毒井戸は埋めてしまえ…安倍首相訪中の衝撃度

衝撃的な展開だ。中共の横暴で凍結されていた日中首脳会談が来週にも実現することが明らかになった。中共の姿勢変化は何を意味するのか…そして、安倍首相の対中戦略とは?
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目次:1【 速報~電撃訪中の衝撃】2【 安倍政権のアジア外交姿勢とは】3【小泉訪中の屈辱的観光コース】4【毒井戸は埋めてしまえ】

【速報~電撃訪中の衝撃】

1日午後7時過ぎに共同通信が「安倍首相8日訪中」の速報を出した。更に時事通信も午後9過ぎに速報。
他の新聞社は現在(同23時)までに後追い記事を発表していない。恐らく政府筋からではなく中共側が通信社にリークしたものと推測される。

******(共同=20時発)****
安倍晋三首相が8日、北京を訪問し、胡錦濤・中国国家主席や温家宝首相と会談することが1日、分かった。中国側は会談に応じる方針をすでに日本側に伝えている。日中関係筋が明らかにした。安倍首相は9日には韓国を訪問、盧武鉉(ノムヒョン)大統領と会談する。日本の首相の訪中は2001年10月の小泉純一郎前首相以来で、日中首脳会談は昨年4月のジャカルタ以来となる。
******(引用おわり)*****

第三国で開かれる首脳会談と、相互訪問に結びつく訪中又は訪日による首脳会談とでは大きく意味が異なる。いきなり、安倍首相が北京に足を踏み入れるのだ。

安倍首相が近く訪韓するとの見方は、 先週末までに複数のメディアが報じていた。週明け8日前後にソウルを訪問する可能性濃厚としたものだった。これは中共に対するひとつのアクションと見ていたが、一転、ソウルの前に北京を訪問することになった。

異例の事態である。

共同の当該記事でも伝えているが、8日からは中共の今年最大の政治イベント6中全会(中国共産党第16期中央委員会第6回全会)が4日間の日程でスタートする。この期間中に首脳会談が設定されるのは、正に異常である。
いったい中共の内部でどのような劇的変化が起こったのか?

共同は記事の中で以下の要因を指摘している。

▼新政権誕生で関係改善へ向け姿勢転換

▼上海閥弱体化で胡政権内の対日強硬論低調

▼外務次官級協議での回答に北京がGOサイン

簡単に直前までの経過を補足する。

☆安倍自民総裁が誕生した直後の9月21日に扇参院議長の10月訪中が決定。これは呉邦国(序列2位)による招請の形式。

☆翌々23日から都内で訪日中の戴秉国らによる外務次官レベル協議が行われ、APEC(於ハノイ、11月)の首脳会議を利用した日中首脳会談が模索される。
戴秉国は協議結果を北京に持ち帰り、中共指導部で討議された模様。

☆28日には都内ホテルで国慶節の祝賀レセプションが開かれ、安倍内閣閣僚6人を始め、3野党の代表らが参加。
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外務次官レベルの協議で、一気に訪中まで結びつくとは考えられない。報道発表された次官級協議の内容とは別に、以前から安倍政権の発足直後に訪中する道筋が付けられていたと考えるのが自然だろう。

【安倍政権のアジア外交姿勢とは】

麻生外相は留任記者会見で、新たなアジア外交として民主国家インドへの接近を強く滲ませている。
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安倍首相は所信表明演説で「ASEANなどの民主国家と協力し、自由の輪をアジアに広げ、価値観を同じくする国の首脳と戦略的対話を展開する」と述べていた。

「民主国家」という概念を強く打ち出した背景には、一方で中共独裁政権を牽制する狙いがあった。この点で、安倍政権は田中角栄元首相の中国寄りな姿勢に疑義を挟んだ「福田ドクトリン」を発展継承するものと読んでいた。
つまり、北京を避けてASEANや印豪への歴訪をアジア外交の出発点にする可能性が高いと想定していたのだ。

その意味で、安倍首相が就任後初の外国訪問に北京を選んだことは、全くの想定外、異例の展開である。当記事のリード部に「安倍首相の戦略とは?」と記したが、恥ずかしながら、その戦略的な部分はまだハッキリと見えていない。

