和製・原子力潜水艦発進せよ…海のシルクロード防衛

核論議が立ち往生する中、中共軍の潜水艦も不穏な動きを続けている。我が国が海洋国家として延命するには大和印の原子力潜水艦が不可欠だ。
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【第七艦隊トップの緊急会見】

米海軍の揚陸艦が15日、広東省の中共海軍基地に入港した。19日から海南島沖で米中合同の演習が行われるためだ。民間の船を救助するという想定の小規模訓練だが、なぜ、その直前に米海軍は中共に強い不快感を表したのだろうか…

先月26日に沖縄沖でキティホークが中共軍の潜水艦に追尾され、射程内の8㌔まで接近された。通常ならあり得ない事態だ。キティホークはセブンス・フリート(米第七艦隊)の中核となる空母であり、指揮命令系統もここに集中している。

この事件は13日に米国のワシントン・タイムズ紙がスクープし、それを受けてセブンス・フリートを率いるファロン司令官がマレーシアで緊急記者会見に応じている。通常の対応ではなかった。
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ファロン司令官は会見で、危険な状況にあったことを明らかにすると共に、こう続けた。

「今後も不測の事態が起こる可能性もある」

かなり強い警告だ。

スクープを報じたワシントン・タイムズ紙は有名な一流紙ワシントン・ポストとは別物だが、ペンタゴン・諜報筋からのリークが多いと言われる。

米海軍との素早い連携は怪しい。何かウラがあると見る。

より深刻が事態が起こっていたのではないか?

何よりも、複数の護衛艦にまったく気が付かれずに、セブンス・フリートの本丸に接近できる能力も実力も、中共の潜水艦にはないはずだ。

【中共海軍に負ける日】

今回、異常接近したのは99年にお目見えした「宋」級潜水艦だった。三角測量で対象の方位を的確に判別できるフランク・アレイ・ソナーが搭載されたシナ初の潜水艦だが、取り分け静粛化が進んだものではないと言う。
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中共海軍は急速に潜水艦の世代交代を進め、ロシアに8隻も発注したキロ級潜水艦は既に7隻までが引き渡されている。このキロ級潜水艦は静粛性が高く、我が国にとっても危険な存在となる。

2004年11年に起きた領海侵犯事件で逃げ続けたのは「漢」級潜水艦で、SSN=攻撃型原子力潜水艦に分類されるものだったが、これは静粛性が低く、発見しやすい艦だった。

間もなく中共海軍は最新鋭の原潜type093を就航させる予定だ。
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海上自衛隊と中共の潜水艦対決はほぼ拮抗していると専門家は指摘するが、最新鋭の攻撃型原潜が登場したら、いよいよパワーバランスは崩れる。

【海のシルクロードが危ない】

キティーホークへの接近事件でも明らかになったように、東シナ海を「戦争の海」へと変えているのは中共だ。

そして連中が照準を付けているのが台湾であり、沖縄である。

我が国はここで二つの問題に突き当たる。

一つは東に膨らむ中共海軍の軍拡傾向だ。

第一列島線と第二列島線と云う中共海軍が進める戦力の展開海域の問題だ。公にされたものではないが、領海法制定は第一列島線を想定したものであった。
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そして中共は我が国の沖ノ鳥島にもクレームをつけ始めたが、それは第二列島線を意識したものだ。

もう一つの問題はシーレーン防衛だ。

シーレーンは海域ではなく、海に引いたラインで、交易路と言った方が判り易い。

「シーレーン」という表現はどこか軍事用語の香りがして一般的ではないように見受けられる。

日本にとって必要不可欠な「現代の海のシルクロード」といった表現が分かり易い。

石油もアセアンからの輸入品も、このラインで運ばれて来る。当然、多くの輸出品も逆の方向を辿る。主なコースは2つ。

コース1
ペルシャ湾からマラッカ海峡を抜けて台湾の南を回る

コース2
インドネシアの東を抜けてフィリピンの南を回る

このうち便利なコース1は中共軍の第一列島線の完全に内側に入ってしまう。非常時には簡単に封鎖され、我が国の生命線は断絶状態に陥るだろう。

その為に、今、シーレーン防衛の重要性が再び問われ始めているのだ。

【中曽根航路帯の末路】

シーレーン防衛の元になったのは70年に時の中曽根防衛庁長官が提唱したいわゆる「中曽根航路帯」だ。
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当時の中曽根長官は勇ましく、こう語っていた。

