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zoom RSS 臨検が戦端を開くのか…日米が震えた拿捕事件

<<   作成日時 : 2006/10/19 03:17   >>

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米軍が日本海の公海上で臨検を行ったその瞬間、金正日は改めて宣戦を布告するだろう。そこで今問われるのが北朝鮮が一方的に線引きした「海の軍事境界線」だ。かつて米軍が最大の屈辱を味わったプエブロ号拿捕事件とは何か?
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【第七艦隊、日本海へ】

安保理決議1718号の採択を受けてコンドリーツァ・ライスが我が国の土を踏む直前、セブンス・フリート(米第七艦隊)が動き始めた。訓練の為の移動だが、そのまま日本海で作戦行動を準備するのは確実だ。

焦点の臨検。

それを実行する為の法的根拠をめぐって、我が国の政府が立ち往生する中、米軍は現実的な対応に追われている。

2週から3週間後、米軍は初の臨検を行うのではないか…問題は金正日が臨検を準戦闘行為と見なして、正式に宣戦布告するか、どうかだ。

臨検で突入された北朝鮮籍の船舶が少量の武器を積載していた場合、確実にデッキは戦場と化すだろう。

米軍はそうした不測の事態を嫌っている。

だが、金正日は米軍艦船を前にして、屈辱に耐えられるほどの太い神経を持ち合わせていない。
そして、朝鮮人民軍の老幹部もまた、金正日の怯えを許さないだろう。

【異様な大セレモニーは何を示す】

17日、平壌ではかつてない規模のセレモニーが挙行された。松明で埋め尽くされた広場は、ヒトラーの大演説会やナチスの閲兵式を思い起こさせるものだった。
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そして、7月のミサイル乱射以来、日時を指定しての動静が伝えられなかった金正日がこの日、初めて時間と場所を特定したうえで、その動静が報じられた。

金正日に時計の針を逆回りさせる智恵と勇気がなければ、恐らく、人民軍は94年同様に完全戦時体制に突入し、国家の威信をかけて暴走し続けるだろう。
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震える思いで、平壌の光景を見た。

【米プエブロ号の屈辱】

臨検を準戦闘行為と見なすか、どうか…その一方で北朝鮮がこれまで自国近海に勝手に軍事ラインを引いて、事件を起こしていることを忘れてはならないだろう。

アメリカが震えたプエブロ号事件がそれだ。

1968年1月 北朝鮮の東海岸、元山の沖を航行していた米軍の情報収集艦プエブロ号が突然、北朝鮮の沿岸警備艇から銃撃を受けた。

理由は領海侵犯だった。

プエブロ号は兵員1人を殺害されたうえ拿捕される。80人を超す兵員が北朝鮮に拘束された。
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この銃撃事件はタイミングの悪さから奇妙な展開を遂げた。

事件の2日前には朴大統領の暗殺をはかった青瓦台襲撃事件が発生。

韓国は政情不安に包まれていた。

この事件は北朝鮮のテロ部隊が引き起こしたもので、74年に起きた在日韓国人・文世光の朴大統領夫人暗殺事件や、79年のKCIA幹部による朴大統領暗殺事件とは質的に異なるものだった。

北朝鮮から侵入したテロリストグループが引き起こした襲撃事件は、第二次朝鮮戦争勃発の危機を孕んでいた。

本当に深刻な事態が到来した時、しばしば米国は沈黙する。

米軍は拿捕事件で強硬な態度を取れなかったのだ。

理由はハッキリしている。

ベトナム戦争が泥沼化の一歩手前で、ソ連の介入を警戒していたため、その友邦・北朝鮮との軍事対立を極端に恐れていたのだった。

そうした世界情勢から米軍は兵員の解放の為に事件発生から11ヵ月後、板門店で屈辱的なサインを迫られることになった。
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領海侵犯とスパイ容疑を認め、自白書を提出したのだ。

金日成は勝利に酔いしれ、米国は事件の風化に務めた。

プエブロ号は、平壌市内の大同江に今でも戦利品として見せ物になっている。
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そして、実際に領海侵犯したか、否か、真相は判っていない。

そもそも、北朝鮮は勝手に軍事境界線を引き、自国の領海を拡張しているのだ。

この曖昧な決着によって、その16年後、日本人の命が奪われることになる。

【日本漁船銃撃、拿捕】

1984年7月、石川県のイカ釣り漁船「第36八千代丸」が北朝鮮に近い公海上で操業中に銃撃を受け、船長が死亡、船は拿捕される。

襲撃して来たのは、やはり北朝鮮の警備艇だった。

今年8月に貝殻島付近で起きたカニかご漁船「第31吉進丸」狙撃・拿捕事件と似たシチュエーションだが、「第36八千代丸」は完全に公海上で操業していたことが明らかになっている。

北朝鮮が国際法を無視して設定した軍事境界線を日本漁船が“侵犯”したと主張したのだ。
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ただ、似ているのは日本政府の弱腰の対応だ。

この事件に猛烈な抗議をしたのは代々木(日共)だけだ、と御本人たちがアピールしている。確かに、この事件の資料も上記の地図も代々木から拝借したものだが…

そして「第36八千代丸」もプエブロ号と似た展開を辿る。

拿捕され、北朝鮮北部の港・清津に連行され、4人の生存者は抑留された。

日朝間の交渉が進まない中、拘束された乗組員は解放される代わりに、「軍事ラインを侵犯した」との証言をし、更に約2000万円の罰金を払って1ヵ月後に帰国を果たした。

我が国の政府にとって余り触れられたくない過去だ。

問題の軍事境界線をめぐる深刻なトラブルは、その後、発生していない模様だが、北朝鮮が近年になって海の軍事ラインを取り下げたとも伝えられていない。

【臨検で再び軍事ラインが死線となる】

米国はプエブロ号の屈辱を内心では決して忘れていないだろう。

極めて近い将来、北朝鮮の船舶が停止命令を無視して、このラインの奥へ逃走した時、北朝鮮の警備艇がどう対処するのか?

また、米艦船の後方に控える海自の艦艇は、この危険な一線を越えるのか?

1718号決議を受けた臨検が実際に進められる時、それは黄海ではなく、日米が監視を強める日本海を緊迫の海へと激変させるだろう。

金正日が軍人たちの前で振り上げた拳を、そっと下ろすことは不可能に近い。

中共とロシアは、恐らく巧妙に亡命説を吹聴し始めるだろう。だが、余り期待を寄せてはいけない。

我が国は最悪のシナリオを想定し、政府も国民も覚悟を決める時だ。

                                    〆

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