小沢“逃走”18日間の果て…参院選歪めた黒い確認書
要請から18日を経ての事情聴取。だが、聴取後の会見で小沢は虚偽記載に関して合理的な説明が出来なかった。その場しのぎの緊急会見…小沢一郎は3年前にも致命的なミスを犯している。
「検察のやり方を容認できない。断固闘う決意だ」
満場の党員に対して小沢一郎がそう力強く叫んだのは、わずか1週間前のことだった。発言を素直に受け取った党員は、小沢が東京地検特捜部の事情聴取に応じるとは想像していなかっただろう。
1月23日夜、民主党幹事長は、絶え間なくフラッシュが閃く会見の席上にいた。
▼事情聴取後に会見する小沢一郎(AP通信)
「検察は公平公正な捜査を行ってほしいし、直接会って、私の知っているすべてを話した。勿論それで納得して貰えるという事ではないが、私の説明について真剣に聞いてもらった事は間違いないと思う」
特捜部の聴取要請から18日が経って漸く実現した小沢への直接の聴き取り。紀尾井町のホテル・ニューオータニの高層階で、それは4時間半に及んだ。
当初、小沢側は聴取後に文書を配布して終わりにする予定だったが、急遽、会見が行われる運びとなった。集まった報道陣は、300人以上。与党幹事長が絡んだ久々の大型疑獄事件に相応しい舞台だ。
▼会見場に殺到する報道陣1月23日(産経)
緊急会見を開いたのは、文書配布だけでは「説明逃れ」との声が高まるのを恐れた結果だ。また、一転して事情聴取に応じた背景にも、世論の風向きを変えようとする小沢側の意図が含まれていた。
しかし、小沢会見は付け焼き刃的なものだった。
【「秘書の独断」で逃げる浅ましさ】
4時間以上に渡った事情聴取で何が話されたのか…今の所、小沢側の説明しか出ていない。 小沢にとって不利益な側面が明かされず、情報は一方的だ。
小沢会見は、風向きを一気に変える事も可能だったが、小沢会見は金庫番3人の逮捕容疑である収支報告書への虚偽記載に関しては「分からない」「一任していた」「報告受けず」を連発、自らの関与を真っ向から否定した。
「私自身が帳簿や収支報告書を見たことはありません。担当秘書を信頼し、実務については一切任せておりました」
「具体的な事務処理については、私は関与していないので分かりません」
▼記者質問に答える小沢一郎(読売新聞)
切り取ったシッポをあっさりと見捨てる自己保身だ。己の身の潔白を主張する一方、金庫番の嫌疑に関しては弁明が疎かになっている。ちなみに、大久保容疑者の前任だった小沢の元政策秘書は、昨年の西松事件政界ルート初公判後、記者団にこう語っていた。
「秘書は細部にわたり、すべて小沢先生の命令に従っているだけだ」
例外があったとは考えられない。秘書が勝手にやったとするのは明らかな嘘で、そこに小沢の指示があったのは確かだ。しかし、その事実を検察側が澱みなく立証できるとは限らない。
また、23日の会見で小沢が 唯一語気を荒めたのは、裏金の授受に絡む部分だった。
【「複雑な処理」の合理的説明できず】
「私は、そのような不正なカネは水谷建設は勿論ですけれども他の会社からも一切受け取っていない」
焦点のひとつである4億円の原資に関しては、20年以上前に銀行から引き出した自宅の売却益、または、家族名義の口座から引き出して事務所の金庫に保管してあったカネなどと縷々説明している。
▼小沢側が報道機関に配布した文書(時事通信)
注目は、深沢の土地購入をめぐって複雑な処理がナゼ必要だったのかを合理的に説明できるか否かだった。だが小沢は、手持ち資金が潤沢にあったことを述べるに留まり、動機を語ることはなかった。
もし、小沢が23日の会見で、合理的な説明を提示することが出来たならば、局面は大きく変わったろう。しかし、小沢シンパが一気に反転攻勢に出られるような要素は、発言の中には見当たらない。
▼会見する小沢一郎1月23日(AP通信)
しかも、原資に関する小沢の説明は二転三転している。1週間前、民主党大会の際には、こう説明していた。
「私どもが積み立ててきた個人の資金だ」
23日の事情聴取後に配布した文書の記述は、その個人資金の詳細だという。だが昨年10月、読売新聞の取材に対して、陸山会が文書で回答してきた内容は、こうだった。
「4億円の定期預金を担保とした同額の借入金を原資としたものです」
この説明は、土地代金を支払った後に銀行から借り入れていることが発覚して完全に崩れた。それまで小沢側は平然と嘘を並べ立てていたのだ。更に3年前、平成19年2月の記者会見では、こう説明していた。
