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zoom RSS ムン・ジョンウンの幕間狂言…南鮮を見舞う白色テロ

<<   作成日時 : 2018/05/01 02:46   >>

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板門店にあったのはトークではなくモノローグ。文在寅は北の代弁者を超え、金正恩と同化した。数度目となる「和平ムード」の先には、南鮮を覆う白色テロと半島の赤化統一が待つ。
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DMZに闖入した北の狂犬と南の駄犬。白昼堂々のグロテスクな交尾を檻の中で眺めていたであろう1組の男女がいる。前大統領のパク・クネと元大統領の李昭博だ。

46人が死亡したコルベット撃沈、23人が死傷した延坪島砲撃。2人が脚を吹き飛ばされた木箱地雷の爆破…事件当時の南鮮軍最高司令官は揃って拘置所に収容され、貧相な食事で空腹を満たす。
▽拘置所に移送される李昭博3月23日(聯合)
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対して数十人を死傷させた敵軍の将は、褒められ、称えられ、豪華なディナーにご招待。罪の軽重を問うまでもなく、朝鮮半島では善と悪、味方と敵が入り混じり、白黒反転しているかのようだ。

板門店で3代目を出迎えた文在寅は、手を繋ぎ、境界線の南側に誘った。気色悪い腐向けパフォーマンス。珍妙なのは、続いて3代目が文在寅を北側に招き入れたシーンだ。何の意味があるのか?
▽板門店の境界を跨ぐ文在寅4月27日(代表撮影)
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確かに北朝鮮トップの南入りはトピックに違いないが、文在寅は過去にガッツリ北朝鮮入りした経験を持つ。2004年の離散家族再会事業で、北朝鮮・金剛山を訪問しているのだ。

当時、首席秘書官だったことから権力濫用との批判も出た模様だが、今となっては訪朝エピソードが紹介されることもない。血筋をめぐるタブーの領域に分け入ってしまうのか…
▽北朝鮮を訪問した文在寅2004年6月(東亜日報)
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文在寅の両親は、北朝鮮中部・興南(フンナム)の出身で、氏族の発祥地=本貫は北地域。一方の金正恩は大阪・生野の血統で、その源は済州島だ。

ここにもあったモノクローム反転。南の大統領が実は北側のトレースで、北の首領が半島最南端の特異な島に由来する。3度目の南北首脳会談は、逆しまの世界の邪まな出し物だった。

【「戦争は終わった詐欺」の系譜】

「南北は経済協力を通じ、民族経済を均衡的に発展させ、社会・文化・環境など諸般の分野の協力と交流を活性化させ、互いの信頼を強めていくことにした」

歴史的な共同宣言である。これで半島冷戦の時代は完全に終焉した。南と北の指導者が世界に向けて宣言した協力関係の構築に、水を挿す者の気が知れない…ただし、署名文書の日付は2000年6月だ。
▽相互信頼の強化を確約した2人’00年6月(AFP)
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この後、北朝鮮は首脳宣言など糞喰らえとばかりに軍事挑発を先鋭化させる。2006年7月にはテポドン2を含む7基の弾道ミサイルを乱射。3カ月後に初の核実験を強行した。

「南と北は軍事的な敵対関係を終息させ、朝鮮半島で緊張緩和と平和を保障するため緊密に協力することにした」

ついに朝鮮戦争は長い長い休戦状態から終戦に至った。もう核もミサイルも駐留米軍部隊も不必要。南北指導者の歴史的な大英断に異議を唱える者の気が知れない…因みに文書の日付は2007年10月だ。
▽敵対関係の終結宣言した2人’07年10月(ロイター)
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この後、北朝鮮は5回に渡る核実験を行い、SLBMを含む各種弾道ミサイルの試射を繰り返す。盧武鉉と金正日が手を取り、誓い合った和平への道とは何だったのか。

「南北は緊張状態を緩和し、信頼の雰囲気を造成に向けて相互に中傷・誹謗せず、大小に関わらず武装挑発を行わず、不意の軍事的衝突を防止する為の積極的な措置を取ることに合意した」

少々くどくなってきたが…素晴らしい宣言だ。もう朝鮮戦争は遠い過去の物語である。南北首脳の決意と覚悟を疑う者の気が知れない。で、文書が取り交わされた日付は1972年7月。46年前である。
▽平壌で南鮮特使を歓待する金日成'72年(聯合)
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他にもUN同時加盟を受けて1992年に発表された「南北基本合意書」。核再処理施設やウラン濃縮施設の非保有を誓った「半島非核化共同宣言」などの合意文書がある。

