VXに狙われた日本列島…北武装工作員の蜂起前夜

金正男暗殺事件は北朝鮮の化学兵器使用宣言だった。我が国に潜む北休眠工作員が操るのは機関銃や爆弾だけではない。ICBM弾頭にも簡単搭載のVXが、列島を“惨劇の霧”に包む。
画像

「沖縄の基地反対運動を行っている者の一部には、極左暴力集団も確認されている」

沖縄2紙が「市民」と呼ぶ活動家の中には殺人テロ集団のメンバーも混ざっている。3月9日に開かれた参院内閣委で警察庁警備局長は、そう明言した。

「これは凄い答弁。初めての答弁と思います」
▽質問する和田政宗議員3月9日(やまと新聞)
画像

質問に立った和田政宗議員も驚く。この日の質疑では、平成27年以降の2年間で延べ41人の“活動家”が逮捕されていることも判った。毎月1人以上が逮捕されるという異常なペースだ。

「逮捕した41人の内、外国籍の者が4名含まれている」

続く3月21日の参院沖縄・北方特別委で、更に異常な実態が暴かれた。延べ41人中4人…民進党有田しばき隊の添田充啓のように複数回の逮捕者がいることから、外国人比率は10%を超える。



「4人の国籍については、いずれも大韓民国です」

自民党・山田宏議員の質問に対して警察庁官房審議官は、そう答弁した。逮捕者の中には一昨年9月、辺野古で警察官を襲撃したキム・ドンウォンも含まれる。
▽襲撃犯キム・ドンウォンら’14年8月(jeju)
画像

この襲撃犯キム・ドンウォンは在日説が有力だったが、済州島での「米軍打撃任務」参加歴もあり、従北南鮮人と見られる。南鮮国内の反米反日活動と沖縄の騒乱がリンクしているのだ。

「この運動が外国人・外国勢力に主導されている恐れもある。そうしたことを踏まえて調査を進めるべきだ」

高江在日騒乱の黒幕・辛淑玉についても、山田議員は言及。挺対協が推進する“慰安婦捏造博物館”の日本建設委に辛淑玉が名を連ねている事実を紹介する。
画像

参照:戦争と女性の人権博物館HP『WHR日本建設委呼びかけ人』

我が国で一体化する在日朝鮮人と来日南鮮人の工作活動は、沖縄だけではない。朝鮮半島有事の際、北朝鮮勢力のテロ活動は列島全域に及ぶ。その危機が刻一刻と迫っている。

【友好国の空港でVXを使う神経】

近く金正男が無言の帰国を果たすことになりそうだ。3月24日、北朝鮮の李東一(リ・ドンイル)前UN次席大使らが再びマレーシアに入国。翌日から極秘協議が始まった。
▽北大使館前で囲まれる李東一2月28日(聯合)
画像

李東一は金正男暗殺後に北京を訪れて中共指導部の意向を探るなど「ガキの使い」として動いている人物。北朝鮮が人質にするマレーシア人9人と正男の遺体をトレードする形で事態収拾を目論む。

捜査当局は北朝鮮大使館に匿われる事件首謀者の聴取を求めているが、1人は2等書記官だ。北側は外交特権を盾に強硬姿勢を貫くだろう。残念ながら、暗殺事件の全貌判明は期待できそうにない。
▽北大使館が匿う2等書記官ら(時事)
画像

だが、猛毒の神経剤VXガスが用いられたという事実は覆らない。自国の表玄関で、NBC兵器が暗殺の道具となったのだ。マレーシア外務省が3月初めに出した声明にも、怒りが滲み出ていた。

「こうした化学兵器の使用は、誰が何処でどのような状況で行おうとも、強く非難する。公共の場での使用は一般市民を危険に晒す恐れがあった」
▽マレーシア・アニファ外相(時事file)
画像

事件後に逃亡した北朝鮮国籍の容疑者宅から化学物質が押収されている。入手ルートの特定には至っていないが、海外から密かに持ち込まれたことは確実である。

金正男暗殺事件で我が国が身構えなければならない核心部分は、そこにある。北朝鮮は暗殺の為にVXを密輸し、大勢の人が行き交う空港で使用したのだ。
▽襲撃直前の金正男2月13日(防犯カメラ映像)
画像

既に北朝鮮はVXを我が国に持ち込んでいる。標的は在日米軍基地以外にも広がる。半島有事勃発の直後、後方撹乱を狙ってVXテロが列島各地で同時多発する可能性が高い。

もちろんVX日本密輸の証拠はないが、一方で存在しないという確証もない。安全保障・治安維持活動の要諦は、危険性が最終的に排除できない限り、最悪の事態を想定して備えることだ。
▽捜査当局のKL空港検査2月26日(共同)
画像

