小沢被告が闘う“エア権力”…自爆発言で敗北一直線
原資4億円の説明は検察に丸投げ。初公判を終えた小沢被告の会見には矛盾が山積していた。自らを“謎の国家権力”の犠牲者とする陰謀論に一直進。それは法廷闘争の敗北を約束するものだった。
「何らやましいことはないので、今後も頑張って行きたいと思います」
初公判終了後の会見で小沢一郎被告は、そう最後に訴えて退席した。力強い宣言から僅か5時間後、小沢被告は救急車を無料タクシー代わりに使い、お抱えの医師がいる病院に逃去った。
都合が悪くなると即入院…古い政治家の伝統的な逃走スタイルだ。旧経世会の正統な継承者らしい手口でもある。入院先の病院側は7日、病名を明かしたが、この席で「仮病」と発表する訳もない。
▼小沢の指示で開かれた入院先の会見(産経)
小沢被告は10月6日夜、腰巾着議員を引き連れ、赤坂の中華料理店で紹興酒をあおっていた。店を出て車に乗り込むまでの様子も映像でキャッチされているが、足取りも普通だ。
会見した医師は、午後8時頃に小沢が嘔吐することもあったと説明している。単なる暴飲暴食だ。飲み続けた挙げ句にもどし、一旦帰宅してから救急車を呼び付けて病院内に逃げ込んだのが真相だった。
▼店から出てきた小沢被告10月6日夜(AFP)
「今は全く痛みはない」
面会者によると、小沢被告はそう笑顔で話したという。痛みを伴わないのが仮病特有の症状。面会には、マルチ山岡ら小沢系閣僚も公務を放り出して訪れた。シンパ議員にとってお見舞い行為は、踏み絵だ。
小沢被告は平成20年秋、インドのシン首相との会談を体調不良を理由にドタキャンしながら、翌日には選挙応援で青森に出現。仮病は毎度のことなのだが、それでも今回は野党側の勢いを削ぐ効果があった。
▼小沢被告を収容する病院10月7日未明(AFP)
「現実に入院して苦しんでいる時に『首に綱をつけて出てこい』と言う訳にはいかない」
谷垣総裁は7日、小沢の喚問に慎重な姿勢を示した。あからさまな「喚問逃れ」に乗じてはならない。最近では、耐震偽装事件で入院中の人物が国会喚問に引っ張り出されたケースもあった。
ただ、10月6日の会見に現れた小沢被告が、健康的で将来性のある政治家に見えなかったことも確かだ。重い病いを患っていることが、浮き彫りになったのである。
【検察マンセーを力説した1年前】
「不当な捜査であり、裁判はいっときも早くやめるべきだ」
証言台に立った小沢被告は罪状認否に続き、徹底して検察を罵倒した。検察側の主張を論破する為に与えられた舞台が法廷なのだが、小沢は公判そのものを全否定する。ショボい窃盗犯並みの態度だ。
▼出廷する小沢被告ら10月6日(時事)
小沢被告は検察の捜査を口汚く罵ったが、これまでは“検察無謬論”を唱えてきた。嫌疑不十分で不起訴となった昨年2月4日、会見を行った小沢は、こう断言していた。
「公平・公正な検察当局の捜査の結果として受け止めている」
小沢は10分程度の会見中に3度も「検察の公正な捜査」という台詞を繰り返した。この時は石川知裕ら金庫番3人に起訴処分が下ったのだが、小沢は自分の処分しか考えず、諸手を挙げて検察を賛美した。
それまで検察批判を繰り返し、小沢を擁護していた連中もアッサリ見捨てる変わり身の早さだった。この恥ずかしいまでの検察マンセーぶりは、1回目の起訴相当議決を受けての再捜査後も続いた。
▼検審による議決文の公表 昨年4月(産経)
「捜査段階における検察の対応は、主権者である国民から何の負託も受けていない一捜査機関が、特定の意図により国家権力を乱用し、議会制民主主義を(略)」
刑事被告人・小沢一郎が証言台で捲し立てた意見は、僅か1年前に力説した検察無謬論とは180度異なっていた。ここまで自分の発言に責任を持てない政治家は珍しい。
小沢被告の入院前会見は、大半が法廷発言をリピートしたものだったが、用意した文書に頻繁に眼を落とし、手も小刻みに震えていた。小沢シンパは、その覇気のない姿にショックを受けたに違いない。
▼会見場に現れた小沢被告10月6日(時事)
確かに体調は万全ではなかったようだ。しかし、小沢の持病は、身体機能に関するものではない。
