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zoom RSS 東シナ海の対北完全包囲網…米中枢から南鮮系“排除”

<<   作成日時 : 2018/03/01 21:12   >>

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海自が驚異的な索敵能力で北の違法船を追い詰める中、南鮮は祭り気分に酔っていた…米国では2人の南鮮系外交官がナゾの“失脚”。北の狂犬と南の駄犬は同時に正念場を迎える。
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真夜中の洋上で2隻のタンカーが不自然な形で横付けになっていた。偵察飛行中の海上自衛隊P-3Cが発見し、撮影に成功。UN対北制裁決議で禁じられた「瀬取り」の現行犯をキャッチした瞬間である。
▽北朝鮮タンカーの瀬取り現場2月24日(防衛省)
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時刻は2月24日深夜。現場は上海沖約250qの東シナ海。写真右側のタンカーが北朝鮮船籍の「天馬山号」で、左がモルディブ船籍のタンカーだ。

接舷し、複数の照明を点灯していることから物資の積み替え作業を行なっていたことは確実。この「天馬山号」は、米国の制裁対象に指定された札付きの船舶だった。
▽東シナ海を北上する北タンカー2月25日(防衛省)
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海自P-3Cは北上する「天馬山号」を追跡。翌朝に捕らえた写真からは、両舷にあるはずの船名が塗り潰されていることも判った。北朝鮮は確信犯で瀬取りを続けているのだ。悪質である。

その一方、海自の“索敵能力”は驚異的だ。まず1月20日未明、同じく海自第1航空群所属のP-3Cが、北朝鮮タンカー「Rye Song Gang 1号」とドミニカ船籍のタンカーが接舷する現場を捕捉した。
▽闇夜に接舷する北朝鮮タンカー1月20日(外務省)
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2月13日未明には再び「Rye Song Gang 1号」の瀬取り現場をキャッチ。同16日には護衛艦「せんだい」などが、北タンカー「Yu Jong 2号」の現行犯シーンを撮影する。

2月半ばから、僅か10日余りで3件の瀬取り現場を探し当て、証拠を獲得したのだ。さすが、我が海軍の伝統と栄光を受け継ぐ有能艦隊。要衝の東シナ海に完全包囲網を築いた格好である。

【北の資金源が東シナ海“潜行”】

UN安保理は昨年9月に採択された第2375号決議で、加盟国船舶と北朝鮮船舶の「競取り」を禁止した。これに伴い外務省は、海自が現場を抑えた4件を安保理の北朝鮮制裁委員会に通報している。

メディアが喧伝する微笑み外交の裏で、北朝鮮は違反行為を繰り返し、ある意味、順調に失点を重ねている。取り分け、瀬取り現場の摘発は、米国が重要視する北封じ込め策の筆頭だ。

「過去最大の制裁だ」
▽DC近郊で演説するトランプ大統領2月23日(AFP)
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トランプ大統領は2月23日、そう自画自賛した。この日、米政府は支那など9カ国の海運会社や船舶・個人を独自制裁の対象に追加。北船舶は19隻が新対象だが、ムニューシン財務長官は、こう語る。

「北朝鮮が現時点で使っている全ての船舶が対象となる」

立憲民主党幹部が以前にチャーターした万景峰号もアウトだ。海上封鎖の予備段階とも言える全船舶の対象宣言。しかし、米制裁の眼目は金融面での締め上げで、北と取引する外国船舶の一掃を意図する。
▽南鮮に入港する万景峰号2月6日(ハンギョレ)
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中共に加え、シンガポール、パナマ、マーシャル諸島、台湾国…制裁対象の海運会社などは、米国内の資産凍結と共に、米ドルでの決算が不可能になる。

