菅政権は半島危機の夢を見る…我が国に上陸した北戦闘員
米艦隊の圧倒的攻撃力を前に北朝鮮は沈黙した。菅政権が煽る「第2次朝鮮戦争の危機」はルーピー末期と同じ逆風除け。韓国民間人初の犠牲よりも深刻なのは、我が国で続いた北工作員の局地戦闘だ。
「大変遺憾に思っております。情報はしっかりと管理をしなければいけない。あってはならないものだったと思っております」
岡崎トミ子が発言した直後、報道陣の間にざわめきが起こった。警視庁のテロ対策極秘資料に関する11月2日の国家公安委員長会見。この時も警察庁側は、資料が流出したものであるとの断定を避けていた。
「遺憾とは警察資料という前提で言っているのか?」
▼警察庁で会見する岡崎トミ子11月2日
そう記者が問い質すと、慌てた警察庁のスタッフが文書を会見台に運び入れ、岡崎は前言を撤回。警察の保管物であるか否かを含め、調査中であることを強調した。
極秘資料の流出発覚から約1ヵ月、極左出版社「第三書館」が流出データを掲載した本を出版した。この出版社を経営する北川明は辻元清美の内縁の夫で、元日本赤軍メンバーとして逮捕された過去もある。
▼アマゾンも取扱いを中止した
出版社側は「警察の情報管理の甘さを世に問う」などと主張しているが、捜査協力者の個人情報まで掲載。その狙いは、公安関係者のパーソナルデータ公開にあった。
この本の出版は事前に政府サイドも知っていた。しかし警視庁は、資料流出の断定を避けていた為に、出版差し止め請求も抗議も出来なかった。曖昧な態度が更なる情報拡散に繋がってしまったのだ。
▼予算委で答弁する岡崎トミ子11月25日(産経)
警視庁が1ヵ月経っても流出を認めないのは、政府の方針だ。責任論が内閣に波及することを恐れ、断定を国会閉幕後に先送りしていた。岡崎トミ子も自分が矢面に立つ事態を嫌ったのである。
民主党が厳罰を唱えた侵犯船ビデオの投稿とは対照的だ。このテロ対策ファイルの流出こそ危機管理上の大問題、菅政権の大失態だった。この一件だけも岡崎トミ子は引責辞任に値する。
【宮中行事を理由にする不敬政権】
延坪島で砲撃戦が発生した11月23日午後、岡崎トミ子は一度も警察庁に登庁せず、議員宿舎で過ごしていた。警察庁側が敢えて呼ばなかった可能性もあるが、異常事態には変わりない。
しかも岡崎トミ子が一報を受けたのは、当日の午後4時頃だったことが明らかになった。岡崎は宿舎から指示を出したと強弁するが、警察庁が「警備対策室」を設置したのは翌24日である。
▼志賀原発の対北工作員訓練11月26日(産経新聞)
原発や米軍基地などテロ対象施設は、初動段階での警備強化が鍵だ。翌日では遅過ぎる。積極的に我が国を危険に晒す職務放棄の国家公安委員長…それは自衛隊の最高指揮官も同じだった。
「しっかり事態を把握しなければならない」
首相公邸にいた菅直人は、そう言うとおもむろにテレビを付け、画面を見つめた。23日午後4時過ぎのことだ。後で訂正したが「第1報を報道で知った」という菅直人の発言は、本当だろう。
▼テレビ観戦後に官邸入りした菅直人11月23日(産経)
その日、菅直人は午後4時5分から42分まで民主党の斉藤国対委員長代理と放談。何の対応も取らず、テレビを眺めていたことは確かだ。そして官邸に姿を見せたのは午後4時45分だった。
内閣危機管理監を務める伊藤哲朗元警視総監が官邸に到着したのは、菅より少し前の午後4時30分。情報連絡室は午後3時20分に設置されていたが、実に70分間も機能していなかったのだ。
▼延坪島・居住区の戦禍11月24日(AFP)
そして最初の関係閣僚会議の開催は午後9時。北朝鮮の砲撃開始から8時間以上が過ぎていた。後手後手の対応について菅や岡崎は、宮中行事を理由のひとつに挙げている。言語道断の不敬発言である。