「陸山会の政治資金は税金ではなく、私を支援する方々から頂いた寄付金が原資であるということです」
政治献金での土地購入していることを表明していた。この説明が真相に近いようだ。もっとも「支援する方々」とはゼネコン幹部で「寄付金」とは、裏金そのものだった。
3年前の記者会見…その場しのぎのあの会見が、小沢ウラ金脈、更には民主党執行部にも暗い影を投げ掛けている。
【小澤一郎の黒い確認書】
平成18年暮れ、架空の事務所費計上をめぐって佐田行政改革担当相がスピード辞任。これをキッカケに、野党とメディアは事務所費問題をクローズアップし、当時の安倍政権を揺るがす事態になった。
▼平成19年2月20日の小沢会見
ここで問われたのは、政治資金の「出=OUT」の部分。常に注目される政治資金の「入り=IN」とは異なった視点からの追及だ。
その中、小沢一郎が購入した不動産を事務所費として計上している事実が浮かび上がる。その不動産こそが現在、虚偽記載が明るみに出た世田谷・深沢の約3億6,000万円の土地・建物だった。
陸山会が10億円を超す不動産資産を所有している事実に批判の声が上がると、小沢一郎は平成19年2月20日に会見を開いて透明性をアピールした。「小沢一郎」と「小澤一郎」が取り交わした確認書が話題になった会見である。
▼捏造が発覚した小沢の確認書
この小沢と小澤の確認書は、確定日付印もなく、当時から「本当に日付通りに作成されたのか?」という疑いの眼が向けられていたが、特捜部による捜査の過程で、捏造したものと判明した。
確認書は、透明性を訴えた小沢会見の直前に、慌てて捏造したものだった。これは西松事件で陸山会事務所から押収したパソコンのデータから実際の作成時期が特定できたという。
▼捏造書類で透明性を訴える小沢一郎
「確認書は私が作った」
会見で小沢一郎は、そう力説していた。自身の署名もあり「秘書が勝手に署名した」などと言い逃れる事は出来ない。確認書の日付は、平成17年1月7日。これは政治資金収支報告書の虚偽記載に合わせたものだった。
偽の確認書を作成した理由は、16年度に記載すると収支が赤字になり、辻褄が合わなくなる為だ。なぜ、赤字を計上してまで高額の不動産を購入したのか…動機と原資にフォーカスが当てられてしまう。
原資を隠す為に、小沢が系統的に偽装を行ってきたことは明らかである。政治資金のOUTの部分で付け焼き刃的な会見を開いたことが、後になって自らの主導を示す物的証拠となってしまった。
▼自民党による小沢不動産視察ツアー(産経)
更に問題なのは、この偽造書類を使った会見後、民主党側が攻勢に出たことだ。
【会見後に民主党&反日メディアが猛攻】
「偽物であれば私文書偽造。本物であれば法の抜け穴を知ってやったという確信犯になる」
小沢会見から3ヵ月後、自民党の松浪健太議員は、衆院予算委で確認書の信憑性を追及した。この発言に対して民主党側からは恫喝の声があがる。
「偽物と主張するならその証拠を出して言うべきだし『法の抜け穴をしている』との断定の仕方は極めて無礼だ」
こう発言したのは、当時、国対委員長代理だった平野官房長官で、民主党側は松浪議員の懲罰動議も衆院に提出している。実際は、偽造書類だったのだ。また偽造確認書で小沢が大見栄をきった直後、幹事長だった鳩山由紀夫は記者団に、こう評価していた。
「しっかり管理されている。大変素晴らしいことだ。結果として一点の曇りもない」
▼捏造会見を絶賛する鳩山幹事長(当時)
参照:民主党HP19年2月20日『小沢代表の事務所費公開「一点の曇りもない」鳩山幹事長、記者団に』
今になって「小沢に騙された」では済まされない。偽の確認書を用いた会見を受け、民主党など野党側は、事務所費問題での追及を加速。それに反日メディアも同調する。
「次は自民党が公表する番だ」(毎日新聞)
「さあ、どうする自民党」(朝日新聞)
参照:イザ1月23日『ほころび目立つ小沢氏の主張 3年前の釈明会見を検証する(阿比留記者)』
2月の小沢会見後、事務所費問題では3月に故・松岡農水相が矢面に立たされ、次いで後任の赤城農水相もメディア総ぐるみの激しい攻撃を受ける。そして、夏の参院選に雪崩れ込み、民主党が大勝…
▼定例会見を行う小沢一郎1月25日(産経)
