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zoom RSS 核保有論議vs核論議…政治家は国防論から逃げるな

<<   作成日時 : 2006/11/06 02:28   >>

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麻生外相の罷免要求など波紋を広げる「核保有論議」だが、麻生・中川両氏とも「核保有の論議を〜」とは言っていない。マスコミの言葉の詐術を暴くと同時に「核論議」の本質を明かす。
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【いつから“核保有発言”に変わった?】

中川昭一政調会長が提起したのは「核論議」であって「核保有論議」ではない。いつから核保有の3文字が一人歩きしているのか?

5日付の毎日新聞Web版の記事タイトルはこうなっている。

「核保有論議:二階自民国対委員長、発言自制求める」

本文でも「中川昭一政調会長や麻生太郎外相が核保有論議を容認する発言を繰り返していることについて…」となっている。

最初に中川政調会長の核発言が飛び出しは10月15日の『サンプロ』だった。

「やっぱり核というものがあることによって攻められる可能性が低い、あるいはない、やればやり返すという論議が当然あり得るわけですから、議論は当然、あっていいんだろうと思いますよ。憲法でも核保有については禁止はしていません。もちろん、非核三原則があるから言いません」

これにマスコミは「核武装発言だ」と飛びついた。拙ブログも同様だった…

この時点では核保有議論とも捉えられる部分があるが、田原総一朗の「日本も核を持つという声が出て来るんじゃないか」といった主旨のフリに答えたものだった。

新聞各紙は一時「中川核武装発言」とも表記したが、その後、「中川核保有発言」と表現を変えた。

そして…

11月3日の講演での発言では新聞各紙も混乱する。

「行動を起こさせないためどうすればよいのか。核の議論も含め、いま議論しなくていいのか」

この発言について産經新聞は
「佐賀で中川昭氏が講演 核保有議論いま必要」

朝日新聞は
「自民・中川政調会長、『核保有議論』を事実上修正」

まったく逆だが、どちらも誤りだ。

朝日は中川氏の「私は核保有の議論をしろと言ってるのではない」との発言を取り上げ、修正したと断定した。

反論する。

中川政調会長は初めから「核保有の議論もあって良い」とは言わず「核の議論はあって良いのではないか?」と主張していたのだ。

実際に27日に訪米した中川政調会長が米高官の前で発言した際の、朝日新聞の記事タイトルは

「中川氏『核論議すべきだ』米でも発言」
となっていた。

「核保有論議」と「核論議」

些末な違い見えるが、そこに重要な意味が潜んでいることが、5日の中川政調会長の発言で理解できた。

【生出演・中川発言を検証する】

何としても中川・麻生コンビを擁護しようと試み、5日の『報道2001』に生出演した中川政調会長の発言を書き起こした。

長くなるが、ここに採録する。

************
「核廃絶は究極の願いだと思っている。現実には核は拡散している。北朝鮮がミサイル実験、核実験をやった訳ですから、日本が望んでも相手がその通りにならない可能性が高くなってきている。

ですから真剣に核の議論をですね、核の議論は保有、保有と仰るが、核が飛んで来ることを含めて議論しなければいけないと思った訳です。

広い意味で核とはどういう兵器なのか、相手が持った時にどういう脅威があるのか、一般論であって、私は持つべしと言ったことは一度もない」
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「ここ数年、最近の半年だけでも、意思があって能力を充実しつつある隣国、テロ国家と青山(繁晴)さんが仰いましたが、まったくそうですね。では、我々は今までと同じように米ソ冷戦時代の議論だけでやっていて良いんでしょうか?ということを私は皆で考えておく必要があるのかな、と」

「日本の安全保障というのは、日米同盟があって、核の傘があって、国連などの国際社会があって、と三段重ねなんですよ。

では、1段目は何ですか、というと…まず、自分の国を自分で最低限どこまで守れるか、ということが土台にないと。
そこがグラグラしているうちにアメリカが全部面倒を見てくれるんだ、と。そんな国家は独立国家としては無いと思っています」

「日米安保も大事。国際社会、国連決議等も大事。しかし周りで大きく核を中心として日本の安全保障が激変しているんですから(略)日本が最低限、自分の国を守るという意思をですね、確認をして、それでも非核三原則もあります、NPTもありますね。その場合にどうして行ったら良いんでしょうか、という所を今考える時期じゃないかと私は思います」

*************

発言のポイントを整理する。

▼核が飛来することも含めた論議であるべき

▼周辺国(北朝鮮)の状況が数ヶ月で激変したことを踏まえなければならない。

▼議論の先に核を持つ、持たない、の結論がある。

中川政調会長が切々と訴えたのは核保有論議ではなく、核論議である。
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番組では「核保有論議」と謳っていたが、これを報じたフジテレビのニュースでは「核論議発言について論戦を交わした」と表現を変更している。

