支持派の検察包囲デモ10月12日(AP)
グク支持派のデモ10月12日AP通信.jpg

事態が動いたのは、大規模集会の残り香も消え去った10月14日だった。法務部長・曺国(チョ・グク)の電撃辞任。特捜部縮小など検察改革案を発表した直後という異様なヒット&アウェイだった。

既に起訴された妻の初公判が迫る中、押収された資料から曺国本人の関与を示す決定的な証拠が見つかったとも指摘される。検察潰しの掛け声と裏腹に包囲された格好だ。
▽勇しく検察改革案発表する曺国10月14日(聯合)
連合1410月14日、京畿道果川の政府庁舎で検察改革案を発表する曺国法相.jpg

剥いても剥いても次々出てくる疑惑の中でも焦点は、娘の不正入学と私募ファンドの運用だという。一方、それらとは次元が異なる重大な疑惑は続報もなく、早くも闇に埋もれ始めている。

朝鮮日報は9月18日、曺国の義兄が安保理決議違反となる北朝鮮産石炭の密輸に関与していたとの疑惑を報じた。純粋なスクープではなく、米VOAの報道が先だったという事実も興味深い。
▽北朝鮮・羅津港の輸出用石炭’17年(AFP)
AFP北朝鮮・羅先経済貿易地帯の羅津港に積み置かれた北朝鮮の石炭(2017年.jpeg

そして一連のスキャンダルとは経緯が逆であることも重要だ。北朝鮮から支那などへの石炭密輸が指摘された貨物船「シンソンハイ号」を調査する過程で、曺国の義兄が浮上したのだ。

義兄の海運会社は’17年6月に保有する貨物船を支那の船会社に売却。その1ヵ月後には早くも北産石炭の密輸に使われた。密輸に従事することから保有先や船籍をロンダリングしたとも考えられる。
▽密輸が発覚した「シンソンハイ号」(file)
シンソンハイ号資料.jpg

そして、石炭密輸に携わった後、4回に渡って南鮮各地に寄港していた。南鮮は独自制裁で、北に寄港した船舶は1年間の入港が禁じられる。VOAは、完全フリーな南鮮入港に疑問を投げ掛ける。

「北朝鮮に寄港した船舶の追跡と監視が行われていなかったのか、事実を把握しながら対処していなかったのか」

曺国は当時、青瓦台の民情首席秘書官で強権を発動できる立場にあった。文在寅政権下では北産石炭の偽装輸入や瀬取りが相次ぐ。そこから、関税当局への見逃し指示、圧力も取り沙汰される。
▽北タンカーとミョンリュ1号の瀬取り現場’18年5月(防衛省)
防衛省18年5月ミョンリュ1号と北タンカー.jpg

政権幹部の一族が私腹を肥やすといったカネ絡みのスキャンダルではい。親北の上位互換である従北。文在寅政権の赤い素顔に直結する安全保障問題だ。

【革命戦士・文在寅が誓った言葉】

「自由民主主義体制を叩き潰し、全朝鮮半島に主体(チュチェ)思想化を実現するのに、一命を藁のようにささげます」

金正恩に忠誠を誓う「誓詞文」の内容は、衝撃的だった。告発スクープが掲載された『月刊Hanada』10月号は短期間で売り切れ、増刷分もたちまち店頭から消えた。

誓詞文は5年前、第1回南北首脳会談14周年に際し、金正恩宛で記されたものだ。文書には10項目の誓いの言葉に続き、文在寅やソウル市長・朴元淳らの名が連ねられている。
▽『Hanada』10月号のスクープ記事(ZAKZAK)
ZAKZAKスクープ.png

「文政権のメディア統制が進む中、元左派活動家らのグループが『まず日本で発表してほしい』と持ち込んだ原本を入手。複数の関係者らと真偽を確認した」

スクープ記事を執筆した元代々木議員秘書でジャーナリストの篠原常一郎氏は、そう経緯を明かす。脱北高官によれば、北では記念日に党細胞が誓詞文を決議し、指導部に送る習慣が根付いているという。

日本経由の文書公表は功を奏した。南鮮の新興極左TV局は、同誌の発売日に特集を組んで批判。思惑とは逆に、これが結果的に宣伝となり、反文在寅デモで記事を朗読する者も現れた。
□篠原氏による解説動画(朝鮮語字幕付き版)


「有事の際は、軍及び警察の武器庫を襲撃して銃を奪い、右翼勢力を射殺し、将軍の南朝鮮革命と統一戦争に加勢します」(誓詞文9項目)

1項目から最後まで過激な言葉が続く。その中には既に文在寅が一部実行したものや実現に向けて動いている政策がある。信憑性を問う以前に、文在寅の行動が誓詞文を裏付けているのだ。

連名に記された李石基(イ・ソクキ)は、盧武鉉時代に文在寅が特赦で獄中から救い出した地下活動家で、その後、議員に当選。内乱煽動容疑に伴う李の国会逮捕同意で、文在寅は棄権に回った。
▽国政に進出した李石基’13年(AP)
AP13年国政に進出した李石基.jpg

「我々は南側政府の警察・検察など司法部と行政部に浸透し、政府の行政機能を麻痺させ…」(誓詞文5項目)