嘘塗れの小沢会見が、反日メディアを中心に、民主党に勢いを与えたと言える。捏造会見が暴かれた今、どう責任を取るのか?その時に当選した参院議員は、あと3年以上も議席を持ち続けるのだ。
小沢が逮捕されたとしても、非改選の参院議席はそのままで、既に取り返しのつかない事態…
小沢の犯罪と同時に、民主党とセットになった反日メディアの選挙キャンペーンも改めて問い直す必要がある。
〆
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【Side Story】
小沢擁護派が捲し立てていた「検察リーク」説は、やや下火になってきたようですが、鳩山内閣が昨年末に、否定する政府答弁書を出していたことが判りました。
「検察当局においては、従来から、捜査上の秘密の保持について格別の配慮を払ってきたものであり、捜査情報や捜査方針を外部に漏らすことはないものと承知している」
参照:衆議院HP21年12月8日『検察庁による刑事事件に係る情報のリークに対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問に対する答弁書』
これは昨年11月30日に鈴木宗男が提出した質問主意書に対するものです。
参照:衆議院HP『情報のリークに対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書』
1月22日、足利事件の再審裁判に絡んで中井洽国家公安委員長が、懲りずにリーク説を主張ましたが、政府答弁書は閣議決定しているものなので、閣僚の発言として矛盾しています。
またリーク説を唱える小沢シンパの言論人にとっては、内閣を擁護するか、それとも小沢を援護するか…ジレンマになります。
参考記事:
■産経新聞1月23日【小沢氏会見】詳報(1)「検察官の質問に素直に答えた」
■読売新聞1月23日『小沢幹事長の公表文書全文<1>』
■読売新聞1月23日『政治献金→融資→個人資金…小沢氏の説明転々』
■イザ1月24日『政治の閉塞 平成の龍馬はいないのか』
■読売新聞1月23日『国家公安委員長「リークある」に中立危ぶむ声』
■毎日新聞1月23日『小沢幹事長:土地所有権の確認書 作成日が偽装と分かる』
「検察のやり方を容認できない。断固闘う決意だ」
満場の党員に対して小沢一郎がそう力強く叫んだのは、わずか1週間前のことだった。発言を素直に受け取った党員は、小沢が東京地検特捜部の事情聴取に応じるとは想像していなかっただろう。
1月23日夜、民主党幹事長は、絶え間なくフラッシュが閃く会見の席上にいた。
▼事情聴取後に会見する小沢一郎(AP通信)
「検察は公平公正な捜査を行ってほしいし、直接会って、私の知っているすべてを話した。勿論それで納得して貰えるという事ではないが、私の説明について真剣に聞いてもらった事は間違いないと思う」
特捜部の聴取要請から18日が経って漸く実現した小沢への直接の聴き取り。紀尾井町のホテル・ニューオータニの高層階で、それは4時間半に及んだ。
当初、小沢側は聴取後に文書を配布して終わりにする予定だったが、急遽、会見が行われる運びとなった。集まった報道陣は、300人以上。与党幹事長が絡んだ久々の大型疑獄事件に相応しい舞台だ。
▼会見場に殺到する報道陣1月23日(産経)
緊急会見を開いたのは、文書配布だけでは「説明逃れ」との声が高まるのを恐れた結果だ。また、一転して事情聴取に応じた背景にも、世論の風向きを変えようとする小沢側の意図が含まれていた。
しかし、小沢会見は付け焼き刃的なものだった。
【「秘書の独断」で逃げる浅ましさ】
4時間以上に渡った事情聴取で何が話されたのか…今の所、小沢側の説明しか出ていない。 小沢にとって不利益な側面が明かされず、情報は一方的だ。
小沢会見は、風向きを一気に変える事も可能だったが、小沢会見は金庫番3人の逮捕容疑である収支報告書への虚偽記載に関しては「分からない」「一任していた」「報告受けず」を連発、自らの関与を真っ向から否定した。
「私自身が帳簿や収支報告書を見たことはありません。担当秘書を信頼し、実務については一切任せておりました」
「具体的な事務処理については、私は関与していないので分かりません」
▼記者質問に答える小沢一郎(読売新聞)
切り取ったシッポをあっさりと見捨てる自己保身だ。己の身の潔白を主張する一方、金庫番の嫌疑に関しては弁明が疎かになっている。ちなみに、大久保容疑者の前任だった小沢の元政策秘書は、昨年の西松事件政界ルート初公判後、記者団にこう語っていた。
