無能総理を血祭りに上げろ…「内閣不信任」の決戦迫る
海水注入問題の浮上で菅政権は予想を超える大迷走。関係者も呆然とする中、野党は内閣不信任案の採決を急ぐ。近付く決戦の日。その前に菅政権の悪行を晒し、血祭りに上げる必要がある。
「私の頭の中は、はてなマークだらけ。中断がなかったら、私はいったい何だったのか」
原子力安全委の班目委員長は5月26日、会見で呆れ返った。何だったのか…という自問の解答は簡単。都合良く切り捨てられる総理の尻拭い役だ。腰巾着ですらすない。
▼首相の弁明を見守る班目委員長5月23日(産経)
福島第1原発への海水注入問題で東電サイドは一転、中断はなかったと発表。改めて聞き取り調査した結果、現場で作業員を束ねる吉田所長が冷却を最優先して“独断”で注入を継続していたという。
国会の集中審議で菅直人を狼狽させた問題は、現場に責任を押し付けて政権中枢が逃げ切る構えを見せている。最悪のパターンだ。2ヵ月半以上も奮闘している吉田所長が不憫でならない。
▼IAEA調査団を迎えた吉田所長5月27日(東電)
「必要があれば処分を行わなければいけない」
海江田万里は5月27日、報告ミスがあったとして東電関係者を恫喝した。菅政権の自らの失態を認めず、現場を叩く卑劣な手口は、尖閣事件の海保職員大量処分と同じ狂気の構図だ。
この問題では蓮舫など他の無能閣僚も一斉に東電を非難しているが、官邸は東電側の発表を歓迎しているという。注水中断の事実がなければ、一件落着と考えているようだ。浅はかである。
▼復興特別委で答弁する菅直人5月23日(FNN)
「当然ながら、報告が上がっていないものを止めろとか、止めないとか言うはずもありません」
菅直人は23日の衆院特別委で海水注入そのものを知らなかったと答弁した。中断疑惑から逃れるのが精一杯で、これまで原発問題で唯一指導力を発揮したとされる“海水注入の功績”を否定してしまった。
【原発視察時に断水カウントダウン】
「真水による処理はあきらめ海水を使え」
政府が公表した資料には、総理の指示内容が明記されている。時間は、3月12日の午後6時ジャスト。現在も訂正されず、官邸HPの5月12日付け資料に記載されている。
▼3月12日18時の首相指示(官邸HP)
■参照:官邸HP5月12日『福島第一・第二原子力発電所事故について』(PDF)
「海水注入にあたり必要なことを検討して欲しいと指示したということだ」
午後6時の首相指示に関して菅は国会で苦しい答弁を行った。政府資料の文言は勇ましく、どう拡大解釈しても「検討要望」とは読めない。明らかに捏造発表だ。
▼復興特別委で自爆する菅直人5月23日(産経)
実際、当日の午後6時から官邸内では原子力保安院の幹部を含め、海水注入に関する会議が開かれていた。班目委員長が技術的な指摘をしたのも、この会議だった。
会議中に菅直人の火病が爆発、大混乱に陥ったのは確実だが、追及するポイントは、それ以前にある。3月12日の早朝に行われた菅直人の福島緊急視察だ。
「私は、午前6時に自衛隊ヘリで現地を視察いたしました。まず福島の第1原子力発電所に出向き、その現場の関係者と実態をしっかりと話を聞くことができました」
▼震災後2回目の会見3月12日夜(官邸HP)
当日夜の会見で菅直人は、そう胸を張った。震災発生直後の対処で、最も重要なことはリアクターの冷却継続だ。循環冷却システムは機能せず、すでに消防ポンプによる真水注入が始まっていた。
この真水は約9時間で尽きた。朝の時点で時間の問題だったのだ。続く海水の注入は、菅が現地入りした際に詰めていなければならない喫緊の重大テーマ。真水が尽きてからの検討では遅過ぎる。
▼重要免震棟に直行した菅&班目3月12日(官邸HP)
福島の早朝視察には班目委員長も同行していたが、役立たずにも程がある。菅直人のパフォーマンスに過ぎなかったのだ。
【民間企業内で自衛隊の情報管理・指揮】
注水問題で無能ぶりが“完全露出”した菅政権は、東電サイドとの連携ミスを強調した。現地からの情報発信と官邸の受信に垣間見える致命的な断絶。お粗末な限りだが、責任が問われるのは官邸側だ。
「緊迫してメモで正確に記録するゆとりのない局面があった」