11月23日に皇居・神嘉殿で新嘗祭が執り行なわれることは明治時代から決まっている。最優先で参列するのは当然で、それよりも前に菅政権が対応する必要があったのだ。
【米空母展開中に北朝鮮は動かない】
「状況によっては朝鮮戦争をまた勃発させかねない極めて重大な案件だと考えて、政府としても最大限の関心を持ち、不測の事態に備える態勢で臨んでいる」
11月25日の予算委質疑で菅直人は、国民を不安に陥れる「戦争」という単語まで使い、強硬な姿勢を示した。これは初動態勢への批判を封じる為だけではない。
▼問責可決後の仙谷由人11月27日(産経新聞)
26日深夜の馬淵国交相に続き、翌未明には仙谷由人の問責決議も可決した。今後の政権運営にはメガ級のダメージだ。そこで菅直人は辞任圧力を避ける目的で、砲撃戦を悪用する姑息な作戦に打って出た。
これは韓国海軍のコルベット撃沈事件でいたずらに対北非難を繰り返した鳩山政権の末期と似ている。菅直人は12月1日まで閣僚らに“禁足令”を出したが、無意味なパフォーマンスだ。
▼義家議員を睨み付ける仙谷由人11月26日(産経新聞)
黄海での米韓合同演習は28日早朝から始まり、来月1日まで続く。菅内閣の禁足令も演習実施期間に合わせたもので、既存メディアも「緊張が高まる」などと煽っている。
だが、現実は逆だ。米セブンス・フリートは原子力空母ジョージ・ワシントンの他、イージス艦5隻を派遣した。圧倒的な攻撃力である。その状況下で再攻撃を仕掛ける程、北朝鮮は愚かではない。
▼出港したジョージ・ワシントン11月24日(AP通信)
空母艦載機のFA-18ホーネットは、10分前後で平壌上空に到達。またイージス艦5隻の巡航ミサイルは北朝鮮の主要な基地と都市を短時間で壊滅させることが可能だ。
「米韓が領海を侵犯すれば機を逃さず、元首らの牙城を火の海にする」
北朝鮮側は相変わらず勇ましい。しかし「領海侵犯時」に限定しているのがポイントだ。今回の米韓黄海演習は、北が一方的に主張する境界線よりも遥か南の海域で行われている。危機的な状況ではない。
【半島人死傷で無償化宙吊りの不当】
戦争の始まりも終わりも、双方の軍事バランスで決する。北朝鮮の挑発を封じるのは圧倒的な戦力だ。我が国の古ぼけた反戦サヨクなどは、そのリアリティーを直視しようとしない。
リスクが高まるのは米艦隊が去った後で、演習期間中に限定した禁足令など無意味である。その中で菅直人らが半島危機を煽る真の目的は、あくまでも問責ドミノで末期症状の政権を守ることだ。
▼「問責第2号」の馬淵国交相11月27日(産経新聞)
朝鮮学校の無償化先送りも同じく、これ以上の政権批判を避ける為の苦肉の策である。菅政権は朝鮮学校からの無償化申請を当面、見合わせる方針を打ち出した。菅直人の指示だという。
「砲撃事件という重大な事態が生じたので、プロセスをいったん停止するのが望ましいと考えた」
▼記者質問に答える菅直人11月24日夜(産経新聞)
朝鮮学校の無償化適用は11月5日、文科省が教育内容を不問とする判断基準を決定。拉致事件や核実験など外交問題と絡めることを否定した最終方針だったが、韓国領土への砲撃数十発で一転した。
朝鮮学校からの無償化申請の期限は11月30日。その後、政府は形だけの審査で12月中にもゴーサインを出す方向だった。北朝鮮非難が続く中の無償化公表は菅政権にとって致命的な痛手となる。
▼東京朝鮮中高級学校の教室3月(NNN)
しかも一時停止であって中止ではない。半島危機が鎮静化し、来年3月までに無償化を決定すれば支給金は12ヵ月相当がまとめて朝鮮学校に入金される。批判逃れの緊急措置に過ぎないのだ。
「北朝鮮は朝鮮戦争休戦以来、初めて民間人が住む島に無差別で砲撃を加えた。言語道断だ」
管轄外の前原外相は26日の会見で無償化適用停止の判断について、そう指摘した。しかし、これまで民主党政権は、天安艦撃沈で46人の犠牲者が出ても無償化問題とは無関係と突っぱねて来た。