「秘書は細部にわたり、すべて小沢先生の命令に従っているだけだ」
例外があったとは考えられない。秘書が勝手にやったとするのは明らかな嘘で、そこに小沢の指示があったのは確かだ。しかし、その事実を検察側が澱みなく立証できるとは限らない。
また、23日の会見で小沢が 唯一語気を荒めたのは、裏金の授受に絡む部分だった。
【「複雑な処理」の合理的説明できず】
「私は、そのような不正なカネは水谷建設は勿論ですけれども他の会社からも一切受け取っていない」
焦点のひとつである4億円の原資に関しては、20年以上前に銀行から引き出した自宅の売却益、または、家族名義の口座から引き出して事務所の金庫に保管してあったカネなどと縷々説明している。
▼小沢側が報道機関に配布した文書(時事通信)
注目は、深沢の土地購入をめぐって複雑な処理がナゼ必要だったのかを合理的に説明できるか否かだった。だが小沢は、手持ち資金が潤沢にあったことを述べるに留まり、動機を語ることはなかった。
もし、小沢が23日の会見で、合理的な説明を提示することが出来たならば、局面は大きく変わったろう。しかし、小沢シンパが一気に反転攻勢に出られるような要素は、発言の中には見当たらない。
▼会見する小沢一郎1月23日(AP通信)
しかも、原資に関する小沢の説明は二転三転している。1週間前、民主党大会の際には、こう説明していた。
「私どもが積み立ててきた個人の資金だ」
23日の事情聴取後に配布した文書の記述は、その個人資金の詳細だという。だが昨年10月、読売新聞の取材に対して、陸山会が文書で回答してきた内容は、こうだった。
「4億円の定期預金を担保とした同額の借入金を原資としたものです」
この説明は、土地代金を支払った後に銀行から借り入れていることが発覚して完全に崩れた。それまで小沢側は平然と嘘を並べ立てていたのだ。更に3年前、平成19年2月の記者会見では、こう説明していた。
「陸山会の政治資金は税金ではなく、私を支援する方々から頂いた寄付金が原資であるということです」
政治献金での土地購入していることを表明していた。この説明が真相に近いようだ。もっとも「支援する方々」とはゼネコン幹部で「寄付金」とは、裏金そのものだった。
3年前の記者会見…その場しのぎのあの会見が、小沢ウラ金脈、更には民主党執行部にも暗い影を投げ掛けている。
【小澤一郎の黒い確認書】
平成18年暮れ、架空の事務所費計上をめぐって佐田行政改革担当相がスピード辞任。これをキッカケに、野党とメディアは事務所費問題をクローズアップし、当時の安倍政権を揺るがす事態になった。
▼平成19年2月20日の小沢会見
ここで問われたのは、政治資金の「出=OUT」の部分。常に注目される政治資金の「入り=IN」とは異なった視点からの追及だ。
その中、小沢一郎が購入した不動産を事務所費として計上している事実が浮かび上がる。その不動産こそが現在、虚偽記載が明るみに出た世田谷・深沢の約3億6,000万円の土地・建物だった。
陸山会が10億円を超す不動産資産を所有している事実に批判の声が上がると、小沢一郎は平成19年2月20日に会見を開いて透明性をアピールした。「小沢一郎」と「小澤一郎」が取り交わした確認書が話題になった会見である。
▼捏造が発覚した小沢の確認書
この小沢と小澤の確認書は、確定日付印もなく、当時から「本当に日付通りに作成されたのか?」という疑いの眼が向けられていたが、特捜部による捜査の過程で、捏造したものと判明した。
確認書は、透明性を訴えた小沢会見の直前に、慌てて捏造したものだった。これは西松事件で陸山会事務所から押収したパソコンのデータから実際の作成時期が特定できたという。
▼捏造書類で透明性を訴える小沢一郎
「確認書は私が作った」
会見で小沢一郎は、そう力説していた。自身の署名もあり「秘書が勝手に署名した」などと言い逃れる事は出来ない。確認書の日付は、平成17年1月7日。これは政治資金収支報告書の虚偽記載に合わせたものだった。
偽の確認書を作成した理由は、16年度に記載すると収支が赤字になり、辻褄が合わなくなる為だ。なぜ、赤字を計上してまで高額の不動産を購入したのか…動機と原資にフォーカスが当てられてしまう。