文政権が目玉にする検察改革とは、不都合な検察幹部の排除に他ならない。また大法院の判事は、長官のすげ替えで従北派が過半数を獲得。これが昨年のニセ徴用工判決に繋がった。

誓詞文は単に金正恩を喜ばす為の誓いの言葉ではない。文在寅が、退任後も視野に入れた従北勢力の政治工程表である。

【南鮮軍のルーツは北の党幹部…】

「栄光の朝鮮労働党に限りなく忠実な南の地の革命戦士である我々」(誓詞文)

篠原氏によるスクープ記事の肝は、文在寅が朝鮮労働党の秘密党員であるという重大疑惑の浮上だ。北朝鮮シンパや共産主義者とは一線を画し、党員は指令系統に組み込まれて党中央に従う。
▽直立不動で党トップの署名を待つ’18年4月(代表撮影)
18年426ムント金2.jpg

文書の連名は、名前を1文字変える偽装テクニックが使われるが、裏切り行為を防ぐ為の縛りだ。立憲民主党重鎮の辛光洙釈放嘆願署名も朝鮮労働党への恭順を誓うったもので、手口は今も昔も変わらない。

「文在寅は共産主義者であり、大統領になれば、韓国の赤化は時間の問題だ」

数年前に寄り合いでそう語った元検事に対し、文在寅は激怒。名誉毀損で訴えた末、元検事には賠償命令が下された。だが、文在寅は異常なレベルの親北派であることをカミングアウトしている。
▽平昌五輪の前夜レセプション’18年2月(中央日報)
中央日報レセプション.jpg

「私が尊敬する思想家・申栄福先生は…」

昨年2月、冬季五輪の前夜レセプションでの発言だ。申栄福(シン・ヨンボク)は金日成が作った地下革命組織の幹部で、刑期20年を終えた後も転向せず、言論活動を続けた。南鮮における主体思想派の大物である。
▽墨書をバックに党幹部と記念撮影'18年2月(代表)
代表18年2月10日青瓦台で記念撮影.jpg

文在寅が金与正との記念写真の背景に選んだ墨書が、申栄福のものだった。一部の保守派論客は「共産主義者と告白したに等しい」と指摘するが、問題視するメディアはなかった。

カミングアウトは更に続く。文在寅は6月、上海テロ集団メンバーの金元鳳(キム・ウォンボン)を「韓国軍のルーツ」として讃えた。金元鳳は北朝鮮建国に携わり、閣僚にまで上り詰めた人物である。
▽南鮮軍のルーツと認定された金元鳳(file)
kim_wonbong_b.jpg

しかも、演説したのは朝鮮戦争の戦死者を追悼する記念日だった。文在寅の脳内設定では一体誰と誰が戦ったのか…因みに金元鳳は延安派粛清で失脚した党幹部で、金王朝にとっても好ましくない。

朝鮮戦争出征兵の遺族は、ゲリラ上がりのルーツ宣言をどう受け止めたのか…歴史を書き換える発言が止まらない中、10月3日の大規模集会では退役軍人の参加も目立ったという。
▽反文在寅政権集会で登壇した軍服男10月3日(文春)
20191004-00014532-bunshun-000-6-view.jpg

それでも現役の陸軍将校がクーデターに挑むことはない。南鮮のクーデター挙行には米軍の許認可が必要だが、現トランプ政権に限らず、米国は南鮮に対する情熱を失っているように見える。

軍伝統の叛乱よりも寧ろ文在寅政権が白色テロで先手を打つ可能性が高い。そのタイミングは、後継指名で迷走し、退任後の盧武鉉ルート行きが見え始めた時だ。
▽集会場にあった文在寅のコラ10月3日(文春)
文春10月3日文在寅コラ.jpg

未だ帰趨は決していない。国民真っ二つの“内戦”は、ヤマ場も見せ場もなく続く。そして国内の混乱を覆い隠すべく、矛先を我が国に向けて喚き立てるのも毎度のことである。



最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

banner1




参考記事:
□文春オンライン10月4日『「お前は親日なのか!取材許可証を出せ!」史上最大の「反・文在寅」デモ 現地緊急レポート』
□デイリー新潮9月19日『韓国でも話題 月刊「Hanada」が報じた“文在寅に朝鮮労働党秘密党員疑惑”』
□ZAKZAK9月27日『韓国・文大統領“驚愕の正体”!? 朝鮮労働党・秘密党員の誓詞文に「文」の名…内容に沿うような動き多数 月刊誌「Hanada」報じる』
□産経新聞H30年6月10日『【正論7月号】文在寅、自由の破壊 いよいよ韓国の赤化が始まった 元韓国駐日公使 洪熒』
□国家基本問題研究所H30年2月23日『文大統領が尊敬する申栄福の正体』
□Japan In-depth9月26日『韓国法相の親族に新たな疑惑』
□産経新聞6月11日『【軍事ワールド】「韓国勝利」の証しを消し去る 中国にへつらう文政権に国民は…』
□櫻井よしこ公式HP’17年3月25日『左右陣営双方が絶対に譲らない構え 内乱とも言うべき切迫した韓国情勢』
□ZAKZAK’17年3月15日『韓国、倒閣内戦勃発も 文在寅大統領なら「赤化統一」の恐れ、保守派が「国民抵抗権発動」画策』

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 15

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント