習近平が踏む血のカーペット…天才コメディアン訪英す

再び起きた雪山獅子旗と五星紅旗のロンドン決戦。“便所外交”で度肝を抜いた習近平に笑いの神も舞い降りた。それでも英国の叩頭政権は、失われた帝国の夢を追い求める。
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豪雨による堤防決壊から約1ヵ月が過ぎた10月15日、鬼怒川沿岸の被災地を意外な人物が見舞った。世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長だ。

「常総市民は必ず災害を乗り越え、発展すると信じている」

決壊現場で犠牲者に黙祷を捧げた後、カーディル議長は避難所を訪問し、被災者に激励の声を掛けた。そして、常総市役所を訪れ、市長に義援金を手渡した。
▽避難所訪れたカーディル議長10月15日(茨城新聞)
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「国が国民を保護した時、国民も国を愛する。日本人は被災しても秩序を守って礼儀正しい。素晴らしい国の証しだ」

取材に現れた地元紙に対し、カーディル議長は、そう語った。重い意味を持つ発言だ。議長は決して皮肉を含めたのではないが、言葉の先には「“国民”を弾圧・虐殺する国家」の影が浮かび上がる。

「中国当局はウイグル人を毎日殺し、無実の人を数万人単位で投獄している。これが何故、テロと言われないのか」
▽会見するカーディル議長10月20日(産経)
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カーディル議長は10月20日、国会議員有志との懇談後、参院議員会館で会見を開いた。ウイグル人は今、東トルキスタン国内での弾圧と同時に、中共による「テロ宣伝」との戦いを余儀なくされている。

今回の来日では珍しくNHKがカーディル議長に単独インタビューを行った。しかし、ニュースで取り上げられた内容は、8月にバンコクで起きた爆弾テロ事件のウイグル人犯行説を強調するものだった。
▽取材を受けるカーディル議長(NHK)
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報道機関が取り上げるべきは、中共の東トルキスタン侵略であり、終わりの見えないウイグル人弾圧だ。それは、習近平時代になって規模と残虐性を増した。

【ウルムチ御招待の英国閣僚】

「習近平が政権を取ったこの2年余りはウイグルに対する弾圧が一段と激しくなっている。政権は弾圧を隠蔽しているが、全く抵抗しない普通の農民や市民らを殺害している」

参院議員会館の会見でラビア・カーディル議長は、そう訴えた。習近平指導部が東トルキスタン国内での「人民戦争」開始を布告したのは、2013年7月のことだった。
▽ウルムチに集結した中共弾圧部隊’13年6月(ロイター)
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参照:25年7月8日エントリ『中共がウイグル人民戦争布告…非道“テロ宣伝”の嘘と闇』

続いて昨年5月には“対テロ戦争”を叫んで侵略部隊を増派。習近平自らウルムチに乗り込み、大規模な演習を行ってウイグル人を脅した。新たな大虐殺が起きたのは、その3ヵ月後である。

「特殊部隊が押し入り、幼児からお年寄りまで殺害してしまった。役場に抗議にいった男性たちも殺害され、更に広まった抗議活動に対しても無人機を使って相当な数を殺害した」
▽会見するカーディル議長10月20日(産経)
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会見でカーディル議長は、ショッキングな新事実を明かした。昨年7月28日、東トルキスタン西部の伝統ある街ヤルカンドで、2,000人を超すウイグル人が犠牲となる大虐殺が起きた。

この時、中共の治安部隊はドローンを使ったと言うのだ。ヤルカンド一帯での殺戮が続く最中、1人のウイグル人青年が海外に発信したメールには「3つの村が空爆された」との異様な記述があった。



中共部隊が襲ったのは非武装の村人たちだ。空爆で抵抗勢力の兵力を削ぐ必要性はない。後に拘束された青年の訴えは、やや不可解だったが、謎が解けた。中共軍は、攻撃型ドローンを実践投入したのだ。

ヤルカンド大虐殺とされる画像には、炎上する建物を背景に逃げる人々の姿があった。周囲に治安部隊の影はない。これは、空からのピンポイント攻撃を捉えたものとも考えられる。
▽ヤルカンド襲撃とされる写真(大紀元)
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ヤルカンドで何千人が虐殺されたのか、詳細は今でも判っていない。中共当局は事件以降、報道関係者の立ち入りを封鎖。現場一帯はおろか、海外メディアの取材は東トルキスタン全域で困難になった。