【“エア権力”と闘う陰謀論者】
「検察という国家権力機関が政治家・小沢一郎個人を標的に行ったものとしか考えようがありません。私を政治的・社会的に抹殺するのが目的だったと推認できます」
小沢被告が検察無謬論を採用するまで、シンパが垂れ流していた“国策捜査説”の厚顔無恥な復活だ。指摘しているのは、一昨年の陸山会事件・西松ルートのことだが、小沢の自供にも聞こえる。
金庫番3人の逮捕に至った鹿島・水谷ルートの強制捜査は、押収資料が膨大であったにも関わらず、家宅捜索開始から20日で終結。小沢は不起訴処分となった。
▼鹿島本社の家宅捜索 昨1月(時事)
しかも東京地検特捜部は、深沢の自宅や議員会館の小沢事務所を捜索対象から外した。検察上層部がストップを掛けたとされるが、そこにも当時与党の幹事長だった小沢の圧力が疑われる。
法相は検事総長を通じて指揮権を発動し、一事件の捜査中断させることも可能だ。小沢の主張をなぞれば、陸山会事件の大規模捜査が異例の超短期間で閉幕した舞台裏も透けて見える。
▼捜索対象から外れた深沢の小沢邸(産経)
この期に及んで小沢が“国策捜査”を強調すれば、自らに跳ね返って墓穴を掘ることになる。その為か、小沢は正体不明の「国家権力」というワードを繰り返し使った。
「国家権力介入を恐れて、常に官憲の鼻息を窺わなければならない政治は、もはや民主主義ではありません」
与党幹事長は時に総理をも上回る最大の権力者だ。それを罠に嵌める“国家権力”とは何か…まるで、日本を真に支配する勢力。完全に厨二病の世界観だ。
▼会見で吠える小沢被告10月6日(時事)
毎日必至に“エア権力”とシャドーボクシングを繰り広げている陰謀論者と同質・同根・同レベルである。法廷の証言台で延々と厨二病全開の妄論を開陳したのだから始末に負えない。
もはや手遅れ、治る見込みのない重度の厨二病患者だ。
【反日勢力の妄想に縋る末期症状】
「あれだけの政治家にこちらが書いたものを読ませる訳にはいかない。何を話すかは本人に任せている」
初公判を前に弁護団は、そう明かしていた。法廷での小沢発言は、刑事被告人が自ら綴ったものである。公判で不利になる表現は添削しただろうが、暴走を止めることは不可能だった。
▼地裁に入る小沢弁護団10月6日(時事)
「偏狭なナショナリズムやテロリズムが台頭し、社会の混乱は一層深まり、日本の将来は暗澹たるものになってしまいます」
小沢被告は“国家権力による不当捜査”が、多方面に大きな影響を及ぼすと真顔で話す。我が国だけではなく、世界の中心に自分が居るかのような激しい妄想。ここまで重症の厨二病患者もまれだ。
加えて小沢被告は、戦前の我が国を引き合いに出して「日本は必ず同様の過ちを繰り返す」と逆説教。支離滅裂だが、偏向した反日史観に寄り添っている点は興味深い。
▼小沢・胡錦濤会談2009年12月(代表)
在野の小沢シンパには、老害サヨクなど反日勢力が多く見受けられる。古いタイプの土建政治屋を擁護する様も滑稽だが、陰謀論への傾斜も含め、互いに影響し合っているようだ。
根拠のない脳内フィクションを長々と披瀝した小沢だったが、焦点の原資4億円に関しては「私のお金だ」と答えただけだった。時間にして2秒前後。会見ではキレ気味に、こう言い放った。
「詳しく聞きたければ検察に聞いて。強制捜査をして、私の知らないことまで全部調べているから」
▼会見で質問者指す小沢被告10月6日(産経)
それまでの検察罵倒を覆す発言。皮肉や嫌みの類いではなく、核心に質問が及んで本音が出た格好だ。一瞬で強制終了となった会見の質問パートでは、厨二病ストーリーと矛盾する発言もあった。
【会見で意見陳述の核心を否定】
「テレビ、新聞の世論調査が必ずしも、全国民の意見を代表しているとは思えない」
会見で小沢被告は、世論調査の結果に疑問を呈した。これは小沢に関して「議員辞職すべき」との回答が8割を突破した産経新聞の調査結果などを強く意識した発言だろう。
参照:産経新聞10月3日『小沢氏「議員辞職を」8割超』
▼小沢会見に集まった報道陣10月6日(時事)