▼戦死した2兵士の海兵隊葬11月27日(ロイター)
非戦闘員の韓国人が犠牲になったことが重大なのか…全く理解不能だ。金正日が日本人拉致を自白する一方、朝鮮学校の教科書は「日本当局が極大化」など表記し、拉致事件を反省する素振りもなかった。
授業料の無償化先送りなどでは済まされない。全ての朝鮮学校を即時廃校にするのが正しい選択だ。
【我が国で続発した北の局地的戦闘】
菅政権に限らず、我が国のメディアも北朝鮮の砲撃で民間人が死傷したことをクローズアップしている。朝鮮戦争の休戦後、韓国領内に北が砲撃を加え、民間人が犠牲になったのは確かに初のケースだ。
▼直撃受けた延坪島の民家11月24日(AP通信)
しかし、それを殊更に強調するのは違和感がある。北朝鮮は約1時間に渡って延坪島の居住区に砲撃を続けたが、北の兵士が島に上陸して破壊工作を行ったのではない。
砲撃戦の2日後、警察庁の安藤長官が石川県能登半島の宇出津海岸を視察した。昭和52年9月、久米裕さんが拉致された現場だ。ここで久米さんは3人の工作員に拘束され、北へ連れ去られた。
▼宇出津海岸を視察する安藤長官ら11月26日(読売)
工作船で沖合に侵入した後、ボートに乗った工作員グループが上陸し、拉致対象者を袋詰めにして強引に連れ去る。典型的な日本人拉致のパターンで、横田めぐみさんらも同様だった。
ジャーナリストの萩原遼氏は、この海岸での拉致を「局地的な戦闘状態」と指摘する。我が国の海岸線に侵入してきたのは、武装訓練を受けた特殊部隊員だった。戦闘状態という表現は決して過剰ではない。
▼緊急集会で訴える家族会の飯塚代表11月28日(産経)
延坪島の砲撃は僅か1時間で民間人死傷者は5人。しかし、北工作員による我が国での「局地的戦闘」は20年以上も断続的に発生し、少なくとも250人以上が被害を受けているのだ。
「許しがたい蛮行だ。北朝鮮を強く非難する」
砲撃事件対策本部の初会合で菅直人は語気を強めたが、北を非難する資格などない。辛光洙は朝鮮戦争にも従軍した本物の戦闘員だった。拉致工作員として再侵入した男の釈放を嘆願したのが菅直人である。
▼釈放に感謝する辛光洙2005年9月
そして拉致事件を否定し続けたのが仙谷由人の居た時代の社会党だった。民主党幹部は「神風だ」と小躍りするが、半島危機を煽っても、これまでの政治信条との矛盾で引き裂かれるのは菅政権に他ならない。
砲撃戦直後の「政治空白」な問題の一端でしかない。本当に危機的な状況が訪れるのは、まだ先だ。
その前に全ての日本国民は、民主党政権が続く限り、我が国の危機管理上の空白が終わらないことを胸に刻む必要がある。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
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参照:
国家公安委員会HP11月2日『岡崎国家公安委員会委員長記者会見要旨』
参考記事:
■産経新聞11月2日『情報流出疑惑に、岡崎トミ子大臣、事態理解せず?記者に「警察のもの?」と逆質問』
■産経新聞11月25日『岡崎国家公安委員長、当日に警察庁登庁せず』
■時事通信11月25日『菅首相らの答弁要旨=衆参予算委』
■経新聞11月25日『首相、初動の遅れ批判に「迅速な対応とれた」衆院予算委』
■産経新聞11月24日『政府対策本部で対北制裁を検討 首相が「許しがたい蛮行」と非難』
■産経新聞11月25日『首相「また朝鮮戦争勃発しかねない案件」衆院予算委』
■イザ11月28日『拉致家族が緊急集会「政府は認識甘かった」』
■時事通信11月26日『「全容解明を改めて決意」=久米さん拉致の現場視察-警察庁長官』
■産経新聞11月26日『石川・志賀原発で初の公開銃器訓練 外国人の武装工作員を想定』
