ボルトン退場を喜ぶ男達…求められる“対北決戦内閣”

「反韓内閣」と南鮮が警戒する新たな閣僚の布陣。だが近く焦点に浮上するのは対北政策だ。トランプ政権の重石だったボルトン退場で米朝が“魔のループ”に再突入する恐れが出てきた。
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最近の組閣と新型iPhoneの発表は割と似通っている。前日までにリーク情報が飛び交い、公式発表は確認作業に過ぎない。宣伝戦略としては正しいのだろうが、緊張感や臨場感を欠く。

第4次安倍再改造内閣の目玉は小泉進次郎環境相だという。新聞社や民放各局に加えてNHKも前日夕方に初入閣を速報する異例の事態。サプライズもへったくれもない。
▽宮殿・竹の間での認証式9月11日(産経)
天皇陛下から認証を受ける加藤勝信厚生労働相。中央は安倍晋三首相=11日午後4時49分、皇居・宮殿「竹の間」(代表撮影).jpg

最大のトピックは、今上陛下による御即位後初の認証式だが、報道の扱いが低調で残念だ。組閣人事確定の瞬間とは、認証式に先立つ総理内奏である。

歴代最多記録を更新し続ける11回目の組閣。特定野党や反日メディアが少ない語彙でイチャモンを付ける風景もお馴染みとなった。その一方で過剰に反応しているのが南鮮だ。
▽第4次安倍再改造内閣の初閣議9月11日(産経)
産経【第4次安倍再改造内閣】初閣議に臨む安倍晋三首相と新閣僚ら=11日午後.jpg

「歴史や領土問題に関連し、妄言と無理な発言で物議を醸した人々を再度抜擢し、自身と意を共にする側近中心の陣容」(聯合ニュース)

分かり易い感じで発狂。更に“反韓内閣”とネーミングして警戒感を強めている模様だ。偏屈な自国中心の世界観を反映した格好だが、新たしい切り口でもある。

南鮮の国営通信社が「適性人物」と糾弾するのは、初入閣の萩生田光一文科相と復帰組の高市早苗総務相。また党の参院幹事長に転出した世耕前経産相だ。
▽記念撮影に臨む新閣僚ら9月11日(産経)
【第4次安倍再改造内閣】記念撮影に臨む産経.jpg

南鮮に指弾される閣僚こそが、正真正銘の国士系政治家と言える。よく出来たリトマス試験紙。そして捏造紙など親朝鮮メディアが真っ先に攻撃する閣僚も同じ顔ぶれだと軽く予言しておく。

逆に、退任を惜しまれる閣僚が居れば、真性の売国奴だ。

【防衛・外務ラインは強化されたか】

事実上の解任である。昨年10月に入閣した岩屋毅は留任せず、ヒラ議員となった。防衛相としての任期は1年に満たない。就任直後のレーダー照射事件対応で躓き、無能大臣の烙印を押された。

批判が殺到したのは、問題を有耶無耶にして笑顔で握手した6月の非公式な日南防衛相会談だ。早くから防衛相交替が囁かれたことにより、岩屋のスタンドプレーだったという説に一層の真実味が帯びる。
▽フルセットの日南非公式会談6月1日(時事)
非公式会談で握手する岩屋防衛相(右)と韓国の鄭景斗国防相6月1日、シンガポール(韓国国防省提供・共同).jpg

南鮮メディアは岩屋を“良心派政治家”と讃え、退任を惜しむべきだろう。翻って、朝鮮に対して融和的な閣僚が内閣を追われたことは、画期的だ。国交正常化以来、初めての現象ではないか。

「“欠礼外交”を繰り返した」(聯合ニュース)

外相時代に筋を通し、文字通り毅然と対応した河野防衛相には懸念を表明する。今週初めに防衛相就任の情報が出た時点で、去就が注目され、関連の報道が相次いだという。

「河野外相の対応は韓国を追い込んだ。責任は大きい。外相を代えるしかない」
▽辞任強要する立憲の枝野8月30日(産経)
産経830会見で記者団の質問に答える立憲民主党・枝野幸男代表=30日午後、国会内(春名中撮影).jpg

“共に民主党”の幹部が8月末、文在寅を忖度して河野外相更迭を訴えた。それから約2週間、南鮮の国益を重視した枝野発言は望まない形で実現した。防衛相への横滑り人事を想定できなかったのだ。

結局、外相時代に制裁は打ち出せなかったものの、対南外交の歴史的な転換において重要な役割を果たした。親と子は別人格という当たり前の事柄を再認識させられた格好である。
▽栄誉礼受ける河野防衛相9月12日(防衛省)
栄誉礼受ける河野防衛相9月12日(防衛省).jpg

