虐殺映像を公開…中共軍がチベット難民狙撃の瞬間
9月30日にネパール国境ナンパ・ラ峠で起きた中共軍兵士によるチベット難民の虐殺事件で13日、登山家が偶然に映した狙撃の瞬間映像が公開された。
中共側の説明とまったく異なる事実が現在、ネットで公開されて波紋を広げているようだ。
「MountEverest.net」
http://www.mounteverest.net/news.php?news=15182
(↑動画は起動しにくい)
YouTubeにも入った。こちらの方が軽い。
【nangpa pass shootings in Tibet】
http://www.youtube.com/watch?v=kiF44Wu20Zg
非常に心苦しいが、狙撃の瞬間を捉えた映像の一部を連続キャプ画像で見て頂きたい。
(先頭のチベット人を狙撃↓)
(倒れた瞬間↓)
(最後尾のチベット人も狙撃)
(体格から子供と判断できる)
*隊列の先頭と後尾を狙うのは、混乱を生じさせる為のゲリラ戦法だ。
*特に、最後尾にいたのは子供である。中共の兵士は無防備な子供を狙ったのだ。非道極まりない。
(狙撃手は尾根から照準をつけた↓)
ビデオを撮影したのはルーマニアの登山家セルゲイ・マテイさんだ。
セルゲイさんによると中共軍兵士は「チベット人は犬かネズミや、ウサギのように撃たれた」と告白している。
前後するが、この事件は10月7日に大紀元時報(日本語版)が伝え、更に13日になって産經新聞と朝日新聞がほぼ同時に記事を出稿している。
要約すると、30日、ネパールに越境しようとしていたチベット難民約70人が中共の警備兵から発砲を受け、少なくとも2人が死傷、数十人が行方不明になっている…と報じている。死亡したのは17歳の尼僧との報道もあった。
BBCは10月初め「トラックに乗っていたチベット人が撃たれた」と一報を伝えていたが、実際には、画像が解き明かす通りだった。
【狙撃された子供は密輸団?】
この虐殺について朝日新聞は「新華社」情報をそのまま伝えている。それによると、不法出国を図ろうとしたグループが勧告に従わず、集団で攻撃してきた為に発砲したという。
映像を見れば、それが虚言であることは一目瞭然だ。
また中共外交部の劉建超報道官は、虐殺に関して「関知せず」とコメントしているようだが、虐殺に手を染めた兵士らは「奴らは蛇頭に率いられた密輸団と売春婦だ」と罵ったという。
更に「チベット人側が発砲したので応戦した」とも伝えられている。
そうした中共側の事実捏造が映像の公開で暴かれたことになる。
一方、行方不明になった数十人のチベット難民について、ある目撃者は「中共軍兵士がクレバスに投げ込んだ」とも証言している。
こうした被害の確認は、チベット系の人権団体が鋭意取り組んでいる。追って、事実関係が更に明らかになるだろう。
【目撃者には日本人もいた?】
中共によるこの非道は、多くの登山家が見守る中で起きたようだ。ロイターは少なくとも40人が虐殺を目撃していた、と報じている。
ある日本人の登山マニアは「NACアルペインラウンジ」という登山愛好家の掲示板に登山隊の証言として次のように書いている。
「事件当時、チョーオユー(*注1)には約300人の登山者がいて、約50人がABC(*注2)でこの惨劇を目撃した」
「(発砲した)兵士が言うには…彼らは難民ではなくインドに出稼ぎに行く不法出国者たちで、日常的行われていることだ。こんなことは世界のどこでもある話。当局が五輪向けに、不法な出稼ぎを取り締まっただけ」
この登山隊参加者の話は、政治的な意図がないこと、専門用語を使っていること、などから情報精度が高いと判断できる。
*1=チョモランマに近い高峰
*2=アドバンスベースキャンプ
【撮影者は映像を隠して下山した】
やや混乱して書いているが、事件はナンパ・ラ峠のチベット側で発生したとみられる。
写真に映っている兵士は国境警備隊員とだけ解説されている。大紀元によると発砲後、40人が保護され、カトマンズを目指したと言う。
恐らく、その他のチベット難民は拘束されたか、登山家の証言であったようにクレバスに落とれた可能性が高い。この事件での犠牲者は最大で30人と推測される。
無事に逃げ延びた難民がカトマンズでUNHCRに保護されていれば良いが、現在、ネパールは中共との友好関係を深めており、安心できない。
同じように、惨劇を目撃した登山家たちも中共軍兵士から圧力を受け、事件直後は匿名を条件に通信社に語っていたと言う。