「大変遺憾に思っております。情報はしっかりと管理をしなければいけない。あってはならないものだったと思っております」
岡崎トミ子が発言した直後、報道陣の間にざわめきが起こった。警視庁のテロ対策極秘資料に関する11月2日の国家公安委員長会見。この時も警察庁側は、資料が流出したものであるとの断定を避けていた。
「遺憾とは警察資料という前提で言っているのか?」
▼警察庁で会見する岡崎トミ子11月2日
そう記者が問い質すと、慌てた警察庁のスタッフが文書を会見台に運び入れ、岡崎は前言を撤回。警察の保管物であるか否かを含め、調査中であることを強調した。
極秘資料の流出発覚から約1ヵ月、極左出版社「第三書館」が流出データを掲載した本を出版した。この出版社を経営する北川明は辻元清美の内縁の夫で、元日本赤軍メンバーとして逮捕された過去もある。
▼アマゾンも取扱いを中止した
出版社側は「警察の情報管理の甘さを世に問う」などと主張しているが、捜査協力者の個人情報まで掲載。その狙いは、公安関係者のパーソナルデータ公開にあった。
この本の出版は事前に政府サイドも知っていた。しかし警視庁は、資料流出の断定を避けていた為に、出版差し止め請求も抗議も出来なかった。曖昧な態度が更なる情報拡散に繋がってしまったのだ。
▼予算委で答弁する岡崎トミ子11月25日(産経)
警視庁が1ヵ月経っても流出を認めないのは、政府の方針だ。責任論が内閣に波及することを恐れ、断定を国会閉幕後に先送りしていた。岡崎トミ子も自分が矢面に立つ事態を嫌ったのである。
民主党が厳罰を唱えた侵犯船ビデオの投稿とは対照的だ。このテロ対策ファイルの流出こそ危機管理上の大問題、菅政権の大失態だった。この一件だけも岡崎トミ子は引責辞任に値する。
【宮中行事を理由にする不敬政権】
延坪島で砲撃戦が発生した11月23日午後、岡崎トミ子は一度も警察庁に登庁せず、議員宿舎で過ごしていた。警察庁側が敢えて呼ばなかった可能性もあるが、異常事態には変わりない。
しかも岡崎トミ子が一報を受けたのは、当日の午後4時頃だったことが明らかになった。岡崎は宿舎から指示を出したと強弁するが、警察庁が「警備対策室」を設置したのは翌24日である。
▼志賀原発の対北工作員訓練11月26日(産経新聞)
原発や米軍基地などテロ対象施設は、初動段階での警備強化が鍵だ。翌日では遅過ぎる。積極的に我が国を危険に晒す職務放棄の国家公安委員長…それは自衛隊の最高指揮官も同じだった。
「しっかり事態を把握しなければならない」
首相公邸にいた菅直人は、そう言うとおもむろにテレビを付け、画面を見つめた。23日午後4時過ぎのことだ。後で訂正したが「第1報を報道で知った」という菅直人の発言は、本当だろう。
▼テレビ観戦後に官邸入りした菅直人11月23日(産経)
その日、菅直人は午後4時5分から42分まで民主党の斉藤国対委員長代理と放談。何の対応も取らず、テレビを眺めていたことは確かだ。そして官邸に姿を見せたのは午後4時45分だった。
内閣危機管理監を務める伊藤哲朗元警視総監が官邸に到着したのは、菅より少し前の午後4時30分。情報連絡室は午後3時20分に設置されていたが、実に70分間も機能していなかったのだ。
▼延坪島・居住区の戦禍11月24日(AFP)
そして最初の関係閣僚会議の開催は午後9時。北朝鮮の砲撃開始から8時間以上が過ぎていた。後手後手の対応について菅や岡崎は、宮中行事を理由のひとつに挙げている。言語道断の不敬発言である。
11月23日に皇居・神嘉殿で新嘗祭が執り行なわれることは明治時代から決まっている。最優先で参列するのは当然で、それよりも前に菅政権が対応する必要があったのだ。
【米空母展開中に北朝鮮は動かない】
「状況によっては朝鮮戦争をまた勃発させかねない極めて重大な案件だと考えて、政府としても最大限の関心を持ち、不測の事態に備える態勢で臨んでいる」
