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zoom RSS 高笑い金正日の越冬計画…食糧難を逆手に取れ

<<   作成日時 : 2006/12/10 04:20   >>

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東アジアサミットが急遽中止となる中、6ヵ国協議再開の日時がほぼ確定。この冬も金正日は平然と乗り切りそうだ。その一方、再び食糧難を伝える報告も出始めているが、もうその手には乗らない。
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米国務省高官の発言として近く6ヵ国協議が再開されるとの見通しが報じられた。ロシアのタス通信が16日の再開を速報したのに続き、中共から日本政府に対して16日に北京で協議を開く方向で関係国に打診している、との情報が伝えられた。

米国のマコーマック報道官は、7日の時点で年内開催はほぼ絶望と指摘していたが、わずか1日で発言を翻している。このことからも16日再開説は間違いがないだろう。

正式発表前に再開情報が漏れ伝わった背景には、東アジアサミットの突然の中止・延期が関わっていると見る。

恐らく中共は、国際社会の注目が集まるサミットの開催中に6ヵ国協議再開を大々的に発表する腹づもりだったと想像する。

用意されていたシナリオは、セブ島の会議場で中共の李肇星外相が発表。サミット参加国に中共の指導的な立場を見せつける…というものだったのではないか。

内容は二の次で、6ヵ国協議をしゃぶり尽くすのが中共の方針だ。

ところが、まさかの事態でシナリオは微妙に狂った。

【謎を呼ぶ国際会議ドタキャン】

8日、サミット開催国のフィリピン政府が正式に延期を発表。それを各マスコミが報じた時、すでに安倍首相を乗せた政府専用機は離陸していた。
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異例の事態である。

ドタキャンの理由は台風接近だという…

セブ島で予定されていたのはASEAN首脳会合、そして日中韓を含めたASEAN+3会合、更に印豪などが加わった東アジアサミット。

関係16ヵ国の首脳が一堂に会する大規模な国際会議が、悪天候で中止になるはずがない。超大型タイフーンが直撃するならまだしも、上陸確率25%で、首脳クラスのスケジュールを白紙撤回するほどアロヨ政権には度胸も実力もない。

既にフィリピン入りしていた外相らによって複数の2国間会談や、ASEAN外相によるディナー会合が行われたが、わざわざ1回の晩餐のために外遊するほど暇な外相はいない。

それでも参加国から怨嗟の声は上がらなかった。何かある。

ドタキャンの背景として、いくつかの“真相”が囁かれている。

1:大規模テロ計画
2:化学汚染した水の中毒事件続発
3:マニラ・クーデター計画

9日になってフィリピン気象庁は、台風による会議延期を政府に進言していなかったことを明らかにした。台風直撃が表向きの理由に過ぎなかったことは、大方の一致した見方だ。
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ハイレベルのテロ情報があったと見る。

ただし、それは来訪した首脳を狙ったものではなく、アロヨ大統領をターゲットした純国内テロだろう。遠方からやって来た首脳にとってはいい迷惑だ。ホスト役のフィリピン政府は取り返しの付かない失態を演じてしまった。

この不祥事で喜んだのは誰だ?

またしても金正日ではないか…

【北朝鮮問題は冬を越す】

セブ島では、日中韓3ヵ国外相会談が予定されていた。これも簡単に吹き飛んだ。

この3ヵ国会談は、韓国の宋旻淳(ソン・ミンスン)新外交通商相のデビュー戦でもあった。金正日が最も嫌うのが、日中韓が顔を揃えることだ。大きな動きがないにせよ、3ヵ国の連携は気掛かりだったろう。

しかし、本来あり得ない理由で3ヵ国外相会談はキャンセルとなった。
金正日はラッキーだとしか言いようがない。

まったくもって、苦々しい。

更に麻生外相が新任の親北外相・宋旻淳に一撃を喰らわす絶好のチャンスだったのだが、それも空振りに終わった…
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1週間後に6ヵ国協議再開となれば、わが国としては消化不良のまま突入することになる。とりわけ麻生外相は協議の進展、効力には懐疑的だ。外交辞令に終始しないのが、麻生太郎の真骨頂である。

再開が正式発表されれば、関係国の首脳は歓迎の意を表し、中共の仲介努力を称えるだろうが、協議の進展は期待できない。

話し合いは平行線を辿り、北の核実験強行の責任が問われないままクリスマス休暇になだれ込み、ニューイヤーを迎えることになろう。

金正日は温かい宮殿の中で寒い冬をしのぐ。
一方で、年明けには嫌な動きが出てくると予測する。

それは「飢餓報道」だ。

現在の第二次核危機が、90年代半ばの第一次核危機と同じ道を辿るならば、まもなく北朝鮮は国内の飢餓状態をリークし始めるのではないか。

90年代のそれは「飢餓宣伝」とも呼ばれた。

北朝鮮の食糧事情の現状は不明なのだが、プロパガンダとして再び同じ手を使ってくる可能性が高い。

しかも今度は、日本による経済制裁が継続する最中だ。安倍政権への恨み節として飢餓宣伝に乗り出す恐れは充分にあるだろう。

【40%が食糧支援を知らず…】

北朝鮮への食糧支援について興味深いデータが公表された。
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7日、米国の民間団体「北朝鮮の人権のための委員会」はワシントンで記者会見を開き、脱北者からの聞き取り調査を明らかにした。

対象は脱北者1300人。

その内の4割が北朝鮮に対して食糧援助が行われていることを知らなかったと答えている。また、96%の脱北者が「自分は援助の恩恵にあずかって来なかった」と回答。

各国からの食糧支援が殆ど役立っていない実態を明かすものだ。計算上、支援された食糧は北朝鮮の人口の3分の1をカバーしている。では、援助された食糧はどこに消えたのか?