「いまの尖閣諸島、沖ノ鳥島、南鳥島。その範囲においては敵の潜水艦の跳梁を許さない」

それから36年…

尖閣諸島の北海域では、わが物顔で敵潜水艦が跳梁跋扈しているではないか。

断固として中共軍に対抗する軍事力を保持しなければならない。時間的に余裕はないのだ。海自には対潜哨戒機は充分な数があるが、潜水艦はどれも息継ぎが必要だ。

そこで…我が国が原子力潜水艦を持てるか、思案してみた。

【韓国製の原子力潜水艦が誕生か】

多少、慌てているのは、韓国が国産の原潜開発に乗り出しているからだ。

韓国海軍は、ドイツ製のチャン・ボゴ級潜水艦の国産化を打ち出したが、その推進力が曖昧になっている。予算額の大きさから原子力である疑いが濃厚だ。

由々しき事態である。

かつて米軍が硫黄島のすり鉢山に星条旗を立てたように、我が軍は竹島を奪還して日章旗を翻さねばならない。

そんな思いもあって、原子力潜水艦を持てないか、唐突に考えてみたのだが…

核論議とは無関係で、あくまでも単なる推進力の問題。ディーゼルかハイブリットか、原子力か…といった感覚だが、当然、反日メディアから袋叩きにあうだろう。

理屈の通じない相手である。

そこで、子供騙しのアイデアだ。

【謎のレーニン号をモデルに】

原子力を駆動力にしたものは潜水艦だけとは限らない。

ロシアにはソ連の時代から原子力砕氷船があるのだ。
その歴史は古く59年に世界初の原子力船が建造された。それが「レーニン号」と名付けられた砕氷船だったのだ。
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しかし、なぜ原子力だったのか…

理由としては凍結した海域での貨物輸送を補完するためのようだった。しかし、その後の評判は芳しくなく、今は忘れ去られていることから、勢いで造ったとしか考えられない。

それでも、平和利用風なのが良い。

我が国では海保が2隻、海自が1隻の砕氷船を持っている。有名なのは南極観測船「しらせ」だろう。
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ちょうど良いかも知れない。

異常気象を原因を探る名目で南極観測の必要性を訴え、長期の観測が不可欠であることを強調。重油やディーゼルでは超長期間の活動継続は難しい…

その際、安定した推進力として原子力の利用を提起するのだ。あくまでも原子力砕氷船の目的は気象観測。環境変化を徹底調査する為である。

技術的には簡単だが、果たして世論が許すか…

いきなり原潜を建造するよりハードルは低いはずだ。
もちろん原潜に載せ換えることを目標に予め小型設計にしておく。有事の足音が聞こえてきたら、直ぐに潜水艦に装備して、原潜の誕生だ。