11月25日の予算委質疑で菅直人は、国民を不安に陥れる「戦争」という単語まで使い、強硬な姿勢を示した。これは初動態勢への批判を封じる為だけではない。
▼問責可決後の仙谷由人11月27日(産経新聞)
26日深夜の馬淵国交相に続き、翌未明には仙谷由人の問責決議も可決した。今後の政権運営にはメガ級のダメージだ。そこで菅直人は辞任圧力を避ける目的で、砲撃戦を悪用する姑息な作戦に打って出た。
これは韓国海軍のコルベット撃沈事件でいたずらに対北非難を繰り返した鳩山政権の末期と似ている。菅直人は12月1日まで閣僚らに“禁足令”を出したが、無意味なパフォーマンスだ。
▼義家議員を睨み付ける仙谷由人11月26日(産経新聞)
黄海での米韓合同演習は28日早朝から始まり、来月1日まで続く。菅内閣の禁足令も演習実施期間に合わせたもので、既存メディアも「緊張が高まる」などと煽っている。
だが、現実は逆だ。米セブンス・フリートは原子力空母ジョージ・ワシントンの他、イージス艦5隻を派遣した。圧倒的な攻撃力である。その状況下で再攻撃を仕掛ける程、北朝鮮は愚かではない。
▼出港したジョージ・ワシントン11月24日(AP通信)
空母艦載機のFA-18ホーネットは、10分前後で平壌上空に到達。またイージス艦5隻の巡航ミサイルは北朝鮮の主要な基地と都市を短時間で壊滅させることが可能だ。
「米韓が領海を侵犯すれば機を逃さず、元首らの牙城を火の海にする」
北朝鮮側は相変わらず勇ましい。しかし「領海侵犯時」に限定しているのがポイントだ。今回の米韓黄海演習は、北が一方的に主張する境界線よりも遥か南の海域で行われている。危機的な状況ではない。
【半島人死傷で無償化宙吊りの不当】
戦争の始まりも終わりも、双方の軍事バランスで決する。北朝鮮の挑発を封じるのは圧倒的な戦力だ。我が国の古ぼけた反戦サヨクなどは、そのリアリティーを直視しようとしない。
リスクが高まるのは米艦隊が去った後で、演習期間中に限定した禁足令など無意味である。その中で菅直人らが半島危機を煽る真の目的は、あくまでも問責ドミノで末期症状の政権を守ることだ。
▼「問責第2号」の馬淵国交相11月27日(産経新聞)
朝鮮学校の無償化先送りも同じく、これ以上の政権批判を避ける為の苦肉の策である。菅政権は朝鮮学校からの無償化申請を当面、見合わせる方針を打ち出した。菅直人の指示だという。
「砲撃事件という重大な事態が生じたので、プロセスをいったん停止するのが望ましいと考えた」
▼記者質問に答える菅直人11月24日夜(産経新聞)
朝鮮学校の無償化適用は11月5日、文科省が教育内容を不問とする判断基準を決定。拉致事件や核実験など外交問題と絡めることを否定した最終方針だったが、韓国領土への砲撃数十発で一転した。
朝鮮学校からの無償化申請の期限は11月30日。その後、政府は形だけの審査で12月中にもゴーサインを出す方向だった。北朝鮮非難が続く中の無償化公表は菅政権にとって致命的な痛手となる。
▼東京朝鮮中高級学校の教室3月(NNN)
しかも一時停止であって中止ではない。半島危機が鎮静化し、来年3月までに無償化を決定すれば支給金は12ヵ月相当がまとめて朝鮮学校に入金される。批判逃れの緊急措置に過ぎないのだ。
「北朝鮮は朝鮮戦争休戦以来、初めて民間人が住む島に無差別で砲撃を加えた。言語道断だ」
管轄外の前原外相は26日の会見で無償化適用停止の判断について、そう指摘した。しかし、これまで民主党政権は、天安艦撃沈で46人の犠牲者が出ても無償化問題とは無関係と突っぱねて来た。
▼戦死した2兵士の海兵隊葬11月27日(ロイター)
非戦闘員の韓国人が犠牲になったことが重大なのか…全く理解不能だ。金正日が日本人拉致を自白する一方、朝鮮学校の教科書は「日本当局が極大化」など表記し、拉致事件を反省する素振りもなかった。