「河野外交」の継承者には茂木敏充前経済再生担当相が就任。日米貿易交渉でライトハイザー代表と渡り合った手腕が高く評価される。タフ・ネゴシエーターとの称号を引っ提げての登場だ。

就任会見での日南問題に関する言及は短く、判断材料にはならない。それでも独走して融和に向かうことはないだろう。原則重視の外交スタンスで臨むと見られる。
▽協議に臨む茂木・ライトハイザー8月21日(共同)
貿易交渉に臨む茂木経済再生相(左)とライトハイザー米通商代表(21日、ワシントン)=共同.jpg

一点、日朝正常化議連に名を連ねていた経歴が気に懸かる。現職閣僚とあって昨年復活した同議連には参加していないが、既に半島利権とは手を切っているのか…

今後、シビアな局面を迎えるのは対南交渉ではなく、対北だ。太平洋の向こうで、恐れていた事態が起きた。

【ボルトン退場の衝撃波】

予兆はあった。CNNは9月6日、ボルトン大統領補佐官とポンペオ国務長官の対立が深刻化していると報じた。これまでも確執が囁かれていたが、最悪の関係だという。
▽ボルトン補佐官とポンペオ長官ら7月(AFP)
AFPボルトン大統領補佐官(左)とポンペオ国務長官(右)。中央はマルバニー大統領首席補佐官代行=7月26日.jpg

反トランプ放送局のホワイトハウス関連ニュースである。捏造紙の官邸情報並に精度が低く、信用ならない。だが、そこに一面の事実が含まれてことが、間もなく明らかとなった。

「私は昨夜、ジョン・ボルトンに対し、彼の任務がホワイトハウスで必要ではなくなったと伝えた」

トランプ大統領の9月10日のツイートで、ボルトン補佐官の更迭が発表される。更迭はいつも電撃的で、政権中枢人物の交替はトランプ政権下では珍しくもない。
▽トランプ大統領とボルトン補佐官’18年5月(AFP)
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ボルトン辞任のトリガーは、アフガン問題を巡る意見の相違とされる。米国が水面下で進めるタリバンとの合意案に関して、ボルトン補佐官に情報を渡さず、聾桟敷に置くといったイジメが横行していた。

トランプ大統領が意欲を見せるイランとの首脳会談にもボルトン補佐官は反対だった。6月の米海軍ドローン撃墜事件では主戦論を唱えて即時報復を意見したとされる。
▽撃墜された米海軍ドローンの残骸(ロイター)
撃墜されたとみられる米国のドローンの残骸=ロイター.jpg

「攻撃の10分前に私が止めた」

当時、トランプ大統領は報復攻撃について、そう話した。ジョン・ボルトンを「好戦的な人物」に仕立て悪役扱いするのは、決してメディアだけではない。
米国とイランの妥協は我が国にとって幸いではあるが、問題は北朝鮮政策だ。ボルトン補佐官は、米国の対北政策のキーパーソンで、余人をもって代え難い。
▽就任直後のボルトン補佐官’18年4月(ロイター)
ロイター18年4月就任直後ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当、写真)の側近3人が、辞表を提出した。写真はワシントン.png

金正恩が乱射する新型弾道ミサイルをトランプ大統領は問題にしないと宣言する。我が国にとっては差し迫る脅威で、米国の容認は不愉快だが、ボルトン補佐官が居る限り、不安はなかった。

存在自体が大きな歯止めだったのだ。それが突然、退場した。辞任の祝勝会場は、平壌とソウルである。

【南北首領イカサマ賭博の続編】

ボルトン前補佐官は、単なる北朝鮮の専門家ではなく、また強硬派でもない。米朝の対立と融和のループを実際に体験し、金王朝の手口を知り尽くした人物だ。

ブッシュ政権時代は、国務省次官補から次官に昇進、更にUN大使に任命された。テポドン2発射や核実験に強く抗議し、対北制裁を実現。BDA資金凍結など金融制裁で金正日を瀬戸際まで追い詰めた。
▽UN大使時代のジョン・ボルトン’06年(EPA)
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そしてボルトンが要職から離れた直後に起きたのが、ブッシュ政権による突然の対北融和シフト転換だった。金正日の核廃棄プログラムを受け入れ、老朽冷却塔の“破壊ショー”に酔った。

この融和策が逆に北の核・ミサイル開発を手助けした。米国は空虚なループの中に居ることを気付かない振りをしているのか。一方、北はボルトンによって引き起こされた臨死体験を忘れていない。

