“亡衛相”シャングリラ無残…正鵠射る『韓国のトリセツ』

新しい歴史を拓いた未来空母「かが 」の日米首脳揃い踏み。だが、海自の希望は防衛相の“白旗降伏”で粉々に砕かれた。新著『韓国のトリセツ』から外交敗北の遠因を読み解く。
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天皇陛下・皇后陛下におかれては5月27日、トランプ大統領夫妻とご会見された。歓迎式典から宮中晩餐会に至る一連の行事が、令和初となる国賓訪日スケジュールのメーンだ。

汗ばむ陽気ながらも澄み渡った五月晴れの佳日。夫妻を迎えられる聖上のお姿は凛として、新しい御宇と新しい民族の物語が始まったことを実感した。
▽皇居での国賓歓迎式典5月27日(産経)
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ご会見は論評の対象ではない。それでも相手が内外のメディアから辛辣に批評されるトランプ大統領だけに不快な揚げ足取りも懸念されたが、杞憂だった。大統領夫妻の対応は実にスマートで好感が持てた。

「陛下のご即位後最初の国賓としてお招き頂いたことを光栄に思います」
▽トランプ大統領とのご会見5月27日(代表)
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贈答品の交換ではトランプ大統領が今上陛下に対し、1930年代に製造された貴重なビオラを謹呈。ご会見時間は15分余りだったが、通訳を介さずに話されるシーンも多かったという。

「日米両国とその国民は、様々な困難を乗り越え、相互理解と信頼を育み、今や太平洋を隔てて接する極めて親しい隣国として強い友情の絆で結ばれております」

27日夜、豊明殿で催された宮中晩餐会。今上陛下はお言葉で「トモダチ作戦」にも触れられ、改めて感謝の念を現された。返礼に当たるトランプ大統領の挨拶も素晴らしく、また意外性たっぷりだった。
▽大統領夫妻を囲む宮中晩餐会5月27日(代表)
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「日本の新しい元号は令和で、美しい調和を意味します。令和は、日本国民の一体性と美しさを祝福するものです」

万葉集というキーワードのみならず、トランプ大統領は大伴旅人ら歌人の名前を具体的に挙げて讃えた。ハリウッド級のスピーチライターが背後に控えているにせよ、割と衝撃的だ。
▽離日前のお別れご挨拶5月28日(代表)
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翌日、両陛下は夫妻の離日を前に、お別れの挨拶を交わされた。この時の写真が実に良い。大統領一行は陛下に配慮して皇居脇のホテルを宿泊先に選んだとも囁かれる。

国賓の来日では本来、皇居以外の行事は蛇足に過ぎない。ゴルフや大相撲観戦、そして首脳会談までも余興の範囲だ。だが、訪日最終日の横須賀訪問は様相が異なり、前例を覆した。

【MI作戦発動77年後の揃い踏み】

首相夫妻を乗せた陸自の特別輸送ヘリ「スーパーピューマ」がデッキに舞い降りる。続いて大統領専用ヘリ「マリーンワン」が着艦。日米首脳が護衛艦「かが」を揃い踏みした。
▽「かが」に着艦するマリーンワン5月28日(産経)
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「日米同盟は私とトランプ大統領の元で、これまでになく強固なものとなった。この『かが』の艦上に我々が並んで立っていることがその証です」

約500人の海自隊員・米海軍兵を前に安倍首相は、そう訓示した。防衛省によると現職の米国大統領が海自艦艇に乗り込むのは、これが初めてだと言う。
▽「かが」に乗艦した日米両首脳5月28日(代表)
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安倍首相が「かが」への乗艦を強調したことには意味があった。先代の空母「加賀」は、真珠湾からミッドウェー海戦まで機動部隊の主力として米海軍と激闘を繰り広げた。

日程上の巡り合わせだろうが、南雲機動部隊の出撃は昭和17年5月27日で、翌日に米空母打撃群がハワイを発つ。両首脳が揃った28日は、ミッドウェー島攻防戦の始まりから丁度77年後となる。

