言論の自由をめぐるパラドックス

【こんなパラドックスを思いつきました】

「言論の自由を訴えるコミュニスト」

意図が伝わるかどうか…
言論を弾圧しなかった共産国家がこれまで一つもなかったという史実が前提だ。
翻して言えば、こうも言えるかも…

「言論の自由を守るためには、まず共産主義者の言論を封じる」

以前、横浜事件の再審のニュースを見ていてふと思いついたパラドックスだが、共産主義者の言論が広まって革命が起きたら、即、言論は弾圧されることになる。
革命政権は、その誕生の瞬間から革命防衛に乗り出さなければならない。

言論の自由を守るには予防的にコミュニストの言論を封殺することが一番なのではないか?

もちろん、これは確信犯的な暴論だが、反戦サヨク市民が「言論封じを許すな!」などと言っているのを見ると、そこには大きな矛盾が潜んでいるように思える。

毎日新聞にまたそんな話題が掲載されていた。

加藤氏実家放火:石坂啓さんら「言論へのテロ」で声明
画像

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060906k0000m040091000c.html

反靖国キャンペーンで敗走した売国妄言派の数少ない反撃手段は、加藤邸の焼き討ち事件だった。
大騒ぎするほどの言論弾圧事件にはどうしても見えないのだが…
組織的な背景もなく、容疑者も家の中に人が居ないのを確認してから放火したと供述しているし…野村秋介が起こした河野邸焼き討ちに比べたら、性質が違い過ぎる。

問題なのは、声明を出した人々だ。

【言論封じを強行した国立市長】

代表格の石坂啓は漫画家で『週刊金曜日』の編集委員である。さらに、北朝鮮独裁国家の支持者。
もちろん北朝鮮が言論の自由を守っているなら良いが、逆だ。世界最悪レベルの言論弾圧国家である。

上原公子・東京都国立市長は、かつて『新しい歴史教科書』を推薦した市の教育委員再任を拒否して話題になった人物。
権力で言論の自由を押し潰した張本人だ。
権力を嵩にかけた言論弾圧が最も醜いことを当人は自覚しているのか?

こんな連中の妄言をNHKまで垂れ流すとは、まさに毒電波。ちなみ彼らが、人類史上最大の言論弾圧機関=中共に対して非難することは決してない。
誠意を持って言論の自由が大切だと思うのであれば、隣にある中共の今の弾圧システムを非難すべきだろう。

逆に、こうした連中は、今、言論の自由の恐ろしさに震えているのではないか?
田原総一朗や鳥越俊太郎などが、ネット空間で広がる自由な言論に強い危機感を持っていることが、その証左だ。

次に、本気で言論弾圧に立ち向かったケースを紹介したい。
文革が進行している最中に、猛反発した文学者がいた。

【文革を糾弾した三島声明の覚悟】

中上健次や柄谷行人が、湾岸戦争開始時に文学者の賛同者を集めて「反戦声明」を出したことがある。
文学者の声明は高度に政治的なもので、社会に与える影響は小さくない。
ただし、この「反戦声明」は戦争勃発時に一部で高まった反戦気運に便乗したものに過ぎなかった。

ところが、時代の空気に抗って文学者が声明を出したことがあったのだ。

昭和42年、 三島由紀夫・ 川端康成・石川淳・安部公房の4人が支那の文化大革命に対して糾弾声明を発表する。
今では想像もつかないが、当時、文革は「革命がおわっても革命を続ける…」などと評価されていたという。
紅衛兵が“反革命分子”を吊るし上げ、知識人の処刑を繰り替えし、寺院を破壊したうえで貴重な文献を焼き捨てていたことなど、当時の日本国内で知る者は皆無に等しかった。文革の狂気と悲劇は後々、国際社会に伝えられていったものだったのだ。

その中、北京でひとりの文学者が糾弾される。
郭沫若(かく・まつじゃく)だ。
日本への留学後、政治活動に身を投じ、戦後は中国共産党の政務院副総理にまで登り詰めた人物だという。
文学や史学の専門家であった郭について三島由紀夫はかねてから尊敬の念を抱いていたのだろう。

その郭沫若が自己批判をさせられ、失脚したのを知った三島は激怒する。詳しい情報はなくとも三島は文革の破壊的な性質を直感していたに違いない。

三島は「言論弾圧許すまじ」と直ちに声明文を起草し、作家仲間に呼びかけて発表する。

しかし、賛同したのは結局、川端ら3人だけだった。
元日共党員で思想的に三島と異なっていた安部公房が意を汲んで立ち上がったのは、当時の雰囲気からすれば勇気ある行動だったろう。

【言論封じへの文学者の決意表明】

以下がその声明文。三島らしく格調高く、凄みがある。

   「文化大革命に関する声明」

 昨今の中国における文化大革命は、本質的には政治革命である。百家争鳴の時代から今日にいたる変遷の間に、時々刻々に変貌する政治権力の恣意によって学問芸術の自律性が犯されたことは、隣邦にあって文筆に携はる者として、座視するには忍ばざるものがある。

  この政治革命の現象にとらはれて、芸術家としての態度決定を故意に保留するが如きは、われわれのとるところではない。われわれは左右いづれのイデオロギー的立場をも超えて、ここに学問芸術の自由の圧殺に抗議し、中国の学問芸術が(その古典研究をも含めて)本来の自律性を恢復するためのあらゆる努力に対して、支持を表明するものである。

 われわれは、学問芸術の原理を、いかなる形態、いかなる種類の政治権力とも異範疇のものと見なすことを、ここに改めて確認し、あらゆる「文学報国」的思想、またはこれと異形同質なるいはゆる「政治と文学」理論、すなはち、学問芸術を終局的には政治権力の具とするが如き思考方法に一致して反対する。
          
【イデオロギーを超越した原理の発動】

「左右いづれのイデオロギー的立場をも超えて…」と宣言している部分が重要だ。
この声明が政治思想を超えた論理であり、原理であり、純粋な精神の発露であることを大前提にしている。

先に見た加藤事件に絡む声明では、まずイデオロギー的な立場が最優先されている。
そもそも動機が邪悪で、余りにも幼稚だ。

「言論」をオモチャにしてるような輩に、この「反文革声明」の精神性の高さが分かるだろうか?

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