【和製・原子力潜水艦、発進】

タイムリミットは迫っている。

シーレーン防衛の為、中韓の原潜に対抗する為に、最低でも10隻は必要だろう。

米国から購入…という安易な道を選んではいけない。我が国の技術力なら最高レベルの原潜が造れるはずだ。

建造するのは佐世保重工業や石川島播磨などコワ面の大企業に一任する。政界への根回しもお得意だろう。

非核三原則など関係ないのもいい。推進力に関してはノーフォローだ。原発と同じ理由である。

残るは放射性物質の取り扱いをめぐる規制法だ。
↓膨大にある
http://www.nucmext.jp/lawlist/contents01.html

この悩める点については以前の『日本核武装のロードマップ』でも取り上げ、放射性物質の移動だけでも規制法で厳しく禁じられている、と指摘した。

A地点→B地点
倉庫→倉庫に移動させるだけでも大変。

…と判断していたが、そうでもない。

細かい運搬の取り決めがなされているのは、平成12年の総理府令第124号だ。

反戦屋がウルサい原子炉等規制法を大幅改定する必要はないかも知れない。

総理府令など手強い相手ではない。突破できる。

案外ハードルは低いように思えてきた。

東シナ海に向けて…
和製・原子力潜水艦、発進せよ。

            〆
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この記事へのコメント

まさる
2006年11月17日 12:09
こういう状況の中で「無防備都市宣言」の活動をしたり、迎撃ミサイル配備をピケを張って阻止しようとする人達がいます。北朝鮮や中共を喜ばせるだけの、全くあきれた行動です。
沖縄は知事選の行方しだいでは中共の手に落ちる可能性も否定できません。そうなったら沖縄のチベット化です。
マルコおいちゃん
2006年11月17日 17:41
原子力砕氷船のアイデア、いいと思います。反日ファシズムは、きっとmisapplicationと言うにきまってますが、政治力で押し切ればいいだけです。
モトイ
2006年11月17日 17:49
ここに来るのが日課になりました。
アネモネさんの思考が新鮮で、よく勉強されてるなあと思います。
応援クリックしてますので、これからも頑張ってくださいね。期待してます!
平成退屈男
2006年11月17日 17:51
実に名案だ…推進力としての原子力利用。電力として原子力を既に利用している。その延長線上でモノを考えるだけのことですよね。

いつもながらアネモネさんの発想は冴えていらっしゃる。安倍内閣の頭脳としてご活躍いただきたい。
アネモネ
2006年11月17日 18:13
>まさる様
「無防備都市宣言」には脱力してしまいますね。警察に「もっと厳重な警備をしろ」と要求しているのは社民党本部だったりしますから、お笑いです。
▼沖縄県知事選の行方が心配だ…潜水艦事件は追い風にならないだろうし、反日女が当選したら、ピンチです。
アネモネ
2006年11月17日 18:16
>マルコおいちゃん
ご足労、乙であります。
原子力と聞いただけで連中は脊髄反射しますから、必ず悪用だ、と叫ぶでしょう。ここは是非、佐世保重工業に頑張ってもらいたい。
アネモネ
2006年11月17日 18:19
>モトイさま
ご支援、ありがとうございます。拙いブログです。時折、確信犯で意味不明?の主張を声高に叫んだりしていますので、御勘弁下さい!宜しくお願いします。
アネモネ
2006年11月17日 18:24
>平成退屈男さま
いらっしゃいませ。間もなくイザ版に同内容をアップします。セブンスの旗艦はブルーリッジだった…司令本部が第七艦隊にあるのは「サイド7」の話かも。こっそり訂正しつつ、冗漫な部分をはぎ取ってアップします。
むつ
2006年11月18日 00:26
原子力砕氷船むつを忘れてしまわないで
アネモネ
2006年11月18日 00:54
>むつ様
なんと既に日本には原子力砕氷船があった…情報有り難うございます。
知らなかったなあ。
74年就航だそうで、関連の本も出ていますね。少しトラブルがあって現役引退したもの、確かに実現されていた。ということは法律的にはまったく問題ない?ならば再度、新型船を設計して密かに小型駆動機を開発することは可能。原潜載せ変えも妄想ではない。
keios
2006年11月18日 05:24
間違っていたらごめんなさい。 最近どこかのブログでハイブリッドエンジンの潜水艦を開発中とかの記事を読んだ覚えが。これだと原子力よりもっと静かで安全とか。
アネモネ
2006年11月23日 18:54
>keiosさま
コメント遅れてすみません!
主な推進機関が原子力とディーゼルの2種類なのが不思議でした。静音設計のロータリーとかあっても良いのに聞いたことがありません。
YAMAHAなら最新鋭のエンジンを造ってくれそうなんですが、どうでしょうか。

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