よりによって、6中全会の開幕日に中南海を訪れるというのだ。安倍首相の意思よりも、胡錦濤の戦略的な意図が強いのではないか。つまり、中共指導部への強い牽制だ。安倍訪中の衝撃度はかえって日本よりも中共内部の方が激しいのではないだろうか。

一方で、今年夏、小泉前首相の靖国参拝をめぐって、中共の走狗となって反対の声を上げ続けた売国メディアは、北京に煮え湯を飲まされたばかりが、自らが見当違いの主張を繰り返した事実を国民の前にさらけ出すことになろう。

【小泉訪中の屈辱的観光コース】

日本国総理の北京訪問は、2001年10月の小泉訪中に遡る。反日新聞が言う「アジア外交の空白」とは丸5年間、首相が訪中しなかった経緯を「問題あり」と非難するものであった。

だが、5年前に行われた小泉訪中は、実に無惨なものだった。

小泉前首相は、中共の言うがままに屈辱的な観光コースへ連行される。北京郊外の盧溝橋と「中国人民抗日戦争記念館」への見学が日程に組まれ、中共の下部組織メディアはこれらを大喜びで大々的に報じた。

小泉前首相は盧溝橋の記念館に到着後、論語から引用して「忠恕」と揮毫する。
(忠=真心、恕=思いやり)
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更に記者団に対して取り返しのつかない発言をする。
「侵略によって犠牲になった中国の人々に対し、心からのお詫びと哀悼の気持ち」を表明したのだ。

小泉訪中では、江沢民、朱鎔基との会談、上記の屈辱的な観光も含め、わずか6時間のスケジュールの中で全てが進められた。

言うまでもなく、日帰り訪中であった。安倍首相の訪中日程は現在、報じられている限りでは不明だが、翌9日にはソウルで日韓首脳会談が開かれる見込みだ。
さて、北京で一泊するのか、ソウルに向かうのか?日程的には北京に宿をとる可能性が高い。
(時事は8,9両日と報道)

また小泉訪中は事務訪問であって公式訪問ではない。安倍訪中はどういった扱いになるのかも重要である。

【毒井戸は埋めてしまえ】

媚中派議員・田中眞紀子が外相時に北京を訪れた際、日本のメディアはこう伝えた。

「中国は井戸を掘った人を決して忘れない」

これは中共指導部の言葉をそのまま伝えたものだ。「井戸を掘った人」とはもちろん田中角栄を指す。

その発言は「中共様には恩人を忘れない深い思いやりがある」と意訳され、日本に広められた。
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中共にとって、金権政治の立役者・田中角栄が掘った井戸からは巨額のODAや円借款というカネが溢れ出て来た。一方の旧経世会(田中~橋本派)にとっても裏金という御褒美が沸き出る有り難い井戸だった。

しかし多くの国民にとって、その井戸から汲み上げられた“利益”は殆ど無いに等しかった。

更に、日中国交正常化から34年を経た今、その井戸には「毒の水」と「臭気」しか残っていないことは明白である。

そんな毒をこれ以上、日本国民に飲ませてはならない。

安倍首相は今回の訪中にあたって、まず、毒の湧き出る井戸を埋めて欲しい。
汚れた井戸を封印して欲しい。

そして、まったく新しい井戸を掘る必要がある。

善良な日本国民はその新たな井戸が、虐げられる支那民衆の涙で溢れて枯れることがない、と知るだろう。

******************
執筆を終えた現在でも他紙の追っかけはないようだ。
〆切(午前1時頃)ギリギリだ。
あすの各紙朝刊は特落ちか?
2通信社の速報が先走った可能性(誤報)もあるが、後段の内容を鑑み、エントリ公開に踏み切った。

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この記事へのコメント

多馬
2006年10月02日 18:54
このニュースは
ここで初めて知りました
その後、産経homepageで確認

中川秀直(DNA)と言い… 危ふきかな、安倍政權
アネモネ
2006年10月02日 20:49
>多馬さん
中共指導部が2通信社を使って意図的にリークしと判断できます。新聞各紙は官邸クラブがその日のうちにウラを取れず、確認が遅れたようですが、ちょっと策略の匂いを感じますね。