「今後、本艦を改修し、ストーブル(STOVL)戦闘機を搭載することで我が国と地域の平和と安定に一層寄与していきます」
▽海自隊員らに訓示する安倍首相5月28日(代表)
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訓示で説明があった通り、護衛艦「かが」の全通甲板は改修され、ステルス戦闘機F35Bの搭載が可能となる。このことから大規模な“商談”と揶揄する論調も見受けられるが、それこそビジネス目線だ。

強いショックに見舞われたのは、中共指導部である。同艦がインド洋・南シナ海で米海軍と連携を深めているだけではない。「かが」は就役時、中共国防部が艦名に因縁を付けた護衛艦だった。
▽「かが」艦内で迎えられる両首脳5月28日(代表)
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参照:週刊ポスト’17年4月15日『海自護衛艦「かが」就役に中国が「軍国主義復活の野心」』

先代の空母「加賀」は昭和7年の第1次上海事変を始め、支那戦線でも活躍した。だが、交戦したのは国府軍で、毛沢東一派は当時、山奥に潜んでいて微塵も関係がない。

ついでに言えば、加賀の艦載機が空中戦で相見えた敵機はコルセアやB218で、いずれも米国製。操縦士が助っ人の米国人だったケースも確認されている。
▽三段式時代の空母「加賀」(file)
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米軍と真正面から激突した因縁の深い空母だった。その2代目となる艦に米国の大統領が乗り込んで激励したことをミッドウェーで散華された800人余の御英霊に報告したい。

我が帝国海軍の伝統と栄光を受け継ぐ海自にとって、両首脳の「かが」揃い踏みは大きな転機となった。忘れ難い歴史的な1日。ところが、腰抜け防衛相のせいで全てが台無しだ。

【大臣が知るべき『韓国のトリセツ』】

「何か両国で問題が生じた時に、日本はそのつど表面上を取り繕うことで難問をやり過ごして来ただけではなかったのか」(後掲書より)

ご存知、西村幸祐さんの新著『韓国のトリセツ』が5月下旬に発刊された。戦時徴用工判決など直近の問題を軸にした内容で『21世紀の「脱亜論」』を補完・強化する新たな朝鮮反日丸わかり読本だ。
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以前のエントリで護国系の論客にまで“韓国疲れ”が拡大していると指摘した。しかし、その中でも西村さんは南鮮に向き合い、諸問題の根源を歴史から繙き、更に今後の展開を見詰める。

「大韓帝国として独立を確保できたのにもかかわらず、日韓併合へと走る迷走ぶりの軌跡が、現在の韓国の混乱・迷走に見事なほどぴったりと重なっている」(『韓国のトリセツ』123頁)

疲れている場合ではない。西村さんは今の北東アジア情勢が100年以上前の状況に近似すると訴える。強大なロシアに置きわかる中共。地域の不安定さが度を増す中で、半島の国家がフラついているのだ。
▽白頭山観光を楽しむムンとキム’18年(KCNA)
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発生確率の極めて高いリスクが間近に存在する。問われるのは朝鮮問題を巡る我が国の対応だが、西村さんは警告の意味を込めて、ここ30年余りの対南鮮外交をこう総括する。

「日本側がいつも丸く収めようとしていうことだけに腐心し、問題の本質を見究めないで両国間のトラブルの原因を徹底的に解明せず、ただただ誤魔化してきたわけである」(前掲書3頁)

第2次安倍政権の誕生で我が国の対南外交は大きく変化したように見えた。だが、それは最悪レベルだった民主党政権との比較による錯覚で、以前の状態に回帰したに過ぎない。
▽最終解決を謳った慰安婦合意も’15年(日経)
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「未来志向の関係を作っていくために一歩踏み出したい」

岩屋防衛相は記者団に対し、そう語った。シンガポールで開かれたシャングリラ・ダイアローグで、南鮮国防相と非公式で接触。今後、関係改善を優先する方針を明らかにした。
▽シンガポール で演説する岩屋防衛相6月1日(時事)
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トラブルの原因解明を放棄し、ただ誤魔化す…レーダー照射事件の棚上げでもなければ、一方的な譲歩でもない。完全な白旗降伏だ。

