時代がその男を求めていた…国防こそ最大の福祉

司馬遼太郎が好んで使った表現がある。「時代がその男の登場を待っていた」或は「時代はその男を求めていた」…安倍政権の誕生は正にそんなフレーズが似合うものだ。
画像

【ナゼ権力闘争は起きなかった?】

今年6月16日、通常国会の実質的な最終日に小泉首相(当時)は異様な発言をしていた。

「大事な総裁選挙が待っています。暑い夏になるでしょう。自民党にとってはかなりきつい権力闘争になると思います」

首相が公の場で「権力闘争」といった言葉を使うのは尋常ではない。この時点で前首相は総裁選で党内が大荒れになると想像していたのだろうが、結果はまったく違った。

実弾(カネ)が乱れ飛び、票の奪い合い、多数派の切り崩し工作などが行われるのが自民総裁選の日常的な風景であった。しかし安倍総裁誕生の過程は、マスメディアで伝えられる通り、後半は無風の状態だった。

その大きな要因は無論、8月22日の福田康夫の不出馬表明だが、それに先立つ7月5日の「テポドン威嚇乱射」が既に安倍首相登壇を決定付けていた、とするのが永田町ウォッチャーの定説だという。

日本を取り巻く危機的な現状が、安倍首相の登場を求めていたのだ。
画像

やや乱暴に表現すると、内政重視型の総理総裁は求められていなかったのだ。この点が内政改革を旗印にした小泉政権と安倍政権との決定的な違いである。

では、国民は安倍政権に何を求めたのか?

【ならず者国家が政権の産みの親】

世論調査では「安倍新政権への期待」として年金・医療など社会保障面での取り組みがトップに挙げられている。
だが根拠もなしに「それは違う」と断言しておこう。

国民が抱く漠然とした危機感や不安感が安倍政権誕生を後押ししたのだ。

危機感の先には、北朝鮮の金正日独裁体制があり、軍拡を続けながら我が国に尊大な態度を示す中共独裁政権がある。そこから国防=安全保障の重要性が国民にインプットされたのである。

戦後半世紀以上、こうした他国による攻撃は具体的に想定されることがなかった。冷戦構造下ではソ連が仮想敵国として想定されていたが、核ミサイルを首都圏に向けて放つことも、北海道に突如として軍事侵攻して来ることも半ば夢物語でしかなかった。

国防に関わる問題意識を問う土壌は存在しなかったのだ。米国の核の傘の下で、政権与党は社会政策に取り組み、経済の浮沈に気を配っていれば良かった。

まことに暢気な時代である。

ところが冷戦終結から10年を経て、わが国は他のヨーロッパ先進国とは異なり、残存する強圧的軍事国家に囲まれているという地政学的な問題が鮮明になった。

EU諸国で治安機関が国家の武装集団に襲われたケースは近年皆無だ。
しかし、わが国の海上保安機関に向けては、PRG7が至近距離から放たれたばかりである。
画像

大方のマスメディアは、日本を取り巻く現状が他の先進諸国と大きく異なっていることに気付きながらも直接は語らない。拡大する中共の軍事的脅威は90年代には隠されたままだった。

【たかが経済たかが社会保障】

いま、安倍政権に求められているのは経済政策ではない。
藤原正彦が言うように「たかが経済」である。社会保障も政策によって劇的な変化が起こるものではない。
年金制度が5年おきに改定されると同様にマイナーチェンジを繰り返せば良い。

大胆に言えば、それらの問題は関係閣僚と優秀な官僚に丸投げし、安倍首相は喫緊の課題である国防=安全保障に全力を傾けるべきである。

「国防こそが最大の福祉政策である」とは至言だ。決して奇を衒った言い回しではない。

国家の最大の責務は、国民の安全と財産を守ることにある。国政の責任者は絶えず危機を予見し、これを積極的に排除しなければならない。

ひとたび国土が陵辱されれば、高度な福祉も年金受給も、先進医療も何ら役に立たない。

【安物の平和をゴミ箱に】

わが国では、国難を鋭敏に感じて、危険の排除に努めようとする政治家や評論家に対して、一部の組織された市民が「ファシスト」「軍国主義者」と呼んで痛烈な非難を浴びせてきた。冷戦時代の太平の世ならば致死量に満たない毒でしかなかったが、枠組みが異なった現在では許されない。
画像

連中の最終的な意図が他国による日本への侵攻をセットするに過ぎないことは今や誰の目にも明らかになってきている。精神的な部分では、その歪んだ意図はまんまと成功していた…と言っていいかも知れない。

安倍首相の北朝鮮への揺るぎない姿勢を見る時、他方で危険を積極的に排除する意思は、我が国の“獅子身中の虫”である陰湿な護憲団体等にも向けられるのではないか。

いわゆる「国内の北朝鮮」だ。

改憲の準備作業は公明党の妨害によって多少の遅れが懸念されるが、安倍首相は今国会で教育基本法改正を目指す。恐らく、それは小泉前首相が想定した法制化のコースとは意味合いが異なり、国家観を直接的に問い掛けるものになるはずだ。

未だに強固な組織力を誇る日教組を始め、護憲派を標榜するプロ市民集団などと全面対決になる可能性がある。その際、国論を二分しないまでも、これまでになかった本質的な論争が巻き起こる。

日本国の総理が他国と向かい合う前に、国内の敵と対峙しなければならないのは、実に悲劇的だ。

しかし、時代の要請で安倍首相は誕生した。

マスメディアに封印されてきたサイレントマジョリティーは支持し、加担するだろう。

護憲派の非国民に贈っておきたい言葉があった…

「平和な時代に平和を唱えることは容易い」

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • louis vuitton outlet

    Excerpt: 時代がその男を求めていた…国防こそ最大の福祉 東アジア黙示録  /ウェブリブログ,????????????????????????????????????????????, ?????????????.. Weblog: louis vuitton outlet racked: 2013-11-09 23:12