関係者の発言が二転三転したことについて5月24日、枝野官房長官は、そう弁明した。1号機の水素爆発で緊張が高まっていた12日午後、菅直人や保安院幹部らは官邸内のどこに居たのか…
▼3月12日開催の緊急災害対策本部(産経)
通常、緊急時に首相が指揮を執るのは、各方面からの連絡を一元管理する官邸地下の危機管理センターだ。ところが、青山繁晴氏は菅直人が居たのは官邸の総理応接室だったと暴露する。
お茶のみ話にはうって付けたが非常時にはそぐわない。ありえない事態である。震災直後から全く機能していなかったのは、内閣が設置した「原子力災害対策本部」だ。
3月11日夜、CRF隷下の中央特殊武器防護隊は迅速に福島に向かった。これは原災法(原子力災害対策特別措置法)に基づき同日午後7時過ぎに発令された「原子力緊急事態宣言」に伴うものだった。
▼原発から撤退する陸自74式戦車5月3日(産経)
同時に、首相を本部長とする「原子力災害対策本部」と原発周辺のオフサイトセンター内に「現地対策本部」が設置される。この2つの本部が情報を送受信し、政府としての意思決定を行う。
東電は5月25日、原災法に基づき、海水注入に関するファックスを送っていたと発表したが、官邸には届かなかった。連絡ミスではなく、本来は2つの対策本部が連携しなければならないケースだ。
▼発狂して東電に向かう菅直人3月15日(時事通信)
菅直人は意図的に「原子力災害本部」を蔑ろにした。官僚に主導権を取られることを恐れての措置であれば“政権による人災”の決定打になる。
そして菅直人は3月15日になって法的根拠のない「統合連絡本部」を東電本店に設けた。既に自衛隊が出動している中、民間企業内で情報を取りまとめることは、機密管理の点からも異常だ。
▼乱立した政府の各種対策本部(時事通信)
この「統合連絡本部」は2ヵ月後に看板を掛け替えて政府の正式機関と位置付けたが、未だに設置法など法的根拠はない。指揮権と最終責任の所在は曖昧なままである。
【内閣不信任案提出めぐり緊迫展開】
「週をまたぐ必要はない」
自民党と公明党は5月27日、近く衆院で内閣不信任案を提出する方針を固めた。党首討論と菅直人のサミット報告を待ち、6月2日にも採決が行われる可能性が出てきた。
▼仏ドービル・サミットの菅直人5月27日(ロイター)
民主党内で不信任案に同調する動きが出ているが、ギャンブルの要素が高く、楽観視できない。自・公サイドは、造反議員に対する民主党執行部の切り崩しが進むことを恐れ、最終決戦を早めた模様だ。
現在、衆院は与党313人の大所帯で、それに不信任案に反対する方針の社民党6人も加わる。不信任案の可決には民主党から81人以上の造反が必要になる計算で、依然ハードルは高い。
「1日でも早く代わった方がいい」
水谷建設からの1億円裏金暴露で窮地の小沢一郎被告は、27日付け米WSJ紙に答え、菅直人の即時退陣を求めた。小沢被告は密かに同調者の署名を集めているという。
▼本会議場でニアミスする小沢と菅4月30日(産経)
その数は50人に達しているとの見方もあるが、政治生命の終わった刑事被告人に果たして何人がゲタを預けるか、未知数だ。自民執行部が的確に人数を把握しているとは思えない。
また民主党執行部に批判的な樽床グループが小沢に同調する他、鳩山グループが棄権に回るとの見方も出てきている。それでも賛成票が上回るか、ギリギリの情勢だ。
「不信任案が可決されれば、首相は閣僚を全員罷免してでも解散する」
▼会見する枝野官房長官5月27日(時事通信)
枝野官房長官は26日夜の会合で、そう発言した。解散をチラつかせば、選挙地盤の弱い小沢チルドレンが震えると考えているようだ。また27日には震災復興と解散の兼ね合いについて、こう断言した。
「まったく影響するものではない」
これまで菅直人らは復興を“人質”に政権の継続を主張していたが、それを否定する言質が取れたのは好都合だ。しかし、6月初めの内閣不信任案提出は得策なのか否か、疑問も残る。
【“人災認定”で菅政権を血祭りに】
注水問題の浮上から菅直人は地獄を見た。二転三転する説明に、困り顔のヨレヨレ答弁。無能ぶりを国民に晒す醜態の連続だった。内閣支持率も急降下することだろう。