【“亡衛相”の外交ギャンブル】

「会っても建設的な議論にならない」

防衛省幹部は日南のトップ会談に否定的だった。実務者レベルでの事前調整が進められたが、南鮮側は射撃管制レーダーの照射を認めず、デタラメの主張を連呼。シンガポールでの公式会談は流れた。

全く折り合いが付かない中で6月1日、いきなり非公式会談が行われたのだ。シャングリラでありがちな立ち話ではなく、テーブルを挟んだ会談形式だった。
▽公式会談と同様のセッティング6月1日(防衛省HP)
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安倍首相に“任命責任”があることは当然だが、報道を見る限り、岩屋防衛相のスタンド・プレーだった可能性が高い。大臣の現場判断で非公式会談がセットされたのであれば、最悪だ。

「真実は一つしかないと思うが、話し合っていれば、どちらかが譲って答えが出てくるのかというと、そういう状況ではない」

この発言だけをとっても防衛相として不適格だと判る。譲歩するしないの問題ではなく、証拠を突き付けて事実関係を認めさせることが重要。すなわちファクトのぶつけ合いである。
▽南鮮国防部長と談笑する岩屋6月1日(共同)
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南鮮側はレーダー照射を認めないばかりか、問題を海自P-1哨戒機による「超低空近接威嚇飛行」だとして日本側に謝罪を要求している。被害をデッチ上げたうえで謝れというのだ。

しかも、昨12月20日の南鮮駆逐艦「クァンゲト・デワン」のケースに限らない。南鮮側は今年1月にも3度、海自の哨戒機が上海沖で「超低空威嚇飛行」を繰り返したと吠える。
▽南鮮駆逐艦レーダー照射の瞬間12月20日(海自)
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南鮮当局は今に至るも「低空飛行」の証拠映像を一つも公開していない。当然でもある。最初から全て嘘なのだ。自らの非を覆い隠す目的で平然と嘘を吐く相手に関係改善など望める道理はない。

「韓国にとって重要なのは事実ではない。演出し倒し、騒ぎまくった相手が疲れてしまうのを待つのである」(前掲書97頁)
▽南鮮製PVのアバンタイトル
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「謝罪せよ」で始まる南鮮PV映像の陳腐さを思い出す。そこで不思議なのは、非公式会談で岩屋防衛相が“神風アタック”の謝罪をせず、南鮮側も不問に付したことだ。南鮮メディアも特に批判をしない。

薄々ではなく明白に、南鮮国防部が叫ぶ「超低空威嚇飛行」なるものが言い掛かりだと知っているのだ。だが油断してはならない。これぞ危険な兆候。南鮮が30年来繰り返してきた狡猾な手法だ。
▽報道陣に囲まれる南鮮国防部長6月1日(共同)
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恐らく、南鮮側が我が国への謝罪要求を取り下げ、双方が謝罪しないことで公式会談が催されることになるだろう。南鮮が「度量の広さ」を誇示する一方、我が国は丸損で何の得もない。

「日韓関係全体を考えた時、防衛当局だけが連携・協力の話をするのはバランスがおかしい」

政府関係者は、そう釘をさす。岩屋防衛相がレーダー照射事件や旭日旗毀損を闇に葬れば、ニセ徴用工問題などにも悪影響を与える。結局、嘘とデマで押しまくられる対南外交は今まで通りだ。
▽南鮮国防部長に媚び諂う岩屋(南鮮国防部FB)
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そして腑抜けの防衛相を批判するメディアは産経など一部に限定され、口汚い売国野党も完全沈黙。残念ながら、親朝鮮の議員が“見えない力”に守られて「安全圏」で生き延びる構造に変わりはない。