授業料の無償化先送りなどでは済まされない。全ての朝鮮学校を即時廃校にするのが正しい選択だ。
【我が国で続発した北の局地的戦闘】
菅政権に限らず、我が国のメディアも北朝鮮の砲撃で民間人が死傷したことをクローズアップしている。朝鮮戦争の休戦後、韓国領内に北が砲撃を加え、民間人が犠牲になったのは確かに初のケースだ。
▼直撃受けた延坪島の民家11月24日(AP通信)
しかし、それを殊更に強調するのは違和感がある。北朝鮮は約1時間に渡って延坪島の居住区に砲撃を続けたが、北の兵士が島に上陸して破壊工作を行ったのではない。
砲撃戦の2日後、警察庁の安藤長官が石川県能登半島の宇出津海岸を視察した。昭和52年9月、久米裕さんが拉致された現場だ。ここで久米さんは3人の工作員に拘束され、北へ連れ去られた。
▼宇出津海岸を視察する安藤長官ら11月26日(読売)
工作船で沖合に侵入した後、ボートに乗った工作員グループが上陸し、拉致対象者を袋詰めにして強引に連れ去る。典型的な日本人拉致のパターンで、横田めぐみさんらも同様だった。
ジャーナリストの萩原遼氏は、この海岸での拉致を「局地的な戦闘状態」と指摘する。我が国の海岸線に侵入してきたのは、武装訓練を受けた特殊部隊員だった。戦闘状態という表現は決して過剰ではない。
▼緊急集会で訴える家族会の飯塚代表11月28日(産経)
延坪島の砲撃は僅か1時間で民間人死傷者は5人。しかし、北工作員による我が国での「局地的戦闘」は20年以上も断続的に発生し、少なくとも250人以上が被害を受けているのだ。
「許しがたい蛮行だ。北朝鮮を強く非難する」
砲撃事件対策本部の初会合で菅直人は語気を強めたが、北を非難する資格などない。辛光洙は朝鮮戦争にも従軍した本物の戦闘員だった。拉致工作員として再侵入した男の釈放を嘆願したのが菅直人である。
▼釈放に感謝する辛光洙2005年9月
そして拉致事件を否定し続けたのが仙谷由人の居た時代の社会党だった。民主党幹部は「神風だ」と小躍りするが、半島危機を煽っても、これまでの政治信条との矛盾で引き裂かれるのは菅政権に他ならない。
砲撃戦直後の「政治空白」な問題の一端でしかない。本当に危機的な状況が訪れるのは、まだ先だ。
その前に全ての日本国民は、民主党政権が続く限り、我が国の危機管理上の空白が終わらないことを胸に刻む必要がある。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
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参照:
国家公安委員会HP11月2日『岡崎国家公安委員会委員長記者会見要旨』
参考記事:
■産経新聞11月2日『情報流出疑惑に、岡崎トミ子大臣、事態理解せず?記者に「警察のもの?」と逆質問』
■産経新聞11月25日『岡崎国家公安委員長、当日に警察庁登庁せず』
■時事通信11月25日『菅首相らの答弁要旨=衆参予算委』
■経新聞11月25日『首相、初動の遅れ批判に「迅速な対応とれた」衆院予算委』
■産経新聞11月24日『政府対策本部で対北制裁を検討 首相が「許しがたい蛮行」と非難』
■産経新聞11月25日『首相「また朝鮮戦争勃発しかねない案件」衆院予算委』
■イザ11月28日『拉致家族が緊急集会「政府は認識甘かった」』
■時事通信11月26日『「全容解明を改めて決意」=久米さん拉致の現場視察-警察庁長官』
■産経新聞11月26日『石川・志賀原発で初の公開銃器訓練 外国人の武装工作員を想定』


















この記事へのコメント
閣僚らの禁足令は誰が見てもパフォーマンスに過ぎませんが、軍事音痴の菅内閣のこと、【米空母展開中に北朝鮮は動かない】との認識力があろう筈はなかろうから、多分大まじめに発令しているのでしょう。まして、「延坪島での民間人死傷者5人」と、「北工作員による我が国での『局地的戦闘』での被害者250人以上」とを対比する発想などとてもじゃないが…。