滑稽なのは、その度に親北メディアが「歴史的な和平」と絶叫し、総連の劇団員が感動に咽び泣くシーンを伝えてきたことだ。今回で打ち止めではく、数年後にも同様の報道がリピートされかねない。

【狂犬と駄犬が演じた幕間狂言】

「両首脳が手をつないだのが印象的です。歴史的な光景に、テレビ中継を見ていた朝日新聞の編集局でも大きな声が上がりました」

親北勢力が“歴史的”と連呼することは予想の範囲内だが、それ以上に捏造紙の中枢部は異様な高揚感に包まれていた模様だ。多くの記者にとっては自ら出身地の問題でもある。
▽プレスセンターはソウル近郊に“隔離”4月27日(聯合)
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「注目を集めたのが平壌の有名レストラン『玉流館』名物の平壌冷麺。食材や製麺機を平壌から持ち込んだ上、店の料理人を板門店に派遣…」(4月27日付け毎日新聞)

紙面で詳しく紹介するのは、夕食会のメニュー。また遅れて登場した生野血統の実妹・金与正については一挙手一投足を報じた。五輪開会式を上回る熱の入れ方、お祭り騒ぎである。
▽夕食会で揃った生野血統の兄妹4月27日(代表)
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内外のメディアが、パフォーマンスをメーンに詳報した理由は、実に簡単だ。「4・27板門店宣言」が余りにも中身のないものだった為である。予想を超す内容の無さこそ、世界を驚愕させた。

’92年の「半島非核化共同宣言」では核統制委員会の共同設置で合意。具体的な検証作業として、相互の査察実施にまで踏み込んだ。しかし、板門店宣言では「核」というキーワードそのものが消え去った。

「私から要請したことについて、しっかり提案をして頂いた」
▽記者団に答える安倍首相4月29日(産経)
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安倍首相は4月29日、板門店会談で拉致問題への言及があったことを明らかにした。この日、文在寅と行った電話会談で判明したという。金正恩の反応など詳しい中身は公にされていない。

それでも意外ではある。板門店宣言に登場する「人道問題」は、相も変わらず離散家族の再会事業に限定された。盧武鉉と同じく、文在寅の経歴である元人権派弁護士とは、反体制派・親北派の偽称だ。
▽2人きりの密談風演出(代表)
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一方、過去の首脳宣言で重要な位置を占めた「共同事業」に関する文言も消えた。工業団地設立や共同漁労水域の設定など、その実態は、南鮮からの貢ぎ物だった。

今回はUN制裁下であることから、文在寅が勝手に提供することは出来なかったのだ。新たなプレゼントの
なき首脳会談。それが中身をスカスカにし主な要因だ。
▽記念植樹はポプラではなく松4月27日(代表)
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金正恩にとって文在寅は、米朝会談に向かう赤絨毯に等しい。南北のじゃれ合いは、メーンの舞台を前にした幕間狂言に過ぎなかった。

【幻想ではなかった釜山赤旗論】

会談を前に文在寅は金正恩の代弁者に成り下がっていたが、今や2人は不可分で、一個の人格と見做しても良い。キム・ジェイン或いはムン・ジョンウン。板門店から聞こえたのは対話ではなく、独り言だ。

「差し当たって文在寅大統領は今秋、平壌を訪問することにした」

その“板門店モノローグ”で唯一とも言える外交合意が、文書の末尾に記されていた。北の狙いは核・ミサイル開発の時間稼ぎ。駄犬の訪朝リザーブで、3代目は当初の目的を達成した。
▽モラトリアム延長に成功し帰国4月27日(代表)
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米朝会談が不調に終わっても、文在寅は必ず平壌に飛ぶ。第4回南北首脳会談の開催決定は最終的で不可逆だ。今秋までに南鮮外交部長ら複数の政権幹部が平壌詣でを繰り返すだろう。

固有名詞が極端に少なく、抽象的な表現ばかりが踊るポエムのような宣言文書。成果に疑問を投げ掛けるメディアも散見されたが、最大の一致点は文字化されず、表面に滲み出ることはない。
▽生中継を視聴する南鮮人4月27日(新華社)
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「統一に向け、南の連合制案と北側のゆるやかな段階での連邦制案が、互いに共通性があると認めた」

18年前の第1回首脳会談で提起された2タイプの連邦国家制。それぞれの将来像には隔たりがあるが、文在寅が同調するのは、北主導の統一案「高麗連邦共和国」だ。

金大中と違い、文在寅は本物の極左である。金正恩は共産国家の生産性の低さなどを体験的に知る。しかし、文在寅は未だに共産主義の信奉者と推量する。滑稽な逆転現象が、ここにもあった。
▽右側が熱心な共産主義者4月27日(代表)
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冷戦時代、日米の伝統保守派は「釜山に赤旗を立てるな」をスローガンに南鮮を支援したという。約30年を経た今、危惧は現実となった。共産主義の防波堤は半島南部に後退している。