大震災で延命しただけのダメ総理だ。ここから形勢が逆転し、立ち直る要素は何もない。民主党執行部が造反組の切り崩しを図る中、不信任案を急ぐ理由も判るが、それは諸刃の剣だ。
▼特別委で直接対決した谷垣総裁5月23日(産経)
内閣不信任案の否決は、そのまま内閣信任となる。ボロボロの菅政権を今国会中に追い詰める手段がなくなり、主導権を握られてしまう。その状態で会期末を迎え、民主党政権は秋まで命を繋ぐ…
不信任案可決がギリギリの状態ならば、少し先送りすべきだろう。この1週間で菅政権の杜撰な原発対応が鮮明になった。更にベントの遅れやメルトダウン認知時期なども追及し、“人災認定”することが肝要だ。
菅政権のウィークポイントは、原発行政の責任者である経産相の海江田万里万里と防災担当相の松本龍。この2人は定例会見以外、記者質問を受け付けず、逃げ隠れしてきた。
▼IAEA調査団と対面する海江田5月25日(産経)
特に海江田は原子力災害本部の実質的なトップだったが、会見は官僚に丸投げし、今も半ばカヤの外に置かれている。国会で追及すれば、菅以上にボロを出す味噌っカス大臣。その後、参院で問責決議だ。
また菅直人の外国人違法献金事件もまだ追及が始まっていない。外相のクビが4日間で吹き飛んだ問題だ。民潭などの背後関係まで徹底して炙り出す必要がある。
▼首相の訪米も9月に先送り…5月26日(AFP)
延長がなければ会期末は6月22日。民主党政権にとって残酷な時間は多少長くても良い。菅直人らを血祭りに上げた末、満を持して不信任案採決だ。
〆
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参考記事:
■産経新聞5月28日『6・3決戦へ 自公、来週中に不信任案提出 民主すでに50人超の同調確実』
■読売新聞5月27日『「不信任案可決なら閣僚全員罷免してでも解散」』
■時事通信5月27日『「不信任なら解散」=首相サイド、造反けん制』
■毎日新聞5月27日『内閣不信任決議案:民主党内「80議員造反」難しく 依然、見通し立たず』
■読売新聞5月27日『二転三転「海水注入」…政府は東電に任せきり』
■産経新聞5月27日『東電関係者「必要なら処分も」 海水注入めぐる対応で海江田経産相』
■イザ5月27日『「本店に盾突く困ったやつ」福島原発の吉田所長』
■イザ5月27日『海水注入中断「なかった」 政府と現場に深い溝』
■ZAKZAK5月27日『無能、隠蔽…菅&東電幹部“醜態”に世界は軽蔑のまなざし』
■ZAKZAK5月25日『菅“国家犯罪級”のウソ…海水注入知ってた?サミット袋叩き必至』
■イザ5月21日『政府、首相の注入中断否定に躍起 過去資料を訂正』
「私の頭の中は、はてなマークだらけ。中断がなかったら、私はいったい何だったのか」
原子力安全委の班目委員長は5月26日、会見で呆れ返った。何だったのか…という自問の解答は簡単。都合良く切り捨てられる総理の尻拭い役だ。腰巾着ですらすない。
▼首相の弁明を見守る班目委員長5月23日(産経)
福島第1原発への海水注入問題で東電サイドは一転、中断はなかったと発表。改めて聞き取り調査した結果、現場で作業員を束ねる吉田所長が冷却を最優先して“独断”で注入を継続していたという。
国会の集中審議で菅直人を狼狽させた問題は、現場に責任を押し付けて政権中枢が逃げ切る構えを見せている。最悪のパターンだ。2ヵ月半以上も奮闘している吉田所長が不憫でならない。
▼IAEA調査団を迎えた吉田所長5月27日(東電)
「必要があれば処分を行わなければいけない」
海江田万里は5月27日、報告ミスがあったとして東電関係者を恫喝した。菅政権の自らの失態を認めず、現場を叩く卑劣な手口は、尖閣事件の海保職員大量処分と同じ狂気の構図だ。
この問題では蓮舫など他の無能閣僚も一斉に東電を非難しているが、官邸は東電側の発表を歓迎しているという。注水中断の事実がなければ、一件落着と考えているようだ。浅はかである。
▼復興特別委で答弁する菅直人5月23日(FNN)
「当然ながら、報告が上がっていないものを止めろとか、止めないとか言うはずもありません」