「支援で利益を受けているのは労働党や軍の関係者」と大方の脱北者は受け止めている。

90年代の食糧難では、実に300万人以上が餓死したと見られている。この驚くべき数字は、韓国の仏教団体が詳細な聞き取り調査を行って算出したもので、実状に近いと言われている。

飢餓をめぐる問題は大きく分けて2つある。

ひとつは実際に困っている庶民が居るという事実。そして、もうひとつは、支援食糧を党や軍の幹部がピンはねして私腹を肥やしているという現実だ。

そして90年代半ばの北朝鮮飢餓では、政府もマスコミもこの問題を巡って引き裂かれた。

親北派の議員などが「人道援助」を理由にして、対北強硬論をねじ伏せたのだ。

結果、50万トンを超す膨大なコメが北に送られた。

その真相は今や火を見るより明らかだろう。
北朝鮮上層部と繋がった加藤紘一や土井高子が、金正日への貢ぎ物として差し出しただけだった。

元から一般住民の口に届くことは想定されていなかったのだ。

同じように、再び響きの良い“人道支援”を声高に叫んで、対北強硬論を抑え込む動きが出てくるだろう。既に、朝鮮総連は援助と制裁をセットにして非難し始めている。

だが、もうその手にはのらない。

【だったら食糧を送りましょう】

人道問題を盾にされたら、どんな人間でも怯む。餓死者の続出に心を痛めない者はいない。

FAO=国連食糧農業機関は11月末、食糧輸入が行われない場合、北朝鮮国内で数百万人が食糧配給の不足に直面するとのリポートを出した。

この冬、援助の声が高まった時、どう対応すれば良いのか?

答えは簡単だ。

「モニタリングと食糧援助を同時にする」

聞き慣れない用語だが、モニタリングとは「監視・観察」を意味する。簡単に言えば、チェックすることだ。

その道の“権威”であるWFP=世界食糧計画は、モニタリングについてこう説明している。

本当に必要な人々に届いているか調べる活動。援助食糧の荷下しから配給現場まで立ち会い、配給後も栄養状態の改善度まで追跡する。
WFPによるモニタリングの説明

当たり前に思えることだが、北朝鮮の場合はそれが不可能なのだ。

WFPは平壌にオフィスを構え、中心的な役割を担っているが、その結果が、7日の聞き取り調査で判明したように、食糧は党と軍が独り占めしている。

我が国からのコメ援助を含め、WFPの活動には何か重大な欠陥があるように思える。単純に上層部に買収されているのではないか?

支援食糧が庶民に届かない理由について、専門家の李英和さんはひと言で説明していた。

「食糧を運ぶのは軍のトラックですからねえ」

鋭いコメントである。

軍に食糧がダブついていたら、恐らく支援物資は庶民に回るだろう。果たして、そんな状況はあり得るのか…

絶対にない。

もし、この冬、北朝鮮当局や国内シンパが人道支援を口にし始めたら、堂々と提起したい。

軽武装PKO部隊による直接配給だ。しかもモニタリングの為に、部隊は北朝鮮国内に一定期間駐留する。

多国籍のPKOである。強奪パニックを避けるためには、ある程度の火器も必要だ。

こんなアイディアを金正日が受け入れるはずがない。

だが「援助は欲しいけれど、監視は不要」などと言った甘い考えはどこの世界でも通用しないのだ。

          〆

最後まで読んで頂き有り難うございます♪
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
東アジアサミットのドタキャンを受け、シナが即座に動いたようですね。シナは「シナの力で6カ国協議が開催できた」という形だけが欲しいのでしょう。
片や、グッドタイミングで「北朝鮮の人権のための委員会」の発表がありました。こうした情報を世界的に広めることが肝要。
さすれば、金正日の思惑にかかわらず、「軽武装PKO部隊による直接配給」が現実のものになる筈。実にグッドアイデアだと思います。
併せて、先般のシナの臓器狩りについても国際査察の実現を期待します。
ごんべえ
2006/12/10 13:27
>ごんべえ様
6ヵ国協議のメドをつけただけで中共は、自慢げです。中身こそ問題ですが、3年間の協議で特筆すべき内容がなかったことは明白。おそらく決裂はさせずに、来年の再協議を取り付けて終わるような予感もします。ただ、共和党の敗北以降、米国の裏取引の気配は濃厚。いやな年末にならなければ良いんですが…
我が国としては、拉致&人権で独走するのがベターですが、米中がどの程度横やりを入れてくるのか少し心配です。
アネモネ
2006/12/10 22:13
ランキング5位にまで上ってきました。読者の皆様もアネモネさんの努力とエントリーの質の良さを正確に見て取り評価を下しているのでしょう。これからも楽しみです。益々の健闘を祈ります。敬礼!
マルコおいちゃん
2006/12/11 08:25
>マルコおいちゃん
いつも応援して下さって有り難うございます。そして、ランキングボタンを押して下さる方々に感謝いたします。
と同時に、誤字脱字がないよう努力致します。
始めた当初から推論・予測を展開することが多かったのですが、誤射するのを気にせず、これからも続ける所存です。
敬礼!
アネモネ
2006/12/11 18:48

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