大統領選で独走中の文在寅は昨年1月、釜山の日本総領事館前を訪れ、腐れ像に跪いた。それは反日シンボルであると同時に、親北勢力による制圧箇所のマーキングである。
▽釜山・腐れ像に誓う文在寅’17年1月20日(共同)
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既に赤旗は釜山に立ったと捉えるべきだ。

【白色テロ大国復活の予兆】

「北南合意が破綻するなら、全責任は保守一味と南朝鮮当局が負う」
今年2月、北当局は強い口調で警告を発した。ソウルの抗議集会で金正恩の肖像画が焼かれたことに激高。デモ・集会での北批判を押さえ込むよう求めたのだ。
▽反北集会で炎上する肖像画2月20日(東亜日報)
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この批判を受け、警察当局が集会参加者の捜査を表明したことから、危機感が高まった。続報はなく、逮捕者は出なかった模様だ。また南北会談当日、反対派のデモ隊が鎮圧されたとの報道は見当たらない。

だが、本番はこれからだ。連邦国家形成にあたり、北が南の国家モデルを取り入れ、徐々に民主化することは絶対にない。例え僅かであっても、情報の自由化は、統制国家を死に導く劇薬となる。
▽反北派の集会は限定・局地的だった4月27日(共同)
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北が提唱する「高麗連邦」は、1国2制度・1国2政府を標榜するが、実態は間接侵略による赤化統一だ。南側の情報・表現規制は初期段階ではなく、前提条件となる。

北朝鮮分析サイト「38 north」を運営する米ジョンズ・ホプキンズ大の米韓研究所が5月に閉鎖されることが決まった。年間2億円を提供していた南鮮政府機関が出資を突如取り止めたのが原因だ。
▽核実験場跡地に関する最新情報(38 north)
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「38 north」は米財団の援助で継続するが、南鮮政府による出資拒絶が北の意向に沿ったものだったことは間違えない。金正恩が恐れ、嫌っていた分析機関への打撃。南北会談の裏取引のひとつである。

中央日報は、国策研究機関で対北強硬派の学者が相次いで辞職していると報道。「文コードによる排除」という批判に対し、文在寅政権が激怒。青瓦台とやや険悪な雰囲気になっている。

□参照:中央日報4月5日『「文コードで辞職する専門家」…青瓦台「ブラックリスト表現は侮辱」』
▽「文コード」で追われたとする研究者(中央日報)
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政府機関系の規制強化は序の口だ。文在寅政権は、金正恩の指令を受けて、反北デモ・集会の弾圧に踏み切る可能性が高い。警備側とデモ隊の対立はエスカレートし、やがて暴動鎮圧の印象を帯びるだろう。

白色テロの再来だ。1948年の済州島事件から保導連盟事件、80年代の光州事件に到るまで、南鮮は世界に冠たる「白色テロ大国」である。治安維持組織は躊躇いもなく、反対派を力で抑え込む。
▽連行される保導連盟メンバー’50年(file)
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朝鮮半島の分断国家に「平和共存」の道はない。高麗連邦の誕生に向けて動き出した時、下半分は弾圧の嵐に見舞われる。そして変わることなく、北東アジア地域の不安定要素であり続ける。




最後まで読んで頂き有り難うございます
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発となります

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参照:
The Korean Politics
□7.4南北共同声明(1972年7月4日)
□朝鮮半島の非核化に関する共同宣言(1992年2月19日発効)
□南北基本合意書(1992年2月19日発効)
□6.15南北共同宣言(2000年6月15日)
□10.4南北首脳宣言(2007年10月4日)

参考記事:
□日経新聞4月27日『板門店宣言全文』
□BBC4月28日『【マイケル・マッデン寄稿】南北首脳会談、5つの注目点』

□ZAKZAK4月5日『“リベラル顔”で進める赤化、文政権の本当の恐ろしさ 保守派は課長でも追放だ』
□AFP4月11日『米の北朝鮮研究機関閉鎖へ=韓国政府が資金提供停止』
□J-CAST3月27日『「韓国の2ch」政権圧力で閉鎖危機? 窮地イルベに日本ネット民からも声援が』
□ニューズウィーク4月23日『対北朝鮮融和に一直線、韓国文政権の「検閲」が始まった』

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内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
過去に何度も同じ共同宣言を出して、その後の結果も…こんな茶番を我が国のメディアもよいしょしているのですから、たまったものではありません。

半島はこれからもシナとともに我が国とアジアの悪性腫瘍であり続けますね。
現役保険営業マン
2018/05/02 00:37

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