▲官僚作成のメモを見ながら首脳会談に臨む男。
▲拉致を否定し、あるいは拉致実行犯の釈放を嘆願した男。
▲この期におよんでも朝鮮学校無償化を撤回できない男。
▲自陣営に不都合な言論(尖閣義子や「航友会」会長など)は統制しても、北川明の狼藉には目を瞑る男。
▲ソウルでの反日行動を「国益のためだった」と嘯く女。
こんな連中の集まりの内閣なのですから、まともな仕事を期待する方が無理です。
それにしても、我が国で「朝鮮学校無償化論議」がなされていることを欧米諸国はどう見ているのでしょうか?日本国民として恥ずかしい限りです。
剩、北京迄10数分の距離にある黄海に戦略空母が入り、しかも軍事演習を遣る訳です、その気になれば、核武装したF/A18の大編隊を北京に向かわせる事だって可能なのです、しかも、いきり立った朝鮮軍には、その引き鉄を引きかねない危険性もある、つまりは、その展開の可能性に「ビビっている」ワケです。
然し乍、そうした展開のシナリオを描いたのは誰あろうシナ人民軍であろう事から推量すれば、軍と党の乖離現象が此処にも看て取れると申せましょう。
胡錦涛に「内政は大丈夫か?」と訊きたい位ですね、朝鮮が理由も無く外で暴れて、世界の耳目を惹きつけて居る時は、決まって、シナ内部で大きな異変が起こっている、核実験の時の胡錦涛暗殺未遂事件の様に、あの時を以て、団派と江派が手打ちして、党が江択民支配から胡・温共治体制に移行したのでした。
是までの流れで云って、正日の妹婿の*成沢の支持するジョンウン派と、シナ人民軍が押すジョンナン派の間で起こっているであろう内部対立は、やがて、朝鮮政府内でのクーデターに発展する恐れがあり、このままではあまりに危険です。
宮崎さんのメルマガに拠れば、今秋胡錦涛が長春に居た金正日(の影武者)に、わざわざ逢いに行って居ますが、宗主国の皇帝が、属国の首領のしかも偽物に、マトモな理由でわざわざ逢いに行く訳はないでしょう、影武者の真偽を確認する為と通信回線では話せない極秘のミッションを直接話す為ではなかろうか、何故なら影武者が果たす役割が一番大事でしょうから。
当然、今年破産寸前の韓国を救済した米国が、この事態の推移に黙って居れる筈が無い、茶番劇を看過して行けば、近い将来、半島が朝鮮省、もしくは朝鮮自治区に名を改めるのは見え始めているからです。
勿論武力では未だ圧倒している米韓ですから、するべき事は、示威行動以外には考えられない、と云う事ではなかろうか、黄海の合同演習の結果何も起こらねば宜しいのですが、共産シナの統治能力に陰りが出始め、其れが「綻び」として各所に顕現していると考えれば、本当に暴発を心配しなくてはならなくなるでしょう。
1984年に核危機があって米クリントン政権は北朝鮮攻撃寸前まで行きましたが、結局、オイルと軽水炉原発を提供するという宥和主義に走って糊塗した。あれが大きな間違いでしたね。最早、韓国への壊滅的な打撃を覚悟せずに北朝鮮攻撃は不可能なのではないでしょうか。ピンポイントで金正日、正雲らを一瞬にして抹殺出来ればいいのでしょうが、オサマ・ビンラーディンもサダム・フセインも殺すことはできませんでしたからね。
直後の混乱は、統幕と官邸の断絶が最大の要因に思えます。北沢の資質だけの問題では済みそうにありません。無償化反対陣営は、この機会を逃さず、「一時停止の理由」に踏み込んで、北が砲撃戦の謝罪をしない限り支給できないよう言質を取るべきでしょう。
>ナポレオン・ソロさま
北の「政・経」を影響下においた中共は、3代目確定の過程で「軍」も実質的に掌握したかも知れません。それに対して一部が抵抗して極端に走る可能性も。一方、同じく権力移行期にある中共も不安定で、戴秉国の緊急訪韓もこれまでの狡猾な北京らしからぬ外交に思えます。