同じ時期にサンプルを採取した毎日新聞の調査でも、傾向はほぼ同じだった。確かに、世論調査は万全ではない。ところが、小沢被告は世論調査を引用して法廷で検察批判を行っていた。
「2年前の総選挙は、各種世論調査でも戦後半世紀ぶりの本格的な政権交代が充分に予想された特別なものでありました」
▼初公判の舞台・東京地裁104号法廷(産経)
世論調査で予想された時期に、特捜部が自分を潰す目的で強制捜査に踏み切ったと断言している。動機とタイミングを説明する重要な根拠として、各種世論調査の傾向を挙げていたのだ。
なんと法廷と会見の席で2度棒読みした渾身の文書すら覚えていない…世論調査への異議は、自分の練り上げたストーリーを自分でダメ出しするものだった。見事なまでの自爆自演である。
▼会見する小沢被告10月6日(AFP)
小沢被告は、これまで土建マネー獲得術の師匠である田中角栄の裁判を傍聴し続け、法廷戦術にも長けているとも見られた。だが、公判初日から法廷での意見陳述を数時間後に否定するという大失態だ。
いきなり暗雲が漂う小沢の法廷闘争。年初に予定される被告人質問で小沢が何を口走るのか…強力な布陣を整えた弁護団が検察役の指定弁護士に軽く打ち負かされる可能性も出てきた。
▼会見を打ち切って退席する小沢被告(時事)
今後の展開は不明だが、小沢が抗争手段に陳腐な陰謀論を採用した時点で勝負はあった。仮に無罪となれば、小沢が敵視する“謎の国家権力”など最初から存在しないことになる。
聞き手が記憶している間、決して結論めいたものは出ない。それが陰謀論を押し通す為の条件であり、鉄則なのだ。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
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参考記事:
■NHK10月6日『小沢元代表 初公判の全発言』(魚拓)
■読売新聞10月7日『小沢氏入院、野党は困惑「首に綱つけられぬ」』
■産経新聞10月7日『小沢氏入院、民主の反応鈍く 影響力低下否めず』
■産経新聞10月7日『「剛腕ではなく傲慢」「不快」 小沢氏会見、共感得るはずが…』
■産経新聞10月7日『4億円「私のお金だ」小沢被告の強気と弱気』
「何らやましいことはないので、今後も頑張って行きたいと思います」
初公判終了後の会見で小沢一郎被告は、そう最後に訴えて退席した。力強い宣言から僅か5時間後、小沢被告は救急車を無料タクシー代わりに使い、お抱えの医師がいる病院に逃去った。
都合が悪くなると即入院…古い政治家の伝統的な逃走スタイルだ。旧経世会の正統な継承者らしい手口でもある。入院先の病院側は7日、病名を明かしたが、この席で「仮病」と発表する訳もない。
▼小沢の指示で開かれた入院先の会見(産経)
小沢被告は10月6日夜、腰巾着議員を引き連れ、赤坂の中華料理店で紹興酒をあおっていた。店を出て車に乗り込むまでの様子も映像でキャッチされているが、足取りも普通だ。
会見した医師は、午後8時頃に小沢が嘔吐することもあったと説明している。単なる暴飲暴食だ。飲み続けた挙げ句にもどし、一旦帰宅してから救急車を呼び付けて病院内に逃げ込んだのが真相だった。
▼店から出てきた小沢被告10月6日夜(AFP)
「今は全く痛みはない」
面会者によると、小沢被告はそう笑顔で話したという。痛みを伴わないのが仮病特有の症状。面会には、マルチ山岡ら小沢系閣僚も公務を放り出して訪れた。シンパ議員にとってお見舞い行為は、踏み絵だ。
小沢被告は平成20年秋、インドのシン首相との会談を体調不良を理由にドタキャンしながら、翌日には選挙応援で青森に出現。仮病は毎度のことなのだが、それでも今回は野党側の勢いを削ぐ効果があった。
▼小沢被告を収容する病院10月7日未明(AFP)
「現実に入院して苦しんでいる時に『首に綱をつけて出てこい』と言う訳にはいかない」
谷垣総裁は7日、小沢の喚問に慎重な姿勢を示した。あからさまな「喚問逃れ」に乗じてはならない。最近では、耐震偽装事件で入院中の人物が国会喚問に引っ張り出されたケースもあった。
ただ、10月6日の会見に現れた小沢被告が、健康的で将来性のある政治家に見えなかったことも確かだ。重い病いを患っていることが、浮き彫りになったのである。