発生から二週間後の13日になって映像が公開されたのも、そうした背景がのあるだろう。
映像を撮影したセルゲイさんは、ネパールからの出国を無事果たした後に、公開に踏み切ったと考えられる。
【この虐殺は氷山の一角に過ぎず】
惨劇の舞台となったナンパ・ラ峠は標高5800mの地点にあり、チョモランマの脇に位置し、400年以上前からチベットとインドの交易路として使われてきたと言う。
同じ地点で3年前にも同様の虐殺事件が起こり、日本の登山家が目撃しているようだが、証言にもあるように日常的に中共軍のスナイパーが展開し、ネパールに逃れようと雪山を登るチベット人を狙撃していると想定される。
この映像が撮影されたのは偶然で、事件は氷山の一角に過ぎないだろう。
数年前にインド北部のマクロードガンジという町で実際にチベットから逃れてきた若い夫婦に会ったことがある。その際に、どのルートを抜けてきたのか訊ねたのだが、ネパールという単語しか分からなかった。
今回、それを激しく思い出した。
チベット人がインドやネパールに脱出できる峠は限られている。
1959年の早春にダライ・ラマ14世法王猊下らの一行が中共の魔の手から逃れて脱出を果たしたのはブータンの東に位置するカルポ峠だった。
この峠は5000mほどで標高が低く中共当局が最も監視を強めているポイントだ。
また、2000年に若き活仏カルマパ17世がチベットを脱出したルートは今も極秘にされてる。
中共によるチベット不法占領と植民地政策が続く限り、今回の映像にあったような悲劇は絶えない。
そして、余りにも巨大化した中共に対し、わが国も含め国際社会は沈黙したままだ。
この映像が更に波紋を広げることを願う。
********************
【side story】
上記のサイトにある映像はうまく起動できない。数回に一回開く程度だった。
尚、映像の中でセルゲイさんは二人が殺されている、と発言しているように聞き取れるが、どうか?
一部で翻訳の拙さからミスや事実誤認があるかも知れない。訂正して頂ければ幸いです。
それにしても朝日が記事の校正をしていた13日夜の段階でこの映像は公開されていたと考えられる。個人で簡単に辿り着けたのだ。新華社の報道を一方的に伝えるのは片手落ちだろう。
日本のクオリティーペーパーもこの程度だ。
最後に、映像の解説は何語だろう?
〆
中共側の説明とまったく異なる事実が現在、ネットで公開されて波紋を広げているようだ。
「MountEverest.net」
http://www.mounteverest.net/news.php?news=15182
(↑動画は起動しにくい)
YouTubeにも入った。こちらの方が軽い。
【nangpa pass shootings in Tibet】
http://www.youtube.com/watch?v=kiF44Wu20Zg
非常に心苦しいが、狙撃の瞬間を捉えた映像の一部を連続キャプ画像で見て頂きたい。
(先頭のチベット人を狙撃↓)
(倒れた瞬間↓)
(最後尾のチベット人も狙撃)
(体格から子供と判断できる)
*隊列の先頭と後尾を狙うのは、混乱を生じさせる為のゲリラ戦法だ。
*特に、最後尾にいたのは子供である。中共の兵士は無防備な子供を狙ったのだ。非道極まりない。
(狙撃手は尾根から照準をつけた↓)
ビデオを撮影したのはルーマニアの登山家セルゲイ・マテイさんだ。
セルゲイさんによると中共軍兵士は「チベット人は犬かネズミや、ウサギのように撃たれた」と告白している。
前後するが、この事件は10月7日に大紀元時報(日本語版)が伝え、更に13日になって産經新聞と朝日新聞がほぼ同時に記事を出稿している。
要約すると、30日、ネパールに越境しようとしていたチベット難民約70人が中共の警備兵から発砲を受け、少なくとも2人が死傷、数十人が行方不明になっている…と報じている。死亡したのは17歳の尼僧との報道もあった。
BBCは10月初め「トラックに乗っていたチベット人が撃たれた」と一報を伝えていたが、実際には、画像が解き明かす通りだった。
【狙撃された子供は密輸団?】
この虐殺について朝日新聞は「新華社」情報をそのまま伝えている。それによると、不法出国を図ろうとしたグループが勧告に従わず、集団で攻撃してきた為に発砲したという。
映像を見れば、それが虚言であることは一目瞭然だ。
また中共外交部の劉建超報道官は、虐殺に関して「関知せず」とコメントしているようだが、虐殺に手を染めた兵士らは「奴らは蛇頭に率いられた密輸団と売春婦だ」と罵ったという。