この金融制裁がどの程度の効力を持つのか、時間経過を見なければ判断できない部分も多い。だが、今回の追加制裁で、瀬取りによる資源の北密輸だけが問題でないことが判った。
▽追加制裁発表するムニューシン長官2月23日(ロイター)
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米財務省は、北朝鮮が石炭の輸出で核・ミサイル開発の資金を稼ぐと推定。大型タンカーは1回の運航で数億円相当の石炭を運ぶ輸送力を持つという。北への流入と同時に北からの流出も大きな問題なのだ。

【米中枢から消えた2人の朝鮮系】

安保理の制裁委によれば、北朝鮮産の石炭をロシア産や支那産と偽装して取引する手口が横行。偽装を暴くには、瀬取り現場の捕捉から一歩進み、物証確保を目的にした船舶検査が必要となる。

米政府高官は2月下旬、沿岸警備隊をアジア太平洋海域に派遣する可能性があると明かした。もちろん監視活動だけに留まらない。制裁違反が濃厚な北船舶に対し、臨検を行う構えである。
▽米コーストガードの巡視船(ロイターfile)
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そして我が国が米南豪に呼び掛け、北船舶監視強化に向けた国際会合の開催を検討していることも判明した。日本政府関係者は、現在の対北包囲網に穴があると指摘する。

「米韓との連携が不十分な状態だ」

海自の監視部隊が東シナ海で成果を出し続けた期間、南鮮海軍の摘発件数ゼロだったばかりか、万景峰号のエスコートに従事。大統領は北朝鮮軍幹部に激しく尻尾を振っていた。
▽北軍幹部に拝跪する文在寅2月25日(ロイター)
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五輪開催中に日米と南の対北温度差は取り返しがつかないレベルに広がった。離反行為、あるいは寝返り…文在寅不信が、疑いから確信に変わったのは、トランプ政権も同じだろう。

「辞任は個人的な理由で、ティラーソン国務長官は渋々受け入れた」

米国務省は2月26日、北朝鮮担当の特別代表ジョセフ・ユンの電撃辞任を公表した。この朝鮮系は、6カ国協議の代表を務めた実績を持ち、対北政策の外交司令塔と評される高官だった。
▽会見するジョセフ・ユン特別代表’17年12月(ロイター)
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個人的な理由が「健康問題」でなければ、事実上の更迭だった可能性が高い。米紙が指摘する「ホワイトハウスと国務省の確執」は飛ばし臭いが、ユンが“対話厨”だったことは確かだ。

米国では駐南大使に内定していたビクター・チャが候補から急遽外されたばかりである。派遣国への通達も終え、上院での承認を待つだけでの段階で撤回されるケースは異例中の異例だという。
▽訪朝したビクター・チャ:右2人目’07年(AP)
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チャも6カ国協議には次席代表として関わり、ブッシュ政権ではNSCアジア部長を務めた。この人事も様々な憶測を読んでいるが、真相はなお闇の中だ。

「韓国の感情を理解しているユン氏は、それほど多くない韓国系外交官を代表する役割を果たしてきた」(2月28日付け中央日報)

この2人の朝鮮系高官が、あからさまに外交政策で南北朝鮮を優先したという証拠はない。しかし、出自と血筋に拘る南鮮メディアは、今回のダブル排除にショックを隠せず、項垂れる。

【対話宣伝工作の尖兵は女性】

朝鮮人テロリストの凶刃に斃れたマーク・リッパートが南鮮を去って、13ヵ月が過ぎた。そして文在寅政権が歓迎の意を表明した新任の朝鮮系大使候補は、着任目前で渡航を止められた。
▽かつて米朝融和支えたビクター・チャ(EPA)
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狼狽しているのは、南鮮政府だけではない。金正恩もまた、米中枢からのジョセフ・ユン排除に強い衝撃を受けているはずだ。国際社会を欺く為の外交人事は失敗に終わった。