大虐殺から1年が過ぎた今年9月、主要国の現職閣僚がウルムチ視察を許可された。英国のオズボーン財務相だ。だが、人権問題に触れず、市内の町工場を観光して中共の経済発展を讃える始末…
▽ウルムチ入りしたオズボーン9月23日(PA)
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オズボーン財務相はキャメロン首相の懐刀で、英国がAIIB参加で逸早く名乗りを上げたのも、この男のゴリ推しが理由だ。そして支那訪問は、翌月に控えた習近平訪英の地ならしだった。

【宮殿前覆った赤い旗の原産国】

習近平が寝泊まりするバッキンガム宮殿前は、その日、雪山獅子旗に覆われた。チベット人と支援者が大挙結集し、中共の侵略と弾圧に「NO」を突き付けた。訪米時に勝る圧倒的な数だ。
▽宮殿前の抗議活動10月21日(Guardian)
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一方、中共側は在英の支那系留学生らを大量動員。巨大な赤い旗を掲げ、人権抑圧を非難するプラカードや雪山獅子旗を隠す作戦に出た。チベット支援者を取り囲む定番の人海戦術である。
▽包囲されたチベット支援者(AFP)
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ロンドンは古くから欧州におけるフリー・チベット運動の一大拠点だ。ある程度の活躍は期待されていたが、ここまで激しい抗議活動を展開することは予想外だった。
▽抗議するチベット支援者10月20日(PA)
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それに対抗する中共動員組の多さも異例の規模で、2008年の聖火リレー抗議を上回る「激突」となった。違ったのは、スコットランドヤードの対応だ。

チベット亡命者のソナム・チョデンさんは10月21日、沿道での抗議中に拘束された。直前には別の抗議者が習近平らが乗る車列の前に飛び出して逮捕されたが、ソナムさんは旗を掲げていただけだった。
▽連行されるソナムさん10月21日(PA)
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彼の逮捕容疑は、公共秩序法5条違反。この法律は以前、反日陣営が「ヘイトスピーチ規制」のモデルに挙げていたものだ。特定の国旗を持っているだけで罪になる…恣意的な運用が浮き彫りになった。

英メディアは、反習近平陣営のみに逮捕者が相次いだことを指摘し、スコットランドヤードの過剰警備を批判した。それは中共のイヌと化してチベット支援者狩りを強行した長野県警を想起させる。
▽武装警官も動員された10月20日(AP)
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またバッキンガム宮殿前には、チベット支援者だけではなく、法輪功チームや六四天安門虐殺を追及するグループが参戦。その中には香港・雨傘革命の若きリーダー黄之鋒氏の姿もあった。

「英国は中国との数十億ドルの取引に目がくらみ、人権侵害が見えていない」
▽宮殿前で抗議する黄之鋒氏:右端(FT)
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黄之鋒氏は、そう批判する。一部日本メディアは、雨傘革命とSEALDsを同一視して「アジアに広がる動き」と礼賛したが、台湾国や香港の学生は徹底した反中共で、共産党の手下とは180度異なる。

ロンドンで六四追及グループを支援したのは、アムネスティUKだった。これも我が国の系列組織とは真逆だ。そしてアムネスティは、五星紅旗の氾濫の謎をスッパ抜いた。
▽発見された歓迎グッズ(amnesty)
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箱で送られた五星紅旗と横断幕の写真をゲット。しかも、それらが外交官用の荷物として空輸された事実も突き止めた。種を明かせば簡単…ロンドン各地の「熱烈歓迎」は中共当局の仕込みだったのだ。
□BBCも沿道周辺で輸入グッズ発見


化けの皮が次々に剥ぎ取られる習近平訪英。キャメロン内閣がお祭り騒ぎに興じる一方で、英国メディアや国民は冷めきっている。

【習近平のスリリングな夜】

悪臭を放っていたのは習近平だけではなかった。口さがない華字紙が「厠所外交」と名付けた到着早々の珍事。出迎えた英ハモンド外相が10月19日夜、最初の会談を行ったのは便所の前だった。
▽悪臭漂う最初の会談(AP)
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ロイターなど大手通信社は明示しなかったが、会談場所はヒースロー空港内の特設会場。映像は支那国内でもCCTVが誤って放映。目ざとく便所マークを確認した視聴者は「失礼だ」と憤ったという。