「今後、米国との対話が再開される場合、意思疎通が円滑に行える人物を望む」

▽板門店に現れた崔善姫ら6月30日(共同)
6月30日、板門店で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に同行した金与正党第1副部長(左から2人目)、崔善姫第1外務次官(左から4人目)(聯合=共同).jpeg

北朝鮮の崔善姫は4月、ボルトン前補佐官を「間抜け」と罵倒し、外交部は更迭を要求した。ボルトン退場は結果的に、金正恩の人事案をトランプ政権がそのまま受け入れた格好だ。

金正恩の願望通り、北朝鮮を利する方向に事態は進んでいる。崔善姫は9月9日夜、今月下旬頃にも米国との包括協議に応じる用意があるとの談話を発表。その数時間後に北は新型ミサイルを発射する。
▽北は「超大型放射砲」と表現9月10日(朝鮮中央通信)
試射された「超大型多連装ロケット砲」=10日(朝鮮中央通信.jpg

嫌な兆候が続く。乱射したミサイルが、米国を釣り上げる為の撒き餌であることは昔も今も変わらない。ボルトン辞任と前後し、関連は不明だが、再び米朝が急接近する恐れが出てきた。

「世界各国の指導者達は、一部の高官が去ったからといって、トランプ政権の外交政策が実質的に変化するなどと思い込まない方がいい」

同じく平壌が嫌う“圧力派”のポンペオ長官は、そう釘を刺す。だが、最大の重石を失ったトランプ政権の腰は軽くなった。金正恩は、この機を逃さず、畳み掛けて来るだろう。
▽発射現場を視察する3代目9月10日(朝鮮中央通信)
「超大型ロケット砲」試射を現場で指導する金正恩朝鮮労働党委員長=10日(朝鮮中央通信).jpg

そして文在寅も、ほくそ笑む。生粋のフリーライダーは、米朝関係が好転すれば、恥も外聞も国益も無視して飛び乗り、南北融和ムードの演出に血道を上げる。

GSOMIA破棄をめぐる米国との確執も、対日問題での劣勢も、南北関係の劇的な進展で全てチャラになると信じているのだ。文在寅にとってバッドエンドを回避する唯一のルートでもある。
▽新法相任命に踏み切った文在寅9月10日(聯合)
任命を強行した文在寅910聯合.jpg

勝敗は決していない。オセロゲームの最終盤に似ていて、角を奪われれば、一手で形勢は大逆転する。トランプ政権が下手を打たないよう重石になれるのは我が国だ。

正念場の、本気の外国力が問われる時が来た。



最後まで読んで頂き有り難うございます
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参照:
□外務省HP9月11日『茂木外務大臣臨時会見記録』

参考記事:
□時事通信9月8日『米補佐官と国務長官、確執深刻化=口きかず「全面対立」-CNN』
□産経新聞9月11日『ボルトン氏「解任」 米政権内で孤立 北朝鮮への圧力路線軟化に懸念 惜しまれる退場』
□BBC9月11日『米大統領、ボルトン補佐官を解任 安保政策に「強く反対」』
□日経新聞9月12日『トランプ氏「北朝鮮政策で大きな過ち」 ボルトン氏批判』/
□ZAKZAK9月11日『拉致問題どうなる トランプ米大統領が“対北強硬派”ボルトン氏を解任』
□J-CAST9月10日『対話再開表明の翌日にも…北朝鮮が「飛翔体」を撃ち続ける理由』
□ブルームバーグ6月22日『トランプ大統領:イラン攻撃は10分前に中止-「相応」でないと判断』
□読売新聞4月20日『北外務次官、米強硬派ボルトン氏を「間抜け」』

□産経新聞9月11日『内閣改造「極右性向の側近らを大挙重用」韓国メディア』
□時事通信9月11日『「反韓内閣」「極右」=韓国、日本の強硬姿勢を警戒-内閣改造』
□ZAKZAK9月9日『「茂木外相&河野防衛相」は“対韓国”最強タッグ 識者「実務面で“けんか”ができる人材」』

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この記事へのコメント

池田剛士
2019年09月17日 07:06
2号通達(みと・あかつかカンファレンス)*オクラ商法一斉取締;警視庁・警察庁指示【令和の改新】#令和の大号令
http://mugitoro.jp/summer/index.html
http://kankan2025.jp/#jsimd




学術秘書
池田です。

警視庁・警察庁に対し、オクラ商法一斉取締の件を指示いたします。
http://www.acsec.co.jp/#okura

理由はこちらから。
http://nokyoko.jp/#reiwa

では。


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