北朝鮮外交部の崔善姫(チェ・ソンヒ)が外務次官に昇格することが2月28日に分かった。朝鮮労働党関係者が、NHKなど子飼いの親北メディアにリークしたものだ。
▽北京入りした崔善姫’16年11月(共同)
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「北朝鮮が米朝対話の再開に前向きな姿勢を示していることと関連があるのか、関係国は注視している」(2月28日NHK)

平昌五輪開幕後から、TBSなど我が国の朝鮮労働党系メディアは、異様な「対話キャンペーン」にブーストを掛けている。その中で、崔善姫の昇進は大きなトピックになるはずだった。

米政府部内に少なからぬパイプを持つことが崔善姫の売りである。「パイプ」とは微妙な報道表現で、具体的にはジョセフ・ユンと面識があったのだ。
▽北朝鮮に向かうジョセフ・ユン’17年6月(CNN)
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平壌で拘束された米大学生オットー・ワームビア氏の解放をめぐり、昨年5月にノルウェーで接触したのが、崔善姫である。翌月、ジョセフ・ユンは身柄引き取りの為に訪朝する。

親北メディアは米朝の接触を「対話」と伝えたが、実態は人質解放交渉。そして結果は悲劇的だった。一方、金正恩はこれに味を占めた。女性外交官を表舞台に出すだけで、報道スタイルは変化するのだ。
▽万景峰号から降りる北の芸術団員2月7日(AP)
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これは、生野血統の実妹・金与正を南鮮に派遣した策略にも通底する。いわゆる美女軍団も国際社会を騙すと言うより、間接的に親北メディアが視聴者や読者を騙す為のツールである。

北の外務次官など、伝書鳩やメールアプリと同等の存在だ。決定権は何ひとつなく、党序列もランク外。金正恩は女性を前面に出して、見せかけの対話論を煽る算段だった。
▽モスクワ入りした崔善姫’17年(聯合)
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しかし、ジョセフ・ユンの電撃辞任で、崔善姫のカウンターパートは米中枢から消え、平壌の目算は狂う。焦点は、今年何月の時点で金正恩が「微笑み外交」を投げ捨てるかだ。

【交尾する北の狂犬と南の駄犬】

「国民を集団虐殺した殺人魔・金英哲は、決して我が国の土を踏むことはできない」
▽金英哲入国に抗議する南鮮人2月25日(共同)
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野党の幹部は、いきり勃って絶叫したものの、遠吠えにもならなかった。訪南した統一戦線部長・金英哲(キム・ヨンチョル)は、南鮮政府のガイドを受け、抗議集会のエリアを避けて移動し続けた。

諜報・工作機関のトップだった金英哲は、2010年のコルベット撃沈や延坪島砲撃、’15年のDMZ地雷事件の主導者と目される軍幹部だ。推定したのは米南の情報機関だが、文在寅政権はあっさり覆す。
▽金英哲の無実を絶叫する南鮮国防相2月28日(聯合)
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「哨戒艦撃沈の主犯と特定することは難しい」

南鮮統一省は金英哲の訪問にあたり、無実無罪を訴える“資料”を作成し、各国メディアに配布した。捏造慰安婦での「濡れ衣の着せ方」とは、真逆の優しさである。しかも各戦闘行為の発生はここ数年間だ。

「米国と対話するのに充分な用意がある」
▽南鮮入りした金英哲2月25日(共同)
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2月25日に行われた文在寅との会談で、金英哲はそう放言した。想定内の発言で驚くに値しない。懸念すべきは、こうした発言を親北勢力が「対話キャンペーン」詐欺に悪用することである。

第1次核クライシス当時から使い古された手口だが、かつては日米も騙され、現在は文在寅が騙された振りをしている。そして親北メディアも変わらず、国民を騙そうと印象操作に躍起だ。
▽閉会式には北国旗も登場2月25日(毎日)
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恐らく、歴史は繰り返さない。前回と異なり、米朝対話のハードルが極端に高くなっている。検証可能な形で、金正恩が核兵器とICBMを解体しない限り、対話は実現しないと見て良いだろう。