支那文化圏でトイレ関係は、最悪の印象を持たれる。何故こんな見事な歓迎になったのか、真相は不明だが、諸外国の人々は本当に悪臭を放っているのが習近平自身であることを察知すべきである。
▽不味そうに飲む近平&キャメロン10月22日(AP)
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便所接待を皮切りにハプニングは続いた。抱腹絶倒の左手敬礼といい奴は一流のコメディアンなのか…南鮮の『東亜日報』は、習近平の英議会演説で、拍手がなかったと伝えた。

常識では有り得ない。演説では普通、招かれた国を褒め称えたり、ユーモアを交えたり、それなりに会場が沸くものだ。疑いつつ生中継映像を確認したところ、本当だった。



魔の11分間。議会には習近平のダミ声がだけが空しく響いた。もちろん演説終了時に拍手は起きたが、それは波形的に、結婚式の無駄に長い挨拶が漸く終わった際のものと完全一致していた。

最も辛辣だったのは、英紙『メトロ』だ。シティの殿堂ギルドホールで催された晩餐会で、習近平の隣に座るアンドリュー王子がひどく退屈そうにしている写真を掲載した。
▽習近平演説中の風景10月20日(AP)
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習近平の演説は無意味に20分を超え、王子らの気分を悪くさせるに充分だった。注目は、左端のクーフィーヤを冠った男性だ。席次からアラブの王族と見られるが、爆睡している。

『メトロ』紙は、この写真に「スリリングな夜」というキャプションを添えた。言い得て妙な表現だ。更に同紙は、近平妻の中共軍少将の顔面アップを掲載。「化粧事故」と笑い飛ばした。
▽ギルドホールに現れた彭麗媛1020日(metro)
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英国メディアの気骨とユーモア精神を垣間見たような気がする。どんな失態があっても隠蔽してマンセーしてくれるのは、極東の反日メディアくらいだと中共当局は心得るべきだろう。

【大英帝国の失われた夢】

英国メディアの多くが、キャメロン政権の媚中姿勢を「拝金主義」と批判。週刊誌の中には「kowtow」と表現するものもあった。朝貢国の「三跪九叩頭の礼」を翻訳した英語である。
▽ザ・スペテイター誌の風刺画
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「叩頭」しているのはキャメロンとオズボーンだ。それでも英国内で最も気骨を示したのはチャールズ皇太子だったのではないか。皇太子夫妻は、20日に催されたメーン行事の宮殿晩餐会出席を拒絶した。

チャールズ皇太子は1991年の初対面以来、ダライ・ラマ14世法王猊下と親交を重ねてきた。北京五輪の直前、猊下をクラレンス宮に招いて世界中のチベット支援者から激賞された事は記憶に新しい。
▽クラレンス宮を訪問’08年5月(ロイター)
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「カネ、カネ、カネ。モラルはどこに消えたのでしょう」

3年前の会談から一転、媚中派に成り下がったキャメロン政権を猊下は、チクリと刺した。10月21日の共同会見では、BBCの記者が両首脳に、こう問い質すシーンもあった。

「英国民は、民主主義がなく、不透明で人権に大きな問題を抱えた国とのビジネス拡大を何故、歓迎しなければならないのか?」
▽共同会見に臨む両首脳10月21日(ロイター)
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習近平は「全ての国で改善が必要」と開き直き、キャメロンも「両方大事」と答えるのが精一杯だった。いったい、支那に何の夢を抱いているのか…英国が歴史の過ちを繰り返す恐れも高い。

「数億の中国人がシャツの袖を1インチ長くするだけで、イギリスの紡績工場は数十年分の仕事が得られる」

19世紀の英国紙には、そんな記事が踊ったという。支那商人の口車に乗せられ、大量のピアノを大陸に運んで破産した貿易商もいた。清との交易で大英帝国は、圧倒的な輸入超過に悩まされたのだ。
▽都内で会見するカーディル議長10月19日(時事)
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「中国当局はウイグルの資源を略奪し、その金を世界にばらまいて、民族浄化を正当化している」

ラビア・カーディル議長は一歩踏み込んで、そう批判した。チャイナ・マネーには、植民地からの簒奪で得られたものも含まれる。そして習近平を歓待する英政権に、こう警告した。

「英政府が用意した赤いカーペットには、ウイグル人やチベット人、そして他の反体制者の血が付いていると知るべきだ」
▽宮殿を去る習近平10月22日(AP)
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習近平は晩餐会の席でも「日本軍の残虐性」について講釈した。これはパク・クネの「告げ口外交」とは意図が異なる。我が国への中傷は、自らの汚れた手を隠す為である。