意味の違いに気が付いたようだ。

【核論議の正体は国防論議である】

核をめぐる中川発言が、ストレートな核保有の問題ではなく、北朝鮮を睨んだ安全保障論・国防論であることは一目瞭然だ。

麻生発言も同じである。

麻生外相の核をめぐる発言は10月18日の衆院外交委が最初だった。

「隣の国が(核を)持つとなった時に検討するのも駄目、話もできない(のはどうか)。一つの考え方として議論しておくのも大事だと私は思う」
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日本の外相の口から「核武装発言」が飛び出したとして世界に報じられたようだが、核武装は大袈裟だ。核に関する一般論で、その意味では中川発言と同様と言える。

波紋を広げる核論議の実像は、いま我が国が直面している防衛問題そのものである。

中川・麻生コンビは、単に国防論を展開しているに過ぎない。

共産・社民や自民媚中派議員は、二人の口から国防論が飛び出したことに恐怖感を持ち、国民の核アレルギーを巧妙に利用しつつ、牽制しているのだ。
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異常なことだが、我が国の政治家にとって安全保障論・国防論は今もタブーに近いものだ。

日本弱体化を党是とする共産や社民、民主左派、自民媚中派などの勢力にとっては、そのタブーが破られる事態を非常に恐れている。
全力で止めたいだろう。

しかし、国政を担う政治家が国家の根幹たる国防を論じなくてどうするのか?
市会議員や県会議員ではないのだ。

国家の主体的な問題を放棄したら、衆参議員の存在価値などない。

国防こそ、国会議員が堂々と論じるべきものである。評論家に委ねる筋の問題ではない。

【無策・無能…戦後のぬるま湯政治】

だが一方で、どの政治家も国防をタブー扱いし、殆ど何も主張してこなかった事実がある。

あの大論争となった日米安否改定の際も、反米・非武装中立論などが幅を利かせ、自主国防を訴える政治家は皆無だった。

いったい戦後60年間、我が国の政治家は何をしてきたのか?

国防と言う最重要テーマを米軍に丸投げして終わりだ。そのツケが全部回ってきたように思える。

なぜ今さら、安全保障を論じなければならないのか…

政治は結果責任だ。お隣のならず者国家がミサイルと核を手にした時点で、結果は出ているではないか。
その責任を全ての政治家が受け止め、処方箋を示す必要があろう。

すべての国会議員は、安全保障問題で自らのスタンスを鮮明にし、具体的に論じる義務がある。

そこで逃げる者に議員たる資格はない。

                                          〆

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知ってるだけで日本を守れる?タブー?2007/11/17【在日特権】
日本国民として、今、知るべきニュースがある。 純日本人も、在日の方も、とりあえず知って然るべきことだ。 なんと、在日朝鮮人・韓国人に対して、「特権」があるという。 裏で囁かれていたのは知っていたが、実際に表に出るのは珍しいことだ。 しかし、TVでの放送は無い。なぜ?それは「電通」を始め、各社に在日が潜り込んでいるからだ。 今、日本が危ない。政界もグダグダだ。 ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
麻生さん、中川さんどんどん発言して下さい。ご両人のネット上の人気は高まるばかり。マスゴミが世論を支配する時代は終わり。時代はネットがマスゴミ監視し、マスゴミが報じない真実やマスゴミののデタラメ振りは直ちに知れ渡る時代。マスゴミ離れはどんどん加速するでしょう。いずれ麻生総理、中川総理の誕生は間違いありません。
Tim
2006/11/06 11:22
>Timさま
多くの人が指摘していますが、ちょっと前だったら麻生・中川コンビは共に引責辞任させられたハズ。ネット上から声援が送られるようになったことも大きな要因だと思います。一部の野党議員は、非難すれば非難する程2人の人気が上がる仕組みを分かってないのかな。
アネモネ
2006/11/06 19:55
管理人様
レスポンドして頂き誠に有難うございます。
「お気に入り」に入れ、毎日必ず拝見させていただいております。
この素晴らしいブログを見る人が増えれば日本がそれだけ良くなるに違いありません。より多くの方の目に触れるよう、ブログランキングにご参加をなさってはいかがでしょうか? 内容の充実度、アップロードの頻度、コメントにひとつずつ誠実にレスポンドされる管理人様のお人柄からして、短期間で上位に躍進されることは間違いないと思います。そうなれば読者数はさらに飛躍的に増え、貴ブログの影響度は益々大きなものとなるに違いありません。強力なネット連合でマスゴミの偏向・捏造報道を打ち負かして頂きたく、宜しくご検討のほどお願い申し上げます。
Tim
2006/11/06 22:01
>Timさま
ご支援、有り難うございます。大変、励みになります。
■ランキング表を入り口に訪問する方も多いのでしょうか…なんか有名ブログの凄まじいアクセス数を知ると自信がなくて遠慮しているのですが、もう少しエントリ数を増やしてから検討してみます。性格的にランキングの動向に一喜一憂しそうですが…
■ブログの連合・共闘となると問題や内紛も出てきそうですが、朴記者のケースを見て、そろそろ集団でマスコミに圧力をかけていく時期だと痛感しています。あの事件は正にネットスクラムで、効果がありました。
■筆者は「ブログを書いているなら、少しはHTMLを勉強せよ…」と注意されています(笑)まだまだ、記事を書くので手一杯ですが…
アネモネ
2006/11/07 00:23

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