堂々たる外交デビュー戦…中共が拉致問題で屈服

安倍首相の外交デビューは醜悪な赤絨毯を踏みしめながらも実に堂々たるものだった。中共が拉致事件で解決に向けた協力を約束するという大きな成果があった。一般紙が無視するこの中共の大転換を斬る。
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【中共が拉致解決で協力約束】

日中首脳会談を終えて記者会見に臨んだ安倍首相は、中共指導部が拉致問題の解決に向けて大きく方向転換したことを明らかにした。

「この機会に私より拉致問題についても我が国の立場を説明し、先方の理解を得たと考えている」

これは安倍首相が、WSJ紙の記者質問に答えたものだ。
実際に中共側がどう反応したのか、讀賣新聞によると胡錦濤らは

「拉致問題について理解し、協力していく」

と述べたようだ。画期的である。
一般紙は殆ど報じていないが、後日、政府から詳報が出されるだろう。何よりも中共のトップから直接約束を取り付けた事実は大きい。

【これまでの陰湿な妨害】

これまで拉致事件の扱いについて中共は、6カ国協議と平行して日朝が個別交渉することには渋々同意していたが、内政不干渉を盾にして無視し続けてきた。
余りにも非協力的だったのだ。

拉致事件をめぐる中共の最近の見解をチェックする。

▼04年2月 曽慶紅国家副主席

「日本の立場はよく理解しているが、6者協議は核問題が中心だ。拉致問題はぜひ日朝両国の会談の中で話を詰めてもらいたい」

これは訪中した日中友好協会との会見で述べたものだ。

▼昨年9月6日秦剛報道官

「日朝両国で話し合いを進め、妥当な解決方法を見出すことを望む」

ミサイル乱射後、中共はやや軟化する気配を見せた。

▼今年7月27日 

クアラルンプールで開かれた日中外相会談の席で李肇星外交部長(外相)は「6か国協議の枠内で扱って良いと考えている」との見方を示し、従来の「6か国協議は核問題を議論する場で、拉致問題は日朝間で話し合うべきだ」との立場を修正。
日本側は「中国の対応に前向きの変化が見られる」と期待感を滲ませた。

▼今年8月28日

拉致事件について学者らとの懇談を予定し、北京を訪れた「救う会」代表団に対して全ての懇談のキャンセルが通告された。
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中共外交部は「どのレベルでも会えない」と日本大使館を通じて述べ、政府として拒絶する方向を表明している。

▼今年9月19日 秦剛報道官

「拉致問題は日朝両国が交渉を通して解決すべきだと考えている」
「過去の不幸な歴史を清算し、懸案事項を処理するという日朝平壌宣言の精神に基づき、両国間で問題を解決してほしい」

7月に中共は態度を軟化させたものの、それ以降は一転してこれまで以上の冷淡な姿勢を示した。

特に半月余り前の外交部の姿勢はこれまで以上に突き放したものだったと言える。
胡錦濤らは、安倍首相が拉致事件をキーに世論の支持を受けに総裁に登り詰めたことを理解しているのだろう。

拉致被害者家族会の方々も、さぞ喜ばれていると思う。
拉致事件について明確な方向転換を示した言質を取れた点のみでも安倍首相訪中を高く評価できる。

中共には、お馴染みの売り言葉を贈ろう。

「言葉だけではなく、行動で示せ」

【靖国戦争の果てに】

最大の“政治的障害”として中共が因縁を付けてきた靖国参拝について、安倍首相はこう述べた。

「私はこの問題が外交的に問題化している為、参拝するかしないかを明らかにしないことにしている。今後は適切に対処したい」

中共側はこれを受け入れたようだ。これまで中共は一貫して“不参拝表明”にこだわっていた。
安倍首相の「明言せず」の方針を受け入れたものと判断できる。
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これを受けて“靖国参拝問題”を敢えて政治問題化していた我が国の売国メディアが、どう豹変するのか、じっくりと拝見させてもらおう。

また、安倍首相の「明言せず」との方針について「政治家が態度を曖昧にするのは許されない」…と痛烈に批判していた加藤紘一や多くの反日言論人は、これまで同様の主張を繰り返すのか?