原資を隠す為に、小沢が系統的に偽装を行ってきたことは明らかである。政治資金のOUTの部分で付け焼き刃的な会見を開いたことが、後になって自らの主導を示す物的証拠となってしまった。
▼自民党による小沢不動産視察ツアー(産経)
更に問題なのは、この偽造書類を使った会見後、民主党側が攻勢に出たことだ。
【会見後に民主党&反日メディアが猛攻】
「偽物であれば私文書偽造。本物であれば法の抜け穴を知ってやったという確信犯になる」
小沢会見から3ヵ月後、自民党の松浪健太議員は、衆院予算委で確認書の信憑性を追及した。この発言に対して民主党側からは恫喝の声があがる。
「偽物と主張するならその証拠を出して言うべきだし『法の抜け穴をしている』との断定の仕方は極めて無礼だ」
こう発言したのは、当時、国対委員長代理だった平野官房長官で、民主党側は松浪議員の懲罰動議も衆院に提出している。実際は、偽造書類だったのだ。また偽造確認書で小沢が大見栄をきった直後、幹事長だった鳩山由紀夫は記者団に、こう評価していた。
「しっかり管理されている。大変素晴らしいことだ。結果として一点の曇りもない」
▼捏造会見を絶賛する鳩山幹事長(当時)
参照:民主党HP19年2月20日『小沢代表の事務所費公開「一点の曇りもない」鳩山幹事長、記者団に』
今になって「小沢に騙された」では済まされない。偽の確認書を用いた会見を受け、民主党など野党側は、事務所費問題での追及を加速。それに反日メディアも同調する。
「次は自民党が公表する番だ」(毎日新聞)
「さあ、どうする自民党」(朝日新聞)
参照:イザ1月23日『ほころび目立つ小沢氏の主張 3年前の釈明会見を検証する(阿比留記者)』
2月の小沢会見後、事務所費問題では3月に故・松岡農水相が矢面に立たされ、次いで後任の赤城農水相もメディア総ぐるみの激しい攻撃を受ける。そして、夏の参院選に雪崩れ込み、民主党が大勝…
▼定例会見を行う小沢一郎1月25日(産経)
嘘塗れの小沢会見が、反日メディアを中心に、民主党に勢いを与えたと言える。捏造会見が暴かれた今、どう責任を取るのか?その時に当選した参院議員は、あと3年以上も議席を持ち続けるのだ。
小沢が逮捕されたとしても、非改選の参院議席はそのままで、既に取り返しのつかない事態…
小沢の犯罪と同時に、民主党とセットになった反日メディアの選挙キャンペーンも改めて問い直す必要がある。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります
↓

****************
【Side Story】
小沢擁護派が捲し立てていた「検察リーク」説は、やや下火になってきたようですが、鳩山内閣が昨年末に、否定する政府答弁書を出していたことが判りました。
「検察当局においては、従来から、捜査上の秘密の保持について格別の配慮を払ってきたものであり、捜査情報や捜査方針を外部に漏らすことはないものと承知している」
参照:衆議院HP21年12月8日『検察庁による刑事事件に係る情報のリークに対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問に対する答弁書』
これは昨年11月30日に鈴木宗男が提出した質問主意書に対するものです。
参照:衆議院HP『情報のリークに対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書』
1月22日、足利事件の再審裁判に絡んで中井洽国家公安委員長が、懲りずにリーク説を主張ましたが、政府答弁書は閣議決定しているものなので、閣僚の発言として矛盾しています。
またリーク説を唱える小沢シンパの言論人にとっては、内閣を擁護するか、それとも小沢を援護するか…ジレンマになります。
参考記事:
■産経新聞1月23日【小沢氏会見】詳報(1)「検察官の質問に素直に答えた」
■読売新聞1月23日『小沢幹事長の公表文書全文<1>』
■読売新聞1月23日『政治献金→融資→個人資金…小沢氏の説明転々』
■イザ1月24日『政治の閉塞 平成の龍馬はいないのか』
■読売新聞1月23日『国家公安委員長「リークある」に中立危ぶむ声』
■毎日新聞1月23日『小沢幹事長:土地所有権の確認書 作成日が偽装と分かる』
この記事へのコメント
売国勢力の手に落ちた日本が次はシナや朝鮮の手に落ちるかどうかの極めて重大な局面にありますが、アネモネさんのブログの再稼動は我が方が10万の援軍を得たような感じで、非常に勇気が湧いてきます。どうぞお力添えをお願い申し上げます。