例えば、金正恩が署名入りの長大な「核放棄宣言文書」をUN安保理に提出した場合は、どうか。答えはノーだ。その手は、2007年に金正日が一度使っている。
▽老朽冷却塔の爆破解体ショー’08年(WSJ)
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この時、ブッシュ政権下で対北外交に携わったのが、ビクター・チャとジョセフ・ユンだった。金正日の掌で踊った朝鮮系の無能外交官。寧ろ、今まで出世コースから外れなかったことが不思議である。

90年代のIAEA査察、軽水炉建設支援、重油提供…そして10年前のテロ支援国家指定解除。北の甘言に惑わされず、歴代政権と同じ轍を踏まない。それがトランプ大統領の対北政策の基本だ。
▽騙された末のクリントン訪朝’09年(KCNA)
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「再開されれば、我が軍民は断固として対処する」

朝鮮労働党の宣伝機関は2月25日、パラリンピック閉幕後に始まる米南合同演習に対し、改めて警告を発した。規模縮小を目論む文在寅と米国の間で神経戦が続くが、北は同時に、こう恫喝する。

「いかなる封鎖も我々に対する戦争行為と見做す」

日米が主導する海の対北包囲網構築。瀬取りの本格的な摘発から臨検に進展した瞬間、金正恩は前言通り、対米決戦に踏み切らざるを得ない。追い込まれた末の第2次朝鮮戦争勃発だ。
▽米朝VIPの間で影の薄い文在寅2月25日(ロイター)
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その前に、海の対北包囲網に南鮮軍が参加するか否か? 北の狂犬と南の駄犬。振り始めた尻尾は簡単に降ろせない。文在寅政権に決断の時が迫る。




最後まで読んで頂き有り難うございます
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参照:
□外務省HP2月27日『北朝鮮関連船舶による違法な洋上での物資の積替えの疑い』

参考記事:
□産経新聞2月26日『4度目の「瀬取り」発表 北朝鮮籍タンカーが東シナ海で』
□ホウドウキョク2月22日『北朝鮮が白昼堂々またもや「瀬取り」国連制裁違反が止まらない』
□産経新聞2月21日『北朝鮮への制裁違反「瀬取り」を海自が確認 3例目、東シナ海で』
□産経新聞2月14日『外務省、北朝鮮の「制裁逃れ」2例目公表 上海沖でベリーズ船籍タンカーと「瀬取り」』
□日経新聞2月24日『米、核資金封じ「最大の制裁」対北朝鮮 海上密輸を阻止』
□WSJ2月24日『トランプ政権、対北朝鮮「過去最大」の制裁を発表』
□ロイター2月26日『米沿岸警備隊のアジア派遣も、北朝鮮の密輸監視を強化へ』
□産経新聞2月28日『北朝鮮の制裁逃れ「瀬取り」監視強化へ 日本政府、米韓などに会合呼びかけ』

□中央日報2月28日『ビクター・チャ氏の落馬に続きジョセフ・ユン氏も辞任へ…米から消える北朝鮮対話論者』
□時事通信2月27日『北朝鮮担当代表が辞任=対話実現に影響も−米』
□産経新聞2月25日『北朝鮮代表団の訪韓阻止に座り込み 抗議集会も“肩すかし” 金英哲氏は別ルートで移動か』
□聯合ニュース2月28日『哨戒艦撃沈事件 北朝鮮・金英哲氏の関与は確認不可能=韓国国防相』

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内 容 ニックネーム/日時
日本は、在日南北朝鮮人の祖国への送還実現と
南北朝鮮と没交渉状態になるよう行動すべきだ。
そのためには、まず朝鮮戦争を終結させないといけない。
文在寅は、北鮮と融和したいようだから、これを応援してやればどうだろう。その後に、北主導で半島統一まで持っていけばいい。
7__4
2018/03/01 22:26

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