仮に、言説を翻して中共が日中会談で示した不干渉の立場に追従するのならば、中共の完全な走狗と認定させて頂く。
胡錦濤らは権力基盤を強化する為に、「飼い犬」達を路頭に迷わせてしまったようだ。

一方で今度は、保守層の側から安倍首相の「参拝明言せず」に対して苦言が呈される可能性もあるが、安倍首相は心配する必要はない。
国民の有志がこぞって靖国に参拝する。小泉前首相の強い意志によって、靖国神社は新たな地位と誇りを築き上げた。
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核心的な保守層は自らの決意を示すべく、九段の参道に赴くだろう。

【堂々たる外交デビュー】

多くの識者が「現時点では」といったエクスキューズを使って安倍訪中を語るだろう。支那が巧妙な罠を周到に準備し、地雷を廃止しているのは明らかだ。

なにしろ5年前の小泉前首相の訪支では江沢民がこんなホメ言葉を送っていたそうだ。

「歴代の日本首相の中で一番話のわかる首相だ」

連中は一夜で態度を豹変させる。

更に、安倍政権に揺さぶりをかけるべく、我が国の売国メディアを通じ、日本政府を困惑させる首脳会談の裏情報をリークするだろう。週刊誌も同様に「舞台裏で驚愕の…」といった見出しで、中共のリーク情報を拡散すると見られる。

今回の北京訪問で安倍首相が、極悪中共軍の衛士が担え筒をする中、赤絨毯を温家宝と一緒に歩く姿は、不愉快で不愉快で見るに耐えられなかった。
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それでも堂々たる外交デビューだと喝采を送りたい。

5年前の小泉訪中では、わずか6時間の滞在で、小泉前首相は盧溝橋や抗日記念館に連行され、“侵略”の言葉を含む屈辱的な声明の発表を強要されたのだ。

また、歴代総理の訪中で“手土産”を持参しなかった首相は皆無といってい良い。手土産とは円借款であり、ODA供与の確約である。

全ての日本国首相が札ビラを見せながら、土下座外交を繰り返していたのだ。恐らく外務省サイドは今回も何らかのプレゼントを袖の下に隠していただろう。

しかし、今会談では表面上、安倍首相は現ナマ入りの鞄を手にせず、中共暗黒指導者の序列1位~3位と対面を果たした。

30年以上続いた日本の対中屈辱外交の歴史に大きな一歩を示すものである。

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この記事へのコメント

多馬
2006年10月10日 03:21
安倍政権… まあ、スタートはこんなもんでしょう。
不満な点も見うけますが、そこそこ手堅くやってるようです。

それにしても、野党とマスゴミのネガティブ・キャンペーンは凄かった。
副産物として、連中の思考の根底が「反日」である点、歴然でしたが(笑

安倍氏の嫁サンについても…
パッパラパーの韓流ヲバサンだと勘違いしてましたが、これもマスゴミの情報操作だったらしい。
アネモネ
2006年10月10日 04:45
>多馬さん
売国メディアの目標は、安倍政権と緊密な拉致被害者家族会も黙らせることにある、と見ています。
世論の声を受けた市民団体から非難された経験が今までないのだとか…
幹部には総連シンパが残っていますからね。
萩市民
2006年10月10日 14:50
支那の犬である朝日その他の聞屋達は尚も靖國についての言及を続けるのでしょうか?そうした場合困るのは中国でしょうが・・・。
空気を読まずにそうした場合の自爆を期待しているのは私だけでありましょうか(笑)
アネモネ
2006年10月11日 00:12
>萩市民さま
訪中と北の暴走で『朝日』が涙ぐんでいることを願っています。
それでも、中共が反靖国キャンペーンで子飼のマスコミに肩すかしを食らわせたとしたら、次は飼い犬に別のエサ(リーク情報)を与えるかも知れませんね。