【検察マンセーを力説した1年前】
「不当な捜査であり、裁判はいっときも早くやめるべきだ」
証言台に立った小沢被告は罪状認否に続き、徹底して検察を罵倒した。検察側の主張を論破する為に与えられた舞台が法廷なのだが、小沢は公判そのものを全否定する。ショボい窃盗犯並みの態度だ。
▼出廷する小沢被告ら10月6日(時事)
小沢被告は検察の捜査を口汚く罵ったが、これまでは“検察無謬論”を唱えてきた。嫌疑不十分で不起訴となった昨年2月4日、会見を行った小沢は、こう断言していた。
「公平・公正な検察当局の捜査の結果として受け止めている」
小沢は10分程度の会見中に3度も「検察の公正な捜査」という台詞を繰り返した。この時は石川知裕ら金庫番3人に起訴処分が下ったのだが、小沢は自分の処分しか考えず、諸手を挙げて検察を賛美した。
それまで検察批判を繰り返し、小沢を擁護していた連中もアッサリ見捨てる変わり身の早さだった。この恥ずかしいまでの検察マンセーぶりは、1回目の起訴相当議決を受けての再捜査後も続いた。
▼検審による議決文の公表 昨年4月(産経)
「捜査段階における検察の対応は、主権者である国民から何の負託も受けていない一捜査機関が、特定の意図により国家権力を乱用し、議会制民主主義を(略)」
刑事被告人・小沢一郎が証言台で捲し立てた意見は、僅か1年前に力説した検察無謬論とは180度異なっていた。ここまで自分の発言に責任を持てない政治家は珍しい。
小沢被告の入院前会見は、大半が法廷発言をリピートしたものだったが、用意した文書に頻繁に眼を落とし、手も小刻みに震えていた。小沢シンパは、その覇気のない姿にショックを受けたに違いない。
▼会見場に現れた小沢被告10月6日(時事)
確かに体調は万全ではなかったようだ。しかし、小沢の持病は、身体機能に関するものではない。
【“エア権力”と闘う陰謀論者】
「検察という国家権力機関が政治家・小沢一郎個人を標的に行ったものとしか考えようがありません。私を政治的・社会的に抹殺するのが目的だったと推認できます」
小沢被告が検察無謬論を採用するまで、シンパが垂れ流していた“国策捜査説”の厚顔無恥な復活だ。指摘しているのは、一昨年の陸山会事件・西松ルートのことだが、小沢の自供にも聞こえる。
金庫番3人の逮捕に至った鹿島・水谷ルートの強制捜査は、押収資料が膨大であったにも関わらず、家宅捜索開始から20日で終結。小沢は不起訴処分となった。
▼鹿島本社の家宅捜索 昨1月(時事)
しかも東京地検特捜部は、深沢の自宅や議員会館の小沢事務所を捜索対象から外した。検察上層部がストップを掛けたとされるが、そこにも当時与党の幹事長だった小沢の圧力が疑われる。
法相は検事総長を通じて指揮権を発動し、一事件の捜査中断させることも可能だ。小沢の主張をなぞれば、陸山会事件の大規模捜査が異例の超短期間で閉幕した舞台裏も透けて見える。
▼捜索対象から外れた深沢の小沢邸(産経)
この期に及んで小沢が“国策捜査”を強調すれば、自らに跳ね返って墓穴を掘ることになる。その為か、小沢は正体不明の「国家権力」というワードを繰り返し使った。
「国家権力介入を恐れて、常に官憲の鼻息を窺わなければならない政治は、もはや民主主義ではありません」
与党幹事長は時に総理をも上回る最大の権力者だ。それを罠に嵌める“国家権力”とは何か…まるで、日本を真に支配する勢力。完全に厨二病の世界観だ。
▼会見で吠える小沢被告10月6日(時事)
毎日必至に“エア権力”とシャドーボクシングを繰り広げている陰謀論者と同質・同根・同レベルである。法廷の証言台で延々と厨二病全開の妄論を開陳したのだから始末に負えない。
もはや手遅れ、治る見込みのない重度の厨二病患者だ。
【反日勢力の妄想に縋る末期症状】
「あれだけの政治家にこちらが書いたものを読ませる訳にはいかない。何を話すかは本人に任せている」
初公判を前に弁護団は、そう明かしていた。法廷での小沢発言は、刑事被告人が自ら綴ったものである。公判で不利になる表現は添削しただろうが、暴走を止めることは不可能だった。