更に「チベット人側が発砲したので応戦した」とも伝えられている。
そうした中共側の事実捏造が映像の公開で暴かれたことになる。
一方、行方不明になった数十人のチベット難民について、ある目撃者は「中共軍兵士がクレバスに投げ込んだ」とも証言している。
こうした被害の確認は、チベット系の人権団体が鋭意取り組んでいる。追って、事実関係が更に明らかになるだろう。
【目撃者には日本人もいた?】
中共によるこの非道は、多くの登山家が見守る中で起きたようだ。ロイターは少なくとも40人が虐殺を目撃していた、と報じている。
ある日本人の登山マニアは「NACアルペインラウンジ」という登山愛好家の掲示板に登山隊の証言として次のように書いている。
「事件当時、チョーオユー(*注1)には約300人の登山者がいて、約50人がABC(*注2)でこの惨劇を目撃した」
「(発砲した)兵士が言うには…彼らは難民ではなくインドに出稼ぎに行く不法出国者たちで、日常的行われていることだ。こんなことは世界のどこでもある話。当局が五輪向けに、不法な出稼ぎを取り締まっただけ」
この登山隊参加者の話は、政治的な意図がないこと、専門用語を使っていること、などから情報精度が高いと判断できる。
*1=チョモランマに近い高峰
*2=アドバンスベースキャンプ
【撮影者は映像を隠して下山した】
やや混乱して書いているが、事件はナンパ・ラ峠のチベット側で発生したとみられる。
写真に映っている兵士は国境警備隊員とだけ解説されている。大紀元によると発砲後、40人が保護され、カトマンズを目指したと言う。
恐らく、その他のチベット難民は拘束されたか、登山家の証言であったようにクレバスに落とれた可能性が高い。この事件での犠牲者は最大で30人と推測される。
無事に逃げ延びた難民がカトマンズでUNHCRに保護されていれば良いが、現在、ネパールは中共との友好関係を深めており、安心できない。
同じように、惨劇を目撃した登山家たちも中共軍兵士から圧力を受け、事件直後は匿名を条件に通信社に語っていたと言う。
発生から二週間後の13日になって映像が公開されたのも、そうした背景がのあるだろう。
映像を撮影したセルゲイさんは、ネパールからの出国を無事果たした後に、公開に踏み切ったと考えられる。
【この虐殺は氷山の一角に過ぎず】
惨劇の舞台となったナンパ・ラ峠は標高5800mの地点にあり、チョモランマの脇に位置し、400年以上前からチベットとインドの交易路として使われてきたと言う。
同じ地点で3年前にも同様の虐殺事件が起こり、日本の登山家が目撃しているようだが、証言にもあるように日常的に中共軍のスナイパーが展開し、ネパールに逃れようと雪山を登るチベット人を狙撃していると想定される。
この映像が撮影されたのは偶然で、事件は氷山の一角に過ぎないだろう。
数年前にインド北部のマクロードガンジという町で実際にチベットから逃れてきた若い夫婦に会ったことがある。その際に、どのルートを抜けてきたのか訊ねたのだが、ネパールという単語しか分からなかった。
今回、それを激しく思い出した。
チベット人がインドやネパールに脱出できる峠は限られている。
1959年の早春にダライ・ラマ14世法王猊下らの一行が中共の魔の手から逃れて脱出を果たしたのはブータンの東に位置するカルポ峠だった。
この峠は5000mほどで標高が低く中共当局が最も監視を強めているポイントだ。
また、2000年に若き活仏カルマパ17世がチベットを脱出したルートは今も極秘にされてる。
中共によるチベット不法占領と植民地政策が続く限り、今回の映像にあったような悲劇は絶えない。
そして、余りにも巨大化した中共に対し、わが国も含め国際社会は沈黙したままだ。
この映像が更に波紋を広げることを願う。
********************
【side story】
上記のサイトにある映像はうまく起動できない。数回に一回開く程度だった。
尚、映像の中でセルゲイさんは二人が殺されている、と発言しているように聞き取れるが、どうか?
一部で翻訳の拙さからミスや事実誤認があるかも知れない。訂正して頂ければ幸いです。
それにしても朝日が記事の校正をしていた13日夜の段階でこの映像は公開されていたと考えられる。個人で簡単に辿り着けたのだ。新華社の報道を一方的に伝えるのは片手落ちだろう。
日本のクオリティーペーパーもこの程度だ。
最後に、映像の解説は何語だろう?