私は小沢はかなり追いつめられており、東京地検も時効前に在宅起訴に踏み切ると思います。中途半端な手打ちは地検の自殺行為ですから(^^)。
NHKは25日、視聴者コールセンターに勤務していた70歳代の男性担当者が、視聴者からの問い合わせに対し、「(東京地検からの)リークはあり得る」と回答したため、22日付で契約を打ち切ったと発表した。
NHK広報部は「思い込みによる自らの考えを独断で回答した不適切な対応」と、その理由を説明している。
問い合わせは、今月16日夜に教育テレビで放送された、小沢一郎・民主党幹事長の政治資金をめぐる手話ニュースに関してのもの。視聴者との応答記録から不適切発言が発覚した。
担当者は報道経験のない元NHK職員。1996年から、コールセンター業務を受託する「財団法人NHKサービスセンター」に1年ごとの契約で雇用されていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100125-OYT1T01045.htm
>捏造会見が暴かれた今、どう責任を取るのか?その時に当選した参院議員は、あと3年以上も議席を持ち続けるのだ。(アネモネ)
アネモネさん、凄い!。そう言われれば、そうですね。
『小沢一郎から小澤一郎の確認書』は、法人格を持たない政治団体「陸山会」が土地を購入する為に、便宜上、小沢一郎の名義で土地を購入するだけで、その土地の所有権などの一切の権利は、小沢本人には存在していない。と(もう一人の?)小澤一郎に確認すると言う「嘘の様な」確認書でした。
法律の事は疎いのですが、この確認書自体には何の法的拘束力は無いそうです。つまり、小沢がこの土地を私有物として事実上所有しても、罰則規定が無いとの事。
但し、小沢自身の署名がある以上、今回西松建設絡みで押収されたPCから、その「小沢一郎から小澤一郎への確認書」の作成日時に偽りがあった事は、有印私文書偽造に当たるとか?
それに「小沢一郎・小澤一郎確認書」に署名した以上、一連の土地取引に関して、『秘書が勝手にやった。自分は知らなかった。』は絶対に通用しません。小沢、もうダメポ!ですねw。
冒頭に戻りますが、確かに、その捏造書類を手にした小澤・・・w、もとい小沢一郎会見以降、自民党は完全に防戦一方になりました。捏造書類会見以降起こった事象は、全て無効ではないのか?この責任は、民主党よりもテレビ業界に、より重い責任があるのでは無かろうかと。
民主党、そしてテレビ業界、中川昭一と松岡利勝を返してくれよ。と言いたいですね。
>小沢がこの土地を私有物として事実上所有しても、
→小沢がこの土地を「私有財」として事実上所有しても
「権利能力なき社団」である陸山会は登記ができませんから、代表である小澤個人が登記を行ないます。登記時に売買契約書の提出が求められますから、売買も小澤個人が行ないます。このような方法は不動産業界ではごく普通に行なわれている事です。小澤が死亡したときにも相続は発生しないことを税務当局も認めていますし、相続登記をせずに次の代表者に移転登記ができることを法務局も認めています。陸山会の預金通帳を担保にして小澤個人が銀行から借りた金で土地を購入したのも、法務局や税務当局に実際は陸山会の売買であり土地である事を示す為の証拠にしたのでしょう。このようなことは小澤や石川には分からないことで、登記の専門家に聞けば、いいことです。
陸山会が使用する事務所のための土地を小澤個人が買って登記するということは、偽装でもなんでもありません。一般人が分からないのはあたりまです。だから専門家がその手続きをやっているのです。説明受けても分からないと思いますよ。
小澤の購入(ただちに仮登記)から小澤の登記まで2ヶ月の間があいた理由はいろいろあるでしょう。農地は農民しか所有出来ませんから農地転用の手続きが必要だったのも事実です。売り主が、会計上翌年に税務申告したいといったかもしれません。仮登記のまま30年も放置される農地は日本中でごまんとあります。2ヶ月程度の期間があいても、大騒ぎする様なことではありません。確認書は素人に分かりやすく事情を説明する為のものでしょう。なくても権利関係に影響はありません。
いろいろな資金疑惑を語るのは自由ですが、この件についてはなにかを追求するのはどこからみても無理です。