金正恩政権は、友好関係にあったマレーシアの空港でNBC兵器を使用した。敵視する我が国に対しては何の躊躇いもなく、無差別に無慈悲に使うだろう。

【内陸に出現する武装難民の怪】

「上陸してイキナリ撃ってくるとか、避難民・漂着民が銃を保持し、我々に向かって発砲してきた場合の対処はどうなっているのか?」

3月9日の質疑で和田政宗議員は、半島有事に関する問題も取り上げた。戦火と混迷の半島から日本海を越えて列島を目指す難民の大群。その中には武装した軍人も含まれる。

「避難民が警察官の指示に従わず抵抗したり、逃走したりすることも充分に想定し、諸々の対応に当たることが大事だ」



具体的な対応策は示さなかったが、警察庁警備局長は、治安当局側が想定していることを明かした。県をまたぐ広域の連携、自衛隊との共同対処も訓練を通じ、整えられている。

「日本に流入する北朝鮮難民の規模は10万から15万人」

日本政府は北難民の規模を最大15万人と見積もっているた。10年前、各省庁の局長級で構成される専門委が算出した数値だ。内容の詳細について問われた当時の麻生外相は一歩踏み込んで、こう答えた。

「当然予想される。しかも武装難民の可能性が極めて高い」
▽武装難民と明言した麻生外相H19年(FNN)
画像

参照:H19年1月8日エントリ『北朝鮮・武装難民の正体…収容孤島を設置せよ』

エーゲ海を渡るシリア難民とは違い、破壊活動を実行する武装難民である。自衛隊と海保・警察の共同対処は、平成11年に能登半島沖で発生した北朝鮮武装船侵犯事件を受け、法整備が進んだ。

続いて、各県警と陸自の対テロ共同訓練もスタート。当初は散発的だったが、近年はほぼ全ての県下で毎年行われるようになった。今年は1月末から共同訓練が急増している。
▽高知県警と陸自の共同訓練1月20日(高知新聞)
画像

1月20日の高知県を皮切りに、群馬・埼玉・滋賀・山梨などで県警と陸自部隊との共同対処訓練が相次いで実施されている。北朝鮮情勢が緊迫する中、急ピッチで連携確認が行われている印象だ。

主な訓練エリアが内陸部に集中していることに注目する。政府が想定する武装難民は日本海を越えて沿岸に上陸。海上を突破された場合、次は揚陸時に迎撃するのが基本となる。
▽滋賀県警と陸自の共同訓練2月21日(産経)
画像

なぜ、内陸部なのか?その疑問については昨年4月の関連エントリで推理した。テロリストは沿岸で排除されず、突然、都市部に姿を現す…最初に遭遇する敵勢力は、海から来る武装難民ではないのだ。

参照:H28年4月3日エントリ『「在日暴発」の衝撃に備えよ…日本列島に消えた朝鮮人』

半島有事の際、北朝鮮が長年に渡って我が国に浸透させた休眠工作員が一斉に蜂起する。そこに正男暗殺事件を経て、VXという新たな脅威が加わったのである。

【日本列島を包むVXの霧】

朝鮮半島有事の対日攻撃は大きく3波に分類できる。第1波は、旧式スカッドを含む弾道ミサイル群の乱射だ。在日米軍基地、空自基地に加え、大都市も標的になる。

米軍によるサージカル・ストライクで戦端が開かれた場合でも、TEL搭載のICBMは壊滅せず、何発かが発射されるだろう。策源地攻撃能力について“議論”すべきか否か、議論している事態ではない。
▽2月12日発射の地対地中距離戦略弾道弾(労働新聞)
画像

難民を偽った北朝鮮兵士の列島侵入は、第3波に該当する。我が国は長期的に武装難民上陸への警戒が必要となるが、有事勃発の少し後からになり、対処する時間的な余裕はある。

ミサイルに次いで危ういのは、既存メディアが可能性すらも触れない第2派攻撃=休眠工作員の一斉蜂起だ。北朝鮮のマレーシアVX使用で、想定される被害は従来と比較できないレベルに深刻化した。
▽北工作員携行のAKS74(時事)
画像

“抗争用”と称して暴力団組員が密輸したロケットランチャー、アサルトライフル。歩兵並みの装備で北スリーパーが破壊活動を実行するという見方は過去のものとなった。

RPG7を市街地で撃てば多数の死傷者が出る。だが兵器としてVXを用いた場合、その殺傷能力は桁違いだ。理論値に従えば、VXガスは11リットルで約50万人を即死させる強毒性を持つ。
▽北朝鮮の化学実験室(聯合)
画像