「残忍な侵略」とは70年以上前の昔話ではなく、中共政権がチベットや東トルキスタンで実行している非道行為に他ならない。英政権に突き付けられたのは、その共犯者となるか、否かだ。




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参考記事:
□METRO10月22日『Turns out diplomatic dinners can be a bit boring…』
□Independent10月21日『Chinese government 'orchestrated flag-waving UK welcome for Xi Jinping’』
□The Spectator『George Osborne’s epic kowtow to China』
□the guardian10月23日『Xi Jinping protesters arrested and homes searched over London demonstrations』

□産経新聞10月21日『習氏演説の異様 「抗日」「日本の残虐性」晩餐会でも繰り返す チャールズ皇太子は欠席』
□AFP10月21日『訪英の中国国家主席、女王の晩さん会に出席 周辺では抗議活動も』
□産経新聞10月21日『晩餐会で「抗日」「日本の残虐性」を強調、演説で口にした中英以外は「日本」のみ 法による統治は中国初?』
□産経新聞10月23日『習近平主席に英BBC記者が会見で皮肉たっぷり質問 「英国民は人権に問題を抱えた国とのビジネス拡大をなぜ喜ばなければならないのか」』
□産経新聞10月24日『英王子ら退屈&居眠り? 習近平氏の演説を英紙が「ぶざま」と辛口評論』

□東亜日報10月22日『習主席の屈辱、英議会演説で拍手は一度も起こらず』
□BLOGOS(木村正人元産経新聞ロンドン支局長)9月27日『人権そっちのけ カネ、カネ、カネの英国の中国外交』
□ニュースフィア10月22日『自由より人権より自国の経済を優先するのか?習近平を手厚く歓迎する英政権に内外から怒りの声』

□NHK10月18日『ウイグル人組織代表 タイ政府の強制送還を批判』(魚拓)
□茨城新聞10月16日『鬼怒川決壊 「ウイグルの母」慰問 ラビア氏、常総の復興信じる』
□産経新聞10月20日『習政権、無人機で抗議のウイグル人を殺害 カーディル議長 「現在進行の人権侵害追及を」と国連批判』
□産経新聞10月23日『【世界ウイグル会議・カーディル議長】会見詳報「中国の弾圧は国家テロ」「国連はなぜ黙っているのか…」

この記事へのコメント

天下泰平
2015年10月25日 21:07
ウイグル人たちは追い詰められている。
民主化を求めるリベラルな中国人たちでさえ、イスラム教徒のウイグル族の苦境には関心が薄いか、あからさまに白眼視している。
その多くは「ウイグル族は手癖の悪い泥棒であり、一方で厳しい産児制限を受けず、試験でも下駄をはかせてもらえる等手厚い“特権”を得ており、漢族より恵まれている」といった思い込みによるものである。
小6強姦殺人犯の朴ら釈放!
2015年10月27日 20:24
小6強姦殺人犯の朴ら釈放!青木恵子と朴龍晧の2匹の鬼畜を悲劇の主人公のように報道する糞マスゴミ
7月22日、朴龍晧が青木めぐみちゃんを強姦!その後、火災が発生し、めぐみちゃん死亡。
8月22日、青木恵子が生命保険会社で、保険金の支払いを請求
9月10日、任意の取り調べで、2人とも被疑事実(保険金目的の放火殺人)を認めた。
青木恵子と朴龍晧の2人は99.9%クロだが、警察と検察が提出した自白調書に嘘が含まれていただけで、このような異常な事態となっている。
同年9月10日に、青木恵子と朴龍晧は、二人とも任意の取り調べで犯行について自白し、被疑事実(保険金目的の放火殺人)を認めたのだ!
2人は、任意の取り調べで、同じ日に殺人を認めて、犯行動機や殺害方法などについて矛盾しない自白をし、自供書を作成した。
2人そそって同じ日に嘘の自白をして、やってもいない殺人を認めるなど、常識で考えて有りえない!
「小学生を強姦して、放火して、殺害して、保険金を騙し取る」って、まさに朝鮮人の国技のオンパレードではないか!
なぜ、日本のテレビや新聞などのマスゴミは、朴龍晧が青木恵子の連れ子の青木めぐみちゃん(小学生)を強姦したという非常に重要な確定事実を隠蔽し、朴龍晧と青木恵子の2人を冤罪の被害に遭った【善良な市民】=【悲劇の主人公】のようにしか報道しないのか?!

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