最後まで読んで頂き有り難うございます
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参考記事:
□AFP5月27日『トランプ大統領、皇居で天皇陛下と会見』
□産経新聞5月27日『自然体で親善深められ 即位後初の宮中晩餐会』
□産経新聞6月1日『【皇室ウイークリー】5月24~30日 両陛下、晩餐会に米大統領お招き』
□産経新聞5月31日『【皇室ウイークリー】(592)両陛下、晩餐会に米大統領お招き 秋篠宮ご夫妻は総裁職のお務め』
□J-CAST5月28日『トランプ大統領「万葉集」スピーチに驚きの声 「ずいぶん手のこんだ挨拶文を…」』

□産経新聞6月3日『【外交安保取材】日米首脳の「かが」そろい踏みは「中国が最も見たくない画」』
□ZAKZAK5月29日『安倍首相&トランプ大統領が海自護衛艦「かが」視察 日米の強固な絆を誇示 潮匡人氏「海洋覇権を狙う中国が最も気にする動きだ」 』

□産経新聞6月1日『課題棚上げで「未来志向」岩屋防衛相、戦略なき中韓との会談』
J-CAST6月3日『日韓会談でレーダー照射「棚上げ」 それでも「信頼回復」道半ばな理由』https://www.j-cast.com/2019/06/03359129.html?p=all
□BLOGOS6月2日『もう一度言う「岩屋防衛相を罷免せよ」(門田隆将)』

この記事へのコメント

年金問題、安倍、自助努力
2019年06月21日 21:04
 熊山丸太郎 Kumayama @kumayamajapan

日本を、ネギを背負った鴨にして中国に差し出したのは、安倍晋三とその一味だ。
この人達は日本国民を奴隷化し、搾取してウホウホになるかを真剣に考えて実行している。許してはならない。
日本人の弱い心が原因で日本は滅亡します。「今は安倍しかいない!」と思うのは、大好きなパパを悪者と認められない心理と同じ。
安倍首相は偽装保守の左翼でグローバリストで外国人流入など日本破壊活動中です。売国政策を止めさせるのが優先!
安倍総理、貴方は何国人ですか?
「日本を取り戻す」と僕らを感動させた貴方は、日本を「誰の手に」取り戻そうとしているのですか?
安倍さん、歴史に名が残りますよ。売国奴として

#松本人志「丸山穂高議員は不良品」
#ナチス礼賛で話題の高須克弥「僕は確信した。ナチスは素晴らしい。ヒトラーは私心のない本物の愛国者だ」   #村本大輔
#安倍総理が恫喝「加計学園の認可と補助金、早くしろよ!」www.hokade.jp 自民 安倍 佐伯伸之 竹田力 懲戒請求 山口県警OB 余命時事 若杉良作 ファーウェイ

#大量コピペ発覚後、コピペ問題に関してはダンマリを決め込んでいる作者、編集者、監修者
#日本国紀 #幻冬舎 #新井浩文 #百田尚樹 #見城徹 #江崎道朗 #久野潤 #上島嘉郎 #谷田川惣 #有本香 #殉愛の真実 #殉愛
#有名作家の百田尚樹さん、女子中学生の顔画像を勝手に使ってなりすましアカウント(@kensyuu12)を作成し、自分のツイートを絶賛
#年金問題で追及された安倍、財政審意見書から「将来の年金給付水準の低下」「自助努力を促す」との文言を削除するよう命令

 [神奈川・外村和隆・東京大学大学院]

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  • 日本は侵略国家であったのか?

    Excerpt: 敗戦後の日本で、戦勝国のGHQが徹底した実施したWGI(ウォーギルトインフォメーション)により、日本は侵略国家であったと、歴史が書き換えられた。 Weblog: 風林火山 racked: 2019-06-08 01:33
  • 日米露三国極東軍事協定を急げ

    Excerpt: かねてより述べているように筆者が「北方領土見切り損切り論」を唱えている最大の理由は、近々に生じるであろう中共との国家存亡を賭けた闘いに備えて、ロシアを対中包囲陣の北の要とするためである。… … … ….. Weblog: 賭人がゆく(excite ブログ) racked: 2019-06-09 17:21