菅直人は23日の衆院特別委で海水注入そのものを知らなかったと答弁した。中断疑惑から逃れるのが精一杯で、これまで原発問題で唯一指導力を発揮したとされる“海水注入の功績”を否定してしまった。
【原発視察時に断水カウントダウン】
「真水による処理はあきらめ海水を使え」
政府が公表した資料には、総理の指示内容が明記されている。時間は、3月12日の午後6時ジャスト。現在も訂正されず、官邸HPの5月12日付け資料に記載されている。
▼3月12日18時の首相指示(官邸HP)
■参照:官邸HP5月12日『福島第一・第二原子力発電所事故について』(PDF)
「海水注入にあたり必要なことを検討して欲しいと指示したということだ」
午後6時の首相指示に関して菅は国会で苦しい答弁を行った。政府資料の文言は勇ましく、どう拡大解釈しても「検討要望」とは読めない。明らかに捏造発表だ。
▼復興特別委で自爆する菅直人5月23日(産経)
実際、当日の午後6時から官邸内では原子力保安院の幹部を含め、海水注入に関する会議が開かれていた。班目委員長が技術的な指摘をしたのも、この会議だった。
会議中に菅直人の火病が爆発、大混乱に陥ったのは確実だが、追及するポイントは、それ以前にある。3月12日の早朝に行われた菅直人の福島緊急視察だ。
「私は、午前6時に自衛隊ヘリで現地を視察いたしました。まず福島の第1原子力発電所に出向き、その現場の関係者と実態をしっかりと話を聞くことができました」
▼震災後2回目の会見3月12日夜(官邸HP)
当日夜の会見で菅直人は、そう胸を張った。震災発生直後の対処で、最も重要なことはリアクターの冷却継続だ。循環冷却システムは機能せず、すでに消防ポンプによる真水注入が始まっていた。
この真水は約9時間で尽きた。朝の時点で時間の問題だったのだ。続く海水の注入は、菅が現地入りした際に詰めていなければならない喫緊の重大テーマ。真水が尽きてからの検討では遅過ぎる。
▼重要免震棟に直行した菅&班目3月12日(官邸HP)
福島の早朝視察には班目委員長も同行していたが、役立たずにも程がある。菅直人のパフォーマンスに過ぎなかったのだ。
【民間企業内で自衛隊の情報管理・指揮】
注水問題で無能ぶりが“完全露出”した菅政権は、東電サイドとの連携ミスを強調した。現地からの情報発信と官邸の受信に垣間見える致命的な断絶。お粗末な限りだが、責任が問われるのは官邸側だ。
「緊迫してメモで正確に記録するゆとりのない局面があった」
関係者の発言が二転三転したことについて5月24日、枝野官房長官は、そう弁明した。1号機の水素爆発で緊張が高まっていた12日午後、菅直人や保安院幹部らは官邸内のどこに居たのか…
▼3月12日開催の緊急災害対策本部(産経)
通常、緊急時に首相が指揮を執るのは、各方面からの連絡を一元管理する官邸地下の危機管理センターだ。ところが、青山繁晴氏は菅直人が居たのは官邸の総理応接室だったと暴露する。
お茶のみ話にはうって付けたが非常時にはそぐわない。ありえない事態である。震災直後から全く機能していなかったのは、内閣が設置した「原子力災害対策本部」だ。
3月11日夜、CRF隷下の中央特殊武器防護隊は迅速に福島に向かった。これは原災法(原子力災害対策特別措置法)に基づき同日午後7時過ぎに発令された「原子力緊急事態宣言」に伴うものだった。
▼原発から撤退する陸自74式戦車5月3日(産経)
同時に、首相を本部長とする「原子力災害対策本部」と原発周辺のオフサイトセンター内に「現地対策本部」が設置される。この2つの本部が情報を送受信し、政府としての意思決定を行う。
東電は5月25日、原災法に基づき、海水注入に関するファックスを送っていたと発表したが、官邸には届かなかった。連絡ミスではなく、本来は2つの対策本部が連携しなければならないケースだ。
▼発狂して東電に向かう菅直人3月15日(時事通信)
菅直人は意図的に「原子力災害本部」を蔑ろにした。官僚に主導権を取られることを恐れての措置であれば“政権による人災”の決定打になる。
そして菅直人は3月15日になって法的根拠のない「統合連絡本部」を東電本店に設けた。既に自衛隊が出動している中、民間企業内で情報を取りまとめることは、機密管理の点からも異常だ。