▼地裁に入る小沢弁護団10月6日(時事)
「偏狭なナショナリズムやテロリズムが台頭し、社会の混乱は一層深まり、日本の将来は暗澹たるものになってしまいます」
小沢被告は“国家権力による不当捜査”が、多方面に大きな影響を及ぼすと真顔で話す。我が国だけではなく、世界の中心に自分が居るかのような激しい妄想。ここまで重症の厨二病患者もまれだ。
加えて小沢被告は、戦前の我が国を引き合いに出して「日本は必ず同様の過ちを繰り返す」と逆説教。支離滅裂だが、偏向した反日史観に寄り添っている点は興味深い。
▼小沢・胡錦濤会談2009年12月(代表)
在野の小沢シンパには、老害サヨクなど反日勢力が多く見受けられる。古いタイプの土建政治屋を擁護する様も滑稽だが、陰謀論への傾斜も含め、互いに影響し合っているようだ。
根拠のない脳内フィクションを長々と披瀝した小沢だったが、焦点の原資4億円に関しては「私のお金だ」と答えただけだった。時間にして2秒前後。会見ではキレ気味に、こう言い放った。
「詳しく聞きたければ検察に聞いて。強制捜査をして、私の知らないことまで全部調べているから」
▼会見で質問者指す小沢被告10月6日(産経)
それまでの検察罵倒を覆す発言。皮肉や嫌みの類いではなく、核心に質問が及んで本音が出た格好だ。一瞬で強制終了となった会見の質問パートでは、厨二病ストーリーと矛盾する発言もあった。
【会見で意見陳述の核心を否定】
「テレビ、新聞の世論調査が必ずしも、全国民の意見を代表しているとは思えない」
会見で小沢被告は、世論調査の結果に疑問を呈した。これは小沢に関して「議員辞職すべき」との回答が8割を突破した産経新聞の調査結果などを強く意識した発言だろう。
参照:産経新聞10月3日『小沢氏「議員辞職を」8割超』
▼小沢会見に集まった報道陣10月6日(時事)
同じ時期にサンプルを採取した毎日新聞の調査でも、傾向はほぼ同じだった。確かに、世論調査は万全ではない。ところが、小沢被告は世論調査を引用して法廷で検察批判を行っていた。
「2年前の総選挙は、各種世論調査でも戦後半世紀ぶりの本格的な政権交代が充分に予想された特別なものでありました」
▼初公判の舞台・東京地裁104号法廷(産経)
世論調査で予想された時期に、特捜部が自分を潰す目的で強制捜査に踏み切ったと断言している。動機とタイミングを説明する重要な根拠として、各種世論調査の傾向を挙げていたのだ。
なんと法廷と会見の席で2度棒読みした渾身の文書すら覚えていない…世論調査への異議は、自分の練り上げたストーリーを自分でダメ出しするものだった。見事なまでの自爆自演である。
▼会見する小沢被告10月6日(AFP)
小沢被告は、これまで土建マネー獲得術の師匠である田中角栄の裁判を傍聴し続け、法廷戦術にも長けているとも見られた。だが、公判初日から法廷での意見陳述を数時間後に否定するという大失態だ。
いきなり暗雲が漂う小沢の法廷闘争。年初に予定される被告人質問で小沢が何を口走るのか…強力な布陣を整えた弁護団が検察役の指定弁護士に軽く打ち負かされる可能性も出てきた。
▼会見を打ち切って退席する小沢被告(時事)
今後の展開は不明だが、小沢が抗争手段に陳腐な陰謀論を採用した時点で勝負はあった。仮に無罪となれば、小沢が敵視する“謎の国家権力”など最初から存在しないことになる。
聞き手が記憶している間、決して結論めいたものは出ない。それが陰謀論を押し通す為の条件であり、鉄則なのだ。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります
↓
参考記事:
■NHK10月6日『小沢元代表 初公判の全発言』(魚拓)
■読売新聞10月7日『小沢氏入院、野党は困惑「首に綱つけられぬ」』
■産経新聞10月7日『小沢氏入院、民主の反応鈍く 影響力低下否めず』
■産経新聞10月7日『「剛腕ではなく傲慢」「不快」 小沢氏会見、共感得るはずが…』
■産経新聞10月7日『4億円「私のお金だ」小沢被告の強気と弱気』

















この記事へのコメント
会見の内容は自ら失点を提供したようですね。
往生際が悪い。