〆
この記事へのコメント
映像が公開されていたのですね。お知らせくださりありがとうございます。
中南海ノ黄昏さんのところに、このビデオのナレーションをざっくり翻訳したのを投稿させていただいてます。間違いなどありましたら、ご指摘いただけるとうれしいです。
大変お世話になっております。
今回の事件は、いつも穏やかなチベット系のブログで話題になっていました。新聞社等からの続報はないようですね。
素早い翻訳、恐れ入ります。知りたかったのがVTRのナレーションでした。どうようなスタンスで報じているのか、詳しく分かりました。
続報はまるきり無いのですが、事件発生時の状況をまとめてみようと考えています。誠にご無礼と存じますが、その際に果科さまの翻訳を拝借致したいと考えています。またiza版にも援用する考えです。ご了承願えれば幸いです。
ご好意、有り難うございます。ルーマニア語はイタリア語に近いとも聞きますが、私など見当もつきません。必ず記名入りで使用させて頂きます。
果科さまの知的財産を損害していると考えられます。本当に恐縮です。
チベット弾圧、なりふり構わない状態ですね。
中国政府が一体チベットの何を抹消したいのか理解できません。
ここが一番事件に着いてよくまとまっていると思ったので。。。チベット問題を知らない旅行者が多いことなどは残念です。チベットの現状を多くの人にきちんと認識してもらいたいと思っています。宜しくお願いします。
どうぞ、どうぞ、お構いなく。この映像の存在を出来る限り多くの日本人に知って貰いたいと考えています。多少…と言いますか、英訳のミスや、この日までに不明だった事実関係で整合性の取れない部分もあるかと思いますが、映像に映し出されているものは明白な事実です。宜しくお願い致します。
情報有り難うございます!
2ちゃんの入り口にさりげなく付けられた映像案内…すごいですね。ショッキングな映像ですが、より多くの人の眼に触れられる事になりそうです。しかも、日本語訳も登場しているとは驚きです。少しでも多くの日本人がチベットの悲劇と中共の暴力性について知り、我が国から非難の声が澎湃と巻き起こることを願っています!
いつも利用してる「Googleニュース」で、“チベット”や“ルーマニア”この事件のキーワードを入れても、記事が殆どヒットしないのですが。。(^_^;)
私の気のせいだといいんですけど??!
http://news.google.com/nwshp?ned=jp
日本でも情報操作・・・??
こんにちは。グーグルニュースで検索してみたところ…ホントにヒットしませんね。jan janの記事が引っかかるだけ。きょう未明に産経webで北京発の詳報が入ったのですが、ナゼか検索ではあたらず…怪しい、怪しい。
ちなみに、今回の虐殺事件、22日の産經新聞ではなんと1面で扱っています。更に2面の関連記事ではさりげなくyoutubeの案内も!
返礼コメントを忘れていました。TBして頂いたブログ様には全てTBを返したつもりですが、不備がありましたら、申し訳ありません。
それにしてもTV報道は「テレ朝」以外、まだ聞かないですね。前にもコメントしましたが、ルーマニアのTV局に連絡するだけで簡単に廉価(たぶん1000ドル以下)で購入できるはずなんですが、報じないのは中共への配慮としか原因は考えられません。特に五輪マラソンの放映権で飼い犬になっているのがTBS!
↑『公明党が中国へ行ってチベット問題を問えるか?』
と言う質問に対して公明党議員は........
中国の圧力?
チベットは中華民国の領土との記述が
あるみたいですよ。
http://www.haixiainfo.com.tw/7197.html
http://72.14.235.104/search?q=cache:f9tcJmJrRusJ:www.haixiainfo.com.tw/7197.html+%E8%A5%BF%E8%97%8F%E3%80%80%E5%9C%8B%E6%B0%91%E5%A4%A7%E6%9C%83&hl=ja&ct=clnk&cd=5&gl=jp&lr=lang_zh-TW
海峽資訊網
千年回首:西藏主權歸屬大事記
來源 光明日報 2008-04-07 10:43:23
1927年,中國國民黨在南京組建國民政府,
並於1931年召開國民會議,
十三世達頼喇嘛和九世班禪額爾徳尼均派出正式代表參加。
這次國民會議制訂的《中華民國訓政時期約法》總綱第一條規定:
西藏是中華民國的領土。
西藏地方政府和班禪的行政機構堪布廳的代表,
還參加了南京國民政府於1946年召開的國民大會。
そして1931年に国民会議を開いて、
13世のダライラマと9世の 班禪額爾徳尼 は皆、正式代表を派遣して参加しました。
今度の国民会議の制定の《中華民国訓政時期暫定憲法》の総則の第一条の規定:
チベットは中華民国領土です。
チベット地方政府と班禅の行政機関のラマ僧庁の代表は、
また1946年に南京国民政府が開催する国民大会に参加しました。