▼乱立した政府の各種対策本部(時事通信)
この「統合連絡本部」は2ヵ月後に看板を掛け替えて政府の正式機関と位置付けたが、未だに設置法など法的根拠はない。指揮権と最終責任の所在は曖昧なままである。
【内閣不信任案提出めぐり緊迫展開】
「週をまたぐ必要はない」
自民党と公明党は5月27日、近く衆院で内閣不信任案を提出する方針を固めた。党首討論と菅直人のサミット報告を待ち、6月2日にも採決が行われる可能性が出てきた。
▼仏ドービル・サミットの菅直人5月27日(ロイター)
民主党内で不信任案に同調する動きが出ているが、ギャンブルの要素が高く、楽観視できない。自・公サイドは、造反議員に対する民主党執行部の切り崩しが進むことを恐れ、最終決戦を早めた模様だ。
現在、衆院は与党313人の大所帯で、それに不信任案に反対する方針の社民党6人も加わる。不信任案の可決には民主党から81人以上の造反が必要になる計算で、依然ハードルは高い。
「1日でも早く代わった方がいい」
水谷建設からの1億円裏金暴露で窮地の小沢一郎被告は、27日付け米WSJ紙に答え、菅直人の即時退陣を求めた。小沢被告は密かに同調者の署名を集めているという。
▼本会議場でニアミスする小沢と菅4月30日(産経)
その数は50人に達しているとの見方もあるが、政治生命の終わった刑事被告人に果たして何人がゲタを預けるか、未知数だ。自民執行部が的確に人数を把握しているとは思えない。
また民主党執行部に批判的な樽床グループが小沢に同調する他、鳩山グループが棄権に回るとの見方も出てきている。それでも賛成票が上回るか、ギリギリの情勢だ。
「不信任案が可決されれば、首相は閣僚を全員罷免してでも解散する」
▼会見する枝野官房長官5月27日(時事通信)
枝野官房長官は26日夜の会合で、そう発言した。解散をチラつかせば、選挙地盤の弱い小沢チルドレンが震えると考えているようだ。また27日には震災復興と解散の兼ね合いについて、こう断言した。
「まったく影響するものではない」
これまで菅直人らは復興を“人質”に政権の継続を主張していたが、それを否定する言質が取れたのは好都合だ。しかし、6月初めの内閣不信任案提出は得策なのか否か、疑問も残る。
【“人災認定”で菅政権を血祭りに】
注水問題の浮上から菅直人は地獄を見た。二転三転する説明に、困り顔のヨレヨレ答弁。無能ぶりを国民に晒す醜態の連続だった。内閣支持率も急降下することだろう。
大震災で延命しただけのダメ総理だ。ここから形勢が逆転し、立ち直る要素は何もない。民主党執行部が造反組の切り崩しを図る中、不信任案を急ぐ理由も判るが、それは諸刃の剣だ。
▼特別委で直接対決した谷垣総裁5月23日(産経)
内閣不信任案の否決は、そのまま内閣信任となる。ボロボロの菅政権を今国会中に追い詰める手段がなくなり、主導権を握られてしまう。その状態で会期末を迎え、民主党政権は秋まで命を繋ぐ…
不信任案可決がギリギリの状態ならば、少し先送りすべきだろう。この1週間で菅政権の杜撰な原発対応が鮮明になった。更にベントの遅れやメルトダウン認知時期なども追及し、“人災認定”することが肝要だ。
菅政権のウィークポイントは、原発行政の責任者である経産相の海江田万里万里と防災担当相の松本龍。この2人は定例会見以外、記者質問を受け付けず、逃げ隠れしてきた。
▼IAEA調査団と対面する海江田5月25日(産経)
特に海江田は原子力災害本部の実質的なトップだったが、会見は官僚に丸投げし、今も半ばカヤの外に置かれている。国会で追及すれば、菅以上にボロを出す味噌っカス大臣。その後、参院で問責決議だ。
また菅直人の外国人違法献金事件もまだ追及が始まっていない。外相のクビが4日間で吹き飛んだ問題だ。民潭などの背後関係まで徹底して炙り出す必要がある。
▼首相の訪米も9月に先送り…5月26日(AFP)
延長がなければ会期末は6月22日。民主党政権にとって残酷な時間は多少長くても良い。菅直人らを血祭りに上げた末、満を持して不信任案採決だ。
〆
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■産経新聞5月28日『6・3決戦へ 自公、来週中に不信任案提出 民主すでに50人超の同調確実』