>たかすぎ様
第1次核危機の際にクリントンが強硬路線を続ければ、核開発は大幅に停滞したはず。今では中共のプレゼンスが高くなり過ぎて事態が複雑化しています。米韓とも北京の動きが読み切れず、過去のケースを参考にできない状況に陥っていると推測します。
時事通信 11月30日(火)19時17分配信
自民党の逢沢一郎国対委員長は30日の記者会見で、29日に参院本会議場で行われた「議会開設120年記念式典」に際し、民主党の衆院議員が秋篠宮殿下ご夫妻に「暴言」を吐いた可能性があると指摘した。逢沢氏は議員の特定は避けたが、「事実関係を確認する必要がある」と述べた。
自民党議員などによると、この民主党議員は、壇上で起立のまま天皇、皇后両陛下の入場を待たれていた秋篠宮殿下ご夫妻に対し、議場から「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」などと発言した。
天皇、皇后両陛下らをお迎えして、国会の節目となる行事だっただけに、議員らの意識が問われそうだ。
参院事務局によると、衆参両院の国会議員721人(衆院は欠員1)のうち、
出席したのは約370人で、党として欠席した共産党(15人)以外にも、
330人以上が欠席した。
欠席した民主党の若手議員らからは
「統一地方選に向けた地元会合を優先した」「陳情を受けていた」などの声が上がった。
週末に地元に帰った議員がそのまま地元活動を優先したケースが多かったとみられ、
「歴史への意識が薄いことの表れだ」という批判が出た。
同党の岡田幹事長は29日の記者会見で、「それぞれ色々事情があると思うが、少し残念に思った」と述べた。
(2010年11月29日21時46分 読売新聞) 半数近くの議員欠席…国会開設120年記念式典
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101129-OYT1T00978.htm
両陛下のご入場まで起立されたのを見て「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と不平を漏らしていたことが30日、分かった。
自民党は「懲罰の対象になりうる著しく品を欠く発言だ」と問題視している。西岡武夫参院議長も事実関係を調査する意向を
示した。
複数の国会議員によると、秋篠宮ご夫妻は式典会場の参院本会議場に入られ、天皇、皇后両陛下のご入場まで約5分間
起立して待たれた。国会議員も立っていたところ、中井氏は1分半ほどで「早く座れよ」などとぼやき始めた。それほど大声では
なかったが、議場は静まっており、周囲に響き渡ったという。
みんなの党の桜内文城参院議員は30日にブログで「想像を絶することが起こった。これでは国会崩壊だ。1人の国民として
今回の野次は決して許すことはできない」と批判した。
中井氏は30日、産経新聞の取材に「『早く座らないとだれも座れないよ』と言ったかもしれないが、秋篠宮さまに向けて言うはず
がない。副議長らに言った」と釈明した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101130/plc1011302110030-n1.htm
業務連絡です。明日、仕事の都合で昼間の抗議街宣に出られません。もし参加されるのであれば、写真をよろしくお願いします(--)。
アネモネさん、本題とはかけ離れたコメントをお許しください。
既にコメント欄に書き込みがありますが、民主の中井ハマグリが無礼極まる暴言を「つぶやいて」いたことが判明しました。
御前の場となるにもかかわらず大量欠席、暴言つぶやき…民主の議員は大逆の輩ばかりです。
勤務評定はその言動全てを知ってこそできるものでしょう、次の選挙の参考にさせ地唯くのは当然、仲井蛤、柳田某は、立候補すら無駄ではないの?