北朝鮮の化学兵器開発は60年代に始まり、VXやサリンなど猛毒神経剤の保有量は5000トンに達するとの分析もある。日朝の往来が実質フリーだった時期に大量に運び込まれた恐れが高い。

保管場所は列島各地に分散しているはずだ。総連関係施設や在日商工人の敷地にあるとは限らない。秘蔵しているのはノーマークの休眠工作員。銃火器に比べ、捜査官が発見することは難しい。
▽工作船から回収したRPG7と軽機関銃(時事)
画像

一方で陸自や治安機関は、サリンやVXが破壊工作で使われる事態を想定している。北武装船侵犯事件後の自衛隊法改正では、武器使用の条件として第90条に次の文言が付け加えられた。

「小銃、機関銃、砲、化学兵器、生物兵器その他その殺傷力がこれらに類する武器を所持し、又は所持していると疑うに足りる相当の理由」

16年前の時点で、化学兵器の使用を想定していることに注目だ。また自衛隊・県警の共同訓練では、対処する相手を「武装工作員」と呼称する。テロリストではなく、武装した工作員である。
▽久留米駐屯地の共同訓練2月14日(西日本新聞)
画像

そして、弾道ミサイルの核搭載を“議論”する季節も過ぎた。CWC(化学兵器禁止条約)の批准をアジアで唯一拒んだ国が北朝鮮なのだ。弾頭に化学・生物兵器を積むことは容易い。

クアラルンプール空港の事件は、王位継承者の抹殺であると同時に、化学兵器保有のカミングアウトだった。繰り返すが、金正恩は使用を躊躇しない。

眠れる北の工作員と弾道ミサイル。日本列島は今、VXの脅威に直面している。



最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

banner1

関連エントリ:
□H19年1月20日『大震災の爪痕に大量武器…眠れる北工作員が蜂起する』

参考記事:
□日刊SPA3月15日『北朝鮮有事が日本に突きつける8つのリスク【評論家・江崎道朗】』
□デイリー新潮3月9日『二次朝鮮戦争勃発なら20万人超の難民が日本に流入! 防衛庁極秘資料が示す衝撃のシナリオ』
□SAPIO’16年8月号『朝鮮半島有事 10~15万人の北朝鮮難民が日本に流入か』
□AFP’09年10月05日『北朝鮮、13種類の細菌兵器を保有か 韓国国防省の報告』
□聯合ニュース2月21日『北朝鮮 生化学物質の兵器化能力を誇示か=正男氏暗殺』
□ロイター3月3日『マレーシア外務省、猛毒VXの使用を「強く非難」』

□産経新聞2月22日『武装工作員が上陸?! 滋賀県警と陸自が共同実動訓練 滋賀・高島』
□高知新聞1月21日『高知県香南市でテロ対策共同訓練 陸上自衛隊と高知県警が連携』
□産経新聞2月10日『有事想定し埼玉県警と陸自の120人が合同訓練』
□西日本新聞2月15日西日本新聞『陸自と佐賀県警が共同訓練を実施 久留米駐屯地』
□産経新聞2月28日『テロに備え「連携確認」 北富士駐屯地 県警・陸自が共同訓練 山梨』

この記事へのコメント

辻元清美が着服か
2017年03月31日 16:08
震災義援金3600億円を辻元清美が着服か、保守速報のサーバーが攻撃でダウン
https://youtu.be/UodcaIAW7wQ
「言論弾圧」か・
2017年03月31日 16:12
【新疑惑】辻元清美に震災義捐金3600億円流用疑惑が浮上!大手保守ブログが次々にサイバー攻撃で接続不可!「Dosアタック」に」怒りの声で大炎上。フジテレビ同様「言論弾圧」か・・
https://youtu.be/tiE_nJrkgps
辻元清美の致命的な汚職疑惑
2017年03月31日 16:18
『辻元清美の致命的な汚職疑惑』が中山議員に暴露された模様。各地のサーバー陥落の原因と目される
https://youtu.be/Hm4zvladrY0
【東スポ】辻元清美 支援物資横流し疑惑!
2017年03月31日 16:47
【東スポ】辻元清美 支援物資横流し疑惑!
被災者対策として菅直人首相が〝看板〟として起用したのが災害ボランティア担当の
首相補佐官の辻元清美氏だ。蓮舫大臣はプロ野球の開幕延期要請などで
存在感だけはアピールしたが、辻元補佐官の顔が見えてこない。
何をしているかと思えば、自身が設立したNGOへの
疑惑の〝火消し〟に追われていた。

この記事へのトラックバック