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■ZAKZAK5月27日『無能、隠蔽…菅&東電幹部“醜態”に世界は軽蔑のまなざし』
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■イザ5月21日『政府、首相の注入中断否定に躍起 過去資料を訂正』
この記事へのコメント
良い言葉ですね~(^^)。
現場は必死で対応しているのに、統括し調整をするべき内閣は内ゲバの真っ最中。これでは日本国の復興・復旧は遅々として進まないでしょう。
こんな馬鹿内閣は不要です。民主党も要りません。所属議員はそれぞれの母国あるいはあこがれのシナ、南北チョンに追放してあげましょう。
日本の政界の情報に限らずタブーの情報を把握している菅沼氏が名指して現職総理に辞めろと公言したのは初めて。 よほど菅総理はヤバイのではないかと思った。
「世界中が菅をバカに…」策謀してた?韓国議員団の北方領土上陸 2011.05.26
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110526/plt1105261147001-n1.htm
菅の外国人献金問題が再燃の気配
2011/5/29 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/189803
自民党のベテラン議員がこう言う。「例の問題」とは、外国人からの違法献金問題。横浜市内でパチンコ店を経営する在日韓国人のK氏から、06年に100万円、09年に4万円の献金を受け取っていた一件だ。3月11日の大震災当日、朝日新聞が1面トップで報じた。
「前原誠司外相(当時)が同じ外国人献金問題で辞任した直後で、しかも、前原氏の5万円に対して菅首相が受け取っていた金額は100万円とケタ違い。3月11日の国会でこの問題を追及された菅首相は“外国籍の方とは知らなかった”と強弁しましたが、誰が見ても絶体絶命のピンチでした。そこへ、未曽有の大震災が起きたのです」(国会担当記者)
週刊文春(4月14日号)によれば、菅は違法献金が表沙汰になると知るや、K氏に「とにかく逃げて下さい」と指示。震災翌日にも電話をかけ、「過去も現在も未来も会ったことはなかったことにしてくれ」と念押しをしたという。震災対応そっちのけで口止め工作とは呆れるが、その後、ドサクサに紛れてコッソリ返金していたことも分かった。
これで本人は逃げ切ったつもりだろうが、そうは問屋が卸さないのだ。K氏を知る関係者が明かす。
「菅首相は音信不通になり、一方的に絶縁されたK氏は怒り心頭。マスコミに洗いざらいブチまけると息巻いています。K氏は周囲に『菅はオレの国籍を知って付き合っていた』と明言。昨年、韓国大使館で開催された音楽コンクールに関する口利きなど、具体的な便宜供与についても話し始めています」
さんざん利用しておきながら、都合が悪くなると「知らぬ、存ぜぬ」でダンマリ。延命のためには恩人をも平気で裏切り、詭弁(きべん)を弄して責任転嫁――。これまで、菅という男の品性下劣を国民はイヤというほど見せられてきた。
もうウンザリだ。ハッキリ言って、菅は人間性に問題がある。宰相の器ではない。
永田町では、超党派の“倒閣”勉強会がいくつも立ち上がるなど、菅降ろしの動きが加速している。外国人献金問題が火を噴くのが先か、不信任案を突きつけられるのが先か。どのみち人でなしのズル菅首相は辞めるしかないのだ。
http://www.news-postseven.com/archives/20110528_21558.html
資金洗浄かも・・
『何も武装闘争などする必要はない。 共産党が作った教科書で、社会主義革命を信奉する日教組の教師が、 みっちりと反日教育を施せば、3,40年後には、その青少年が日本の支配者となり、指導者になる。 教育で、共産主義革命は達成できる。』
http://www.youtube.com/watch?v=QbFuw_riADI
義家議員(ヤンキー先生) 国会質疑